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静止画も動画もという考え

1台のカメラで静止画も動画も撮影できることを意味するDSMC(Digital Still Motion Camera)。

確かに同じ被写体であればカメラポジションを同じにして照明もセッティングも共有できる。
デジタル一眼ならモード切り替えだけでどちらも撮れる。
この場合カメラマンは二人?一人?
ところでスチルとムービーの世界は独自に進化してきて今になってカメラが共有できるからって融合してしまえるものなのか?

スチルの照明はストロボで進化してきた。コンパクトで大光量、瞬間の光である。容易に大光量が得られるためディフィーズが中心の光質でアンブレラやバンク、バウンスなどで構成される。
一方ムービーの方は定常光でないと使い物にならない。コストの掛けられないENGや番組はライトキットの点光源をそのまま使うことも多い。CMや映画ではHMIなどの高価な照明器具が使われディフィーズして使われる。

そして最も大きな違いは音声収録とカメラワークである。
スチル撮影では表情やポーズ、アングルなど沢山のショットを連写して後でセレクトするがカメラは手持ちで動き回ってもかまわない。ストロボ照明によってブレることはまずないからだ。
ムービーではカメラの動きそのものが作品になってしまうのでカメラを動かす場合は特機が使われることが多い。
音声収録も同時進行されるので音の発生する機材は使えないしマイクなどを目立たないよう仕込む必要がある。

タレントCMなどの現場ではムービー撮影の合間にスチル撮影をすることが多いが基本的にセッティングを変えてしまう。
もしSDLRを使って動画を撮りながらスチルも並行してということになると基本的にはスチル撮影が動画撮影の一部と化してしまってスチルカメラマンは必要なくなると考えた方がいいかもしれない。
もちろんムービーカメラマンはスチルカメラマンの要素も兼ね備える必要はある。それなりに違う世界ではあるが技術的には共通部分が多いのも確かである。
不景気が続きコストダウンが叫ばれる広告制作の現場ではどんどん職を失う場面が出てくるのではないだろうか。

近年のデジタル化によって業界は大きく変化している。
対応できなければ気が付いたら仕事がないという状況は既に始まっている…

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2010年03月20日 01:11に投稿されたエントリーのページです。

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