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2008年04月 アーカイブ

2008年04月08日

CG

長くCGの分野で商売をしてきたが今はあまり使っていない。
というのもテクニックはどんどん高度になっており一般的に「おお、CGだ!」と言われるようなものを作ろうとするととんでもなく手間がかかってしまうからだ。
手間 = 時間 → コストアップになるわけで少々の表現では大きな予算を用意してくれるクライアントは少ない。
しかもローカルCMがメインということでCGの絡む企画さえ出てこないのが現実だ。
とはいってもせっかく身に着けたテクニックなので使わない手はない。ちょっとしたフライングロゴやイフェクト、CGパースなどちょいちょいと作れるものだけやっている。フリー素材や二次元では表現できない部分ではそれなりに重宝している。その程度の表現なのでCGソフトのバージョンも数年前から止まっているが不便は感じない。
というよりバージョンを変えると使い方まで変わる場合があるので年を取ると使い慣れたソフトのほうがいい。

2008年04月10日

企画

ビジネスとしてのCM製作をどうやっていくかといった企画はするのだがCM自体の企画というのはやっていない。
なぜ企画をしないかというといろんな理由がある。
一つは手間の割りにギャラに換算できないということだ。クライアント、代理店との調整、コミュニケーションも必要だしCM効果、それぞれの好みなども考慮してOKが出る企画まで行き着くには相当の労力を必要とする。単に映像的なアイデアを出すのであれば幾らでも作るのだがやはりCM企画は奥が深すぎる。
もう一つはローカルCMゆえほとんどの部分をワンマンオペレーションしているため逃げ場がないということである。「CMを流したが反応がイマイチだったね」なんて言われると「全て私の力不足です」ってことになる。
でも他人の企画なら多少逃げ道がある?みたいな(笑)
要するに面倒なことは避けているだけなのだがいつまでもそうも言っていられない。

ローカルCMは出稿量がジリ貧なのだ。ローカルに限ったことでもなさそうだが指をくわえて待っている訳にもいかない。積極的におもしろい企画を提案してこれならCMやってみようと思わせることも必要かなと考えているのだ。
ただ問題なのは一つ目のコスト面だ。現状はCM製作もオペレーションに徹している部分が多いので非常に低価格で提供できている。しかし企画提案となればボツ企画も沢山出てくるわけでそれらのコストも最終的受注仕事に添加していくことになるわけだ。
企画そのものにも料金設定をしボツでも企画作業に対して請求できる環境…こういったことを理解してもらわないと単にCM制作費が高くなったと思われるのも問題だ。
ポストプロダクション業務と企画営業などの代理店業務を同時にするのはリスク調整的に無理があるかもしれない。やはり外部の企画会社と連動して動くのが効率良さそうだ。
どうやっていくかが問題なのだが…

2008年04月11日

ハイビジョン3D立体放送対応テレビ発売!

ながーいタイトルだがここまで書かないとわかりにくい。
ビックカメラが発売するのだがフルHDパネルの液晶で46インチ約50万円。3Dメガね付である。民生用では世界初ということらしい。
ヒュンダイ製ということだが果たして売れるのか?今のところBS デジタル放送の「3D立体革命」という15分番組しかコンテンツがない。何度か録画してみたが同じ内容を再放送しているようだし番組というよりいろんな映像を繋いだプロモーションのようなものだ。一般のテレビで見ると左右に右目用左目用の映像が二つ並べられ横方向半分に圧縮された映像を見ることが出来るが立体ではないのはもちろんまともな映像として鑑賞することもできない。
3D映像の歴史を遡るとずいぶん古いものになる。そういう自分も展示映像向けに3Dの特撮やCGなどを手がけたこともある。裸眼の交差視などが出来るのも特技の一つだがはたして一般に受け入れられるのか。問題は専用テレビでないと見られないというところだ。
テレビ放送がカラーになったときやステレオ放送になったときのように無理のないクロスフェードが出来ればいいのだがデジタル放送への切り替え並みのインフラ整備が必要なシステムだけにかなり難航が予想される。というより普及はほぼ不可能だと思っている。

視聴方式の問題以外にコンテンツ制作の難しさがある。本格的に製作しようとするとカメラが2台必要だったりするが簡易型ではレンズの前にアダプターを付けるといったことも可能だ。ただレンズの画角制約、被写体の距離によって視差の調整など通常の撮影とは異なった撮影テクニックが必要となってくるし編集も難しい。おそらく機材の調達も含めコンテンツ制作は一般製作の倍以上かかってしまうのではないだろうか。
そういった技術的ハードルが高いわりに映像インパクトがどれだけあるのか。遊園地や博覧会などで見る映像は大画面で立体を売りにした映像作り、短時間上映ということで初めて見る人には感動があるが何度も見たいと思うほどの常習性はない。
これを家庭に持ち込んで野球やドラマを見たとして…たぶんダメだろうと思うのだ。

2008年04月14日

スタジオ撮影

ここのところスタジオ撮影が続いている。といっても月に数回程度の頻度なのだが。使うたびにここが不便だったなと思う部分を改良してきた。ガンマイクのブームスタンドをキャスターにしたり、トップライトのリフレクターがフレーム内に写り込むのでアルミ板を使ってスリムなリフレクターを作ったり…

最近気になっているのは撮影直後のプレビュー。編集用のモニターにもカメラの映像を送っているのだが音声も出したいわけだ。カメラを再生モードにすればそのままスピーカーから音は出る。しかし直後に撮影モードにするとガンマイクで拾った音がライブでスピーカーから流れることになるのだ。ハウリングを起こすほどのレベルではないが収録された音はエコーがかかったような感じになる。撮影中は生音が大きいため音声を切り忘れて収録してしまうと変な音になるので非常に気を使う。カメラの近くに切り替えスイッチを置けばいいのだろうがそれでも切り忘れる危険性は大いにある。カメラ側には再生中しかオーディオ出力できないようにする設定などない。

どうすれば切り忘れを防げるのか。モニタースピーカーをカメラマンに向けておくのはどうだろうか。スピーカーからの音が大きければ必ず気がつくし手元でボリュームの調整が出来る。ということで膳は急げ!これを書いている途中やり始めてしまった(笑)
倉庫に眠っていたBOSEのアンプとスピーカー、これをカメラ横に設置。
入力切替でON OFFできる。テストしてみたがプレビューというより自分で音声チェックするのにすごく便利である。いちいちヘッドホンつけなくていい。フィードバックもこれなら気がつくだろう…

2008年04月15日

白熱電球の製造を中止

松下に次ぐシェア35%の東芝ライテックがE26口金の電球を全て製造中止するというニュースだ。どうして E26かというと電球型蛍光灯に置き換えることが出来るからだ。それ以外のミニクリプトンやハロゲンなどはそのソケットに合った蛍光灯やLEDが開発されていないため中止するわけに行かないということだ。とはいえ大手東芝ライテックが発表したということは他メーカーも追随することは間違いないわけでハロゲンなどの器具自体も製造されない可能性も出てくる。

家庭用の照明器具はそれほど高価なものは少ないのでいいが今後スタジオの照明なんかにもこの影響は及んでくるだろう。スタジオで使っているハロゲン灯具のほとんどは東芝ライテック製といってもいい。ロケ用は海外メーカーも多いがやはりハロゲン系が多い。
最近ではロケ用にLEDのものが出てきているがあくまでもENG用。
バッテリーを軽量化でき太陽光の補助としても使えるデイライト光源として普及しそうな勢いだ。スタジオ照明は蛍光灯に変わっていくだろう。蛍光灯ではスポット系の光線を得ることが出来ないのでこの分野に関してはHMIということになるだろうが現状はとんでもなく高価だ。しかしこれも時間の問題だろう。
とにかく発熱の多いタンクステン、ハロゲン電球がなくなるのは歓迎である。

省エネ電球大作戦   

green tvは、主に環境関係の映像を世界各国から集め番組の視聴が出来るインターネットのTV局である。
そのgreen tv Japanにこんなプロモーションビデオがあった。
http://www.japangreen.tv/mv/?cat=ch2&fn=21
ちょうどフジのんさんからも電球の話が出ていたのでグッドタイミングですね。
電球がタダとなると、こういう事は一気に浸透しそうである。
発電所と東芝か松下とでキャンペーン張ってやってみる。
こういう企画の便乗は大歓迎!(笑)
我慢とか不便を強いられるというのは生活が貧相になる場合が多いので耐え難い。
何かと置き換えても品質が維持出来て結果省エネやCO2削減に貢献出来るのが望ましい。
経済的な事においても、こういう策が取れないだろうか。
大阪の橋下知事もあれもこれもそれもヤメましょう!じゃ文化が消えて本当に辛い。
優秀な映像の企画屋が居るのだから一声掛けてみてはどうだろうね。

2008年04月16日

新型カメラ続々

NAB2008に合わせて続々と発表されている。
やはりメモリーカメラが中心だ。
昔のVTRは重たかったからセパレートにしていたのだがだんだん小型化されると一体型が主流になってきた。
ところがメモリー録画になるとメカ部分が全く必要なくなりカメラにメモリーを貼り付けたような構造になってきている。ENGのショルダータイプだと肩から前がカメラ部分で肘を曲げた位置にレンズの操作部分が来る。肩から後はVTRとバッテリー。それによってちょうど前後でバランスを取っていた。しかし全体の重量は10kgにもなるものが多かった。
ところがVTRはどんどん小型になってきたのだがカメラ部分はあまり小型化できない。撮像素子を小型化するとレンズもコンパクトになるのだがカメラそのものの性能を犠牲にすることになるというジレンマがある。標準的なENGカメラは2/3インチ、業務用クラスで1/2、ハンディだと1/3と小さくなる。
そこで最近主流になりつつある小型ハンディカメラは1/3前後のものが多い。
記録媒体はメモリーになるのでレンズに小さな箱がくっついているといったデザインだ。
ここまでくるとカメラとレコーダーは合体したものがいいのかどうか疑問が湧いてくる。

現在はSONYがSxSのXDCAM EX、HDV、PanasonicはP2のDVCPRO、AVC-Intraとなっている。SONYのカメラにP2収録ということは不可能だ。
映像信号はHD-SDIが標準になっているからカメラからはHD-SDIを出力しレコーダーは独自のコーデックで記録する。場合によっては自分の使っているノンリニアのコーデックで記録できるレコーダーがあれば非常に便利だ。合成用に使いたい場合はカメラの出力をHD-SDIのデュアルリンクにし、レコーダーはRAID仕様の非圧縮RGB記録といったように選択できるのが便利である。実際に映画製作用のハイエンド機種はこのようなシステムになりつつある。せっかく小型化されたんだから規格を統一してカメラとレコーダーを別々に選べるようにして欲しいものだ。

2008年04月18日

ワイコン

今回は住宅展示場の撮影である。
住宅の場合、対象が静物のためムービーで撮る意味があまりない。スチルカメラできちんと撮った素材を編集時にズーム、パンすればたいがい綺麗な映像は出来上がる。
なのでせっかくムービーカメラで撮るのならということで人物を入れて撮影する。スチルの場合は単焦点レンズを使えばかなりのワイドでも歪曲はほとんどないのだがムービーカメラのレンズはズームが基本になるので超ワイドにすると歪曲が避けられない。今回の撮影はHVX200をグライドカムに乗せて移動ショットを基本に考えている。三脚に乗せてパン、ズームだけなら写真を編集してもさほど変わらないからだ。一般の住宅なのでそれほど広くない。HVXの標準レンズはワイドが35mm換算で32.5mmである。これではドン引きにしても壁一面が写らない。

先日購入したzunowのワイコンは0.75倍でワイドは24.4mm相当になり35mmスチルカメラでは超広角に部類する。もう一つCenturyの 0.6倍がある。こちらは18.7mm相当にもなり画角は87.7度、ここまで来るとセミフィッシュアイに近くなり歪曲もかなり目立ってくるが広さを表現するには抜群だ。今回の住宅は間接照明を多く取り入れた明るい木造住宅なので特に照明を持ち込まなくてもなんとか撮影できそうだ。HVX200は暗部にノイズが乗りやすいので暗い場面は苦手なのだ。
しかもワイドで移動ショットとなれば照明も設置する場所が限られてくるので難しい。
カメラは720/30PNにしてシャッターは1/30にする。1/15にしてオーバークランク撮影する手もあるが動きが倍速になり揺れも倍増してしまうので難しい。クレーンやドリーならこの手もある。
光が潤沢にあればハイスピードにして撮影したいところではある。
人物撮影にしてもスロー表現の方がまったりした感じが出ていい。
とはいえ今回は人物が素人さんなので大きなアクションも難しくスローの出番もない。

2008年04月24日

世界最強の乾電池

パナソニックの「エボルタ」という乾電池である。
なんと世界No1長持ちという。今まで「オキシライド」が「アルカリ」を超えた高性能電池だったのだが世代交代は早い。
大中小の電流領域において高い性能を発揮し、なんといっても使用推奨期限が10年と世界一なのだ。
時計に入れて10年間動き続けるというのではない。10 年目に初めて使ってもある程度の容量が残っているということである。乾電池は自然放電があるため何年も放置しておくと使ってもいないのに残量は減っているし液漏れなどがある。
ウチのようにロケ用機材を年に数回しか使わないと、はて?この電池はいつ買ったやつだろう。まだ使えるのかな?みたいな事がよくあるのだ。しかもちょっとだけ使った場合に新品に交換するのはもったいないと何回か使うのだが現場で容量不足になる場合を想定して予備電池は用意しておく。
しかしその予備電池が未使用にもかかわらず自然放電で使い物にならないなんてことがあるわけだ。
しかし「エボルタ」ならそんな心配もまずない。10年はすごい。
プロの現場では一度ロケに行くとその日使った電池はもう使わないらしい。
もちろんその他の家電製品に流用するらしいが大量に消費するようだ。かといって充電電池も寿命がなかなか予測できず常にビクビクしているのも現実だ。
早く燃料電池が出来ないかと待っているのだがとりあえず「エボルタ」で買い置きが出来る。

2008年04月25日

ハイスピード撮影

カシオのEX-F1が発売されてwebではこのカメラのハイスピード撮影した映像があちこちで紹介されている。
しかし予想通りというか期待はずれというかあまり衝撃的な映像が紹介されていない。野球のプレー、鳥の飛翔シーン、水しぶきなどだ。
超ハイスピードを撮ろうと思うとシャッタースピードも短くなるので光量が必要になる。屋外の明るいときでないと撮れないという制約もある。室内で撮ろうと思うとかなりの光量が必要でハロゲンランプなどで撮影しようとすれば被写体が熱で溶けたり焼けてしまう場合もあるくらいだ。写真のようにストロボ撮影というわけにはいかない。
というわけでやはり日常的に使えるモードではないことは明らかだ。
映画にしてもよほど狙いがある場合でないとハイスピード効果は使えない。
特撮影画などはむしろハイスピード効果がないと全くスケール感が出ないので多用しているがこちらはかなり難易度は高い。
技術的にはおもしろいと思えるハイスピード→超スロー再生映像なのだがだんだん見慣れてきて感動がなくなってきた。

2008年04月26日

VFX

Wikipediaでは…VFX(ブイエフエックス)とは、Visual Effects(ビジュアル・エフェクツ)の略で、映画や特撮ドラマで現実には見ることのできない画面効果を実現するための技術のことを指す。撮影現場での効果をSFX(Special Effects、特殊効果)と呼ぶのに対し、撮影後のポスプロ段階に付け加えられる効果をVFX(視覚効果)と呼ぶ。
とある。スターウォーズの特撮に憧れこの世界に入ったようなものだが当時の技術にVFXはなかった。ミニチュアや特殊メイク、モーションコントロール撮影などか主な技術で合成といえばオプチカルプリンターといわれるプロジェクターとカメラが合体した光学合成装置しかなかった。当時から3DCGの技術はあったがまだチープなものだった。
その後3DCGが発達すると映像編集もデジタルで行おうという方向が出てきた。しかしこの分野がなかなか進まなかった。ハードウェアの進化を待たなければならなかったからだ。映像の合成編集にはかなりの高速コンピュータが必要だった。今だと数十万円のパソコンでも映画の合成編集が出来てしまうという進化ぶりだ。
そんなわけで身近になったデジタル合成編集だがテレビ関連の編集ではあまりVFXと呼ぶことはない。2Dも3Dも含めて「CG」と呼ばれているようだ。とにかく普通ではない変わった映像を見るとCGだと決め付けられる。それほどCGという言葉は一般的になった。

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