面倒臭い事はすぐに自動化出来ないものかと考えてしまう。
ある意味妄想のようにこれをこうしてこんなものを作れば楽になるとか考えてしまうのだ。
20年ほど前産業ロボットの存在を知ってから気になってしょうがなかった。
子供のときプラモデルに夢中になったような感覚でロボットに興味を持ちついに手に入れたのが十数年前、三菱のアームロボットだった。
小型カメラを乗せモーションコントロールカメラにしようと300万ほどで購入した。
5軸のアームロボットは腕を伸ばしても1mにもならないほど小型のものだ。
これを 1.2mの専用レールに乗せて小型3CCDカメラヘッドを乗せた。
プログラムはサブルーチンのコマンドをベーシックで組むと言うとても単純なもので円弧補間などもあったが産業ロボットと言うこともあり複合軸での補間動作はガクガク震えて撮影には向かなかった。
結局パン、チルトは単独で動かすしか意味がなかった。ただドリーとの連動はスムースだったので移動しながらどれかの軸を回転というシンプルな動作で使っていた。
親指カメラなる超小型カメラも導入しミニチュア模型を撮影して特撮などにも使っていた。
最初のロボット熱はここで冷めたのだが10年ほどして再び覚醒し今度は全部自作することにした。
パン、チルト、ズーム、フォーカス、アイリスも全てモーターコントロールした。さらに複雑な動きをさせるため被写体の方を動かすようにした。前後移動とXY2軸回転である。
理想はこれらがきれいに曲線補完しながらリアルタイムに動くことなのだが残念ながらそのようなコントローラは市販品では見つからなかった。溶接用ロボットが比較的動きには近かったが補完精度が低く前記のロボットのようにガクガク振動する。
そこで単純な2点間の補完移動が出来るプログラムを作ることにした。
ロボットの軸制御にはスピードと言う概念はあっても時間と言う概念があまりない。
つまり各軸を同時にスタートさせて同時に止めるということが簡単に出来ないのだ。
そのためプログラムを独自に開発して作ってもらった。しかし直線補完でリニア移動と回転軸を使っても被写体をカメラの中心に収め続けることは出来ない。
次なるチャレンジは3DCGで12軸ロボットをシミュレーションし撮影の動きをCG内で作ってから各軸のデータをコンバートしてロボットへ転送、ロボットは駒撮りで撮影というストップモーション撮影ロボットである。
これは大成功だった。今までハリウッドなどがやっていたモーションコントロールカメラより滑らかな動きが作れるようになった。ただロボット自体が小型なので被写体は大きなものでもノートパソコン程度でむしろ携帯電話などをマクロで撮影するのが得意であった。
このロボットは製作費 400万、カメラやディスクレコーダー、工作機械、スタジオ改造を入れると1000万近くはかかっている。
こんな子供の頃プラモデルを作りたいと思った衝動は大人になるにつれどんどんエスカレートして行ったのだがさすがにバブルが弾けてからはそうもいかない。
またそろそろ何か作りたいなと思い出したのだが今となっては木工作くらいがいいところか(笑) 先日作ったターンテーブルもテーブルは木製だった…