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2010年03月 アーカイブ

2010年03月02日

映像分配器

SD関連の分配器、セレクター、ケーブルはもう売るほどあるがこれも暫らくすると使わなくなってしまう。
今後ハイビジョンになるとHDMIかHD-SDIが主流になってしまうのだ。
HD-SDIはまだまだ高価でVTRが不要になった今、ひょっとすると使わずに済んでしまうかもしれない。

今回編集の映像確認はHDSTORMを使っているので表示はHDMIである。
とりあえず在庫としてあった21.5インチモニターを繋いでいるのでちゃんとした色確認には50PDPに繋いだ方が安全だということで分配器を注文した。
意外に安い。
HD-SDIは業務用だから変換機や分配器なども何万、何十万と非常に高い。ところがHDMIは民生仕様なので数千円、数万円の単位なのだ。
では画質的に違うかといえばそれほど大きな違いはない。むしろHDMIの方がスペック的な規格はHD-SDIを上回っている部分もある。
ただケーブルはHD-SDIの方がかなり安く付く。

2010年03月09日

ビデオモニター選び

モニターも一度買ってしまうとなかなか買い替えることがない。 
なのでいいものを買っておけばいいのだがフルハイビジョンで24インチとなると… 
SONY LMD-2451W ¥446,250 
と、えらい価格になってしまう。 

そこでリーズナブルなところで選び出したのがこれだ。 
SONY LMD-2030W ¥133,800 
三菱電機 MDT243WG ¥109,800 
HDMI入力がありHD、SDが表示できるマルチスキャンであることが条件だ。 
SONYは業務用モニターということもあり機能的には充分だし色再現も納得だ。しかし気になるのはパネル解像度とサイズである。20インチと小ぶりなうえ水平1,680ドット×垂直1,050ラインしかない。フルHD1920*1080の細かなディティールをチェックするには物足らない。 

一方三菱は1920*1200とフルHDパネルである。地デジチューナーなどはなくあらゆる入力を受け付けるマルチメディアモニターという位置づけだが売りはゲームがきれい… 
編集用のPCモニターはすべて三菱製なのでトーンは合うとは思うが色再現性はさすがにビデオモニターにはかなわないだろう。 とはいえ、最終的には一般の液晶テレビに表示されるわけだからこのクラスで問題ないと言える。 最近ではハイライト、暗部の調整はモニターによる視認に頼らずヒストグラムで行うようにしている。そうしないとモニターは周囲の環境によって見え方が大きく変わってしまうからだ。 

いずれにしてもインハウスのモニターでいくら評価してもどうにもならないので、よそのテレビの再現状況を頭に記憶して自分のところのPDPモニターで同様の番組やCMを見てその差を認識、そして作成する映像を同モニターに表示してみて一般のテレビではどう映るのかシミュレーションする…こんなイメージである。感覚的なものだし各家庭の視聴環境によってさまざまなので絶対的な画質設定というのは存在しない。 
ハイビジョンはNTSCに比べると非常に再現能力は広いのでPCのRGBで作成してもほぼ再現できると思っても問題ない。ただ解像感だけはYUV、4:2:2、圧縮、インターレース、水平リサンプリングと様々なフィルターが通ってしまうのでビデオモニターで確認する必要があるのだ。 

結論として三菱が有力候補。

完全地デジ目前のセーフティー

セーフティーエリアとはNTSCサイズ640×480ピクセルの90%をテレビフレーム、80%を文字安全フレームと決められている。
これはブラウン管テレビ時代の真空管の不安定さを考慮した設定である。
地デジカウントダウンの今、アナログ放送もレターボックスで放送しようとする動きの中、テレビ局はまだ安全フレームから文字がはみ出していることを指摘する必要があるのだろうか?

お役所仕事である…
決められたことだから…
地デジ対応のフラットテレビはオーバースキャンが5%〜7%程度である。
それ以上食い込むテレビなどあり得ない。
なのに80%を死守しなければならない理由は?
放送という公共性の強いメディアゆえいろいろ理不尽なことは無数に発生する。例えアナログ停波の当日、一台だけブラウン管テレビを見ている人がいたとしたら…ということなのだ。その人が公共メッセージの放送の端っこのメッセージを読めなくて死ぬことがあるかもしれない…
確かにそんなこともあるかもしれない。

行政がらみの仕事というのはあまりかかわりたくないと思うのだが、払った税金は取り戻したいというバカな発想もあったりして…
人生、すべて合理的にとはいかないもんだねぇ〜

2010年03月13日

電動雲台「ATHENA」


マンフロットからPCで制御する電動雲台「ATHENA」が発表された。

実に興味深々なのだが構造を見るとかなりしっかりした作りで価格が気になる。

軽量クレーンにこれを取り付ければかなりコンパクトなモーションコントロールカメラが構成できそうだがマンフロットは作ってくれないだろうか…

それにしても大量生産ペースのマンフロットというメーカーからこのような機器が発表されるというのがわくわくする。
特殊な機材は聞いたこともない小さなメーカーが発売していることが多く、実物をほとんど見ることができない。
購入してみるとすごくちゃちな作りだったりサポートがいい加減だったり何年かすると会社がなくなっていたり…

そう考えると昔はSONYやシャープはけっこうマニアックな製品を出していたなぁと…

EOS7Dでの同録考察

いろいろ考えるがビデオカメラとの差は縮められない。
R-44を別レコーダーとしてカチンコで同期させる方法を考えていたがやはり収録時の手間、編集時の手間を考えると簡単に現場に持ち込もうという気になれない。
そこでもうひとつの方法を考えてみた。
EOSの自動録音がどの程度のリミッターが組み込まれているかが問題だった。
そこで外部に性能のいいリミッターを付けてEOSに入れ込んでやれば比較的おとなしく動作してくれるのではないかと考えた。
まだR-44が発売される前に導入したFS-205というハイパーリミッター付きの簡易ミキサーのような機材である。
けっこう高い機材なのだがあまり使っていなかった。出番がなかったのだ。

EOSは入力がステレオミニのマイクレベルしかないので業務用マイクを繋ぐことができない。 FS-205はキャノン入力だしファントム電源も供給できる。
出力もキャノンだがマイクレベルやラインレベルに切り替えられるのでコネクターを変換してやれば2chのままEOSに放り込むことができる。
しっかりしたVU、ピークメーターもあるし高性能なリミッターがメインの機種。ヘッドホンモニターもできる。
これを間に入れてやればかなり安定した録音ができるのではないかと考えたのだ。
乾電池で動作し、ショルダーベルトもありかなり軽量である。

どちらかというとガンマイクやワイヤレスレシーバーと一緒にセッティングする感じだろう。 そのうち7Dも5Dのようにファームのバージョンアップでマニュアル録音設定ができるようになるかもしれない。 そうなればこの組み合わせはペストである。
とにかく最初は5Dも自動露出しかなかったわけだからどんどん進化していくことは間違いなさそうだ。

7Dインプレッション第12弾

久々のインプレッション復活(笑)
同録問題、放っておけないのでまずは7Dの自動録音ってどの程度の性能なの?
テストしてみました。
構成はコネクターがなかったのでファントムマイクではなくワイヤレスマイクを繋いでみた。 UWP-V1の出力はミニプラグなのでそのまま7Dへ。3極ミニプラグなのだがステレオではない。平衡接続になっているのだろうが7Dのステレオジャックにつないでちゃんと収録されるのか不安だったがちゃんと2チャンネル分録音されていた。
ワイヤレスなのでアッテネーター設定以外の音量調整は持っていない。
比較的静かな状態のスタジオでまずは無音から小さな声でしゃべり始め…

そのあと大声を出したり小さくしたり…抑揚のある喋り…
そして一定音量で「あーーー」を何発か。
そしてPCに取り込んでサウンドブースで波形を見た。
音質はやはりワイヤレスなのであまり期待したほどではない。
音量はフルビットでけっこう波形は振れている。
まずは無音状態…ノイズの音量が結構持ち上がっている。
こんなにスタジオやかましかった?という錯覚を起こしたくらいだ。
小音量の声をあげるとノイズは下がり小音量の声がフルビットの音量で振り切っている。
大きな声をスパッと止めるとじわじわとノイズが持ち上がってくる。
「あーーー」の波形は画像のようになっている。
最初のALCは0.03秒くらいで-4dBまで落ちている。
何度かやっているとレスポンスが早くなっているのが不思議だが…
最初のひと声は完全にひずんでいる。
というわけであくまでもアマチュアのお遊び録音用のALCだということが分かった。
これではリミッターを経由した音でもあまり変わり映えはしないだろう。
残念…

2010年03月14日

テレビ視聴変化とCM効果

民放はテレビ離れと不景気のダブルパンチでかなり危ない状況に来ている。
テレビを録画して見るタイムシフト型が増え、見たい映像はネットで探すという時代になった。
垂れ流しのテレビ番組に無理やりくっつけて見させていたCMの意味がどんどん薄れていくような気がする。
しかしそれはすべての動きではないことに注目したい。
録画して見たりネットで見る人は積極的に情報を探す人達で、CMにしても見せられたから買おうと思う人たちでない。

あまり情報収集に積極的でない人たちは単にテレビをつけっぱなしにして「ながら視聴」をしている人口はかなり多いのではないだろうか。
大量のCMを出している企業の商品は売れている。
その昔、メディアの少なかった時代にはドラマやニュースの話題が中心だった。
しかしメディアが溢れ選択肢が増えた現在では共通の話題など少ない。
テレビ放送も「マスメディア」ではなく選択肢の一つになってしまったということだ。

ながら族へのスポットCMこそテレビ局の生き残る道ではないか…

2010年03月15日

7Dインプレッション第13弾

HVX200との画質比較
定価68万円のHVX200とレンズ込みで23万円のEOS 7D対決である。
HVX200は13倍ズーム、EOS側には3.2倍ズーム。
記録はHVX200がDVCPRO100 1280×1080/30P 4:2:2
EOS 7DはH.264 1920×1080/30P 4:2:0である。
記録レートは100Mbpsと40Mbps
発売時期は2005年と2009年と4年の開きがある。

撮像素子はHVX200は未発表であるが噂によると56万画素の3CCDと言われている。
EOS7Dは1800万画素の単板CMOSである。
なんとも比較する基準がないほど全く違う代物だがハイビジョンテレビで観賞するという意味では同じ機材なのだ。
同じ条件でカメラを並べて撮ってみた。
シャッタースピードは1/30、絞りは4あたりである。
画質調整は調整項目がかなり違うので揃えているわけではないがディティールはマイナスいっぱい、コントラスト、ガンマはできるだけラチチュードを表現できるようフラット目の調整である。

一枚目の画像が静止画で切り抜いたものを縮小して比較したものだ。
コントラストや色目がずいぶん違う。
しかしカラコレで揃えることができる範囲だった。実際簡単な調整でほぼ似たようなトーンになった。
ここでは静止画しか出せないが動画を見るとノイズの出方がよくわかる。
HVX200は出た当初からノイズが多いといわれてきたが全体にわたってざわざわとノイズを感じる。
しかし7Dは赤の暗部に少し感じられる程度で全体的にはほとんどノイズを感じない。

次の画像は約200%に拡大したものだ。
やはり画素の違い、記録フォーマットの違いから解像感が大分違う。
7Dの画像を1.5〜2倍くらいに拡大したボケ加減がHVX200といった感じだろうか。
クロマ情報も少ないのでかなり水平方向に色が流れているのがわかる。
一方7Dの画像は4:2:0とH.264の影響なのかときどき偽色の目立つところがある。舌と上唇の境目などがそんな感じだ。
ブロックノイズもちらほら…

パッと見はHVX200もしっとりしてなめらかなトーンなので好感持てるが細かく見ていくと破綻しているところが目立ってくる。
その点7Dは色目などは後処理で追及できそうなので素材としてはこちらの方が断然好ましいといえるだろう。
価格差、レンズ性能、画質などを考えてもどちらがいいかと言われれば7Dということになる。

2010年03月16日

ビデオ解像度徹底解析

自分は出身が3DCGであるため映像を見るときどうしてもピクセル、RGB、フレーム単位で解析してしまう。職業病である(笑)
そこで時代はフルHD。カメラの撮像素子も記録フォーマットもフラットディスプレイも1920×1080ピクセルをフルに扱えることを売りにしているので実際のところを分析してみることにした。

まずは大小の文字をプリントしたものをカメラで撮影してコンピューターダイレクトの画像と比較してみた。
初めの画像はそれらを縦1080ピクセルに揃えて並べたものである。掲載するには大きいので縮小しているため同じに見える…
次の画像はその画像のもっとも小さい文字あたりを切り出し、さらに200%に拡大したものである。
PSDの画像がモザイクっぽく見えるのはリサイズによるボケを排除した拡大処理を行っているためである。
明るさはPSのレベル自動補正をかけている。

左からPCダイレクトの画像。実際には大きめに作って縮小している。
次に7Dの静止画。オリジナルは5184×3456ピクセル。
次が7Dのムービー画像。
最後にHVX200のDVCPROHDの画像。
1920×1080ピクセルのフルHD画像といってもこれほどに違いが出るのである。
これはおそらくレンズ性能、ローパスフィルターなどの影響が大きいと思う。
7DのスチルはさすがにPCオリジナルに近い。同じ撮像素子を使っているのに7DのフルHD画像がボケボケなのが気になる。
偽色も結構出ている。おそらく解像度が低いのはモアレやフリッカーを防止するため後処理でぼかしているのではないかと考えられる。H.264を効率的に圧縮処理させるためぼかしているということも考えられる。
3CCDの放送用カメラでもこれほどでないにしろほかし処理を行っているものと思われる。
とはいえ、ビデオカメラはカメラ側で再びシャープネス処理を加えられ、さらに受像機で再びシャープネスがかけられる。 人間の目はシャープネスをかけたギンギンの画像を解像度が高いと錯覚するのでこのような処理をしている。
HVX200の画像がボケボケなのはレンズ、撮像素子、記録方式などすべての条件がそうさせているのだろうがもっとも大きな原因は撮像素子の画素数が少ないことだろう。

こうして見るとどんなに高解像度のフルHDカメラであってもCGや静止画を処理した画像に比べるとぼやけているということになる。
編集処理でCGを合成したりマスクを切る場合もPC解像度なのでなじませて見せる場合にはどちらに合わせるか考える必要がある。
バラエティーのようなシャープな映像がいい場合は動画にシャープネスをかけた方がいいだろう。
映画のような空間表現を重視するものの場合はシャープネスをかけずにCGやマスクもすこしぼかし加減で乗せるのがベターな選択ではないかと。ただCMの場合はメッセージをくっきり見せたいという明確な目的があるのでこの限りではない。

2010年03月17日

3D映像制作

田舎で3D映像制作は成り立つのか?
今はまだ制作機材も少なくノウハウを持った人材も少ない。
ハリウッド映画や展示映像、アトラクションなどには既に使われているがいずれも大きな製作費をかけている。
しかし3Dは映画を作るような規模でないと制作できないかと言うと実はそうでもない。
専用のカメラも数百万円台で発売されるようだしやり方によっては既存のシステムでも作れなくはない。
ただ上映システムとのリンクとなるとちょっとややこしい。
方式が何種類かあるがもっとも簡単なのは左右あるいは上下に圧縮して並べる方法である。これなら既存のシステムでも編集がやりやすい。
視差の調整などは専用の編集ソフトなども出てきているがコツさえつかめば既存の編集ソフトでもできなくはない。
問題は立体視の確認とブルーレイディスクなどへのコーディングだ。

最近やっと発売され始めた3D対応テレビだが3Dの放送やBDの映像を感知すると自動的に3D表示に切り替わるはずである。
この切り替えるためのコードをどうやって入れ込むのかみたいな。
まぁそれに関しては専用の焼き込みソフトが必要になってくるのだろうが最初はそれなりに高価な製品として出てくるのだろう。

しかし一般のテレビとして3Dテレビが発売されるようになるとおそらくメーカーはハンディカメラで3Dの撮れる商品を開発してくるのではないかと容易に想像できる。
3Dの場合編集と言ってもディゾルブやワイプなどはあまり効果的ではないのでほぼカットで繋ぐことになるのではないだろうか。
民生カメラの場合後処理で視差の調整というのは難しい。
となればカメラ側でフォーカスを合わせたポイントをスクリーン面にするといった処理になるのではないか。
あるいはいまどきのことだから画像認識して人物や動物など単独の被写体はスクリーンより少し前に飛び出し、風景など全体的なものは奥に存在するなどを勝手にやってくれるプログラムが組み込まれるかもしれない。
そうなればそれを使っていろいろ仕事の現場に使えるかもしれない。
しっかし!そこまで来るころには3Dが珍しくなくなっているのかもしれない…

ああ…ビジネスとしては悩ましいテーマである。

2010年03月18日

とんでもなく高画質に驚き!

パナソニックTM700 1080/60pの画像である。
原寸サイズはこちらを↓
http://www.genkosha.com/vs/report/entry/tm700108060p.html

フルHDで60P。なにがすごいって、今までにない新規格…
編集できません…
いわゆるプロ機材で言う3GになるわけでこのカメラからのHDMIを通してテレビで見るしかないという際物。
なんで今民生機でこんなものを出したのか?
プロ機材で60Pが撮れるのはHDCAM-SRくらいしかなかったと思う。
コンシューマーのハイエンドとはいえこんなコンパクトなカメラにこの機能を搭載するのはちと無謀かと…

画像も半端なく高解像度である。おそらくジャギーやモアレなどの発生より高解像感を優先した作りにしているのではないかと思われる。
そこいらの100万以下の業務用カメラよりシャープに見える。
60Pの規格はデジタルハイビジョンが作られた当初から規格としては存在していたが実際の商品が出てくるには時間がかかった。
それでもHDCAM-SRというポスプロ止まりの規格である。
地デジの伝送規格とは相当かけ離れた高画質規格なのだ。
今後どう展開していくのか楽しみだが何の意味があるのかちょっと深読みしてみた。

どう考えても1920×1080の60プログレッシブを歓迎するアマチュアは超少数であることは想像できる。映像を見比べても60iと60Pの違いが分かる人は少ない。
では何のために民生機に?
3Dカメラを作るにあたり高レートでのパーツが必要で、そのプロセスでできてしまった商品ではないかと。
3Dの場合パナソニックが開発した業務用カメラの場合完全に2系統のカメラを一台に組み込んでいる。つまりレンズ、撮像素子、記録メディアが2つずつ存在しているのだ。
しかし60Pにしておけば光学系は光のルートが2つあったとしても撮像素子から後ろは一系統という構造もあり得る。

LRの画像をどう分割するか…
時系列分割にすると30Pになってしまうので動きに不満が出る。3Dの場合リフレッシュレートは高い方がリアルに見えるという。
上下分割にすれば垂直解像度は半分になるが60iと同等の画質で左右記録ができる。
光学系でどう上下分割にするか?ちょっと想像つかないが…

そのうち業務用にもあっというような機種が現れることを期待したい。

ファイル搬入

CMのファイル搬入を前提にフルHD編集環境を整えているがメディアがまだ決まらない。 予測情報ではメモリー記録カメラのメディアをそのまま使うのではないかということである。
SONYだとXDCAMプロフェッショナルディスクとSxS。
PanasonicだとP2ということになる。
気になるのは記録のためのドライブとメディア価格だ。
XDCAMプロフェッショナルディスクはメディアが1枚¥3,300とリーズナブルだがドライブが150万円とVTR並みである。
SxSはドライブが3万円と格安だがメディアが最も安いもので6万円と非常に割高になる。
P2も安いドライブが出たがメディアは¥44,000とやはり高い。
ところがここにきて面白いものが出てきた。
SDカードアダプターだ。価格は¥14,700でSDHCのメモリーをSxSメモリーとして代用することができるというものだ。
SDHCメモリーカードは4GB Class10でも¥3,000という安さである。
もちろん使いまわしも問題ない。
SxSが搬入メディアとして正式に採用されるか微妙だが現時点でこの組み合わせが最もリーズナブルと思われる。
しかもSxSの最高画質でも35Mbpsだから15秒CMなら100MB程度で済むのでADSLでもネットで流通させることができる。
もちろん放送局に直接ネット搬入ができないので代理店にデータで送り代理店のパソコンでSDHCメモリーに書き込んで放送局に搬入してもらうという流れである。

こうなればかなり理想に近いのだが…

2010年03月20日

静止画も動画もという考え

1台のカメラで静止画も動画も撮影できることを意味するDSMC(Digital Still Motion Camera)。

確かに同じ被写体であればカメラポジションを同じにして照明もセッティングも共有できる。
デジタル一眼ならモード切り替えだけでどちらも撮れる。
この場合カメラマンは二人?一人?
ところでスチルとムービーの世界は独自に進化してきて今になってカメラが共有できるからって融合してしまえるものなのか?

スチルの照明はストロボで進化してきた。コンパクトで大光量、瞬間の光である。容易に大光量が得られるためディフィーズが中心の光質でアンブレラやバンク、バウンスなどで構成される。
一方ムービーの方は定常光でないと使い物にならない。コストの掛けられないENGや番組はライトキットの点光源をそのまま使うことも多い。CMや映画ではHMIなどの高価な照明器具が使われディフィーズして使われる。

そして最も大きな違いは音声収録とカメラワークである。
スチル撮影では表情やポーズ、アングルなど沢山のショットを連写して後でセレクトするがカメラは手持ちで動き回ってもかまわない。ストロボ照明によってブレることはまずないからだ。
ムービーではカメラの動きそのものが作品になってしまうのでカメラを動かす場合は特機が使われることが多い。
音声収録も同時進行されるので音の発生する機材は使えないしマイクなどを目立たないよう仕込む必要がある。

タレントCMなどの現場ではムービー撮影の合間にスチル撮影をすることが多いが基本的にセッティングを変えてしまう。
もしSDLRを使って動画を撮りながらスチルも並行してということになると基本的にはスチル撮影が動画撮影の一部と化してしまってスチルカメラマンは必要なくなると考えた方がいいかもしれない。
もちろんムービーカメラマンはスチルカメラマンの要素も兼ね備える必要はある。それなりに違う世界ではあるが技術的には共通部分が多いのも確かである。
不景気が続きコストダウンが叫ばれる広告制作の現場ではどんどん職を失う場面が出てくるのではないだろうか。

近年のデジタル化によって業界は大きく変化している。
対応できなければ気が付いたら仕事がないという状況は既に始まっている…

2010年03月21日

素材撮り

スチール撮影の場合後処理でトリミングしたりRAW現像したりする。
ところがムービーカメラの場合XDCAM4:2:2を例にとると最終オンエアーと同じ画像サイズなのでトリミングは基本的に考えられていない。
記録レートもオンエアーの2倍程度しかないのでカラコレなんかも限界がある。もちろんクロマキーにも適しているとは言えない。
基本的に後加工というものを考えたフォーマットとは考えにくい。
かといって今更35mmフィルム撮影→テレシネという流れに戻れるものではない。
素材撮りの場合理想を言えば最終仕上げサイズの1.5倍以上、撮像素子のラチチュードいっぱいにロスレス圧縮12bit以上で記録したい。

RED ONEというカメラがある。
情報が少なくあまり詳しく知らないのだが、まさにこの素材撮りのために作られたムービーカメラのようである。
adobeのソフトが対応できるようになりちょっと興味がわいてきた。
価格はEOSよりはずっと高いがHDCAM-SRなんかより安い。
残念ながらメーカーサイトは完全日本語化されてないしサポートもローカルまで手が回るか…もう少しメジャーになってからでないとちと不安なメーカーである。
かといってこんなアグレッシブなモノ作りは日本のメーカーには絶対できない。

2010年03月25日

似非3Dなど

オーディオもその昔はモノラルでスピーカーは真ん中に一台という構図だった。
遡ること数十年。モノラルからステレオへと変わりつつあるときソースのほとんどがモノラルだったのでその音の位相を変えて左右のスピーカーに振り分けた似非ステレオというものが存在していた。
その後4ch、サラウンドとスピーカーの数は多くなった。
しかしディスクリートと言われるようなマイク一本に一台のスピーカーといった構造ではない。一本のマイクのサウンドは何チャンネルかにバランスを考えて振り分けられる。
ところがこの何チャンネルだが7.1chサラウンドだからと言って8つのトラックを持たせているわけではない。後ろの2本のスピーカーは6トラックの中の音から再構築されている。
5.1chの場合も2トラックの音から似非サラウンドとして作られているものもある。
さらにはフロントの2つのスピーカーで5.1ch、6トラックの音をあたかも5方向から聞こえているかのように作られたフロントサラウンドのようなシステムがある。
おそらく一般の人がサラウンドと言って購入する場合その裏側がどうなっているかを深く追求することはない。多くは似非3Dだったりするのだ。

そして今ブームになるかもしれない3D立体テレビ。
こちらも似非3Dが存在する。
3D映像とは2系統のカメラからの映像を一つのスクリーンに投影して人間の左右の目に振り分けて見せるという方式をとっているのだが基本的に2つの映像が必要である。
そのため3D映画などは新たに一から撮影する必要があるのだが既にある2Dの映像を3Dっぽく見せるというデジタル技術がある。
まさに似非3Dなのだが何を持ってこの映像のどの部分が手前で何が奥なのかどうやって判断させているのか?

実はカメラが横に移動している映像は簡単に3D化できる。片方の目用の画像を少し遅らせることで2台のカメラで撮影しているかのように見ることができるのだ。しかしこの被写体が動くものだと時間差が違和感として残ってしまう。
どう考えても完全な3Dになりえないのだがメーカーとしては3Dテレビを売ったけども3Dコンテンツが少ないという現状を打開するためこの似非3Dをけっこう前面に出している。
店頭で切り替えてみる程度ならなんとなく立体感は出て見えるかもしれない。これはモノラル音声の位相を変えて似非ステレオにしている行為とまったく同じである。違和感以外の何物でもない。

そもそも左右の視差で立体的に感じさせる3D映像そのものが似非3Dなのだ。人間の立体を感じるメカニズムはそんなに簡単なものではない。手前にあるものは目の水晶体が収縮してピントを合わせようとする。3D映像では映像が存在しているのは固定した平面である。そのため脳が混乱して長時間観賞していると疲れるという現象が起こる。
さらに人間は眼球を微動したり頭を動かすことで立体を感じることができる。片目だけでもある程度距離を感じ取ることができるのはそのためだ。
ところが3Dのスクリーンに対して頭を動かして見ると映像の見え方がわずかに変化するのだが実際の立体物を見ていて変化する見え方とは全く異なるものである。このことによっても3D酔いは起こる。

こういった問題点はすでに解明されている部分であるため2時間以上もある「アバター」ではかなり立体感を減らして作成しているという。
アトラクションなどの短編映像の場合は驚きを演出するため立体感を強調している。
このように見せる側、見る側に知識がないとかなり際物の映像となってしまうので要注意である

2010年03月27日

とうとうクレーンを注文してしまった!

ずっと迷っていた理由に、かさばる、重い、組み立てが面倒、なめらかに動くのか?、価格が… といった負の要素が多かった。
今回導入に踏み切った理由はデジタル一眼になったこと、モニターが既にある、リモート雲台が使える、ドリーの運用がなかなかうまくいかない…などである。
静物の撮影であれば三脚でパンチルトズームをするより静止画を撮影してデジタル処理をする方が綺麗な場合が多い。 動画で撮影するメリットは視点移動しか残っていない。

実際ウチに来るCM撮影では建物や風景といった動かないものが大半である。
今回のクレーン、価格的にも重量も簡易型でお手軽。安定した撮影にはそれなりの工夫が要りそうだがそうした使い方を考えるのも楽しみの一つである。
メーカーのプロモーションビデオを低画質のネット映像で見たが決して安定したクレーンワークとは思えない。
ただ欲を出して複雑な動きをさせすぎているというのも原因だろう。
CMの3~10秒程度のカットであればシンプルな動きだけで編集で繋いでしまえる。
そう思って導入に踏み切ったのである。

納期は約1~2週間後。届いたらまたインプレッション行います。乞うご期待!。

HD化最終計画

完全HD化に向けて三段階のステップで進めている。
まずは2006に導入したカメラHVX200と編集機REXCEED5000である。
P2のDVCPROHDで撮影して編集することができるシステムとして導入したがほとんどHDで使うことはなかった。
今回2010に導入したのはデジタル一眼ムービーEOSと64bit編集機+AdobeCS4である。
さすがに4年も経過するとちょくちょくハイビジョンでの製作も出てきて32bitマシンでは簡単なつなぎ編集程度のことしかできないことが分かってきたので64bit化してメモリーを増強することに。 カメラもHVX200では解像感が足らずフルHDを低価格で実現するためデジタル一眼という選択に…現在に至る。

そして最終ステップは受注CMすべてをHD制作に切り替える段階である。
この大きなきっかけとしてファイル搬入がある。 予定としては2011年4月頃ということだが山陰ローカルが同調するかはまだ決まっていない。 つまり山陰ローカル3局でファイル搬入が受け付けられる段階で100%HD制作に切り替えたいと思っている。
それまではHDテープ収録のため外注が発生するのでHD制作指定がない限りSDでの制作を継続するつもりである。
制作比率としてはHD2:SD8といった感じだろうか。そこまでは現状の機器でやっていく。
予定通り2011.4からファイル搬入になったとすれば全てはHD制作に切り替わるので稼働量が大幅に増えると予想される。というのもSDでずっと流し続けた古いCMもHDで作り直そうという動きも出てくると考えられるからだ。
地デジ化特需とでもいいますか…
そのためカメラ、編集機ともにさにグレードアップを考えている。
今回のシステムは実はサブシステムとして計画されたものである。

メインシステムとして計画しているのは導入時期2011~2012あたり、マシンは64bit/16core程度/128GBメインメモリ/eSATA外部RAID10-10TBといった構成。カメラもその時点で高性能な小型カメラを検討したい。
RED ONEあたりもターゲットとして考えてもいいかもしれない。
完全地デジ化を前に不景気風が民放を圧迫している。
ローカルCM制作なんてのはほんの隙間産業としてしか存在していない。
だからこそウチのような超零細プロダクションで低価格制作がありがたがられるのだろうと…因果な商売である。

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