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2007年10月 アーカイブ

2007年10月01日

きたぁグライドカム!

お昼に届いたので早速使ってみることに。まずは取り説を見ながら組立て。梱包がアメリカらしいというかパーツが紙で包んであった。説明書は日本語のものも同梱してあったので一安心。写真付きでけっこう親切なつくりだ。
ジンバルの部分は3軸がベアリングで構成されているがこれは日本製ではないかと思わせるくらいの精度。それ以外のパーツはアメリカらしい大雑把なつくりだ。特にウェイトは工業用の大型ワッシャーをそのまま使ったものだろう。中心の穴が異常に大きく、止めネジの間にさらに小さなワッシャーを挟むという素人発想がちょっとヤバイ(笑)解説DVDでは軸との遊びがあるので重心移動の調整が出来るようなことをやっていたが…

マンフロットのクイックシューを取り付けグライドカムと三脚をスピーディーに替えられるようにした。ところがロック用のネジがベースとカメラの間に入って60度くらいしか回らない。ま、なんとか締まっているようだったが。バランスを調整するのに手で持ちながらというのはきついので照明用センチュリースタンドに乗せて調整。ジンバルの中心に重心を置くよう調整するのだが意外にわずかなバランスで崩れるのに驚いた。ワイドアダプターを取り付け液晶モニターを開いた状態でバランスを取る。で、レンズキャップを外しただけでちょっと頭が上がった。わずかに1gもあるだろうかと思うかなり簡易型のキャップなのに。ということでベースを前後左右にずらしながらセンターポールが垂直のまま止まるよう調整していく

ほんのコンマ数ミリ程度のシフトでも1〜2°傾くようだ。微調整用のねじ切りでもしてあればいいのだがそこはアメリカ製(笑)コンコンと軽いハンマーで叩きながらずらしていった。全くの中心に重心があるとカメラが立たないのでわずかに下のウェイトの方に重心をずらす。このバランスが90°傾けて手を離し、垂直に戻るまでの時間が2〜3秒がいいと取り説に書いてある。DVDでは1.5秒とスーパーに書いてあった。どっちやねん!
なんとかバランスが取れ持ってみると、なんと重い!想像以上に重いのだ。6kgのダンベルを縦にしてトレーニングしていたのだがこれだと1分くらいは持てそうだったのに。
理由はグリップが中心からオフセットしているからだった。そのためグリップに対して手首で起こしてやる力が必要になったのだ。まっすぐ下から支える方がぜんぜん楽だったのだ。はかりで計測したらカメラが3kg、グライドカムが2.5kg、トータルで5.5kgだからダンベルより少し軽いのだが10秒も持っていると手首がブルブルと震えてくるのだ。

こりゃダメだ。ってことでサポートシステムの追加購入を検討。
サポートアームとベストの組み合わせが本格的ステディカムのようでいいのだが\36万もするのでこれは最終手段。ボディポッドというのが43000円である。手頃で重量が全く手にかからない。しかし歩くと振動がもろに伝わらないか?ということで簡易的に小型三脚を腰に当ててグライドカムを乗せて歩いてみた。やっぱり想像通り、いくらすり足で移動しても腰の動きまで伝わって使えるもんじゃない。却下。
もう一つファーアームブレスというツールがある。腕に筒を被せてグリップを固定する簡単なものだが手首の負担が軽減される。

このあたりの写真はこちらを見ていただきたい。まぁこの価格ならだめもとか…どれだけ効果があるかは使ってみないとわからない。とはいえ、とにかくどんな画が撮れるのか見てみたいので頑張ってスタジオの中や外をウロウロっと歩いて撮影してみた。
これはちゃんとトレーニングすればかなり面白い映像が撮れそうな感じだ。
うまくいけば非常にコストパフォーマンスの高い特機であることは確かだ。

2007年10月02日

アナログハイビジョン終了

ハイビジョンが登場したとき、とにかく早く見たかった。1989年NHKのmuseハイビジョンの実験放送が始まり家電メーカーからハイビジョンの見られるテレビが売られていた。最初に登場したのは400万円くらいしていた。とても庶民の買えるものではない。その後、200万、100万と下がっていったがまだまだ。
実験放送から試験放送に変わったが放送自体はNHKの作った番組がほとんどでその後民放の作った番組を時々流していた。その中にはストリップショーなどもあった。
さすがにNKHとて普及させるためには必要と思ったのだろう。そしてなんとか32インチで40万くらいになったので待ちきれず買ってしまった。ハイビジョンといえば1920×1080ピクセルなのだが当時のmuseハイビジョンは1920×1035だった。ピクセルアスペクトが正方形ではなかったのだ。
BSデジタルが始り50インチプラズマを購入するまでこの32インチブラウン管はあった。その後姉に譲ったが一年も経たないうちに画像が変になったといい処分された。この50インチプラズマを買った時点ではまだデジタル放送は始っておらず1920×1035のみの対応だった。なのでデジタルハイビジョン全盛の今では過去の遺物になってしまっている。とりあえずまだ見ているが…

そんなこんなでmuseハイビジョンは10年くらいは見ただろうか。museハイビジョン機器もトータル百何十万円か投資した。結局1chのみの放送しかなかった。しかも試験放送のままで本放送というのは存在しないまま終わってしまって、デジタル放送との互換性はない。こんなNHKの実験につきあって百万以上投資した私に何か還元してくれないものだろうかね?そんなmuse時代に売られていた業務用のハイビジョンカメラ、当時は数百万で売られていたものだろうに中古で15万ほどで売られていた。BSデジタル放送も今ではテレビショッピングばかりだ。そのうち終了するのではないだろうか。地デジも始ったばかりだが将来は電波ではなく光ファイバーで全ての情報を得ることになるだろう。電波は移動体と緊急用だけになる。

こうして民間人は行政に振り回されて景気の起爆剤になるべく新しいものを買わされるのだ。いいものであれば買ってあげますよ。景気も良くなるんだったら…

グライドカム_2

そう簡単に使いこなせるものではないと聞かされていたが、なかなかやっぱりそのようだ(笑)なんと、追加でファーアームブレスを注文したら翌日届いた。構造はほぼ想像していたようなものだが素材からするとやはり割高。1万くらいでもいいのではと思う内容。間に代理店が入るとこうなってしまう。直で買うともっと安いらしいが英語わからないのでしょうがない(笑)早速取り付けて再チャレンジ!おお、直接持つよりぜんぜん楽だ。これは標準仕様にするべきでは?と思ってしまった。手首は楽になったがその分肘にはこれまで以上に負荷がかかっているような感じがする。ただこのくらいならトレーニング次第で何とかなると思える。ダンベルのウェイトを6kgから10kgに増やした(笑)天気がいいのでスタジオの外を撮影。庭先の花などをナメで撮ったりしたがなかなかうまく行かない。横の狭い村中の道を小走りで撮ってみた。う、これが一番ステディカムっぽい(笑)
なるほどスタビライザーを使ったプロモーション映像を見るとほとんどが真直ぐ突き進む感じでそれが小型飛行機に乗っているかのような浮遊感がある。これが最も撮影し易いし効果的な映像が出来上がるということか。と、今更ながら納得したわけです。

取り込みはHVX200をUSBでPCに繋ぎP2ビューアーでHDDにコピー。EDIUSでこのファイルをキャプチャーしDVCPROHDのAVIで書き出す。これでやっとアフターイフェクトに読み込むことが出来る。キャプチャーとはいえすべてファイル操作だから意外に早い。HVX200はシネモードで撮影しているのでプラズマディスプレイに表示された映像はちょっと眠たい感じだ。PCのディスプレイだともう少ししゃきっとするのだが。SDサイズに縮小してシャープネスをかけてみたらビデオっぽい映像になった。ま、このあたりは好みだから加工し易いシネモードがいいでしょう。
まだまだ思った方向にカメラが向いてくれない。これは慣れるしかない。筋肉痛と戦いながら…右腕だけが異様に太くなるかも(笑)

2007年10月03日

グライドカム_3

本日もトレーニングを兼ねて近所の撮影。
720/30NP 60fの2倍スローと30Pのノーマル撮影でどう違って見えるか。
720/30Pと1080/30Pの違い。ワイドアダプターのあるなしなど。
とはいえ2〜3分持ち続けると筋肉内に乳酸が溜まってきて限界が見えてくる。10分休憩したらちょっと戻るが今度は半分くらいの時間しか持続しない。
寿命のきたニッカドバッテリーみたいだ(笑)
720/30NP 60fの2倍スローだがシャッター速度は1/60になるので光量が減る。屋外の場合は問題ないが室内は厳しい。1/60で撮影して30Pで再生するのだからブレの効果は30Pで撮影したものと同等だと思ったのだがなぜか60fで撮影したものの方がカクカク感が若干感じられた。まったく同じ条件で比較しているわけではないのでなんともいえないが。
もともとふわっとした浮遊感なのでスローによる効果というのはあまりないようだ。むしろ滑らかな動きなのでアンダークランクにして高速で走り抜けるような映像の方が迫力がある。30Pのノーマルでは歩いて撮っているより走るほうが断然迫力がある。

HVX200のワイドは32.5mm(35mm換算)でこの手のレンズとしてはまあまあワイドの方だ。これにセンチュリーのワイドアダプターを付けると 18.7mmと超広角、どちらかというとセミフィッシュアイといった感じだ。とはいえディストーションはかなり抑えられており違和感のないワイド感だ。ところがこれだけワイドになると被写界深度が極端に広くなりほぼパンフォーカスになる。ピント合わせが不要という面ではありがたいのだがレンズのホコリや汚れがモロに画面に出てくる。しかも画角が非常に広いので屋外の場合太陽が入らないまでもかなり輝度の高い被写体からレンズに光が入りゴーストが出てくる。

このサイズのワイドレンズ用フードはなく、マットボックスにサンシェードを付けるしか方法がない。マットボックスがまた高価で20〜30万はする。というわけでワイドアダプターのないものとあるものと撮ってみたがステディカム効果はワイドアダプターがないとほとんど意味がないことが判明。確かに 40%も画角が違うと写りかたは全く違う。ワイドだと少々揺れてもそれが気持ちのいい浮遊感に見えるのだ。ノーマルワイド側だとその揺れが不快に見える。
というわけで右腕に限界が来たので本日のテストシュートは終わり。

2007年10月04日

モーションブラー

カメラワークを伴う撮影になると被写体の動きによるブレ以外にカメラの動きによるブレが画面全体に発生する。
スチル写真の場合はシャッター速度を上げれば止まるが動画の場合は止めてしまうとパタパタと動くアニメのようになってしまう。映画やCMのように24P、30Pになると60iのビデオよりシャッター速度は長くなり顕著に出てくるのだ。
フィルム撮影では24Pであっても1/24のシャッタースピードは使えない。これは物理的にフィルムのコマを送る時間だけシャッターを閉じている必要があるためだ。このため1/48以上のシャッターを使う。そうするとどうしてもパンニングのときパタパタして見える。

一方、ビデオカメラで30Pの撮影をする場合シャッターは1/30にすることが出来る。このことでカメラの動きのブレは完全につながりパタパタ感はかなり軽減されることになる。
そこで720/60Pで撮影したものを後処理でスピード変換をするとカット中にフィルムスピードを変えることが出来る。1/2スローから5倍速まで連続的に変化させたり最近流行りのMVのようにスローで動きながら時々クイックな早送りにするといったテクニックが使える。最近のノンリニアではこういったスピード変化をグラフで制御できるのもが増えてきたが安易に使うとストロボ効果が出てしまう。
これを解消するためにフレーム合成という機能がある。先に書いたようにビデオカメラではフレーム間のブレは連続している。例えば4倍の早送りをした場合シャッター速度は1/240で撮影したのと同等になり短いブレとなる。ところがフレーム合成を使うと前後のフレームを平均化して合成してくれるので60P 素材であれば8フレーム分をミックスして1フレームを生成する。連続したブレの合成なので1/30のシャッターで撮影したものと同等のブレが出来るというわけだ。

フィルムで撮影したものだとミックスしたときにシャッターが閉まっている期間だけブレがなくなるので縞々のブレが発生することになる。
ビデオ撮影であれば長回ししても経済的な損失は少ない。そういう意味では光量さえ問題なければ60Pで全て撮影しておくというのもありなのだ。ただパナソニックでは60Pは720にしかないので1080全盛の地デジでどう見えるか、そのあたりは微妙である。

撮影に目覚めた?

本日も暇だったので(笑)テスト撮影。
近所にお城があるのでちょっと足を伸ばして撮影してみた。
山の上なので日差しも強いだろうとモニターのフードを自作してみた。実は市販品を注文しているのだが納期が1ヶ月。¥9,000もする。自分で作ったものもかなりの完成度だが取り付けがテープということで実用にはちょっと無理がある(笑)
お城は駐車場から石の階段を上って門があり、その奥に小ぶりなお城がある。その階段をグライドカムを持って撮影してみた。

昨日の撮影でまだ多少腕に疲労は残るがとりあえず80%復活。門をくぐるまで一気にワンカットで約50秒。なかなかいい感じだ。階段を上る上下のショックはほとんど映像には出ていない。昨日、レンズのゴミが気なっていたのも綺麗に拭き取ったら出ていなかった。ゴーストも最小限でなかなか性能のいいワイドアダプターだ。
しかし、ワンショットで力尽きてしまった(笑)階段の下りも撮影したが途中でふらつくありさま。数分の休憩で筋肉チャージ!山のスロープを下りで撮ってみた。うーむ、これはいける。50インチのモニターで見てもそん色ない。車で移動して撮影しているみたいだ。ちょっと言いすぎ(笑)

自家用車をぐるっと回り込んで撮影してみた。またも途中で力尽きたがクルマのCMみたいだ(笑)んーー、これは腕を鍛えるよりスムースシューターを買ったほうがいいのか…34万は悩むところだがここまでテスト撮影してみてかなりの効果に期待以上だった。
腕で支えるとそちらの方に気をとられてカメラのバランス調整がどうしてもおろそかになってしまう。スムースシューターなら重量支持は全く気にしなくて済むのでカメラバランスに集中できるわけだ。
なんとなく撮影に目覚めてきた。しかもハイビジョンの画像は綺麗だ。
HDCAMデッキは2009年として2008年は撮影機材充実投資にするか。スムースシューター、ジブクレーン、P2の32GBメモリー(HDで32分記録)などなど…

2007年10月06日

グライドカムテスト撮影映像

ハイビジョン画質でお見せ出来ないのが残念ですが・・・

グライドカムテスト撮影映像


2007年10月08日

グライドカムスムースシューター

ファーアームブレスで多少楽になったというもののやはり撮影中にカメラのバランスより支持している腕の方に気が行ってしまう。
かなりいい感じで撮影できるようになってきたのでここはやはりスムースシューターに進むべきかと。本体の3倍以上の価格という設定にちょっと納得いかないが本家ステディカムは最高1200万といった価格になっていることを思うとかなりリーズナブルだといえる。どうしても金額のことばかり気になるが得られる映像はやはり他では代用できない特殊なものだ。考えてみれば同じような価格でジブクレーンが買えてしまう。かなり迷う選択だがどちらかというものでもない。どちらも全く異なる動きなのだ。

クレーンの特徴としては垂直の動きだ。グライドカムでこの動きを出そうと思うとスロープを作って登るなどするしかない。ただジブクレーンの場合カメラマンが地上に立ったままの操作範囲しか動けないのでせいぜい地上20cm〜2mくらいなものだろうか。グライドカムにスムースシューターを着けても1m± 20cmくらいしか動かせない。
グライドカムはなんといっても自由な水平移動が特徴だ。歩ける範囲ならどこでもカメラが移動できる。クレーンもドリーに乗せれば移動も出来るが軽快な動きは難しいし、不整地の地面ではレールの設置など大掛かりになってしまう。
なんといっても大きな違いはグライドカムは基本的にカメラが揺れているということだ。クレーンも空中浮遊ということでは同じようだが、どう動かしても垂直軸がずれないという特徴がある。グライドカムは簡単に全軸方向に動いてしまう。これは回転運動もあり、移動方向も同様だ。これをカメラオペレーターが滑らかに動くよう制御しているわけだ。
そういう意味では酔い易い映像でもある。CMなどの短尺であれば問題ないが長回しの映像では気をつけないといけない。

2007年10月10日

スムースシューターちょっと待て

ちょうど注文をしようとしていたところに新型の情報が入ってきた。
Gridecam X-10だ。サポートアームがデュアルになり動きの自由度が上がっているようなのだ。
まだ日本で発売されるのか情報がないがInterBEEあたりで発表される可能性もあるのでもうちょっと待ってみよう。現行の後継機種で値段が安くなったりしたら後悔するからね。

話は変わるがロケ撮影用にと折り畳めるレフ板を購入してみた。コンパクトで組立ても簡単だ。四隅を太いワイヤーで外側にテンションを掛けて平面にしているのだが面自体は布で出来たシートである。リバーシブルで銀と白。届いてから広げてみた。むむ、ビデオに使えるのか…ちょっとした振動や風でシート面がゆらゆら動くではないか。
しまった!スチール写真ではこの手のシートを広げるレフ板が主流だがビデオには使えそうもないのだ。白レフならあまり問題はないかもしれないが銀レフにするとプールサイドで波の反射を受けているみたいにキラキラ光が動くではないか。
スチール限定と書いておいて欲しかった…

フィルムモードは180°

フィルムカメラは構造的に撮影時に輪郭強調は起こらない。テレシネをする場合に輪郭を付加する場合があるがフィルムライクでは輪郭を強調しない映像が多い。
輪郭を強調しすぎると全体がシャープになった錯覚をし、せっかくの空気間が伝わらないためだ。ただ表現する内容によっては効果として輪郭を入れる場合もある。

HVX200ではこういったフィルムライクを目的に作られているためフィルムモードにすると輪郭は小さめに付けられる。しかしゼロにはなっていない。これは撮像素子の画素数が低いためと思われる。1080で撮影しても525Pの高解像度コンテンツとあまり差がない。
そして気になるのがシャッター速度だ。フィルムモードにするとメニューはシャッター開角度表示になる。デフォルトは180°になっている。 1080/30Pで撮影すると1/60のシャッターということになりブレは半分になってしまう。10/4に書いたモーションブラーに書いているようにこれではタイムストレッチを掛けた場合ブレが連続にならない。
そのためシャッターをONにし、1/30に設定する。ビデオモードにするとフレームレート=シャッタースピードだからちょっと戸惑ってしまう。
フィルムモードといってもこのクラスのカメラを使う大半の人は私も含めフィルムのムービーカメラを使った事はないと思うのだが。

2007年10月12日

マットボックス

待望のマットボックスが展示限定品で安く手に入った。ワイドアダプター装着では非対応といわれたが取り付けてみるとなんとか収まった。
4×4フィルターが2枚取り付けられそのうち一枚は回転できる構造になっている。グレーのフードの内側に更に小さなフラッグがあり遮光に便利だ。
なんでこんなものが高いんだろうと思ったが実物を見ると納得するほどの造りである。
ワイド撮影だと特にゴーストが気になるのでこれがあると安心だ。1.2kg増えてカメラ部が4.2kg。グライドカムの最大積載量が4.5kgだからぎりぎりといえる。
全てのウエイトを乗せセンターポールも15cmほど伸ばしたところでバランスが取れた。
全重量は前回5.5kgだったのが7.5kgにもなってしまった。
これではますますスムースシューターがないと持てない。

2007年10月13日

ハイビジョンモニター

テスト撮影でハイビジョンの撮影をちょくちょくやっているのだがやはりそれなりのモニターが必要だと感じてきた。
編集用のモニターは1920×1200ピクセルのデュアルなので片方のモニターを表示用にと思ったのだが予想以上に残像が強くて動画チェックには使えない。
やはりPCモニターでは無理なのか。
50inchPDPにアナログコンポーネントでつないで見ることが出来る。編集卓とは反対側にあるので完全にプレビューでしか使えない、つまり編集しながらのチェックが出来ない。ただ問題なのはこのPDP、1035対応ということだ。しかもオーバースキャン。これではモニターとして使えない。見えない部分が多いし僅かだが縦長になるというのは問題だ。
編集用は24インチくらいでもいいと思うがこのクラスの業務用モニターはまだ液晶しかない。PCモニターより残像特性はましかもしれないが液晶モニターに50万出すのはどうかと思う。むしろ民生機でプラズマフルHDのテレビの方が適しているのではないか。
最近の民生用液晶テレビは120Hzで駆動していたりして本来のモニターチェックが出来ないその点プラズマは残像も少ないしモニターライクだ。ただ小型のものでも42インチからしかない。だったら観賞用と兼ねて50〜65インチを導入したいと考えてしまう。
ロケ用の小型モニターも必要になってくるが有機ELなんかが実用的になるまで待つしかなさそうだ。

2007年10月15日

混乱ハイビジョンフォーマット

いざ、何をメインに組むのかとなると主流が見えないハイビジョンフォーマット。とはいえ放送局ではHDCAMが主流ではある。しかしHDCAMの仕様が古いためその後出てきたフォーマットに対してけっこう見劣りしてしまうのが現状だ。
新しいフォーマットといえばSONY製でもAVCHD、HDV、XDCAM、XDCAM EX、HDCAM-SRとこんなにも種類がある。パナソニックはDVCPROHDとAVC-Intraの50と100でメディアはテープとP2メモリ。これにノンリニアの中間ファイルフォーマットが関って来る。CanopusHQコーデック、Avid DNxHD、Apple ProRes422などである。

ハイエンドで構成するとHDCAM-SR4:4:4あるいは非圧縮HDDで撮影記録して非圧縮で編集ということになる。これは一部映画などで実践されているが非常にコストがかかる。
ローコストで普及しつつあるのはHDVだがベースがテープ専用のためHDCAM同様近い将来フェードアウトする可能性が高い。SONYとしては民生ではAVCHD、業務用ではXDCAM、放送用はHDCAM、映画用はHDCAM-SRといった分野分けをしている。
パナソニックも民生/業務用にAVCHD、業務/放送用P2/DVCPROHD、放送/映画用にP2/AVC-Intraといった感じだろうか。いずれにしてもはっきり分かれているわけではない。
時代の流れはテープレスだ。SONYではXDCAMが光ディスク、XDCAM EXが半導体。パナソニックではP2が半導体である。業務用テープデッキは数百万、放送用になると500〜1000万と半導体の読取装置に比べるととんでもなく高価なだけに償却終わる前にお蔵入りしてしまうのではないかというリスクがある。

更に悩まされるのが圧縮方式だ。SONYはLongGOPを使ったものが多いのに対してパナソニックはフレーム内圧縮を採用している。画質に対して容量が少ないのはLongGOPだがノンリニア編集時に大きな負荷がかかる。LongGOPをリアルタイムで処理できるシステムがどれだけあるだろうか。ただこのあたりもPCの性能アップによってサクサク動く時代は近いのかもしれない。フレーム内圧縮は処理も軽く画質変動も少ないが容量を喰うと言う問題がある。これも時間と共にメモリーが安くなって行ってるのでどちらがいいのか悩みどころだ。

まだまだ過渡期といってしまえばそれだけだが、地上デジタルは本格普及期に入って放送される番組はほとんどハイビジョン制作されている。CMはなぜかまだまだ少ないが僅かずつ増えてきている。VPや記録映像などもハイビジョンでといったニーズもちらほらと。
とりあえず現時点ではDVCPROHDで撮影、編集をしている。今後CM以外の納品フォーマットも課題になってくる。

2007年10月16日

テープレスのアーカイブ

テープでの撮影では撮ったテープをそのまま残しておけば少なくともオリジナルは残る。これとて、報道現場などでは使いまわしているため何を残すかは難しい判断である。
テープレスになってくるとこの保存がますます難しくなってくる。撮影はメモリーに記録するのだがそのまま残すにはコストが高すぎる。そのためPCなどのHDDにコピーした後は消される。HDDにも容量の限界はあるわけで全て残しておくわけにもいかない。
では保存のためにまたテープを持ち出すのか。ところがメモリー記録のカメラではテープでは扱っていないフォーマットで記録できたりする。そのためオリジナルのままテープに保存というのは難しくなった。そもそもテープレスの意味がない。

今のところ有力なのは光ディスクだがブルーレイかHDDVDか、こちらもフォーマット戦争真っ只中で今どちらかを選んでしまうと一昔前のレーザーディスクやベータマックスのように将来見ることさえ出来なくなる危険性がある。
ただアーカイブといってもどのくらい保存期間がいるのか、容量はどのくらいいるかでメディアは変わってくる。
幸い15秒CMの撮影素材は長くても30分程度だ。DVフォーマットだと6GB、DVCPROHDでも30GBくらいだ。RAID対応のLANDISK 2TBで15万だからハイビジョン30分が\2,250ということになる。単価でいくとブルーレイディスクとほぼ同じだ。アクセスタイム、信頼性からいくとRAIDのディスクに軍配が上がる気がする。

CMの撮影素材が平均20分として2TBに100本分を保存できる。実際には当方ローカルCMの場合、撮影モノのプロジェクトは非常に少なく今後増えるとしても年間50本もあるかどうか。とすれば2TBあれば2年分は保存できるということになる。4TBもあれば古くなった順に消していっても問題はなさそうだ。基本的に撮影素材の使い回しはないわけで改訂の場合でも2年以上前のものを引っ張り出すことはめったにない。完パケなどの永久保存版は光ディスク数枚に分散させて保存しておくのが安全かもしれない。
どんな方法も絶対はありえないわけだし。

サラウンド

地デジになり5.1chサラウンドの放送が出来るようになったが実際には5.1chを作り出すのは大変な作業のため2chステレオがほとんどである。
その昔、ステレオに2つのスピーカーを加えて4chステレオが流行したことがある。まだレコード盤の時代だ。4chを別々に記録する方式もあったが多くはマトリクス4chと言われる方式で2chに逆位相の音を巧妙にミックスして再生時に後のスピーカーから音を出すというものだ。ハイテク小僧の私は当時このマトリクスに違和感を感じディスクリートしか信じなかった。その後、レーザーディスクでマルチチャンネルが登場するがこれにもディスクリートとマトリクスの両方式が存在した。現在7.1chまで拡張されているがバックの2chはまだマトリクスだったりする。

さらに遡りステレオが出始めた時代に片チャンネルのスピーカーの結線を逆に繋ぎモノラルのレコードをステレオ風に聞くと言うのが流行ったことがあった。
これがまさにマトリクスの原型だ。たとえばLchだけに入っている音声はステレオで並べられた2つのスピーカーより外に定位することはありえない。ところがLchの音を逆位相にしてRch に少し混入してやると人間はLchのスピーカーよりさらに左側に音が広がったように錯覚するのである。ディレイを掛けてやると更に遠くから聞こえてくるように思ってしまう。こういったまやかしテクニックが横行している。音楽というくらいだから楽しけりゃ何でもいいのだがエンジニア気質の自分としては長らく納得行かなかったわけだ。
オーディオ編集ソフトにステレオサウンドの拡張イフェクトとしてExpandというものがある。まさにこの逆位相を利用したステレオ拡張イフェクトだ。

最近のソフトでは位相グラフがリアルタイムで表示できる。音楽素材を再生してこのグラフで見てみる。そのままではフロントのLRch間しか広がりはない。Expandを最大に掛けると、なんと後ろから音が聞こえてくるではないか。オンエアーしているCMの音を聴いているとどうも、このExpandがほとんど掛けてあるようだ。
最近のデジタルテレビでは内臓スピーカーでもサラウンド機能を持ったものがある。Expand処理した素材をサラウンドで再生するとさらに広がって聴こえると言う仕掛けだ。
常に疑ってかかって聞いている自分にはマトリクス似非サラウンドとディスクリートサラウンドは聞き分けできるが一般の視聴者には広がりだけ感じてその違いはわからないと思う。というわけで積極的にExpandを使ってみようと思ったわけだ。
心地良ければいいわけでしょ(笑)

2007年10月18日

よく見りゃこんなに違う

グライドカムにかなり入れ込んでいるのだがスムースシューターがないと次のステップに踏み込めない。右腕トレーニングは諦めた(笑)
現行のスムースシューター、新型のX-10、よく見ると現地価格で1.6倍もの差があるではないか。それだけの機能差があるのか…
確かに本家ステディカムに比べれば安いのだが撮影機材としてはかなり高価な機材の部類に入る。新型はサスペンションアームがダブルになっている。ベストの方にも多少の工夫があるがコストアップとしてはダブルサスペンションだろう。これによって多少撮影範囲が広がる。とはいえあくまでも振動吸収のためのアームなのでクレーンのような使い方はありえない。ダブルアームによってより振動吸収範囲が大きくなったと言われるがかなりハードな使い方の場合を想定しているのだろうか。あるいは通常の歩く、走るでも振動の伝わり方が緩やかになるのか。理屈から考えるとダブルになったからと言って極端にスムースになるとは考えにくい。要するに限界範囲が広くなったと捉えるべきだろう。
というわけで新型発表を待つまでもなく従来型で問題なさそうである。というより高いので安い方にする(笑)とにかく早く使ってみたいのだ…

2007年10月19日

特撮工房

1980年代、特撮工房「ILM」 (インダストリアル・ライト&マジック)の特撮メイキング本を見てSFX(スペシャルイフェクト)に憧れた。ミニチュア、特殊メイク、マットペイント、多重合成、モーションコントロール撮影、ステディカム撮影、コンピュータグラフィックス…その本には写真付きで詳しく解説がしてあった。
バブリーな時代、ほぼ全て自分でやってみた。フィルム撮影とステディカム以外は。
結局仕事として生き残ったのはCGだった。特撮業界もCGとデジタルカメラの登場によってミニチュア、特殊メイク、マットペイント、フィルム多重合成はなくなっていった。
モーションコントロール撮影は健在だがコストが高すぎて出番が少ない。自作で撮影システムも作ったが維持費が高くついて解体した。
今ではクロマキー撮影、多重合成、CGを自前スタジオでやっているが、今まで手をつけていなかったステディカム撮影をやっと手がけることが出来そうだ。

実写と言えばカメラ撮影だが最近ではデジタル合成を考慮してデジタルカメラで撮影することが多いようだ。フィルムよりプロセスが少なくて済み現在ではクォリティもフィルムを超えるくらいになってきた。劇場上映までデジタルになってきたのでフィルムに戻れなくなってきている。とはいえ、いずれにしてもローカルCMごときでフィルムの登場はありえないのだがカメラワークにもいろいろバリエーションがある。
ドリーやクレーン、ステディカム、ジャイロシステム、空撮、車載カメラ…特殊なレンズもある、光軸をシフトできるあおりレンズ、撮像面を大きくして被写界深度を浅くするレンズ、シュノーケルレンズ、ファイバースコープ…。
デジタル全盛の時代になってもカメラを使って撮影するというのは置き換えることが出来ないようだ。

2007年10月21日

グライドカムスムースシューター注文!

高額商品をネットで注文すると言うのはいつも緊張する。ちゃんと届くんだろうか、間違った商品を注文してないだろうかなどと…
ところでこのグライドカムという名前、アメリカのメーカー名であり商品名である。辞書ではすべる, すべるように動く;〈川・水が〉音もなく流れる;〈船が〉滑走する;〈航空機・鳥などが〉滑空するとある。実際使ってみると垂直軸を完全に固定することは不可能であり動き回ると僅かにロールするあたりが飛行機で飛んでいるような感覚になる。
これらスタビライザー、防振装置のオリジナルとも言えるステディカムといえば固定された, 安定した, ぐらつかない といった意味を持つ。つまり手持ちより安定していると言う意味で付けたのだろう。このあたりはグライドカムの方がイメージが近い。
しかしながらステディカムは歴史が古く1973年にも遡る。映画にも多く使われオリンピックのフィールド競技の撮影などでもよく見かける。今では他のメーカーでも似たような構造の製品が出回るようになってきたが「ステディカム」の名称が広く知れ渡ったため「ステディショット」などと業界的には使われることもある。
いずれにしても届くのが楽しみだ。いろいろ実験してみたい。

2007年10月23日

気になるHDCAM EX

11月下旬に発売されるXDCAM EXである。
手持ちのHVX200と被るので欲しいという感じではないのだがこれからハイビジョンカメラは大きく変わっていくんだろうと思わせる新製品なのだ。
何がすごいかと言うとこのサイズ、価格で撮像素子が1920×1080ピクセルで3板、しかも記録も1920×1080なのだ。
現状このスペックを持つカメラはSONYではデジタルシネカメラF23+HDCAM-SRで軽く1000万は超えるだろう。PanasonicではAJ-HPX3000Gという機種で本体価格546万だ。それ以外は1440だったり1280なのだ。
メーカーは世の中にこれだけフルHDパネルのフラットテレビを売っておきながら作っている映像がフルHDでないという矛盾がここにある。

一方で民生用は記録モードだけ1920を持ったAVCHDを作ってフルHD対応などと言い張っている。どう考えてもレンズが対応していない。ではこのカメラはどうなのか。レンズ込みで80万のカメラと1000万クラスのカメラを比べるのは現実的ではないが気になる。
仕上がり面で大差ないとすれば今後カメラの作り方が大きく変わる可能性がある。それでなくとも近年のこのサイズのカメラはプロの現場でかなり活躍しているのだ。
そしてSONY初の半導体記録だ。パナソニックはP2でかなり先行しておりSONYはかなり焦っていたのではないだろうか。XDCAM EXがP2に対抗できるかと言うと現状、微妙である。P2ではDVCPRO系とAVC-Intraの記録が出来るがどちらもフレーム内圧縮を採用している。このためカノープスのREXCEED5000クラスだとネイティブで2ストリーム+イフェクトのリアルタイム再生が余裕で出来る。ところがXDCAM になるとLongGOPを使っているためかなり制限がかかる。短い尺のものであればCanipusHQにコンバートして編集すればいいが長尺物の場合かなりプロセスが増えてしまうことになる。

そういった意味でもP2は先見性があったわけである。もちろんコンピュータの性能か上がってくれば解決するのだが近年のCPU開発速度を考えると年間2倍のスピードアップは無理で4〜5年はかかりそうな気がする。むしろメモリの大容量化、低価格化の方が早いという意味でも低圧縮のP2が有利だと言える。
つまりこのカメラが欲しいと言うのではなく、これに刺激されてP2陣営でもこのクラスのフルHDカメラが出てくれるのではないかと言う期待だ。
ロケ撮影をやりだすとどうしてもバックアップ用のカメラが欲しくなってくる。
更に解像度の高い映像を撮るためにもHVX200よりもうワンランク上の機種が欲しいと思う今日この頃。

2007年10月24日

採算は合うのか?

スタジオ撮影、ノンリニア編集、録音、MA、2D/3DCGとワンマンオペレーションでやっているのだが何れもスタジオ内作業である。
撮影や録音など人が来てやる作業はその時間は拘束されるが移動時間はない。それ以外の作業は複数のプロジェクトを同時進行することが出来る。実際、重なる時は5〜10件くらいは進行中だったりする。しかしロケとなると機材の準備、積み込み、移動、待ち合わせ、現場打合せ、セッティング、撮影、プレビューチェック、撤収、移動、片付け。撮影自体が1時間程度であっても前後を入れると4時間くらいは潰れてしまうのではないだろうか。日頃の作業内容に比べるとロケはかなり疲労する。結局1日潰れたと思ったほうがいい。そう考えると時間計算でロケ費用を算出すると決してローコストと言えない数字が出てくる。スタジオ作業の方がずっと効率的なのだ。

そこで考えたのがグライドカムのみの撮影。照明、音声収録なしの状況説明映像である。デジカメで撮影した静止画より立体感、空気感が伝わる。
グライドカムであれば三脚の設営もないので専用ベストにカメラを装着したまま移動して撮影を続けることが出来る。視点移動のある映像は静止画をズーム、パンするより長い時間見せることが出来るのでカット数も少なくて済む(こんな手抜きの考えでいいのか。まぁ、そのくらい制作費が限られているということなのだが。)
出発して帰ってくるまでで2時間以内であればそれなりのローコストでも採算取れるかもしれない。こればかりはやってみないと現場で何が起こるかわからない。

スムースシューター装着

本日届いたので早速装着テストをしてみた。
さすが価格だけのことはある精密な構造である。
ベストの装着はちょっととまどった。ウエストのロックが背中側にあり調整しながら留めることができない。ショルダー部分を外しぐるっと前に回し留めてから戻した。女性が下着を装着するのは大変だなと、ふとよぎった(笑)何事も最初はぎこちないもので風邪の病み上がりと言うこともあり装着して部屋の中をうろうろしただけでけっこう疲れた。暫くしてこの撮影のためにと再度装着。二度目になるとかなりすんなり装着できた。腕だけで支えて撮影していたときより別の動きが加わるため感覚が違う。腕に対してはまったく負荷がないのだがカメラが揺れているのか止まっているのかが感覚的につかめない。腕で持っていた時は腕のセンサーでなんとなく位置が把握できていたと言うわけだ。
とにかくこれは慣れが必要のようだ。カメラ2.4kg、グライドカムとマットボックス4.9kg、ベスト2.4kg、スプリングアーム2.5kg、トータル12.2kgとそこそこの重量になる。体全体で支えるので部分的な疲労はないがじっとしていて楽なわけでもない。元気のいい状態であれば30分くらいなら問題なさそうだ。

2007年10月26日

初のハイビジョンCM制作

山陰圏内ならベーカム納品が出来るのだが県外の場合アナログベーカムを受け付けないところが多い。
その場合はD-2に変換してもらっていたのだがテープ代も高く時間もかかるので今回はいっそのことHDCAMで納品してしまおうということになった。
内容は写真と文字構成のいわゆる動くフリップといった様式のものだから写真の解像度さえある程度あればHDで組むことが出来る。
先日グライドカムのテスト撮影を兼ねてHD編集しておいてよかった。
それにしてもHDは感覚が違う。編集画面を26インチにしているせいもあるのだが、でかい(笑)SDの編集感覚で文字を配置すると、こんなにでかくていいのか?と思えるくらい。そして横長というサイズにレイアウトで悩む。センター合わせで配置するとすごく横に間延びしてしまう。左右に分割するのも変だし縦書きもどうかと。
今後16:9のレイアウトを研究しなければならない。
市内のプロダクションにCanopusHQデータを持ち込んでHDCAM完パケに仕上げてもらう。

2007年10月27日

カメラマン、機材と体どっちが大事?

テレビ番組を見ているとカメラマンはカメラ肩に担いで山に登ったり危険な場所でも撮影している。
視界は片目ファインダーに集中しているわけで少しでもバランスを崩せば転倒、滑落など危険がいっぱいだ。こんなとき1000万もするカメラを守るべきか自分を守るべきか一瞬の判断が難しい。高価なカメラになると保険が掛けてあるので命と引き換えに守ると言うことはないにしても段差に足をとられ転倒するときカメラを抱え込み打撲あるいは骨折するかもしれないのに胴体で倒れこむか…カメラを放り出して手が出るか…難しい判断だ。カメラを放り出してクラッシュ、本人は擦り傷程度で終わったとしてその後のロケは中断…カメラマンは非難されそうです。

グライドカムの取扱説明書には「恥ずかしがらず膝パッドを付けて撮影してください」とあった。肩乗せハンディ撮影の場合接眼方式のファインダーなので視野が限られるがグライドカムの場合は液晶モニターを見ながらなので比較的視野は広い。とはいえ階段を上ったり動き回る撮影を目的とする機材なので立ったまま撮影するよりかなり危険は多い。前に転倒しかけた場合、手を出してコケることは難しい。やはり膝をついて崩れこむように地面に転がるしかないのだろう。

鍛えているわけではないので足腰が強いとは言えないがコケやすい体質ではない。少々動き回ってもコケたことはないので大丈夫かと思ったりするがやはり何が起こるかわからないのがこの世界。そりなりに準備としておいて損はないだろう。ごついパッド入りのベスト、メカメカしいスプリングアームに兵器のようなカメラ、膝パッド…SWATみたい(笑) 後はファインダー付きのヘルメットと安全靴のようなブーツ…

2007年10月28日

ロケ準備

近々ロケのサポートがあるので持ち出せる機材を並べてみた。そこそこの量になる。これをfitに乗せるとなるとかなり窮屈になる。最もかさばるのは照明器具の傘だ。ケースはないので伏せてベタ置きしか方法がない。重いのはスタンド類。
積み込む際問題になるのは移動中に荷崩れによるクラッシュである。壊れ易い機材は衝撃吸収入りハードケースに入れないと厳しい。今回はカメラなどは運ばないので大掛かりではないが13インチの液晶モニターをどうするか。かなり以前に一眼レフ用にと購入したハードケースがあった。これがモニターにぴったり。ちょっと余ったスペースにACアダプターやケーブル、延長コードを収納して収まった。
細かなケーブルやパーツ類はホームセンターで大型のツールケースを購入。ロケで何が大変かって、この荷物の積み下ろし、運搬が大変なのだ。プロの現場では運送屋さんが使うような枠付きの台車に機材を乗せ大型のアルミバンにリフトで乗せている。運び手も多いのだが、とうていそんな対応は出来ない。一般の車に積み込むのは天井も低いため非常に辛いのだ。スペースも狭いので積む順番、配置も悩む。

照明、音声は専門分野ではないので本格的に展開しようとは思わないがグライドカム撮影はそうも言ってられない。こちらは機材の量が少ないのだがどれも精密機器。梱包が難しい。カメラ本体はこれも昔買ったVX1000のアルミハードケースを改造して作った。ただあまり大きくないのでマットボックスを外さないと入らない。いちいち取り外しするのも面倒だなぁと思い始めた。さらにコストを下げるためワイドアダプターはワイド側のみフォーカスが合うタイプのものを購入してしまった。グライドカム撮影の場合にはぴったりなのだが普通に三脚で撮影する場合は不要になる。いちいち外すのにマットボックスをばらさないといけないのだ。

グライドカムの本体には専用ケースがない。もちろんオプション設定もないので自作するか特注するしかない。このときにマットボックスとワイドアダプターを入れるスペースを作っておくか。問題はベストだ。これは折り畳むことができず胴体と同じ大きさで存在している。ハードケースなど作ったらちょっとした箪笥のようになってしまう。かといってバッグのようなものに入れてもあまり意味がない。車の助手席一人分をとり、シートベルトで固定するのがベターかと。いろいろ課題は残る。

2007年10月29日

スムースシューターテスト撮影

天気が良かったのでまたまた近所でグライドカム+スムースシューターのテスト撮影をすることに。スムースシューターの屋外撮影は初である。
前回はグライドカムを手持ちでやったので2〜3分が限度だったがさすがにスムースシューターを装着すると楽である。どのくらいの時間撮影したかわかるように取り始めてから外すまでずっと録画してみた。近場のお城山「河原城」に行った。Copenに乗せたのだがやはり狭い。助手席にカメラ、足元にアームとグライドカム、ダッシュボードとシートの間にベストという形でとても遠距離に出かける状態ではない。お城山はスタジオから200mほどのところにあるからなんとか…

めったに観光客は見かけないのだがめずらしく天気がいいためか数組歩いていた。駐車場で装着。そこから撮りっ放しで歩いてみた。駐車場からお城までは50 段ほどの石段がある。コンクリートの階段と違って非常に歩きにくい。途中でつまずきかけた。スケボー用の膝パットを付けて歩いたが膝をつくほどではなくバランスを取り戻したが膝パットの必要性は感じた。一辺30mくらいのお城の周りを一周して記念碑の周りなどを写して回った。回したまま駐車場に下り、すぐ横の山の斜面にも上ってみた。かなり足元は悪い場所だがなんとか歩けた。車まで戻ってカメラを止めた。あとで収録時間を見たら10分回っていた。気温は22°くらいだろうか。快晴なのでその10分ほどで汗だくだ。疲労度といえばベストに全ての重量がかかるせいで前に傾こうとする力を腰で戻そうとするため腰に若干疲労が出る。しかし10分程度ではほとんど痛いと言う感じまではいかなかった。

スタジオに戻って試写してみた。720/30NP、1/30で撮影した。やはり快晴だと綺麗である。回しっぱなしなので時々ガクッと言った動きもあるが手持ちとは比べ物にならない安定感がある。ただまだ慣れていないので右手で握るグリップに力が入り、歩きのショックが若干カメラに出たりする。水平の安定感は大分うまくなってきた。カメラのパンニングも違和感が少なくなってきた。しかし何を撮るかという目的意識がないためフレーミングが中途半端だ。あまり長回しで使うものではないなと思った。どんな場面にどんなフレーミングで撮影するか、今後の課題だ。お城をあおりで撮ってみたがあおりのまま移動するのは難しい。ウエイトのバランスを完全に軸中心にしないと安定しそうにない。水平に戻ろうとするためだ。

30Pで撮影するとさすがにワイドでもパンニングが少しでも早いとパラパラ感が目立つ。ターゲットが2m以内の場合はかなりゆっくり動いても移動感が得られるので大画面で見ることを前提に滑らかにゆっくりとがテーマだ。。狭い街並みなどもゆっくり歩く程度で移動感は充分得られる。早い動きはアクション映画などの表現くらいでどうしても揺れが増幅するので多用するのは見るほうが辛いかもしれない。最近はCMや映画でステディカムで撮影されたものを見るとどのくらい安定しているのか気になってしまう(笑)

2007年10月31日

マットボックス_2

結構高価なマットボックスだが遮光フードとしてしか使ってない。もともとマットボックスとはフィルムカメラのレンズ前で多重露光用のマスクを置く為に使われたと聞く。かなり特殊用途だ。
その後フィルターをを差し込むホルダーをつけて今の形になっているようだ。しかし今のビデオカメラではあまりフィルターを使う場面は少なく、色調整はポストプロダクションで行うことの方が多い。もちろん撮影時にフィルターを入れるのと同じと言うわけには行かないがクォリティよりリスク回避と言ったところか。グラデーションNDなどは便利そうだがこれとて思ったラインで露出が収まればいいが単なる直線グラデーションなわけで単純な風景にしか使えない。ミストやソフトフォーカスなども後処理でそこそこのことができるのでとにかく撮影時には黒つぶれ、白とびのない、ディティールを強調しないといった素の状態で撮影するのが便利である。カメラマンには面白みがないのだが…編集マンはいろいろいじれて楽しい(笑)

話はそれたが遮光フードとしてのマットボックス。早速、先のグライドカム撮影で試したわけだがこの効果はすごかった。前回同じようにグライドカムでほぼ同条件の被写体を写したわけだが逆光時のゴーストフレアーにはちょっと悩んだ。しかも超広角なのでレンズに付着した僅かな埃まで画として定着してしまうのだ。いくらクロスで拭いてダスターで飛ばしても撮影しているうちどこからか付着するものだ。
しかしこれはあくまでもレンズ面に強い直射日光が当たっているせいで、日陰に入れば解消することなのだ。その日陰を作ってくれるのがマットボックスと言うことである。
レンズの前玉は直径70mmくらいはあるので一般のフード程度ではどうしてもある角度になると光が混入してくる。画像として光源が映っていなくてもレンズに光が当たっているだけでフレアーは起こる。マットボックスの場合前玉から20cmくらいせり出してフラッグがあるのでかなりの斜光でも防いでくれるのだ。
もっと安いフレキシブルフードを作ってもいいのではないかと思うのだが意外に製品としては少ない。

車載

小規模ではあるがロケに持ち出した。2Fのスタジオからこれら全部の機材を運び出すのに6往復はしただろうか。一回の重量が10kg程度。現場で使ったのは半分くらいだったが一連の搬入搬出設営撤収を一人でやるとかなりキツイ。
日頃デスクワーク中心の軟弱体質にはこれだけの労働は応えた。やはりスタジオ機材を持ち出すのは無理があると思った次第で…数日後の筋肉痛が怖い(笑)
スタジオに固定で常設してあれば撮影のたびに動かす必要はないわけだ。スイッチオンで即、撮影開始。こっちの方が絶対楽である。

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