「初音ミク」VOCALOID2と言う音声合成(正確には歌声を合成することができる)ソフトウェアの商品名で、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が販売している。
このクリプトン・フューチャー・メディアという会社名、記憶にあるのだが・・
・・!と思い出しました。
十数年前になるけれどもBGMやSEの音源ライブラリーの販売でカタログを取り寄せた事があった。当時は動画の素材も扱っていたようでセンスの良いCGなどもあり今でも音のカタログは捨てずに大事に置いてあった。現在もBGMやSEのライブラリーの販売はあるが、この「初音ミク」は音階と歌詞を入力することで、ボーカルパートやバックコーラスを作ることができる。つまり打ち込みで歌を歌わせる事ができるソフトウェアなのだ。
この「初音ミク」が歌う「みくみくにしてあげる」が昨年、ニコニコ動画やYouTubeで大ブレイクして、ちょっとした社会現象を起こした。
CGM (Consumer Generated Media)つまり消費者が内容を生成して行くメディアと認識したがどうだろうか?
キャラクターはプロの作家が作ったが、楽曲はソフトを使った投稿作品である。ココまではどうってことないが、歌に振り付けしたアニメーションが次々と作られ続け、3Dアニメーションまでも出現した。これらのアニメーションがさらに評判を呼び、勝手に改良版やパロディまで生み、別の楽曲にも新しいアニメーションが出現した。よく出来た作品には多くの「勝手にコラボ」が出てくるのである。
「みくみくにしてあげる」は着うたとして配信されJASRACにも登録された経緯がある。
通常キャラクターが売れると、便乗やニセキャラは排除の方向に向かう。しかし「初音ミク」の場合はけっこう成るがままにしておいたのが結果的によかったようだが後、キャラクターのイメージを損なうような二次創作に関しては、ある程度の線引きは考えられているようだ。しかし、今までと決定的に違うのは、ヒステリックに著作権を守ると言う姿勢ではなく公認し、気に入らないものは適当に消去と言う程度で済ましている事である。
このように最近著作権保有者の方もキャラクタービジネスのあり方を模索しだした。
著作権と言えば絶対触れてはいけないキャラクターの代表として「ディズニー」「サザエさん」があるが、ミッキーマウスをアーティストに自由に描き変えてもらって新しいミッキーマウスを作ってもらったり、手塚プロでは「やわらか戦車」版の鉄腕アトムのというのも企画している。無断で使われる前に積極的に違う形でのキャラクター展開をして世に問うという発想の転換である。「初音ミク」の妹版がすでに発売されているようだが、はたして二匹目のドジョウとなるのか?
いい腕をしたコンシュマーがすべてを握っていると言うのもなんだか変な感じです。