プロのスチールカメラマンがカメラを首からぶら下げてクリップオンタイプのストロボで仕事をされる姿を見かける。一応ショルダーバッグには交換レンズが入っているのだろうが。
もちろんビデオカメラマンだってハンディームービーと内臓マイクだけで仕事が出来ないわけではない。しかしスチールと違ってビデオカメラの手持ちは万能とはいかない。
いくら手振れ補正機能を使っても揺れるものは揺れる。
ストロボのような一瞬の大光量が得られる照明器具はない。
CMともなれば報道感覚のそのままの映像では説得力がない。
ある程度光が回り、色が乗った映像が必要だしノイズのないクリアーな音声は必須なのだ。音に関してはワイヤレスを使ったり別録りで対応できるだろう。
デジタル一眼だと感度が高いしある程度暗くても色乗りがいいためLEDライトのような軽快な補助照明程度でいけるのではないかと思ったりする。
三脚だがパンチルトをオイル雲台でやろうと思うとカメラが軽くてもしっかりした三脚がないとねじれが生じてしまう。スチール用三脚と足の構造が違うのはそのねじれを防ぐため幅広になっているのだ。
そこで電動雲台が登場する。雲台が勝手に回るのでねじれは生じないのだ。
なので軽量なスチール用カーボン三脚で充分と言える。
これだけだと三脚+電動雲台+カメラで4.5kgほどである。
ビデオ用は三脚だけで5.5kgもありビデオカメラにマットボックス付けると総重量10kgは軽く越えてしまう。
ハロゲンのライトキットも10kg以上、ドラムや音声機材など全てを持ち込むと40~50kgとなり車から現場まで遠いと何度も通わなければならない重労働になってしまう。
もちろんセッティングにも時間がかかる。
お金の取れる仕事に軽装で行くとスポンサーに失礼だが、予算の少ない仕事に重装備で行くと引かれるという現象が起こる。
決して「安いのに大掛かりにありがとうございます」とは言ってくれないのはちょっと不思議ではある。