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2005年07月 アーカイブ

2005年07月04日

カメラロボット

カメラロボットムービーの撮影ではカメラ操作はほとんど人間がやっている。映画の場合、カメラの周りにはスタッフが多くピント合わせまで別スタッフが行っている。カメラが固定で被写体も動きがあまりない場合はカメラマンは操作する作業はないがクレーンを使って動くものを撮影するとなると操作項目は一気に増えてくる。

フォーカス・ズーム・アイリス・パン・チルト・ロール・クレーン上下・クレーン回転・クレーンドリー・・・そしてこれらを同時にスタートさせて同時にゆっくり止めるなどという操作は複数のオペレーターが係っていてはとても出来る技ではない。何度もリハーサルして、アシスタントがカウントを読み上げ数人の息が合ったとしても役者の演技までうまく同期するというのは奇跡に近いのだ。

こういった作業を自動化するのがモーションコントロールカメラなのだが、現状のマシンはセッティングに手動のクレーンより人手がかかりすぎ、コストも桁違いに高い。オペレーションも特殊な知識がある程度必要とするため機器だけレンタルしてきて使える代物でもない。しかしクレーンなしならどうなのかというマシンも存在する。

パンチルトとカメラ操作を手動でオペレーションしてそれを記録して再現するマシンだ。ただのマシンは手動をトレースするだけなのでスムースな機械動きは出来ない。合成などするときにカメラの動きを伴う同ボジの画を撮る為のマシンだ。ショットトランジションという機能がSONYのカメラにある。ズームフォーカス、アイリスなどカメラだけの操作を2ポジション間で時間指定してスムースに変化してくれる。
これに電動雲台を連動させるとちょっとしたカメラロボットが出来る。

「クレーンも」と欲は広がるがクレーンのリアルタイム動作というのは非常に問題が多い。カメラオペレーターがクレーンに乗らないにしてもカメラ部分は数十キロの重量になる。これを2m程度のアームに取り付けた場合、ある程度のスピードで動かして滑らかに止めるとなると相当な剛性がないとあちこちがぶれてしまうのだ。実際、手動クレーンでもこのぶれはなくなるものではないが人手で抑えたりしてなんとかごまかしている。
しかしモーター駆動となるとそのあたりの制御がかなり難しいのだ。現状は筺体の剛性を上げ、がちがちに固めた本体にとてつもなくトルクの強いモーターで動かしているのだ。

だから手動クレーンに比べるとはるかに大掛かりな装備になってしまう。しかもニーズが少ないためコントロールソフト自体が進化しておらず、かなりローテクなプログラムで動きをコントロールしているのが現状のようだ。
こうした進化途中のカメラロボットだがもっと簡易型でいろいろな撮影に応用できる物が作れないかと思案中なのである。

2005年07月05日

超広角レンズ

超広角レンズデジタル一眼レフカメラが登場してかなりなるが35mmフィルムカメラのレンズやアクセサリーがそのまま使えるというメリットで作り出された経緯がある。ところがCCDの大きさをフルサイズにするのがかなり難しいようでAPS-Cサイズのものが主流である。同じレンズを使っても焦点距離が1.5倍の望遠系にシフトしてしまうのだ。

35mm用の超広角レンズでもデジタルに使うとそれほど広く使えない。しかも超広角レンズは値段が短焦点でも高く10万以上する。そんなわけで広角系に手を出せなかったのだがここにきて一眼デジカメも普及価格帯のものが出てきて一気に売れ出した。それに伴いAPSサイズ専用というかデジカメ専用のレンズが多く発売されるようになってきた。

これは35mmフルサイズのカメラで使うと周辺がけられるレンズである。イメージサークルが小さいのでコストも安く作れるわけだ。なんと10mm-20mmクラスと言う35mmカメラでは考えられなかった超広角ズームが各社から発売されだした。これは面白そうだ。価格も手頃だ。
現在カメラ本体は富士フィルムのFinePixS1proを使っている。

一眼デジカメとしてはコダック、ニコンに続く第二世代くらいのものだ。実質画素は340万程度だから今となってはあまり高画素とはいえない。ただデジカメは画素だけが性能ではなくこのカメラ、発色など当時他社のカメラよりけっこういい評価だった。しかし連写速度やフォーカス精度など最新機種は魅力的だ。普及価格帯はデータの取り回しを考えても600万画素あたりで落ち着きそうな雰囲気だしここいらで買い換えるか?
などと思案中。

2005年07月08日

12cm光ディスク

12cm光ディスクこの寸法が大きすぎず小さすぎずで落ち着いたのはいいのだが、サイズさえ合わせればなんでも互換性があると、どんどん新規格を作るのはどうかと思う。

CD は650MB。DVDは4.7GB、ブルーレイは50GB?、どんどん増えて1TBの光ディスクも開発されている。上位互換でブルーレイレコーダーには CDやDVDがかかる。
多少のメリットはあるがプレーヤーが安くなった今ではそれほどでもない。それに書き込みは出来なかったりするわけだし光ピックアップや回路も別に用意しているわけで互換性があるのはメカ部分だけなんだよね。

VHSやベータのように外形が違わない。だけどそれによって不便なのDVD+ RとかCD-WRとか明記しておかないとタイトルだけでは再生出来るかどうかわからないという状況がどんどん増えてきた。12cm規格は10種類では済まないのではないか。
せめて色で分けるとか生産した時点で分別して欲しい。

2005年07月12日

フリーライブラリー

音楽素材、効果音、イメージ映像音楽素材、効果音、イメージ映像などはフリー素材集を使うことが多い。オーダーで作ると何十万、何百万もするような素材が数万円で手に入ったりする。しかし購入した素材をすべて使うことはまずなく、ヘタをするとまったく使わないCDさえあったりする。やはり企画ありきでイメージに合わない素材はいつまで経っても採用されないのだ。
それでも素材集というのはバリエーションをそろえておかないと不便だ。

いざ企画が持ち込まれるとそれに合った物がなければ一から作るかあきらめるしかないのだ。通販のカタログ集だけでは中身がすべてわかるわけでもなくついつい可能性のありそうな素材集をコレクションするのだが届いてからがっかりすることも多い。
でもこの手のものは返品するわけでもなく、もしかして使うかもしれないと埃をかぶっても隅っこにおいてあるのだ。

2005年07月13日

ハイスピードカメラ

ハイビジョンフィルムのムービーカメラはモーターを速く回すとハイスピードカメラになる。フィルムのコマ送りとシャッターが機械的に連動しているからである。いくらでも速くできるわけでもないがハイスピード専用カメラだと一秒に500コマも撮影できるものもある。

しかしフィルムの場合現像してみないと結果がわからないため非常にリスクが大きい。ビデオカメラのハイスピードカメラも存在するがほとんどが技術解析用で映画やCMに使えるものはほとんどない。パナソニックからバリカムという720Pのハイスピードカメラがある。
このカメラは常に60PでCCDを駆動しており、それをテープに記録する際24Pにしたり30Pにしたりするだけなのだ。

60Pを24Pに変換すると2.5倍のスロー再生となる。このようにビデオカメラのCCDで読み込みタイミングをバリアブルに変えると言う製品は存在していないみたいだ。CMや映画でのスロー再生というのはちょっとしたブームみたいなところもあって一時期多く使われたが最近あまり見ない。

しかし有効な表現手段だ。最近ではデジタルでの後処理で自動モーフィングテクニックで滑らかなスローを実現させているものもある。これも万能ということではなくあまり速い動きには対応できない。
ニーズは少ないとはいえ、手軽にハイスピード撮影できるデジタルビデオカメラがあると楽しいのだが。

2005年07月14日

サラウンドの主流は7.1chに

サラウンドサラウンドは記録レート、圧縮、チャンネル数が少しずつ増えてきて現在の主流はディスクリート5.1chである。拡張で7.1chがあるがDVDでは発売されている数が少ない。AVアンプはほとんど7.1ch対応になっているがやはりソースが少ない。しかしこれから普及するであろうハイビジョンDVDには始めから7.1chということも考えられる。

もちろん映画オリジナルに7.1chなければしょうがないが。ただはたして8台ものスピーカーをリビングに置こうと思うのだろうか。6台でさえけっこうかさばる。しかも7.1chクラスになると部屋の形が変則的だとほとんど設置の意味を成さなくなるのだ。シンメトリーでスクェアに近い部屋のレイアウト。やはり専用に設計しないと無理があると思う。
むしろソースには7.1ch入れておいて再生時になんちゃってサラウンドなるフロントだけでサラウンドをシミュレーションするシステムの方が普及する可能性はある。

映画に没頭しているとそれほど真横と斜めうしろの違いは気がつかない。でも世の中のユーザーはチャンネルが増えるとそちらの方が高性能だと思う心理からメーカーはこぞって7.1chに流れ込むことだろう。

2005年07月20日

プログレッシブスキャン

ハイビジョンNTSCテレビは60フィールドインターレースである。これは電波を効率よく使うためと人間がちらつきを感じないフレーム数とのバランスで決定されたといわれる。今の高速大容量データ通信時代においても映像伝送というのは大量の電波を消費してしまうようだ。昔は撮影したビデオ信号は多少のカット編集などをして放送するといった程度だったのでVTRフォーマットは放送フォーマットと同じでよかった。

しかし今の時代、スケーリング、ストレッチ、回転、合成、カラーコレクション・・・など撮影素材はデジタル化されあらゆる加工をされてから放送フォーマットに仕上げられる。なのに未だに撮影VTRはNTSCが多いのは不思議である。
CMだけに注目すると35mmフィルムカメラで撮影するとといった方法がある。

しかし撮像フォーマットとしての有効性はあるがテレシネ時30P、NTSCフォーマットに変換されてしまうから後加工に関して有利とはいえない。HDにテレシネしたりHDカメラで撮影したりということも徐々に増えてきているがまだまだ少数らしい。しかしHDといえども1080/60iという放送フォーマットであって、HD放送と同等のフォーマットVTRである。ということはHD放送に対してのアドバンテージはないのである。

世の中はハードディスクレコーダー全盛なのに放送用収録メディアはまだまだテープが多い。メーカーとのからみでいきなりテープをなくすわけに行かないという事情もあるかもしれないが、HDDでの収録であれば後処理のレベルを考慮して記録フォーマットを選べるカメラ&レコーダーがそろそろ登場してもいいのではないかと思う。そもそもインターレースでVTRに記録するのは無加工を前提にしているとしか考えられない。
見るためのフォーマットと収録するフォーマットをそろそろ違うものにする時代が来たのではないですかメーカーさん。

2005年07月22日

どうなるハイビジョン

ハイビジョンBSデジタル、地上デジタル、ブルーレイディスクなどハイビジョンに関する情報は多いが周辺でハイビジョンを見ているという人を聞いたことがない。買いたいという人もいない。ほんとうに普及するのか?マニアと金余りの人たちだけの技術になってしまうのではと思ってしまうくらい進み具合がゆっくりのような気がする。
ただ地上波は完全にデジタルに切り替わってしまうわけだから最初は現行のテレビ+デジタルチューナーで見ていた人もテレビの買換え時にはハイビジョンテレビを買うことだろう。

ただパーソナルテレビとでも言える10~20インチの小型テレビはハイビジョン解像度を持つかどうかは疑問だ。ブルーディスクとHDDVDの規格問題はまたもベータvsVHSと一緒かと思わせる結果となったようだ。二種類のソフトと二種類のプレーヤー。どれも見たければ2台のプレーヤーを所有しなければならない。レンタルに出てくるのはまた、10年くらい先になってしまいそうだ。たぶんソフトの数もDVDの一割にも満たないだろう。

1991年アナログMUSEハイビジョンテレビを買ってNHKの実験放送を見てからすでに15年も経過した。すでにうちのハイビジョンはデジタル対応出来ている。しかし実際に見ているのはWOWOWの映画だけだ。

2005年07月28日

地デジのCS再送信

ハイビジョンやはりこういうことになってきた。全国の地上波送信アンテナをデジタル化するというのは大変な費用がかかるしすごく無駄な作業だと思っていた。BSでさえ視聴者が少ないのにこれ以上110CSなんかで番組増やすより地デジをCSで送るべきだと以前から思っていた。

B-CAS使って視聴エリアを区分すれば CMやニュースエリアも分けることが出来る。ある程度の圧縮をすれば日本ををかなり細分化することも出来る。逆に他の地域のテレビも見ようと思えば見られるというのも楽しい。通信コストが下がればCMの掲載料も下がってくるだろう。
もうすでに始まっている地デジ作業だが大都市圏はしょうがないにしても地方は早めにCSに切り替えて欲しいものだ。
政治的にいろいろありそうだが。

2005年07月29日

ハイビジョン撮影

ハイビジョンどのように取り組んでいくかいろいろ考えてしまう。早すぎると高い機材を手にし、すぐに陳腐化してしまう。しかしある程度商売を眼中に入れると多少早い方が有利な場合もある。早すぎてイマイチのところもいろいろ見てきた。すでにかなり低コストの機材は出てきた。業務用単板カメラだが27万、ハードを必要としないHDV編集ソフトが3万。カメラの画質を見たがHDとしてはたしかにローレンジだがSDにダウンコンバートすればかなりのクォリティがあるのではないかと感じた。HD自体は最終出力でオンエアーされる機会はローカルではまだまだ先のことになる。

しかし今SDの高価なカメラを買うほど撮影をやるわけではない。あくまでもミニスタジオのクロマキー撮影用カメラなのだ。SDの非圧縮取り込みボードが40万。しかもCPUが2.8Ghzデュアル以上が必要ということで現行のシングルCPUでは性能が満足しない。なので4:2:2出力カメラ+非圧縮ボードとなると200万はかかってしまう。
ところがこのHDV カメラ+ソフトだと30万そこそこ。現行のPCで間に合う。

HDVをソフト的にSDにダウンコンすればひょっとしてSDのそこそこのカメラと同等の画質が得られるのではないかと期待してしまう。もちろんレンズ性能やCCDのダイナミックレンジは及ばないだろうがスタジオ撮影のような好条件ならそれほど差も出ない。
むしろ4:2:0のHDVをダウンコンして4:4:4SD30Pが取り出せればクロマキーには最高なのだ。問題はHDVの圧縮によるブロックノイズやクロマに対する影響がどの程度出てくるのかが不安なのだ。まぁ、その実験として30万は高すぎることはないかもしれない。もし良好な結果が出たら非常にコストパフォーマンスが高い。
かといって衝動買いするほど気に入ってるわけでもない。。

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