アナログ停波まであと1年半になった。
少しHDのCMも増えてきたが2割程度だろうか。あくまでも見た目の感じ。
何かのきっかけで一斉に動くのだろうか。
まず一つ目のきっかけは今年7月にアナログ放送が全てレターボックスになるということ。 つまり現在アナログ放送ではHDワイド番組は両サイドカットされいる。
CMはHDがレターボックス、SDは4:3フルで放送されていた。
そのためHDのCMはアナログテレビで小さく映るということでスポンサーは嫌っていたのではないか?という現実。
これが7月からはSDのCMはサイドパネル+レターボックスとなり四隅に黒い額縁が付いてしまうことになるのである。
こうなればわざわざ4:3のCMを流す意味はなくなってしまう。もっともあと一年ともなればアナログテレビで頑張っている層を優先してCM流すのも効果を考えると…
ということでこのタイミングで一斉にHDのCMに変わる可能性はある。
もう一つのタイミングはCM搬入のファイルベース化である。
仕様の発表が今年4月、正式運用が来年の7月と予定されている。
こちらは流通メディアの変革でありCMのコストダウンが図れるというきっかけになる。
初期費用は幾分かかるかもしれないがテープ運用に比べるとハードルは低い。
ナショナルスポンサークラスの制作であればテーププリントの費用がかなり浮いてくるのではないかと予想される。
ローカルCMの場合はHDCAM VTRの導入を躊躇していたところが一斉にファイル化でHD制作に踏み切れるタイミングになる。ウチもその仲間である。
かといって2011.7.24アナログ停波と同時に4:3のCMが流れなくなるかと言うとそうではないはずだ。 TV局も暫らくは平行してSD素材を受け入れるはずである。 ローカルCMなどは一度作ったCM素材を5年や10年使い続けるというのは常識になっている。 地デジをきっかけに全部HDで一斉に作り直すという強制はTV局ではやらないだろう。
昨年は山陰ローカル特有の静止画(MO)搬入が廃止され完パケ搬入(ビデオテープ一本化)に変わったので年末年始のご挨拶CMが一斉にポスプロに持ち込まれることになり特需であった。(12月は当方だけでベーカム130本も消費された)
そして今年から来年にかけ既存CMのHD化特需が勃発するのではないかと予測している。 現時点ではHDの制作は出来ますとアナウンスしているにもかかわらず年間で数本にもならない程度しか動いていない。
僅かでもコストアップになるのならSDでいいというのが本音のようだ。
当方では今年ファイル搬入が決定した時点で完全HD制作体制に入るが、制作費アップは難しいだろう。むしろテープが不要になるということでコストダウンを期待されているかもしれない。
そんな理由もあって撮影はデジタル一眼という方向性を探っているのである。
当初のHDCAM VTR+XDCAM-EX3なんて構成だと設備投資額は700万を想定していた。
ところがデジタル一眼+64bit編集機+ファイル納品だと200万以下で揃ってしまうのだ。これなら制作費に乗せなくても負担は少ないと言える。
実はこちらの方がクォリティは数段上なのだ。
変な時代になってしまった。タイミングを間違えると大損をしてしまう…