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それでもHD計画推進

P2gear カードリーダーを導入しようかと計画中。
HDでの映像制作はまだほとんどないので先送りしているのだがせっかく導入したHDカメラ、編集機が陳腐化してしまうのももったいないので少しずつ拡充しようということだ。
現在HVX200で撮影した素材はUSBケーブルとPCを直結して転送している。そしてP2カードは4GBと8GBでHDなら12分、DVCPRO50で25分という容量しかない。
こういった不便さもありP2gear カードリーダー、32GBのP2カードを導入しようかと。費用はP2gearが32万円、32GBのメモリーが20万である。
今まで別のPCにP2の撮影素材を一旦転送してから編集機でそのPCのHDDをアクセスしていた。これを導入すると撮影素材を全てコピーすることなくP2 カードに入れたままOKカットのみDVCPROHDのAVIに変換しながらコピーといったことができちょっとだけ効率が良くなる。REXCEEDにP2 ピュアーをインストールしたりHVX200のファームウェアをバージョンアップといった作業も必要で躊躇していた作業でもあった。

ただその程度の利便性だけに52万円もの設備投資をするというのは実に無駄である。
実はその次にHDCAMのVTR導入がある。340万円のVTR導入を頑なに拒んできたもののまだまだ時代は変わりそうにないので来年あたりには年貢の納め時かと。
というのもHD制作自体の要求はないので必要がないはずだが現在使っているベーカムSPに問題がある。今までにも書いてきたがアナログVTRのためドロップアウトが付きまとうのだ。CMの場合内容物のチェックは他の制作物よりも厳しく何度も再生しながらチェックされているようで当方のデッキで録画後のチェックで確認できていないドロップアウトが局側で発生するという事態がたまにある。このようにドロップアウトに弱いベーカムなので使用済みのテープを二次利用することが難しいのだ。
アナログベーカムといえどもTBCというデジタル回路を通して多少のドロップアウトは見えないような処理をしている。このTBCも機種によって癖があり、あるデッキでは出ているのに他のデッキでは全く見えないといった現象も確認している。

一方、デジタルVTRというのはテープに記録している信号自体はアナログなのでベーカム同様ドロップアウトは生じている。ところがTBCに相当する画像補償回路というのがあってテープにけっこうなダメージがあっても映像データを分散させて記録しているためそれをほぼ完璧に補修してくれるのだ。もちろんその限界を超えるダメージがあると修復できないのだがその範囲がアナログVTRの比ではないのだ。そのため同じテープを100回くらい使い回したくらいでは見た目の映像に劣化が出てこないらしい。
使用状況によっていろいろだろうから何回まで大丈夫とはいえないが、ベーカムSPの場合20本に一本くらいの割合で発生する。わずか15秒のCMなのに。
ただ発生しているVTRがある程度特定できているのでそちらの問題があるかもしれない。いずれにしても相手先のVTRをこちらが交換するわけにもいかずこちらが別の対応をせざるをえないと言うわけである。

今年10月からCM搬入の全てが完パケ納品になる。要するに今まであった静止画+局アナというCM形態が廃止されるというということだ。これに伴い今まで直接放送局に持ち込まれていた静止画素材は我々のようなポストプロダクションに持ち込まれナレーション、BGMを入れ込んでビデオテープに仕上げなくてはならない。
どの程度の数量が出てくるのか想像できないが聞いた話しではウチの動画より多いようだ。ウチでも昨年ベーカムを排出した本数は400本を超えるからますますドロップアウトの問題は無視できなくなる。さらにこの400本のテープは使用後代理店の方で廃棄処分されているわけだ。結局HDCAMテープ化のために約400万円の投資になるわけだが当方のメリットというのはほとんどない。テープの再利用でCO2排出が減るのとドロップアウトでベーカム再発行が減るという、これだけである。

コストアップしてまでHDで制作しようとするクライアントは現在少ない。
ただ、静止画CMはHDで処理しても手間は変わらないのでそうなる可能性は高い。
最後に大きな問題として地デジの普及率だ。ある情報で40%以上とあったがある程度所得の多い家庭に集中しているらしい。となれば平均所得の低い山陰地方ではもっと普及率は低いのではと予想できる。そんな4:3テレビにHDテープのサイドパネル付きSD映像を流すと周囲に黒い額縁が付いたCMになってしまう。
2009年にはアナログ放送はレターボックスになり全ての4:3CMは額縁CMとなってしまう。そうなればHDテープに4:3CMを収録もD-2やベーカムの4:3搬入も違いはなくなる。
やはりあと2年はやるだけ無駄という気もしてきた…

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2008年07月06日 11:46に投稿されたエントリーのページです。

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