最近のテレビ受像機はほとんどプログレッシブ対応になってきており30pも24pもプログレッシブ再生できるようになっている。実際には放送されている信号はSDでもHDでもインターレースなのだが受像機側で自動認識してフィールドをミックスし60pで再生する。
24pであれば(2、3、3)×3で表示している。だから映画上映と異なり各フレームは同じ表示時間にはなっていない。フィルム映画をテレシネしてテレビ放送する場合24駒を60iに変換するわけだが割り切れないのでこのようになっている。
プログレッシブテレビでない場合若干解像度の悪い状態で表示されるのだ。しかしこの差は極微妙でマニアックに比較視聴しないとわからないレベルだ。まぁ綺麗に越したことはないからテレビのプログレッシブ対応は歓迎するが、テレビ上映しかしないコンテンツ制作を 24pでする必要があるのか、映画館でもデジタル上映が普及し始めているのに24p制作はまだ残っていくのか。このあたりがちょっと疑問なのだ。
最近のデジタルビデオカメラはシネライクがウリである。確かに一時期、ビデオはフィルムを越えられない論争がありビデオカメラメーカーはなんとかフィルムに近い映像をビデオカメラで撮影できないかと必死だった。しかし今となってはいろんな意味でフィルムのメリットは多くない。
環境にも良くない。であれば制作は 24pではなく30pでいいのではないか。
フレームレートが落ちると動きがぎこちなくなりその効果が物語の表現にも影響するという部分はあるがデジタル時代にベースを24pにする必要はない。60pをベースにして表現によってフレームレートを選べばいい。現在HDには1080/60i 30p 24p 720/60p30p 24pなど多くの種類が存在している。撮影時にどれを選ぶかでノンリニア編集機によっては扱えないものも存在する。しかしハードが進化していくにつれ上位フォーマットに移行している。720pはだんだん忘れつつあるのだ。現状1080/60pは存在しないが規格にはある。
今後更に進化していくと全ては 1080/60pに収束されてしまうかもしれない。そうすると現状の機器は全て使えなくなるのだ。10年、20年のロングスパンを考えた機器選定の場合このあたりも視野に入れておかないとちょっと怖い。24pの存在はフィルム上映しか出来ない劇場映画をビデオカメラで制作するためのモードとはっきり言うべきではないだろうか。民生ハンディビデオカメラにも24pが導入されているが、これで撮影すれば映画っぽくなるといったムードはやめて欲しいものだ。