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2010年05月 アーカイブ

2010年05月02日

CMのHD化進行中

全国的にはHDのCM搬入率は30%を超えているらしい。
オンエアーで見てみると確かに増えてきているようだ。
スポットなんかではローカルなのでHDで作った素材でもSDテープで回ってくると言ったこともあるかもしれないので若干少ない気もしないではない。

ウチでもHD制作比率は徐々に上がってきている。
ある程度予算の付くもの、長期使用が予想されるものはHDで制作するよう勧めている。
スポンサー側からHDでというリクエストは今のところない。
こちらから提案してHD効果を確かめてもらい製作費アップの理解を求めるしかない。

今後ファイル搬入になり代理店までネット納品ができるようになればその分はコストダウンとなる。

DSLR屋外撮影について

快晴の中、公園でのイベント撮影をしてきた。
仕事ではなくテスト撮影である。
やはりDSLRは現場でいろいろ問題が多い。
特にイベントなど一発物はやり直しがきかないのでDSLRには向かないようだ。

まず露出。被写界深度を生かした撮影をするため絞りを開放にしたいのだがとにかく明るい。用意したNDフィルターが82mm、レンズは78mm。大は小を兼ねると思いこのサイズにしたのだがステップアップリングを使って取り付けるとフードが装着できなくなる。マットボックスが必要になる…ところがマットボックスを装着するとズームによる繰り出しとケラレの関係で頻繁に前後にスライドしないと使えないという問題が…

そしてスチル用ズームレンズは画角を変えると明るさも変わる。ズームしながら撮影するわけではないが露出を決めてから画角を変えてしまうとまた露出を調整しなければならないという不便さ…
露出もヒストグラムが出るのだが7Dは静止画撮影の時しか出ない。5Dは今回のバージョンアップで動画でもヒストグラムが出るようになったらしい。
平均測光のメーターだけでは思ったような明るさでは撮れないようだ。
このあたりやはりビデオカメラの方が使い易い。

音は自動なのでそれなりに入っているが風の吹かれには弱いようだ。
ちょっとの風でボコボコとノイズが入る。
あと、見た目が一眼レフということで周りからはスチル撮影していると思われる。
平気で目の前を横切られるのはちと辛い(笑)
そんなこんなでやはりビデオカメラがメインで特殊撮影用にDSLRという風に使い分けることが必要だと再認識したわけである。

2010年05月03日

やっぱり 1本物がいい!

アルミポールが届いた。 
さすがにアルミだ。厚み3mmでもかなり軽い。 

早速梱包をほどきスタジオに敷いて試してみた。 

完ぺきだ! 
むちゃくちゃスムーズに動く。 
当たり前っちゃあ当たり前のことなのだが… 
そう考えるとLibecの付属レールはどうなんだろう? 
3mのレールをそのまま運べる環境も全てとは言い難いけど価格差を考えるともっと繋ぎを工夫してほしいものだ。 

ウチの場合車で移動が100%なので運搬は問題ない。 
設営場所で3mが広げられない所だけ付属レールを使うことになりそうだ。 
そんな狭い場所でドリーを使うか微妙だが… 

とりあえずウチの狭いスタジオ入り口でもなんなく3mレールを入れることができたので搬入は問題ないだろう。 
設営も楽だし1本物のレール大成功!といったところだ。 

付属レール用に付いていたキャップが同じ径なのでそのまま使えた。 
素材用のアルミだけに切り口が鋭角でそのままではあちこちに傷を付けそうだったがこれも解決。価格も1本¥3,000と格安なのでもし曲がったり傷が入ってもすぐに変わりを購入すればいい。 
屋外設置だと傷が付きそうなのでパンチカーペットも購入した。

2010年05月05日

やはり照明は大事

HDCAM 750で撮影した番組の仕上がりを見た。

やはりこのクラスのカメラでも照明があまり当たってない薄暗い現場での映像はかなり厳しいようだ。
逆にいえばふんだんに照明の焚かれた現場であればある程度安いカメラでもそれなりに写るということなのか…

シャープネス、コントラスト、色乗り…どのような状況で綺麗と感じるのか見る側の個性によっても様々なのだろうが綺麗でない映像はそれなりに素人でもわかるはずだ。

カメラに金をかけるか現場で照明に時間をかけるか…
もちろんどちらも贅沢にこしたことはないのだが…

2010年05月09日

「光の道構想」

総務省は、2015年までにすべての世帯でブロードバンドサービスを利用できるようにする「光の道構想」を掲げている。テレビはアンテナにつなぐのではなく光コンセントにつなぐ時代に。
そして電波を使う放送局はなくなり番組制作会社が光ファイバーを通して直接配信するようになる。
電波は移動体通信のみに使われるようになる。移動体通信はさらなる高速化へ。
そんな大改革がすぐそこまで来ている。

水道やガスが引かれていない家はあっても電気が引かれていない家はない。
光ファイバーもそんなインフラになろうとしているわけだ。
コンテンツの作り方は変わらないが配信方法が大きく変わってくる。
一方的な垂れ流し放送は生き残るのか?
その中で広告はどのように入り込んでいくのか?

変革は面白いがその中で生き残るのは簡単ではない

2010年05月11日

大判撮像素子の時代突入!

SONYがAPS-Cサイズのレンズ交換ビデオカメラを秋に発売する。形状は民生用のハンディカメラに一眼レフレンズが取り付けられるという形だ。記録はAVCHD。
これは誰がターゲットなのだ?

単にCANONのEOS独占状態を崩すためだけに作られたのではないかと思えなくない。
マニアックにも欲しいと思えるスペックではないのだ。
とにかく大判素子はピント合わせが非常にシビアだ。なのにホームビデオユースではオートフォーカス任せである。大判素子にする意味があるのか?

それはそうと、3Dテレビがどんどん発売されるが民生用ビデオカメラに3D対応は出るのか?ただでさえ3Dは健康を害するとか言われているわけで素人が手持ちでズームを多用して撮影した3D映像をだらだら見せてしまえば相当健康被害の報告が出てくるものと思われるわけで…
富士フィルムが出している3Dカメラはスチルがメインだがアダプターを使うと今販売されている3Dテレビでも観賞できるという。
静止画なら素人が撮ったものでもそれほど問題は起きないだろう。

2010年05月12日

DSLRによる初のクロマキー本番撮影

テスト撮影で好結果が得られたため今回初めてEOSムービーでフルハイビジョンクロマキー撮影を行った。

今回のカメラは標準ズームを使ったのでX4。
動画スタートボタンを押してもスタートするのに2秒ほどのタイムラグがある。
モニターはスタジオにある50インチにHDMIで繋いだ。
録音はセパレート方式でローランドのR-44にガンマイクを繋げて1ch収録。

やはり録画スタートで二台の機器を操作するのは面倒なものだ。
スタートして確実に回っているか確認するのも二台分になる。
もちろんストップする時も二台分、プレビューも二台…
現場で映像のプレビューは行ったがR-44に収録した音声のプレビューまではしていない。一応EOSの内蔵カメラで拾った音で喋りの確認はできる。

収録後PCに取り込んでキー抜きをしてみる。
さすがにEOSは色乗りがいいので背景はスパッと抜ける。
今回羽織り止めが山吹色のものだったためどうかなと思ったがやはりすこしキーがグレーになった。70%ほどハイを落とし込んで綺麗なマットができた。
エッヂもほぼそのままでいいくらいだがちょっと絞り込んだのできつめである。
1.5ピクセルほどぼかしを入れ1ピクセル分食い込ませた。
デフォルトのソフトエッヂでは色部分にノイズが新たに発生するのでハードエッヂに。
で、抜け範囲の色だがグリーン背景の場合水色からレモンイエローあたりまでは避けた方がいいようだ。

R-44の収録音を取り込んで整音をし波形を見ながらタイミングを合わせてAEで調整。
一旦QTのアニメーション圧縮最高画質アルファ付きで書き出しておく。
これは本編集時にレンダリングが重くならないための前処理である。
QTのアニメーション圧縮は最高画質以外は可逆圧縮にならないので注意が必要である。データが軽くなるからと言ってちょっとでも減らしてしまうと思わぬ場面でノイズが表に出てくる。

今回のクロマキー撮影は大成功であった。

2010年05月16日

絵コンテからCMいろいろ

テレビCMというのはスポンサーがいて広告代理店が営業して制作会社が映像制作して放送局が放送する。というのが大雑把な流れである。
ウチのポジションはこの制作会社から発注され撮影、録音、編集、完パケなどの作業いわゆるポストプロダクションの範疇である。

鳥取は特殊で広告代理店と制作会社が合体しているというか制作会社が存在していないというのが正解かもしれない。
もちろんフリーのカメラマン、スタイリストも聞いたことがないしタレントプロダクション、機材レンタル屋さんなどCM制作に係わるプロフェッショナルな専門屋さんの存在がほぼない状態である。

そんな地域がらなので代理店も積極的にスポンサーにCMを提案出来ないという悪循環も起こる。もし受注してもプロデューサー、ディレクター、制作さんはだれがやるか?出演者は誰に頼む?ロケ場所の交渉は?みたいな状況。
さらにはCMそのものの企画をしたことがない。アイデアはあっても実際作れるのか?いくらかかるのか?このアイデアをスポンサーに伝えられるのか?といった具合である。
そのため人物の出演するCMは稀で店舗の写真や映像と文字やイラストを組み合わせた動くチラシのような映像が主流になってしまう。
それはそれで進化していっているのだが…

そこで少しでもその制作会社的な役割のお手伝いをということで絵コンテ作成サービスを始めた。アイデアレベルの企画を具体的な予算に合わせた演出企画にして絵コンテに仕上げるというものである。
提案と言うことでボツになる確率も高いので非常に安価で提供できるシステムにした。

あとはプロデュース、演出だがある程度兼任していかなければならないだろう。コスト的に人件費に大きく割けられない。
最小構成としては代理店の営業さんと私の二人と言う場合もある。

ただ悪循環と言ったように、今まで手の込んだCMを作ってこなかったせいでスポンサーも効果があるのか?といったCMに対して疑問を持っている部分は大きい。
そのため最初はコストをかけずとも効果のある売れるCMを作っていかねばならないわけである

2010年05月23日

XF305 vs EX1R

305はまだ未発売だがネットや雑誌で評価記事が出始めた。
クロマキーの評価が出ていたが50Mと35Mでの違いがないと書かれていた。これは60iで比較したせいではないのか?305とEX1Rとの比較ではEX1Rの方がエッヂがギザギザになったと出ていた。

そこでクロマキー以外でどれだけ違いがあるのかスペック比較してみた。

■価格 305/\840,000 EX1R/\714,000と305の方が高い。
■発売日 305/今年6月末 EX1R/昨年12月(マイナーチェンジ) EX1は2007年11月だから基本設計はかなり古い。
■レンズ 305/18倍29.3-527mm(35mm換算) EX1R/14倍31.4-439mmとこちらは明らかにCanonが有利だ。ブランドとしてもSONY側はFUJINONなので…
■記録方式 305/4:2:2 50Mbps EX1R/4:2:0 35Mbps SONYはSDメモリーアダプターを発売したのでSxS専用と言うデメリットはなくなったものの記録情報量が少ないのがちょっと問題だ。
■感度 正式なデータではないがCanonの方が1.5~2絞りほど暗いということである。このあたりが画質にどうかかわるか気になるところである。雑誌の評価ではハイライトの諧調表現がEX1Rの方が優れているとあった。このあたりも気になるところだ。
■サイズ 305/2.98kg EX1R/2.8kgと似たようなものだが外観は305の方が一回り大きいようだ。このあたりはあまり影響ない。
■撮像素子 305 1/3CMOS EX1R 1/2CMOSということでEX1Rの方が感度的に有利な理由なのか。305はCMOSの歪みに対して2倍スキャンをして半分の歪みにしている。移動体を撮る機会がないのであまり気にならない。
■液晶モニター 305/4インチ123万画素 EX1R/3.5インチ92万画素とかなりCanonの方が見やすいようだ。VFも同様にCanonの方が優れいている。これは高評価である。
■撮影補助機能 どちらも簡易波形表示やフォーカスアシストなどがある。後発ゆえのCanonの方が機能的に優れいているようだ。
■入出力 305/HD-SDI・GENLOCK・TIMECODE・HDMI EX1R/ゲンロックとタイムコードがないがあまり出番はないので問題ない。
■消費電力 どちらも3時間以上は使えるようなので問題ない。

こうして比較してみるとキャノンがレンズ、モニター、記録方式が有利に対してソニーは高感度と低価格という部分しかない。
報道ではないのであまり高感度はメリットではない。

というわけでブランドイメージからちょっとSONYに移ろいだがCANONに戻った方が良さそうかなと言う結論に落ち着いてきた。

ただ6月末発売と言うことで買うとなれば初期ロットではなく次期ロットが出そうな8~9月といったころになりそうだ。
ところが秋口にはまた新製品ラッシュが待っている。
大判撮像素子のカメラに関しては現在EOSを所有しているし実用的にはフォーカスがシビアなのでもう一台買い足すのはこのあたりの小型ビデオカメラと考えている。
EX3のマイナーチェンジやパナソニックの新製品などが出てくるとちょっとまた迷ってしまいそうだ。

2010年05月24日

完全ハイビジョン化スケジュール

ハイビジョンカメラもHVX200は2006年3月に導入した。
編集自体は以前からアフターイフェクトを使っているのですでにHD対応である。
既にフルハイビジョンでのCM制作は十数本こなしている。
しかし納品用のテープ仕上げだけは外注である。
つまりポストプロダクションとして完全ハイビジョン化は納品まで自社で完結して完了と言える。
その放送局への搬入が大きなハードルとなっていたわけである。
最低でもHDCAMテープでの搬入となるのでVTRを所有しないと話が進まなかったわけだ。
しかもタイムコード指定があるため編集機とVTRがシンクロする必要がありそのシステムは数年前で700万円くらいと見積もっていたのである。

そんな時、webでCMのファイル搬入が将来導入されるという情報を知りVTR導入を切り捨てたわけである。これによって浮いた予算をより高画質なカメラ、より快適な編集機へと割り当てることになった。

そしていよいよファイル搬入へ向けて正式なカウントダウンが始まった。
新搬入基準がHPなどで公開されるのが今年7月。
ファイルベースメディアの詳細基準が9月。
2011年7月から運用開始となっている。当ローカル局が準拠するかどうかはまだ情報がないのだがおそらく足並みは揃えるものと思われる。

ファイルフォーマットはXDCAM、P2、GFが検討されているらしいがメディアの種類次第では多少の設備投資を強いられるかもしれない。ただP2のパナソニックが外される可能性はほぼないのでP2であれば3万円のドライブで済む。

ファイル搬入開始が来年7月に決定したということで(ローカルは未定)カメラ導入ももう少しじっくり考えてみようと思うようになった。
編集機も今回導入したもので充分な性能なのだがバックアップという意味でもう一台導入しておきたいと考えている。
ローカルの景気動向を先読みしながら順次導入していきたいと考えている。
次期設備投資は来年の春頃か…
アドビCS5バージョンアップ、64bit編集機、ハイビジョンモニター、フルハイビジョンビデオカメラ、三脚といったところである。

2010年05月26日

XF305すんげぇ綺麗!

ネットにサンプルムービーがあったのでダウンロードしてみた。
撮影画像そのままのMXFファイルだ。1080/30P 50Mbps4:2:2である。
EDIUS5.5に乗せてHDMI接続のVIERA 50インチに表示、1mの距離で観察。
HDCAMの750あたりの生画像も見たことあるが全然引けを取らないというかそれより綺麗?みたいな。

とにかく解像感が素晴らしい。
多少シャープネスはかけてあるもののうるさいほどではなく充分レンズの解像度が感じられる。
色収差もほとんど見当たらない。

各種調整は触ってない撮ったままの画像なのでちょっとおとなしい感じはあるが素材としては素晴らしいのではないだろうか。
この画質でこの価格なら何百万もするでかいカメラの存在価値はあるのか?

ううぅ…予約するか?
待て待て!
何も急ぐ理由もない。
発売ころにはまたこれを超えるカメラが出るやもしれん(笑)

HVX200から4年。こんなにも進化するものなのか。

2010年05月27日

新しいものばかりでなく…

根が飽き性と言うこともあり一度手にしたものを大事に…というよりすぐに新しいものを欲しがってしまう。
その新し物好きが原動力になって仕事に頑張れるという一面もあるのだが、今の時代大量消費はいかがなものかとチト振り返ってみた。

そこでもう引退か?とすっかり影をひそめてしまったHVX200をもう一度注目してみようと。というのも流行のDSLRに飛びつきEOSムービーを手にしたものの万能でない不便さに次期ビデオカメラのことばかりに目が行っていた。
大きなウィークポイントとしては電動ズームが使えない、同録が使えない、レンズ交換が面倒、フォーカスがシビアすぎる、ホワイトバランスが一発設定できない、ズームすると露出が変わる、クロマの垂直にじみが気になる…とけっこうある。メリットは綺麗なボケ映像が撮れる、HVX200よりはシャープである、お手頃価格で超ワイドが使える、軽量などである。

そこでここ何回か、EOSでは難しい部分の撮影をHVX200のDVCPROHDで撮っていたので昨日のCanonXF305の画像と並べて比較してみた。
実は最近HVX200の設定でシャープネス量を標準に戻している。
以前はシャープネスを付けることに抵抗があったのだがハイビジョン映像を扱うようになってやはりある程度のディティール強調は必要かなと思い始めたのである。
大型モニターで観察してみるとけっこうHVX200が検討している。確かに細かいディティールを見ると解像度の足らなさは感じるがシャープネスの効果によって通常距離で観賞する限りそれほどぼやけた感じには見えないのだ。
むしろHVX200の映像は色乗りがしっとりしていて全体的にはXF305より好感の持てる映像である。これはHVX200がシネガンマ設定にしているというのもあるとは思うが。

というわけで極端な差がないのであればHVX200にもう一度スポットを当てようかと。
というのも今までHVX200はSD画質のDVCPRO50でしか使っていなかったのだ。
ハイビジョンでの制作でHVX200を使ったことがなかった。
スペックだけで解像感がないと先入観を持ちすぎた部分もある。
そりゃぁ200万画素のフルHD撮像素子に対して50~60万画素しかないと聞かされるとちょっと対抗しようと思わないではないか。

ところがEOSムービーで目が覚めた。フルハイビジョンと言えども1920×1080ピクセルの動画にはなっていないのだと…
なぜそう言い切れるかと言うとEOS7Dで同じ被写体を同じレンズで動画と静止画を撮影し編集機に乗せて大型モニターで見てみる…はっきり言って倍近くの解像感が違うのだ。
静止画の画像と並べるとボケボケに感じる動画なのだ。
これは圧縮をするため前処理としてぼかしを入れているのか?同じレンズ、同じ撮像素子なのにこんなにも画質が違うのかと驚いてしまった。
静止画をHDサイズに縮小表示すると1920×1080の本当の画像が見えるわけである。
それに比べるとHDCAMもXF305も足元にも及ばないと言わざるを得ない。
どういう画像処理なのかメーカーに聞きたいくらいなのだが撮像素子がフルスペックHDだとしてもすべてのピクセルがモニターに表示されていない事実は現実なのだ。

想像するに、静止画で出したようなシャープな画像を動画にしてしまうとちらつきやモアレが出やすくなるためあえて甘くしているとしか思えない。
実際、静止画をズームしたりパンニングさせる場合被写体の状態によってはブラーをかけないとちらつきが目立って汚い映像に見える場合がある。
これはフィールドがそうさせる場合、30フレームなどコマ数の粗さが影響する場合、圧縮ノイズとの干渉などいろいろ原因は考えられる。

長くなったが、そんな経緯もあってHVX200の少ない画素でもそれほど他のフルHDカメラに対して遜色ないのではないかと、やっと先入観の呪縛が解けたという感じなのだ。

ということで…

HVX200を購入した同時の機種選択理由はハイビジョンカメラとして使えるというのはもちろん大きな理由だったのだがDVCPRO50の4:2:2で高画質クロマキーが撮影できるというのがあった。
SDで4:2:2が撮れるのはデジタルベーカムとDVCPRO50くらいしかなかったのだがどちらも放送用でとんでもなく高価だった。それに対してHVX200は本体が安価なのもあるがVTRが不要と言うのが大きかった。

そして4年間、HVX200はクロマキーカメラとして非常に重宝した。
SDカメラとしては充分回収できたのではないだろうか。
ということでHVX200復活を目指して改めてハイビジョンでクロマキー?まだ試したことがなかったのではないか…
当時クロマキーとしてもDVCPROHDはHDCAMよりスペック的には有利だった。HDCAMは水平1440に対して3:1:1だったのでクロマ情報は水平480でフルHDに対して4ピクセルに1つの色情報しかもっていない。一方DVCPROHDは1280だが4:2:2なのでクロマ情報は640あり3 ピクセルに1つの色情報と有利である。

ということでHVX200でDVCPROHDクロマキーテストを改めてやってみた。
撮影した映像は前のブログ通りちょっと甘い感じではあるがシャープネスをある程度付けてやればフルハイビジョン画像と大きな違いはないように見える。
アフターイフェクトに読み込みキーライトで抜いてみる。
むむむ…やっぱりというかかなり厳しい。エッヂに階段状のギザギザがどうしても残ってしまう。ぼかすとかなり溶け込んでしまうし…やはり640といえどもフルHD時代にはもう使えないということなのだろう。
もちろんHDCAMで撮ったクロマキーも抜いたことがあるがハイビジョンでの利用にはNGだと感じた。スペック通りDVCPROHDの方がマシである。

HVX200復活!を願ってみたもののやはり現実は厳しい。
とりあえずの間はEOSムービーとHVX200のハイブリッド収録をやってみるが近いうちに新機材導入はこのテストで確実なものになってしまった…
ちなみにEOSのクロマキーは4:2:0ではあるがフルHDのクロマキーとして充分使えるレベルである。ただ音声収録が面倒なのだ。

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