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2008年12月 アーカイブ

2008年12月01日

あっという間に5年目

気がつけば11月で5年目に入っていた。長いのか短いのか…
しかしもうライフスタイルはほぼ鳥取人に戻っているような。とはいえ喋っているのはけっこう大阪弁。鳥取19年→大阪25年→鳥取5年。まだ大阪の方が長いのだ。
おかげさまで本業は順調に推移しているが今後の景気状況ではどうなるか不透明だ。
若いときにバブル前後を見てきただけにこういった激変の時代はなんとなく先行して守りに入ってしまう。
厳しいときこそビジネスチャンスなどと元気のいい方もおられるが、リスクも倍増なのだ。攻撃的な人間は失敗したときのことなど考えない。死ぬのが怖くてレーサーになれるか!である。しかし僕は死ぬのが怖いのでレーサーにはなれない。
というわけでコツコツと地味にやっているが人と同じことをやりたくないと言う部分だけは多少人より強く思ったりするもので今まで意外といいポジションで仕事をさせてもらっている。
CM業界もかなり厳しい環境になりつつあるので次の一手、まだあまり誰も手がけていないような、しかもリスクが少なく、今までの自分の資産を活かせる…そんなことも視野に入れつつ日々妄想を繰り返している。

2008年12月02日

想像したとおりか…

100年に一回といわれる大不況。ということはバブル崩壊を超える未曾有の大恐慌ということ想像したとおりか…
ある評論家によると回復は2010年以降になるのではと。
とりあえず来年一年間だけはじっと我慢でいることにしよう。
いつまでも続くと思うと生きる張り合いもなくなるってものだ。
現実的には今やっている番組はもう少し続きそうで少なくとも4月いっぱいまで決定している。CMは年々減少している。ただ内容的に凝ったものが増えてきたので平均単価は上がってきた。完パケ搬入が今年中だったのが来年4月に引き延ばされた。なので4月から静止画で出稿していたものがこちらに流れてくる。
行政関係はますます厳しくなってくるので行政CMも減ってくるに違いない。
というわけで来年は売り上げ的に半分以下になる可能性も考えておかなければならない。
設備投資も贅沢も衝動買いも一時停止。固定費はもともとかなり少なめになっているので削減しても大した効果がない。新規分野を開拓しようにもこれだけの不況になると八方ふさがり…おとなしく氷河期をやり過ごすしかない。
サラリーマンだといきなりのリストラに怯えることになるがフリーはその点ある意味気楽。取引先もそれなりの数はあるのである日突然仕事がなくなるということはあまり考えられない。従業員がいると固定費に追われるがフリーはそれも少ない。
こんなこともあろうかと独りなのだ…
自分のことしか考えてないって? そりゃ、まず自分が生き残ることを考えるのが先でしょう!野性の本能として…

2008年12月03日

不景気だから注目される商売

とりあえず冬眠対策はこの辺にしておいて氷河期にも元気なマンモスは存在するわけでユニクロのように低価格路線はこんな時代にもてはやされる。
CM自体は電波料というネックがあるので簡単にディスカウントが出来ない。制作費は電波料に比べれば微々たる物だ。なのであまり低価格路線を前面に出してもメリットはない。
映像コンテンツを多メディア展開して行こうという考え方は以前からある。例えば今まで作ってきたTVCMを電波メディアではないものに展開するという方法がある。インターネットであったり店頭のモニターディスプレイであったり。
設備投資をしなくても新たなビジネス展開を考えていくいい時期なのかもしれない。
しょう!野性の本能として…

2008年12月09日

最低限の生活

こんなニュースが出ていた。
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首都圏で20代の男性が最低限の生活を維持するには時給1345円が必要ーー。
労働問題を研究するシンクタンク労働運動総合研究所などが8日、首都圏では初めての最低生計費の試算結果を公表した。
東京都の最低賃金は766円で大きな隔たりがあるとしている。
テレビやパソコン、洋服など500項目の持ち物調査や外食の割合、値段など生活実体を調査する方法で、東京、神奈川など首都圏4都県の2039人から回答を得た。
試算は20代男性単身世帯から50代夫婦子供2人、70代女性単身など9パターンで行った。
20代男性単身世帯では、食費3万9564円で家賃5万4167円、教養娯楽費1万8273円などで計23万3801円(月額)となった。これを最低賃金審議会で使った労働時間の173・8時間で割ると、最低賃金1345円(時給)が必要となる。
試算には税、社会保険料金(4万2395円)も含まれる。
30代母子家庭(35万512円)▽40代夫婦子供2人(56万3652円)▽70代単身女性(20万4815円)などだった。
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自分の場合はどうかと試算してみた。
近いのは20代男性単身?食費は似たようなものだろう。家賃は要らないが自動車、電気代、固定資産税などがかかる。その他娯楽費には電話料金、ガソリン代、衛星放送代、散髪、医療費など。最低限の生活という設定で税金も低収入になったときを想定して全てを算出してみると…約11万(月額)。おお!かなりエコな生活が出来そうです。
大不況でも貯金を切り崩していけば年金もらえるまで持ちこたえられるか?15年×12ヶ月×11万=約2000万円…ぜんぜん足りましぇん。ままだ働きます。

2008年12月16日

未来が見えてきた!

やっとキー局がファイル化に向けて一気に動き始めたのだ。
日本テレビ系は報道から、フジテレビ系はマスター、番組、そしてCMまでをも全てファイル化すると発表した。
念願のCMファイル化である。もちろん広告主との調整も含めてもう少し時間はかかるだろうがすでにこの二社は12月から社内での稼動を始めている。
早ければ来年にもCMのファイル搬入が導入されるのではないか。しかもオンライン納品まで考えているという。
予想を上回る早い展開だ。
金融不況の煽りで設備投資を凍結していたが一気に未来が見えてきた。
HDCAMのVTR300万、その他周辺を入れてHDCAMのテープ納品対応に700万位の設備投資を予定していたがそれが全く不要になるということになる。
フジテレビの内容だとMPEG2 LongGOP50などが規格に入っているから現状の設備にちょっとだけソフトの追加投資だけで対応できそうだ。このサイズなら現状田舎のADSLでもなんとかオンライン納品が出来る。
とにかくVTRを導入しなくてもよくなることがわかっただけでも大きな収穫だ。

2008年12月17日

合理化の波

リニアからノンリニア、テープからファイル化、パッケージからオンラインと映像分野はこの10年ほどの間に急激に変化してきた。
そしておおもとの放送局が最終とも言えるファイル化に乗り出したことは大きなニュースだ。
第二のソニーショックもありソニーのテープ神話はこれで終焉ということになるのだろう。HDCAMもHDVも時間の問題だ。最後の雄たけびとでも思える怒涛の新製品投入。
一方追いかける立場のパナソニックは早くからP2というファイルシステムを掲げ実績を上げてきた。既にテープで記録できるカメラなど数えるほどしか残っていない。

フジテレビのシステムだと撮影現場ではまだテープも残る可能性はありそうだ。
CMも規格統一されるまで暫くかかりそうだがキー局が変わればCM搬入は自ずと変わらざるを得ない。とにかく世の中からテープがなくなる。
ハードディスクとソリッドメモリそしてネットワークのみしか存在しなくなる。
永久保存はどうするんだろう?おそらく価格が下落したHDDを大量に使っていくのか。
並列保存すれば安全性も高いし、繋いでおけば瞬時にアーカイブを呼び出すことが出来る。
圧縮フォーマットは何になるのか。フジテレビではMPEG2 LongGOP50ということでたぶんSONYのXDCAM422の規格から来たものではないかと思う。
オンエアー画質20MbpsMPEG2を考えると放送時再圧縮も必要なため画質的にはちょっと疑問が残る。やはりAVC-Intra100くらいにはして おきたいところである。
このあたりはMXFファイルということでコーデックは自由に選べるため今後変わって行く可能性もあるだろう。

我々ポスプロ側ももちろん変革を求められる。
撮影素材はまだHDCAMなどのVTRが普及しているため暫くはテープが残るが既に低価格のポータブルメモリーレコーダーが発売されているためHDCAM のカメラにHD-SDIで繋いでAVC-Intra100の収録を行うことも出来る。ポスプロではキャプチャーする時間が不要になるしデコードエンコード の圧縮プロセスが一つ減り高画質になる。
編集は既にノンリニア主流である。一部番組編集などで持ち込み素材がテープだからという理由でリニア編集室が存在している。しかしこのようなポータブルレコーダーが出てきたのでこれらもすぐに不要になるだろう。

納品用の書き出しもファイルである。MPEG2 LongGOP50が全局共通になるのであればこれで書き出せばいい。光ファイバーを使えば1時間番組でさえリアルタイムより短時間でアップロードでき る。数値的理屈で行けばギガビットの光だと1000Mbps/50Mbps=20倍速ということになり、60分番組を3分で送れるわけだ。
しかもファイル管理になれば間違いも減る。今までテープ納品の場合貼られたラベルを人が読み取りコンピュータで管理していた。
手書きのものさえある。年賀状じゃないんだから(笑)…
そして我々のような超零細プロダクションにとっても大きなメリットである。

撮影、編集までは今までと変わりはない。納品形態が大きく変わる。今まで一つのCM素材を山陰3局で放送する場合は3本のテープにダビングする必要があった。
そしてテープで納品するので流通時間のロスを逆算して1日早く支社に持ち込む必要があったのだ。素材に不備があれば再度送りなおす必要があるのでその時間 余裕のため放送日から4~5日前に納品しなければならない。テープも直接放送局ではなく一旦広告代理店に納品され、放送局の支社が引き取り、本社へと送ら れる。全て手から手へと…
ファイルになればネット上のサーバーに上げておくだけで広告代理店は内容チェックを行い放送局はダウンロードするだけで納品は完了。その間数分である。考査とか内容に不備があっても修正後また数分で改定したものが届く。ということは納品時間ももう少し余裕が出来るともいえる。

現在山陰ローカルではアナログベーカムテープが主流である。データになればテープ代は不要になるしコピー時間も不要、ドロップアウトなどのトラブルの心配もなくなる。
テープ納品の場合カラーバー45秒以上、クレジット12秒、本編の前後3秒捨てカット、全体に対して前後にブラック…15秒CMを収録するのに2分以上入 れることになる。もちろんテープダビングはリアルタイムの時間がかかる。巻き戻してプレイバックチェック…テープケースには決められたラベルを貼る必要があるのでこのラベルを10桁コードなど入れて作成。外ケースに一枚、テープ本体に2枚貼る。この手間もバカにならない。
とにかくファイル化になれば多くのプロセスが省略されることになる。その分価格に転嫁されたものも省けるのでスポンサーにもメリットは出てくるというわけだ。
そしてなによりもウチ的にありがたいのはVTRを導入しなくて済んだということである。

今まで何度も書いてきたがハイビジョンでCMを納品する場合HDCAMテープに仕上げる必要があった。テープ仕上げにするためにはまずVTRが必要で一番 安いもので340万円。現行の編集機は既にハイビジョン化しているがHDCAMのVTRに出力するHD-SDIを持っていない。そのためもう1セット対応の編集機を導入しようと考えていた。
カノープスでHD-SDI入出力対応のもので最も安いので330万円。
HDモニターや接続機器、ストレージなどを入れるとざっと700万くらいになる予定だった。
ファイル化になるとそれらがほとんどいらなくなる。
現状のシステムに一部ソフトを加えるだけでも充分対応できるというわけだ。
とにかくHDCAM投資のために予定していた700万円は浮いたとほぼ断言できるだろう。
ファイル納品に切り替わるまではなんとか今のベーカムで繋いでいくことにする。
とりあえず2台あるので大丈夫だ。

2008年12月19日

Flash Solid State Drive

なんと512GBのSSDが発売された。
まだHDDに比べ価格面や書き込み信頼性などに問題は残すものの時間の問題だろう。あらゆる記憶装置は半導体に変わっていく。
テープも光ディスクもハードディスクもなくなっていくのだ。
これは機械的駆動部分があるということで常にメンテナンス、故障との戦いという原始的な部分が残るためである。
とはいえ半導体といえども分子レベルにクローズアップしていけば物理現象を利用しているわけで絶対という部分は全くない。歴史も浅いので暫くはオールドメディアと共存することにはなるだろうが。
大きなメリットとしてはランダムアクセス速度が速い、低消費電力低発熱、耐衝撃性が高い、軽量薄型、エラーが少ない、静音。
これに光ファイバーネットワークが完備されれば21世紀のコンピュータ像は完成する?とまでは大げさだが大きな変革であることは確かだ。
このフラッシュメモリーは映像業界でもかなり浸透しており数年後にはテープ記録のカメラは発売されないのではと思う。
テープよさらば。ドロップアウト、上書き失敗、巻き戻し、実時間キャプチャー、高価なVTR、保存場所確保…もう不要になる。

2008年12月23日

SONY vs Panasonic

ファイルベースシステムが本格的に動き出したわけだが未だ基準になるフォーマットやメディアが決まっているわけではない。
テープベースに比べればハードは安いので両社のフォーマットが共存することは容易である。
パナソニックはP2メディアにAVC-Intra50/100を推してくるだろう。
ソニーはXDCAMだかブルーレイのHD、422、SxSのEXと三つの流れがあり微妙に互換性があるようなないような…全てのメリットを統合するとSxSに422/50Mを新たに設定というところだろうか。
一本化するのが利用者にとってメリットが多いのだが難しい面もある。利用形態によって圧縮率を変えたいという。現時点でハード面、価格面で制限があるということである。
報道では大量に記録するため高圧縮がいい。画質的にも多少犠牲にできる。CMや映画製作では最高画質が欲しい。非圧縮でもいいくらいだ。番組制作などはその中間でいい。
ソニーではこうした用途向けにいろんなフォーマットが存在するがパナソニックは今後AVC-Intraだけで行こうとしている。ただハイエンド利用に対してAVC-Intra100/4:2:2ではちょっと物足らないと言う向きもある。しかしこれ以上の場合圧縮する必要はなくRGB非圧縮12bitなど自由にやればいい。

そう考えるとパナソニックが合理的だ。
しかしWindows vs MACのように市場原理が働く。普及率は圧倒的にソニーの方が多いのだ。全ての制作から送出、ネットワークまでを統一させるとなるとソニーが有利になってくる。とはいえファイルベースの場合変換が容易なためテープのように縛られる部分が少ない。民生機家電分野では圧倒的にパナソニックが元気がいい。
元気のないソニーが踏ん張れるのか…

2008年12月26日

今が底?

忘年会の挨拶で100年に一度という大不況、これから99年は大丈夫?とかここまで落ちれば後は上向くだけ…などとまぁ来年に向けてなんとか気持ちを明るく持ちたいという意欲はわかるが。
不自然に拡大して行った企業がリセットされ正常に戻ろうとしているのかもしれない。
一部には痛みを伴う部分もあるだろうがこの大きな嵐が過ぎれば少しましな経済行動に戻るのではないかと期待している。
金だけを動かして商売にするという不自然な行為がなくなればもっと正常化されるのだと思うわけだ。
どう考えても世の中の経済を数字だけでコントロールしてしまえるというのはおかしいだろう?
石油価格なんて…ボードゲームじゃないんだから!ドバイの建設中のビル、どうなるんだろうね?

2008年12月28日

今年を振り返る

売り上げを分析してみた。5年目に突入だが奇跡のように毎年売り上げ数字は少しずつ上がって来ている。
今年はレギュラー番組編集が入ってきたのでそれまで90%以上だったCM比率がちょっと変わってきた。とはいえ、一社提供の短い番組なのでCMの延長とも言えなくはない。行政関連のCM制作も増えてきた。景気動向に比例して一般企業のCMは減ってきている。来年は相当冷え込みそうだが大手スポンサーが元気がいいおかげでなんとか助かっている。
行政関連は税収入が激減するだろうからCM発注も数割は減ってくるものと思われる。
一般企業は更に厳しく半減くらいを想定している。
それらを加味してシミュレーションをしてみた。なんとか今年の三割減くらいに止まりそうな感じ。やはり取引先はいろんな分野を持つべきだと改めて実感。
設備投資も昨年で一段落しており次期ハイビジョンVTR投資のための積み立てをしていたがファイルベース化の光明が見えてきたのでリセット。
なんとか来年の氷河期は無理をしなくても過ごせそうな楽観的予想…(笑)
この大恐慌もアメリカの煽りなわけだが元を手繰ると不動産バブルだと分析する評論家も。とすれば以外にけろっと早く元に戻るのではないかと思えてきた。
派遣解雇問題も企業の一時的調整の犠牲者であってすぐに雇い戻しがあるのではないかと思うのだ。
原油価格の乱高下を見るようにこの経済恐慌も一年後には何かあったような…的な(笑)そんな予感がしてきた。

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