うちのスタジオは常設クロマキーなのでキャスター付のスタンド照明をちょいちょいと動かすだけでセッティングが完了する。
とりあえず自分がモデルになって撮影してみる。明るさはISO200、1/30、F5である。
色温度はプラズマモニターを見ながら合わせたところ5000K°でほぼ見た目と同じになった。ディティールは0、コントラスト-1、クロマ+1で撮影。早速AEに取り込んでみる。
んん?思ったより解像度が高くない。
こんなものなのか?
そう思って東京でHDCAMのカメラで撮ってもらった画像と比べてみた。
切り替えながら比較すると確かに7Dの方が画質がいい。
HDCAMはおそらくレンズを入れると600~800万位するシステムだろう。
7Dはレンズ込みで30万弱…
なぜあまり解像度が高くないと思ったか… いろいろ理由はある。25.5インチのフルHDスペックPCモニターを40cmの距離でまじまじ見ているせいだろう。
試しに同じ画像を50インチのプラズマに繋いで60cmの距離で見てみた。
やっぱり同じような感じだ。グラフィックやデジカメの写真ならこの距離でも粗はほとんど見えないのだがいくらフルHDといえども映像の場合は圧縮やレンズの関係でそれほどシャープにならないもののようだ。
あくまでも50インチで2m以上離れて観賞することを前提にしているといえる。
ついでだからHDCAMとの画質の違いについてもう少し触れておこう。
HDCAMは250Mbps1440*1080/60i、クロマ解像度は540×1080とかなり粗い。
7Dは40MbpsとHDCAMよりかなりコンパクトだがH.264圧縮を採用。
1920*1080/30P、クロマは4:2:0なので960*540となる。
7Dに関して圧縮によるノイズはかなり気になるがそのほかのスペックはHDCAMより優れている。実際に見比べてもそんな感じだ。気になったのはHDCAMの色収差。
たぶん20倍ズームくらいのものを使っているのだろう。輝度の高いモノの周辺にはけっこう気になる色収差が現れる。その点7Dのレンズにはまったく見られない。
あと、コントラストだがHDCAMは黒浮き気味なのに対して7Dは0%から100%までしっかりトーンが分布している。色乗りもHDCAMはかなり浅い。SONYの傾向ではあるが。
7Dはノーマル設定でもちょっとクロマが強すぎるかなと思えるくらい色が濃い。
本題のクロマキーである。
7Dも4:2:0ということでRGB4:4:4クロマキーのようなことにはならないがかなり善戦している。HDCAMはもともと色情報が少ないのでかなりギザギザになってしまう。
ということでキーで抜いたマスクを比較しても明らかに7Dの方がきれいなマスクになっていることがわかった。ただ、自分的にはこれで綺麗なクロマキーとは言い難い。
やはりクロマキーは200Mbps以上のレートで4:4:4にするべきだと考える。
この程度の画質であればあまり積極的にクロマキーを使いたいとは思えないというのが今回の結論である。条件が変わればまた違って見えるかもしれないのでいろいろ試してみようとは思っている。