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2008年01月 アーカイブ

2008年01月01日

あけましておめでとうございます

やっと雪が積もりました。スタジオの窓からの眺めです。
のどかな田舎でしょ(笑)
こんな田舎から最新鋭の映像をお届けします。
今年もよろしくお願いします。

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。
見慣れぬアイコンが出てきましたが、年始ぐらいはやっぱりご挨拶をさせていただきます。
等ブログは、大きいデジタル化の波によって映像に携わる方々がどのように対処して行くのかを複数のプロフェッショナルにユニークな視点で書いていただこうと試みているものであるが、現在はローカル(鳥取)で活躍されているFUJIさん一人のレポートになってしまい、と言うよりお世話になっている次第であります。
私も良い話があれば書こうかと思ったりはするものの、役に立たんとか面白くないとか理由を付けて結局書かず終いになってしまうのである。
こちらは大阪でありますが、業界は惨憺たるもので、まあ昨年はどうにか仕事が動いていたようだが今年はどうなのか見通しはさっぱりである。
今年はこのような愚痴からでも始めようと思う。ぶつぶつ言っていると反論があるかも知れないし、解決の糸口を考える切っ掛けにでもなれば幸いである。
しかし、FUJIさんのレポートを読んでいると上手い事やって羨ましいと思いがちだが、条件は圧倒的に大阪より悪い。にも拘らずこれだけの営業成績を上げているのは、快挙としか言いようが無い。当ブログとしてFUJIさんに書いてもらっているのは大正解だが、あと2、3人系統の違う人でレポートが出来ればなあと考えている。

2008年01月05日

エコな選択?

HDCAMの導入だけはなかなか踏み切れないでいるが利用は簡単で、今までの投資機材の中では群を抜いて単価が高いというところである。
おかげさまで4年目を迎えるわけだが売り上げは多少なりとも右肩上がりで一見安定してきたようにも見える。しかし実際は取引内容を見てみると同じスポンサーのCMという仕事が意外に少ない。この3年の間に新たなスポンサーが現れてはそれっきりでCMを打たない。一度作った素材を繰り返し使いまわす。など、右肩上がりでなくとも安定した売り上げを確保するためには常に新たなスポンサーを開拓するか、制作単価を上げるべく内容の濃いものを提案するしかないのだ。もちろん一度CMを出したが次回作に興味を示さなくなったスポンサーにも興味をそそる企画を提案していかなければならない。
話はそれたが要するに決して安定しているわけではないので大型投資が借り入れで出来ないということなのである。石橋叩きの小心者としては自転車操業が似合っている(笑)とはいえいつまでも安いVTRが出るのを待っていてもしょうがないので毎年いろいろと方法は模索している。

そこでふとよぎったのがエコロジーである。アナログベーカムの5分テープが¥1,470である。いろいろ調べてみるとやはりこのアナログベーカム、どこでもドロップアウトに悩まされているらしい。最近ではCM収録2〜3本ごとにクリーニングテープをかけてヘッドをクリーンにしているがそれでも20〜30本に一回くらいはドロップアウトが出たと放送局からNGが出る。そのため毎回ニューテープを使っている。放送局でCMバンクに登録された後は広告代理店に返却されるのだがその後このテープは廃棄処分の道しかない。当方では年間400本を超えるテープを排出しているがSONYを儲けさせるだけである。実に環境破壊だ。いつも叫んでいるがデータ納品にすればCO2は劇的に減る。

そこで考えたのがHDCAMにしたらどうなる?ということだ。アナログベーカムは時代遅れのTBCでエラー補正しているがHDCAMともなると高度なエラー補正をしているためテープの劣化によるドロップアウトはアナログベーカムとは比べようもなく低い。もちろん永久使用というわけにも行かないので20回限度としてみよう。HDCAMの6分テープが¥1,638だから一回当たり¥80ということになる。つまりアナログベーカムに対して¥1,400浮くことになる。これが年間400本とすれば年間¥560,000にもなる。HDW-1800が実売¥3,187,800だから浮いた分だけでも約6年で償却できるという計算になるわけだ。

それに加えてHDによるCM制作の場合はSDと同じ価格というわけには行かない。機器も新しくなるし制作時間も若干長くなる。こういった負担を制作費に乗せる訳だが何年償却にするかで上乗せ金額が決まってくる。法定耐用年数ではコンピュータが4年、映像音響機器が5年となっている。しかし実用面では3年くらいでクロス的に更新している。SDでの編集システムが約200万、HDでプラス500万といったところだろうか。500万を3年で割ると年間160万、ざっくりではあるが15%くらいの上乗せが必要になる。そのうちテープのリサイクルで浮く分があるので最終10%UP。とまぁ計算上ではこういったことになるのである。大企業でも計算通りに行ったためしはないわけであくまでも方向性である。

2008年01月06日

趣味と聞かれて

子供の頃は親が看板屋をやっていたせいもあって絵を描いたり工作したりといったことをやっていたように思う。しかし高校生くらいになると絵を描くというのはあまり好きでないことに気がつく。写真とか電子工作に夢中になっていた。大阪に出てからはデザインをやっていたがやはり手でモノを描くという作業は面倒でしょうがなかった。
そこで同じ平面に出力するのならということでビデオやコンピュータグラフィックスという機械任せでクリエイティブできる手法を選ぶようになってしまった。基本的にずぼらなのである。
仕事をするようになって結局3DCGを選択するのだが、たまたまバブル期も追い風になって一世を風靡した。しかしやり始めた頃から思っていたのだが機器が低価格化し一般デザイナーにもCGが普及するようになったら競争が激しくなり今のような独占は無理だろうなと。予想に反して10年くらいはいい位置にいることができた。競争が激しくなる前に世の中の景気が悪くなってしまったのだ。

と、まぁ趣味が仕事になったようないきさつだがよく考えてみると画作りが好きというより機械を使ってモノを作るのが好きという事に気がついた。そこでバブル期にはモーションコントロールカメラを自分で作ったりもした。ロボットに熱中したがここでも仕事に使えるロボットという発想である。
鳥取に帰ってからもやはりモノづくりは続き、撮影スタジオの多くを手作りでやっている。さすがにコンピュータやビデオカメラを手作りというわけにはいかないのだが。
かといってラジコンやプラモデルを買ってきて作ろうと思わないのも不思議だ。そこで分析してみると「商売」も趣味のうちということではないかと。
つまり商売に結びつかないクリエイティブには興味がないということだ。
結論。趣味は?
儲かるモノづくり。ということになりそうだ。

2008年01月07日

黒の表現

ディスプレイの世界ではまっ黒を表現することが出来なかった。液晶はバックライトを液晶で光を遮るわけだが完全な遮光ができず光漏れが多い。プロジェクターではレンズ前にアクティブな絞りを置いて暗いシーンには絞り込んで明るいシーンとのコントラストを稼ぐといった妙な技術が流行っている。プロジェクターにおいてはDLPのような可動反射ミラーを使った投射装置もありそこそこの黒が表現されている。映画館のプロジェクターなどはほとんどこの方式だ。
プラズマディスプレイは一つずつのセルが蛍光灯と同様の構造になっておりまっ黒のシーンでも予備放電をしているらしくまっ黒になりきれなかった。ところがパナソニックなどはコントラスト10000:1というプラズマを作り出した。パイオニアのKUROでも20000:1だった。ところが今回のパイオニアは予備放電のないプラズマを開発した。現状の測定器では限界を超えているという。
ただこの測定方法には問題がないでもない。100%の白を最高輝度としてまっ黒の全画面の明るさを測定して比較しているのだ。測定ルームはもちろん真っ暗にしている。では画面の半分に白を持ってきたとき残りの半分はまっ黒なのかといったことは測定されていない。黒以外の部分に明るい光があるとディスプレイ内で光が回る可能性もあるし部屋に明かりがないとしても反射素材の部屋であれば回りこんで黒い部分にも当たる。
こういったことを考えると実際の部屋でこのディスプレイで普通の映像を見ても黒の部分がまっ黒でない事は容易に想像できる。しかし人間の目も自動露出なので明るい部分があると虹彩は絞られ黒はより黒く見える。つまり暗いシーンを真っ暗な部屋で見る映画ファンのためのスペックだということだ。薄明かりでもリビングで普通の明るい番組を見ている限り黒の恩恵を受けることはない

2008年01月08日

カメラの違いはレンズ?

最近の業務用小型カメラの性能は大型のものと差は縮まった。
撮像素子はフィルムの質感を超えるレベルまで高性能化してきてその後のデジタル処理もLSIの高密度化で高価な機種と安価な機種という価格で差別化するのが難しくなってきた。
ではどうして1000万以上するカメラが存在するのか。これは光学系の物理的制約によるものと考えられる。撮像素子は大きいほど感度は高くなり画質的にも有利だ。ところが撮像素子を大きくするとレンズも大きくなる。レンズは大きい方が画質的には有利のようだ。表現的にも明るく綺麗なボケの表現なども出来る。
つまり撮像素子が大きく大型のレンズを取り付けられるのが高価な大型カメラという位置づけなのだ。言い換えれば小型の撮像素子に対する高性能レンズが作れればこの差は更に縮まるということなのだ。

一昔前のレンズに比べれは今のレンズはかなり高性能になっている。しかしガラスを研磨した単レンズを何枚も重ねたレンズシステムという構成は写真が始った時代から基本的な構造は変わっておらずレンズの色収差、歪み、ガラス表面の反射、ガラス内損失など物理的な不具合との戦いの歴史でもある。素材や表面コーティング、コンピュータによる設計など高度化して高画質化は図られているが高倍率ズーム、サーボズーム、ワイド化、軽量化など要求されるスペックも高度化され、えられる画質もSDからハイビジョンへととどまるところがない。ガラスレンズ以外の方式というのは考えられないものなのだろうか。とはいえ人間の目もレンズなのだが…
究極は人間の目のような単レンズということなのか?ただズームが出来ない。撮像素子を限りなく高密度にしていけばデジタルズームで済む。ケータイのデジカメはそんな構成に近い。業務用カメラにもそんな機構が取り入れられる日は近いのだろう。

2008年01月09日

ノイズキャンセリングヘッドホン

システムファイブで買ってあった福袋が届いた。さすがに業務機器販売店なりのマニアックな商品ばかりだ。とりあえず粗大ゴミ行きのアイテムはなかったので一安心。
内容はというとたぶんメインはこのノイズキャンセリングヘッドホン。他にもハイハット、テストトーンジェネレーター、何に使えるのかハードな底が付いた円形布ケース、DVテープである。
ハイハットは欲しいと思っていたアイテムなのでこれはラッキー。
で、ノイズキャンセリングヘッドホンだがこれが微妙。非常に興味はあったのだが使う場面がない。田舎に住んでいるとノイズのある環境にいることがないのだ(笑)
スタジオ内はもちろん防音仕様。音も出し放題なのでヘッドホンでコソコソ音楽を聞くこともない。電車や飛行機に乗ることもない。飲みに出かけるときバスに乗るが20分ほどなので我慢は出来る。というかほとんど乗客はおらず貸し切り状態なのだ。
うーむ、どっかで使うこと考えないとちょっともったいないな。

2008年01月10日

民生機のビデオカメラからテープが消えた?

民生用のハイビジョンビデオカメラはざっと25機種ほど出ている。メディアとしてはBlue-ray、HDD、DVD、HDV、SD、メモリースティックがある。記録方式はBDMV、MPEG-4 AVC H264、Motion JPEG、MPEG-2とこちらも様々だ。
次世代光ディスクはHD DVDが破れブルーレイ一色になろうというのにビデオカメラは多彩だ。これはほとんど個人で楽しむ以外にあまり持ち出さないためこんなことになっているとも考えられる。
この25機種のうちテープを使っているのは3機種だけだ。cannonとsony。DVテープを使っていたユーザー向けにつなぎで出しているに過ぎないと思われなくもない。
保存に優れていると言われてきたテープだが光ディスクが普及してきて存続が危うい。
業務用では容量的に光ディスクには納まりきれないが民生機レベルであれば充分だ。
テープの場合フォーマットが変わると新しいデッキで古いテープがかからないことが多く問題がある。12cm光ディスクはその点上位互換があるしパソコン上ではソフト次第でどんなフォーマットでも再生できたりする。どう考えてももテープの生き残る道はない…

2008年01月12日

HD計画 2006-2008

予定としては2008年中に下図のシステムまで完成させたいと思っている。
右のSDは既に稼動しているシステム。
左のHDTVプラズマモニター、ビデオカメラ、編集機は2007年までに導入済み。
残りHDCAM VTR、P2ギアー、HDMIコンバーターとなる。これはHDCAM納品のための最低限のラインナップだ。欲を言えばHDの業務用モニター、HDCAMのキャプチャー、フルHD解像度のカメラなどを導入したい。このあたりは2009年以降の計画になる。

2008年01月13日

もしCM納品に新フォーマットが出来たら?

CM搬入は古い順に16mmフィルム→1インチ→D-2(デジタルベーカム/ベーカムSP)→HDCAM/HDCAM-SR(HDD5)といった形で推移して来た。
現在SDはD-2のみ、HDはHDCAMとHDCAM-SRのみが全国共通となっているが地方によって固有のフォーマットを採用しているところもある。
なぜ新しいフォーマットが出てくるのではないかというとHDCAMがフルHDでないということがある。しかも今後オンラインによる送稿も視野に入れるとテープではないことが容易に想像できる。ではどのようなフォーマットが台頭してくるのか。フルHDということでは現状AVC-IntraとXDCAM HD422の2種類が有望だ。AVC-IntraはパナソニックのP2メモリーで100Mbpsになる。XDCAM HD422は現在ブルーレイディスクのみだが将来SxSメモリーでの記録も可能性がある。この2フォーマットを画質で比較するのは難しい。AVC-Intraはフレーム内圧縮で100Mbps、一方XDCAM HD422はLongGOPの50Mbpsである。圧縮形式が異なるので一長一短があるのだ。ここでもパナソニックvsソニーは健在だ。

ナショナルスポンサーにとってはメディアコストなどあまり気にならないかもしれないがこれもけっこうバカにならない。当方だけでも年間400本、金額にして60万円分のテープを一回使用後廃棄処分されているわけだ。HDCAMなどかどれだけ繰返し利用されているかはわからないがディスクやメモリーに比べるとテープはリサイクル率が低いように思う。また容量当たりの容積はテープが最も大きく輸送コスト、保管スペースの負担にもなっている。CM搬入では1つのメディアに一種類のタイトルしか入れてはならない決まりがある。なので長くても60秒くらいしか使う事はない。ただテープの場合カラーバーやクレジットのような本編以外の情報も映像として記録しなければならないので数分が必要だ。結局5〜6分のテープを使うことになる。D-2の6分が¥3,423、ベーカムSPの5分が¥1,470、HDCAMの6分が¥1,638となっている(システムファイブ調べ)。

ではXDCAMやP2はどうか。MXFファイルで扱われるのでテープのような要素は不要で本編だけあれば問題ないはずだ。P2/AVC-Intra100 は60秒で約1GB。32GBが約20万円なので単純計算で1GBが¥6,250ということになる。XDCAMは一層と二層しか選択肢はなく一層のディスクが¥3,801となっている。SxSにHD422を入れた場合60秒で約500MB、16GBが11万円なので単純に割ると¥3,437になる。
繰り返し利用する場合の耐久性はテープ<光ディスク<メモリーということになるので単価だけで比較するのも難しい。ではレコーダーのコストはどうだろうか。それぞれ最も安い価格のもので比較、HDCAM-SRのデッキは¥7,350,000、HDCAMは¥3,465,000、XDCAM HDは422ではないが¥1,860,000、P2のドライブは¥236,250、SxSのドライブはなんと¥31,500である。それぞれ接続する相手によって付随するソフトやインターフェースがまちまちなのでドライブだけで比較は出来ないが半導体メモリーはやはりコンピュータのパーツ扱いなので非常に安い。こうして比較してみるとXDCAM HD422をSxSで搬入するというのが有力ではないかと見えてくる。

さらに将来を見据えると我々ポストプロダクションが完パケにしたMXFファイルをITを使って広告代理店に送る(50Mbpsだと15秒CMがADSLのアップロードでも30分、光ファイバーだと1分以内で送れてしまう)。代理店はMXFファイルに入っているプロキシデータを汎用コンピュータで動画確認することができる。確認後10桁CMコードをファイル名にしてSxSメモリーにコピーし各放送局の窓口に納品する。放送局は支社と本社間に距離がある場合 SxSメモリーからデータを取り出しTIを使って本社に送る。こうすることで従来どおり「モノ」で搬入という形態を取りながら非常に合理的でスピーディーな局入れが出来る。素材はオンエアー終了後代理店に返却されるわけだから再利用ができるというわけだ。もっとも、オンライン入稿が出来れば固体メディアも不要なわけで全てが丸く収まる。CO2も激減である。

スポンサー、代理店、放送局、制作プロダクション、どこもメリットだらけである。機器メーカー、テープメーカーだけは多少影響はあるが環境のためだと諦めて欲しい。
段階的にこういったプロセスへの転換は図られていくものと思われ、テープデッキが不要になる時代は意外に近いと思える。なのでHDCAM VTRの導入はもう少し様子を見ようかと揺らいでいる。うちの場合HDCAM VTRを導入してもCM搬入用のテープ仕上げ以外の使い道がないのである。数年で400万円弱のシステムが不要になるのはイタイですよ。

前回>エコな選択?より続き

2008年01月16日

2011年4:3テレビは残っているか?

地デジ受信機の普及台数が約3000万台になったという。この中にはチューナーやセットトップボックスだけ地デジ対応でディスプレイは4:3やSDワイドのものも含まれている。
2011には全てのテレビは地デジ対応になっているわけでアナログチューナーのみのテレビはただの箱になってしまう。しかしスカパーやDVDまで一気になくなるわけではないので使い道は残っている。
それによってテレビ放送を見なくなる人もいるだろう。その時点ではチューナーも数千円で販売されているだろうし地デジテレビも数万円のものが出ているだろうから頑なに「地デジなんか買わない」なんていってる人はほぼいないと思うが。
その時点のCMは100%ハイビジョンで作られているだろうか?あと3年である。
とはいえ、テレビ局や制作プロダクションなども3年で全ての機器がハイビジョンに入れ替わるとも考えられないのでおそらく4:3の映像がサイドパネルで放送されているものだと思われる。

近年ずっとハイビジョンでテレビを見ているがCMタイムに4:3の映像が流れても特に違和感を感じない。むしろハイビジョンCMが流れる方が違和感を感じる。
テレビ番組と同じサイズなので番組本編か番組宣伝かと勘違いするほどだ。
ある意味視聴者がCMは4:3と感じているとすれば今後CMがハイビジョン化(16:9)されない可能性も出てくる。
CMの場合あまりハイビジョンの高精細な映像を必要としていないところもある。
映画、ドラマ風のぬめっとした映像、技術的に言うとシャープネス、コントラストが低くコマ数が少ない(秒24〜30コマ)映像といえる。
しかもミストフィルターなどを使い幻想的にぼかしている映像も多い。こういった映像表現にハイビジョンはオーバースペックともいえるわけだ。

まとめてみるとハイビジョンでCMを高精細に作ると、「テレビ番組との差別化が出来ない」「リアルすぎてイメージCMが作りにくい」といった現象が起こる。
今後ナショナルスポンサーの動向が気になるところではある

2008年01月17日

気になる動画サイト

最近、素人さんが撮影した動画を公開できるサイトが流行っているようだ。著作権などかなりむちゃくちゃに扱われているようだがどこまで広まるのか。
気になるのはケータイのカメラによるムービー撮影。ハンディのビデオカメラでさえ手持ちの映像は覚悟して見なくてはならないのにケータイの映像ときたら揺れるなんてものではない。震度7の中で撮影しているのでは?と思えるものまである。一般投稿ビデオはほとんどが短いものでPCで見る場合小さなウインドウで鑑賞するのであまり酔うほどの悪影響はないが今後デジタルテレビのネット接続で大型テレビでもこういった映像が頻繁に見られるようになれば撮り方も変えざるを得なくなるかもしれない。

こういったサイトの運営はほとんど広告収入によって行われているものと思われるが最近のバナー広告は動画のものも増えてきた。大きなサイズのものではフラッシュなどで凝ったアニメーションのものもあるが200〜300ドットくらいのウインドウだとかなり綺麗な実写動画が流れている。
今後光ファイバーが普及して大型デジタルテレビで放送以外にネットで映像を見る場合こういったマルチウインドウであちこちに動画を配置したような広告画面が登場してくるのではないかと思った。

2008年01月18日

映画配信

アップルが映画配信事業に乗り出すらしい。ハイビジョン画質のものもありブルーレイ、HD DVDの普及に影響を与えるのではとも言われている。
iPodの大ブームのようにこの映画配信が流通したらたぷんディスクによるパッケージメディアは壊滅的だろう。ただ今までも映画配信はいろんなところでやってはいたが全く普及する兆しがなかった。アップルの戦略はどうなんだろう。
ただやはり気になるのは画質で、ブルーレイ並みの画質で見ようとすれば光ファイバーは必須だ。光ネットの普及が待たれる。

またダウンロードをパソコンでやる場合テレビとの接続が必要となる。PCの画面で映画を見るのはどうかなと。PCとテレビの設置場所は意外に離れている場合が多いものだ。となれば普及させるにはテレビの周辺機器として販売するしかない。しかもLAN接続も必要になる。一般家庭ではかなりハードルが高いように思うのだが。
今のところWOWOWやスターチャンネルのハイビジョン放送をHDDレコーダーに録画するだけでもかなりの新作映画を見ることが出来る。
映画配信の場合ダウンロードしても一週間以内に見なければならない、見始めると24時間以内に見終わらないと見えなくなってしまうなどの制限が付く。つまらない映画でもダウンロードしてしまえば料金が発生する。

エアーチェックの場合はいつまでも保存できるし何日にわたってちょっとずつ見ても問題はない。気になる映画はどんどん録画してちょっと見て面白くなければ消していけばいい。こう比較してみるとエアーチェックの方がいいようにみえる。ただ新作をすぐに見たいというせっかちな人には映画配信が良さそうだ。

2008年01月21日

フルハイビジョンあたりまえ

「所さんの目がテン!」で 「いったいどれ買えばいいの!?最新テレビの科学」をやっていた。プラズマや液晶の違いなどかなり詳しく説明していたが気になるコメントが…
ハイビジョンは1280×720ピクセル以上と決められているが、番組ではフルスペック(1920×1080)のテレビに対してそれ以下のものを「お金がない人が買うテレビ」と位置づけていた。確かにフルハイビジョンの方が高いからだ。

が、しかし放送している番組がフルハイビジョンに対応しているのかと言いたい。放送現場で主流のHDCAMは1440×1080しかないし地デジ放送の mpeg2もほとんどが1440×1080なのだ。いずれどこかしらクレームが出て騒ぎが大きくなるものと思われる。
いわゆるここでも偽装というか…
現実問題、50インチで1280×720と1920×1080のテレビを隣で同じ番組を近づいて比較してもその違いはほとんど現れない。唯一違いがわかるのはテレビ本体が生成しているメニューや番組表である。要するに電波に乗ってきたものはフルハイビジョンに達していないクォリティなのだ。
とはいえ、フルハイビジョンテレビにも表示にオーバースキャンとフル表示の切り替えがある。オーバースキャンにすると3%ほど外側に表示される。このときスケーリング処理が行われるわけでピクセルバイピクセルに対して画質は劣化する。どうしてそのようなモードを作ったのかはわからないがたぶんSDの映像を表示した場合上下に不要なゴミが移り込んでしまうのをカットしたいためだと思われる。SDの場合民生のテレビでアンダースキャンのものは存在しないがハイビジョンの場合存在しているという違いがある。
なので制作者はかならず100%エリアに映像を入れている。ところがSDの場合見えない3〜5%のエリアに不要なものが映っていたりアナログVTRの場合は画がなかったりする。

ちょっと話がずれたが要するにフルハイビジョンテレビでもモードが違うとフルハイビジョンのコンテンツを見てるつもりでもピクセルバイピクセルで見ていない可能性があるということだ。数パーセントでもスケーリングが入ると解像度はけっこう落ちる。
フルハイビジョンにこだわるのはメーカーの戦略であってその恩恵を受けるのはかなり大型のディスプレイを近距離で見た場合ということになりそうだ。

2008年01月22日

ここまでやるなら

メモリーカード・ポータブルレコーダー/プレーヤー“P2 mobile”AJ-HPM110が面白い。テープレスのポータブルVTRである。
昨今の撮影システムはレコーダー内臓のカメラがほとんどだがCMや映画、ドラマなどはカメラの傍にVEや監督がいてモニターをチェックしている。
なのでカメラとレコーダーは分離している方が便利なのだ。
このポータブルレコーダー、価格は150万とこのクラスのレコーダーとしては破格である。フルHD記録、4:2:2といえばHDCAM-SRと同等といえる。SRのポータブルレコーダーは800万もする。
このレコーダーにはモニターが付いているのだがせっかくこれだけの機能を盛り込んでいるのであればVEに必要な機能を盛り込んで欲しかった。カメラコントロール、波形モニターなどだ。最近はHDVのカメラをIEEEでノートパソコンに繋ぎ同様に録画、波形チェック、カメラコントロールをソフトで出来るようなものが発売されている。
ただ信頼性はどうかということだ。
そしてもう一つ付加して欲しいのが4:4:4録画だ。AVC-Intraの圧縮効率でP2の記録レートがあれば200MbpsRGB10bit記録は実現できると思う。そしてデュアルリンク出力の大判CCDのカメラ…SONYのシネアルタに対抗ということなのだが…
P2システムの低価格戦略で作ってしまえばバリカムのときのように映画製作分野で一気にシェアを取り戻せるのではないかと思うのだが。と、ハードオタクのつぶやき。
出たから買うというわけでもないのに(笑)

2008年01月23日

スタジオイメージチェンジ計画

ロケスタイルの充実ということで暫くスタジオ設備はほったらかしにしていたがなんとなくビジュアル的に飽きてきた感がある。
とはいえ設備的に増設するようなものもなくむしろ物を整理したいくらいでもある。要するに見た目のレイアウトや色目が変わればイメージはかなり変わってくる。
設備的な部分であるがクロマキーバックをグリーンからブルーに変えたいと思ったりしている。現在のグリーンバックは初期のもので非常に低コストで作っている。クロマキー用ではあるが素材がパンチカーペットなのだ。1800幅のロールだが3600の壁に2枚並べているためつなぎ目が画面のちょうど中央に来ている。ミドルサイズ以上に引くと目立たないがアップにするとつなぎ目がクロマキーに影響する。アップの場合は撮影位置をずらして使っているがハイビジョンになると引きでも影響は出てくる。
というわけで本格的なアルチマットブルーを使った布を貼りたいと思っている。
とはいえ3.6m四方となると16万もする。

基本的にスタジオを編集モードで使っている時は手元意外はかなり暗い。これはモニターに不要な映り込みを避けるためなのだがこれが妙に落ち着く。来客があっても来客用テーブルの上の照明しか点灯しないので全体は暗いままだ。初めての来客者の第一声は「思ったより広いですね。」だ。何に対してかは聞かないがたぶんホームページの写真を見ての感想だろう。「落ち着くね」とか「眠くなる」などの感想もあったりして。
照明はちょくちょく変更しているのだがやはり落ち着くのはブルーの照明だ。電球色はどちらかというと眠くなる色かもしれない。白は覚醒。緑もやってみたがなんか熱帯魚屋さんみたいな。赤は写真の暗室か風俗店か…?
そんなこんなで手を入れる余地も少なくなってきているのだが長く変化がないと飽きるのはしょうがない。

2008年01月24日

モンスターマシン登場

SONY HDCAM-SR VTRの SRW-5800である。何がすごいって、1080/60Pである。RGB4:4:4で初の据え置きデッキである。むしろ遅かったとも言えるのだが初期のRSデッキが 1000万近いことを考えると700万という価格はSONYがこれからどう展開していくのか、いろいろ考えさせられる価格設定である。
HDCAMの存続が危うい昨今、SRは映画やCMのハイエンド製作で重宝されている。ただレンタル利用も多いようだが。XDACMをメインに据えたい SONYとして今後中途半端に置かれたHDCAMの行き場がない。低価格路線をとったとしてもXDCAMより下げられるわけもなくクォリティはSRより XDCAM HD422より低いとなれば… ということで存続できるとすればSRしかないわけだが5800は低価格と高機能を一気に持ち込んだ製品だといえる。

最も驚くべき機能はネット接続である。今までもVTRにイーサネットを繋げるものはあったが今回は映像そのものをイーサネット経由で出し入れできるのだ。このことは画期的でありVTRを否定するものでもある。つまり非同期データレコーダーとして動作するのだ。なんと!非圧縮HDデータまで記録できるという。リアルタイム録画再生の意味はどこにあるのか?見方を変えると「テープ式データレコーダーに同期型映像記録再生機能を付加してみました。」といえる。今更テープ式データレコーダー??確かにHDDの安定にはまだ疑問が残る。固定メモリはコスト的にもう一歩である。しかし700万も出してテープなのか?いずれにしてもテープ時代の最後の雄たけびとも言えるモンスターマシンなのだ。

2008年01月25日

デジタルワイヤレスシステム

業務用ワイヤレスシステムといえば数社しか作っていないが基本的にアナログ通信だった。それでも送信機、受信機ともに何十万円という高価格で混信などにかなりの技術が投入されているようだ。
業務用でも少しランクの下がった手頃なシステムも存在する。
送受信機+マイクセットで数万円というものからある。
で、どれだけ違うのかあまり現場の経験もないのでカタログスペックだけ見ていたのだがSONYに デジタルワイヤレスシステム
が4月発売とあった。技術仕様を見てみると、なんで今までなかったの?という疑問さえ湧いてくる。今やハイビジョンのベースバンド1.5Ghzの信号でさえ無線で飛ばそうという時代に音声をアナログでやっていたのか??

VTRやノンリニア、ポータブルレコーダーまで音声は全てデジタル化されている。なのにミキサーとワイヤレスは未だアナログが主流とはちょっと驚いた。このSONYのデジタルワイヤレスシステム、送信機×2、受信機1台で120万円ほどになる。もう少し手頃なものが出てきそうな気はする。アナログよりデジタルにすることで安く作れることのほうが多いからだ。実はサンヨーから25,000円という破格のデジタルワイヤレスシステムが販売されている。あくまでも民生機だが送られている音声信号は非圧縮だというから驚きである。これからのワイヤレスシステムは全てデジタルになるものと思える。
そうなるとまだまだアナログの分野が残っているのだがマイクプリアンプ。
マイクにプリアンプが内蔵されてマイクのケーブルがデジタルになるというのも時間の問題ではないか。ミキサーは既にデジタルのものもあるので低価格化を望むだけだ。
パソコンで録音する場合はVUメータやピークメーターより波形を見ながらチェックしている。この方がピークの出方、ボリューム感、エネルギーバランスが掴み易い。
それを考えるとポータブルレコーダーなどでもこういった波形モニターを付けるというのもあって良さそうなのだが…音の現場ではVUメーターが主流なのも不思議だ。

2008年01月29日

リニアPCMレコーダー

ソニーの録音機である。かなり物欲をそそられるデザインだ。しかし衝動買いする前によく考えてみる。
遊びで生録するか?これは映像時代になってほぼ興味はなくなった。
音楽録音も機会がない。仕事に使えるか?内蔵マイクがなかなか高性能なのである程度使えそうだ。しかしステレオマイクなのであくまでも環境音を収録するためである。雑音だらけのこの世の中でクリアーな環境音など録れる場所があるのか?どんな山の奥に行っても耳を澄ますといろんな雑音が含まれているものだ。となれば出来るだけ対象音を絞り込んで収録したくなる。ガンマイクの登場だ。万能というわけではない。レンズのように見える範囲だけしか収録しないというものではない。高音域になるほど指向性は強いが低音になると横からの音も普通に入ってくる。

仕事で生録といえば効果音の収録ということになりガンマイク必須である。となるとこの機種ではマイク入力が対応できない。キャノン入力のアダプターもあるが携帯性が損なわれる。そうなれば業務用のレコーダーの方が使い勝手がいいということになる。
というわけで物欲は消滅したのだが業務用レコーダーは一つ欲しいとは思っている。イマイチこれといったものがないので様子見である。

2008年01月30日

波形モニター

パソコンにオーディオインターフェースを繋いで録音すると図のような波形を表示しながら録音が始る。ピーク成分もわかり易いし録音レベル設定が楽である。
ポータブルレコーダーにこの波形表示機能が付けば非常に便利だと思うのだがそのような製品を見たことがない。
ノートパソコンでも持ち出せば出来るかもしれないが耐久性が問題だ。
最近のポータブル製品には大型のディスプレイが付いているのだからこういった機能はそれほど難しいことではないと思うのだが。
欲を言えばスペクトラムアナライザーもあればベストである。
一眼デジカメにもこの波形モニター(映像レベル)は付くようになった。ビデオカメラにも表示できるものも出てきている。
オーディオ分野ももうちょっと進化してもいいのでは?

About 2008年01月

2008年01月にブログ「P100Project blog Digitalの叫びとつぶやき」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

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