自分は出身が3DCGであるため映像を見るときどうしてもピクセル、RGB、フレーム単位で解析してしまう。職業病である(笑)
そこで時代はフルHD。カメラの撮像素子も記録フォーマットもフラットディスプレイも1920×1080ピクセルをフルに扱えることを売りにしているので実際のところを分析してみることにした。
まずは大小の文字をプリントしたものをカメラで撮影してコンピューターダイレクトの画像と比較してみた。
初めの画像はそれらを縦1080ピクセルに揃えて並べたものである。掲載するには大きいので縮小しているため同じに見える…
次の画像はその画像のもっとも小さい文字あたりを切り出し、さらに200%に拡大したものである。
PSDの画像がモザイクっぽく見えるのはリサイズによるボケを排除した拡大処理を行っているためである。
明るさはPSのレベル自動補正をかけている。
左からPCダイレクトの画像。実際には大きめに作って縮小している。
次に7Dの静止画。オリジナルは5184×3456ピクセル。
次が7Dのムービー画像。
最後にHVX200のDVCPROHDの画像。
1920×1080ピクセルのフルHD画像といってもこれほどに違いが出るのである。
これはおそらくレンズ性能、ローパスフィルターなどの影響が大きいと思う。
7DのスチルはさすがにPCオリジナルに近い。同じ撮像素子を使っているのに7DのフルHD画像がボケボケなのが気になる。
偽色も結構出ている。おそらく解像度が低いのはモアレやフリッカーを防止するため後処理でぼかしているのではないかと考えられる。H.264を効率的に圧縮処理させるためぼかしているということも考えられる。
3CCDの放送用カメラでもこれほどでないにしろほかし処理を行っているものと思われる。
とはいえ、ビデオカメラはカメラ側で再びシャープネス処理を加えられ、さらに受像機で再びシャープネスがかけられる。 人間の目はシャープネスをかけたギンギンの画像を解像度が高いと錯覚するのでこのような処理をしている。
HVX200の画像がボケボケなのはレンズ、撮像素子、記録方式などすべての条件がそうさせているのだろうがもっとも大きな原因は撮像素子の画素数が少ないことだろう。

こうして見るとどんなに高解像度のフルHDカメラであってもCGや静止画を処理した画像に比べるとぼやけているということになる。
編集処理でCGを合成したりマスクを切る場合もPC解像度なのでなじませて見せる場合にはどちらに合わせるか考える必要がある。
バラエティーのようなシャープな映像がいい場合は動画にシャープネスをかけた方がいいだろう。
映画のような空間表現を重視するものの場合はシャープネスをかけずにCGやマスクもすこしぼかし加減で乗せるのがベターな選択ではないかと。ただCMの場合はメッセージをくっきり見せたいという明確な目的があるのでこの限りではない。