まだ立体視出来るテレビは一般的に出回っているわけではない。一部フライングで発売されているが方式がまだ固定化されてない現時点では難しい。その昔自分が手がけていた当時ももちろんまともなものはない。
展示映像なので現場で見るしかないのだがまだ建設中だったりする。
フィールドスイッチングの液晶シャッター眼鏡などは通信販売で買うことが出来たが当時はデジタル編集機もないためフィールドミックスする手法がなかった。
そこで裸眼交差視で見ることにした。
ポスプロに並べてある14インチくらいのモニターがあるが横に同サイズに並んでいるものを使う。左に右目用、右に左目用の画像を流すのだがVTR2台を同期させて再生する。
2台ない場合はDVEで横に並べてもらう。
これを正面で目を寄せて交差視するわけである。
これは少々訓練しないと出来ない。
その当時出来るのは僕だけだったのだが…
編集室で「おお!立体になってる!」と驚いても誰も共感してくれないのだ(笑)
平行視という手法もある。
印刷物でよく見かる物だがこの場合目の幅約6cmより広げることができない。
人間の目はなぜか外側に広がらないのだ。カメレオンがうらやましい(笑)
そのため写真のサイズも幅6cmのものを二枚並べることになる。今なら小さな液晶テレビを並べるという方法もあるかもしれないが画像が小さいのでスケール感がなくモニタリングには適さない。平行視も鏡を使ったりレンズを使うことで大きく見ることが出来る。
3DCGの立体視映像を作る時PCモニターに左右のカメラのウインドウを並べた。20インチなので一杯にすると一つのウインドウが幅17cmくらいになる。僕は交差視ができるのでいいが他の連中が確認できない。そのため厚紙と小さな鏡を東急ハンズでで買って来て視線を広げるビュアーを手作りした。
これで誰でも立体視できるようになった。
そんなこんなで3D映像は通常の映像制作とは大きく流れが違うためあらゆる道具や知識が必要となるわけである。