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2006年12月 アーカイブ

2006年12月04日

カメラクレーン

ハイビジョン カメラクレーン撮影用のクレーンには何種類かあってクレーンの先端にカメラマンが乗るタイプとカメラだけ乗せて手元でリモコン操作するものがある。
もう一つカメラを乗せてカメラマンは地上に立ち操作するというジブアームというのがある。
今回はこれとは違うメーカーのものであるがクレーンアームは2mほどでカメラマンが直接操作するので動ける範囲はかなり制限される。
振り回すというより通常カメラマンがしゃがんだ位置から立った位置まで移動するのに10kgくらいあるカメラを担いだままスムースに移動できないのでカメラを無重量状態にしてスムースに動かそうという発想のようだ。
構造はシンプルでカメラと反対側に重りを付けてカメラを乗せる台を平行に保つだけのものだ。
カメラマンはカメラを上下左右移動させながらパンチルトズームフォーカス操作を行う。
これがなかなかスムーズに動かない。単軸操作であればそれなりに滑らかなのだが上下動と水平移動の組み合わせ、しかもカメラヘッドのパンチルトを同時に動かす場合反発トルクが各軸によって異なるためうまく連動しないないのだ。
これはモーションコントロールにしても難しい問題で回転運動だからよけいに難しくなる。
これを見ているとやはりロケ現場でも簡易に持ち込めるモーションコントロールクレーンがあれば便利だろうなとつくづく感じた。
複雑な動きは必要なくポイントツーポイントの加減速のみである。汎用性を考えるとバッテリー駆動、カメラはリモート操作が可能な小型HDVカメラ、7インチくらいの液晶モニターでスタート位置とエンド位置を決める。
実はこれをそのまま加減速付きのカーブで補完しても思い通りの動きになる可能性はかなり低い。
例えばターゲットを狙ったまま左下から右上に移動しようとするとクレーンの回転、リフト、カメラ雲台のパン、チルト、フォーカスのコントロールが必要となる。実はこの複合した軸の動きで被写体のターゲット固定は至難の技なのである。

3DCGにターゲットを固定させてクレーン本体を動かすとパンチルトを勝手に動かしてくれるような機能がある。インバースキネマティックであるがこれを利用する手はある。しかし現場でノートパソコンを持ち込んだとしてターゲットとの距離、位置関係をどう計測するのか難しい。
クレーンとカメラのの位置情報をエンコーダーから抽出することが出来れば手動でターゲットを補足することで数ポイントのデータから三角測量の原理で割り出すことは出来そうだ。
しかしここまで行くと簡易クレーンとはいえなくなってしまう。
もう、大型ロボットである(笑)

開発費5千万円、カメラ込みの販売価格600万円で20台注文が来れば作ってもいいけど------(うそ)

2006年12月05日

自動化

ハイビジョン 自動化面倒臭い事はすぐに自動化出来ないものかと考えてしまう。
ある意味妄想のようにこれをこうしてこんなものを作れば楽になるとか考えてしまうのだ。
20年ほど前産業ロボットの存在を知ってから気になってしょうがなかった。
子供のときプラモデルに夢中になったような感覚でロボットに興味を持ちついに手に入れたのが十数年前、三菱のアームロボットだった。
小型カメラを乗せモーションコントロールカメラにしようと300万ほどで購入した。
5軸のアームロボットは腕を伸ばしても1mにもならないほど小型のものだ。
これを 1.2mの専用レールに乗せて小型3CCDカメラヘッドを乗せた。
プログラムはサブルーチンのコマンドをベーシックで組むと言うとても単純なもので円弧補間などもあったが産業ロボットと言うこともあり複合軸での補間動作はガクガク震えて撮影には向かなかった。
結局パン、チルトは単独で動かすしか意味がなかった。ただドリーとの連動はスムースだったので移動しながらどれかの軸を回転というシンプルな動作で使っていた。
親指カメラなる超小型カメラも導入しミニチュア模型を撮影して特撮などにも使っていた。
最初のロボット熱はここで冷めたのだが10年ほどして再び覚醒し今度は全部自作することにした。

パン、チルト、ズーム、フォーカス、アイリスも全てモーターコントロールした。さらに複雑な動きをさせるため被写体の方を動かすようにした。前後移動とXY2軸回転である。
理想はこれらがきれいに曲線補完しながらリアルタイムに動くことなのだが残念ながらそのようなコントローラは市販品では見つからなかった。溶接用ロボットが比較的動きには近かったが補完精度が低く前記のロボットのようにガクガク振動する。
そこで単純な2点間の補完移動が出来るプログラムを作ることにした。
ロボットの軸制御にはスピードと言う概念はあっても時間と言う概念があまりない。
つまり各軸を同時にスタートさせて同時に止めるということが簡単に出来ないのだ。
そのためプログラムを独自に開発して作ってもらった。しかし直線補完でリニア移動と回転軸を使っても被写体をカメラの中心に収め続けることは出来ない。
次なるチャレンジは3DCGで12軸ロボットをシミュレーションし撮影の動きをCG内で作ってから各軸のデータをコンバートしてロボットへ転送、ロボットは駒撮りで撮影というストップモーション撮影ロボットである。
これは大成功だった。今までハリウッドなどがやっていたモーションコントロールカメラより滑らかな動きが作れるようになった。ただロボット自体が小型なので被写体は大きなものでもノートパソコン程度でむしろ携帯電話などをマクロで撮影するのが得意であった。
このロボットは製作費 400万、カメラやディスクレコーダー、工作機械、スタジオ改造を入れると1000万近くはかかっている。

こんな子供の頃プラモデルを作りたいと思った衝動は大人になるにつれどんどんエスカレートして行ったのだがさすがにバブルが弾けてからはそうもいかない。

またそろそろ何か作りたいなと思い出したのだが今となっては木工作くらいがいいところか(笑) 先日作ったターンテーブルもテーブルは木製だった…

2006年12月21日

ハイビジョンプレーヤー

ハイビジョンカノープスのハイビジョンプレーヤーを見てきた。
canopus HDMA-4000

ハイビジョンプレーヤーと言ってもテープ再生ではなく以前パナソニック製品(当時はSD)を紹介したHDD内蔵のネットワーク対応プレーヤーと同じようなシステムである。
HDMA-4000
しかもこれはUSBのカードリーダーからのデータをリアルタイム再生ができる。
実際カードリーダーに挿入したコンパクトフラッシュからコマ落ちなくハイビジョン映像が再生されるのを見ると別の所で再生しているのではないのかと疑ってしまうほどである。
細かいスペックの説明は省くが、我々コンテンツ製作者はこういう機器で何が出来るのか?という事に疎い。
というよりハードが高価でしかも専門の知識や経験が必要でプログラムを書かな動かんとかなると、鼻から別次元の仕事だと敬遠してしまうのである。
しかしこの製品においては私の知識程度でもどうにか動くのではないかと期待する。価格面でもハイビジョンという事を考えると安い。
そして自社で映像を一元管理し送出時間割当てクライアントにあわせたプログラムを迅速に作る事が出来るなどミニマムな放送局を想定できるではないか。
とにかくネットワークを利用した様々なアイデアで新しい映像展開期待できる製品として今後も注目したいと思う。

<< 待ち時間のCM

2006年12月23日

P2 AVC-intra

ハイビジョン P2 AVC-intraパナソニックがP2システムに力を入れてきた。
SONYはXDCAM、HDCAMとハードに左右されるフォーマットだがP2の場合はフリーである。
画質的にもかなり有利でAVC-intraの100Mでは1920/4:2:2のフルスペックで記録が出来、イントラフレームで編集できるためXDCAMより扱いが楽である。
AVC-intraは50Mのモードも選べHDCAMと同様の解像度になる。
たとえばウチのスタジオで採用する場合クロマキー撮影用では100Mにしてロケ撮影はDVCPROHD(HVX200)という使い分けが出来る。
しかもAVC-intra50であればネットで転送も現実的だ。
現状25MのDVで15秒CMをADSLでアップロードすると15分である。
50Mということはその倍でハイビジョンが送れるということになるのだ。
AVC-intraは汎用的なコーデックになりそうな気配もあるのでポストプロダクションにネットで送ってHDCAMテープに仕上げてもらうと言ったことが可能になる。
となればHDACMデッキを購入する必要はなくなり極端にコストダウンが出来る。

50Mで編集ということになればハードディスクの容量も少なくて済む。
カノープスのHQも画質はいいが容量が少し大きい。
コーデックもローカル的なものなのでポスプロでも導入されていないと難しい。
そんなわけで現在P2 AVC-intraに注目である。

2006年12月26日

HD放送機器の中古が出回ってきた

ハイビジョン HD放送機器の中古が出回ってきたハイビジョンといえばNHKのMUSE時代に遡るがこの時代のVTRは今では使えない。
カメラも垂直1035ラインなので上下に絵のないラインが残り扱いにくい。
デジタル対応になってから一新されたがまだあまり経過していないため中古機器は出回ることが少なかった。
放送機器といえばフォーマットが変わらない限り20年以上使い続けることは可能なくらい頑丈に作られている。
なので一度購入すれば会社が倒産でもしない限り手放すことはなくなる。
昔のアナログ機器と違って数年経つと古さを感じてくるのだ。
ビデオカメラでも最新の機種ではプログレッシブやハイスピード撮影が出来たりとデジタルならではの機能がどんどん増えてくる。
そうなると元気のいい会社では新型を導入し旧型は中古市場へと回されると言うわけだ。
VTRでさえすでに三世代くらい新機種に変わっている。
というわけで2008年目標の完全HD化予算はUSEDのVTRとカメラで構成する計画に変更。
新品で揃えると2000万近くなってしまう。
VTRは現状新品で340万だが2年後の中古では200万以下になっているだろう。
カメラは問題でロケ用ENGはHDVや今手持ちのHVX200でもかまわないのだがクロマキー撮影には色解像度の高いカメラが必要になってくる。
できれば200万画素3CCDのカメラがいいのだがそうなると2/3インチCCDになりレンズもそれなりに高価なものになってくる。
そこまで必要なのか?ということなのだがやはりここは妥協するしかない。
HDVなどの小型カメラはテープに記録すると1440になり更にクロマが省略されるのだがHDSDI出力を持つカメラは生信号で1920/4:2:2で出力される。
CCDの構成さえ良ければクロマキーに使える画像が取り出せるかもしれない。
では1920のHD画像を何に記録するかだがHDCAM-SRのVTRは1000万近くするので却下。
カノープスのノンリニアにHDSDIで直接録画すればCanopusHQだと1920/4:2:2のまま記録できる。
ただこれも簡単ではない。
カノープスの場合出力だけHDSDIの機種はそれなりの価格なのだがHDSDIの入力が出来る機種となるとどーんと高くなるのだ。
2年後HDSDIの入出力が出来る低価格ノンリニアの出現を待つばかりである。
ノンリニアだけは中古はあまりなく、出回る頃には完全に陳腐化しているしメンテの問題もあるので手を出す気になれない。

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