« 2010年05月 | メイン | 2010年07月 »

2010年06月 アーカイブ

2010年06月02日

CANON XF305 予約!

6月末発売なのでとりあえず予約だけ入れておいた。
キャンセル料なしでキャンセルはできるとのことなので。

で、まだ迷っている部分はかなりある。
本格的なHD受注は来年7月のファイル搬入からと考えているのだがそれまでに更なる高性能マシンが発表されるのではないかと…しかしこれだけはいつまで待ってもきりがない。
もうひとつはXF305とXF300の2機種あることだ。
価格差は10万円、HD/SD-SDI出力端子、GENLOCK入力端子、TC入出力端子があるかないかの違いで後は同じスペックだ。

当面これらの端子を使うことはないのだがカメラは一度購入してしまえば5年くらいは使い続ける。そのうちさらにもう一台と増え続ける可能性もある。そうした場合に拡張性はあったに越したことはない。
外部モニターを繋ぐにしてもHDMIでたいがいのモニターにつなぐことができるようになったが遠距離ケーブルではHD-SDIの方が便利だし、放送用のモニターなどはHDMI入力のないものもある。

マルチカメラでスイッチングなんて使い方は今のところ想定していないが最近では安いスイッチャーも出てきたのでそんな場面もないとは限らない。
というわけで3年先、5年先を考えると何をやっているかわからない。そのためにも多機能な方がいいと考えるようになってきた。

三脚も前に書いたように脚をクレーンに流用してしまったので新たに欲しいところである。長期的に考えるとVintenということでA3ASシリーズを検討しているが納期が2カ月以上かかるとのことだった。
今注文すればカメラの一ヶ月後に…

あまり予約と言うのが好きでない性格なので微妙に迷っている。
納品までに浮気心が出てくるからだ…

僕が大学の講義?

ということで正式に依頼があった。

なんとも人前で喋るというのは披露宴でも断るくらいなのに…

まぁ何事も経験と言うことで引き受けることにした。


業界の知り合いもベテランになるとあちこちの講師などをされているようでいつかは僕もそんな話があるのかな…なんて思ってはいたが現実に目の前に来ると…

2010年06月05日

色温度の基準

机の上にある白い紙は白いと感じる。それが蛍光灯であれ電球の照明であっても。
テレビに映っているものも実際の色に関係なく物の色としてとらえられることがほとんどである。

ところが隣に置いて比較したりすると途端に微妙な色の違いに気が付く。自分がどんな環境でそれを見ているか意識することはまずない。
テレビやパソコンモニターの色設定も様々だが個々で見た場合この写真はちょっと暗いとか赤っぽいとか…これは手元にある別のものと比較しているため起こる。

放送局やポスプロ、印刷現場のモニター環境はそれら基準を統一するためある程度基準を決めているところがある。放送用のカラーバーなどはその典型である。
今ではモニターのキャリブレーションも自動で出来るものが安く手に入る。
またそのモニターを監視する部屋の照度、色温度、壁の色なども気を使う必要がある。
モニターだけ見ていては何が基準かわからなくなるからだ。
編集室を真っ暗にしてアクセントにブルーの照明…なんてことをするととんでもない配色を作る危険性がある(笑)
手元照明にハロゲンのダウンスポットを使っている編集室を見たことがあるがビデオモニターをハロゲンの色温度に合わせることは考えられない。

実はNTSCとハイビジョンでは基準の色温度が異なる。
NTSCは9300Kとかなり青い白設定になっている。ハイビジョンは6500Kである。
作り手側がそれを意識して作っているかは微妙だが一応決められている。
並べると相当色が異なって見えるはずだがアナログテレビと地デジテレビを並べてそんなに違うと感じたことはない。民生テレビの画質設定にも色温度の項目はあって好みに合わせて調整できるようになっている。
つまり気になる人は観賞する環境に合わせて自分で調整してくださいということである。

印刷物と違って絶対色がないのもテレビの特徴である。
ただデジタル映像なので記録されたデジタルデータは基本的に変わらない。
なのでテレビ局などでは撮影時にホワイトバランスを取って白いものをRGBで数値的に同じになるよう設定する。
これは撮影現場の被写体に対する光を全て同じ色に見えるようにという配慮である。
しかし映画やドラマなどはあえてその場の色をシフトして見せる場合が多い。
例えば時代劇で室内の明かりと言えばろうそくなどの燃える光源が基本なのであえてタングステン照明でもデーライトの色温度設定にしたりライトにアンバーのフィルターを足したりする。
夜のシーンではブルーにしたり…

この点でCMは難しいポジションにある。報道ではないのでホワイトバランスと言う概念は不要とも言えるが(あくまでも現場の色温度を認識した上でということだが)コマーシャルと言うこともあり商品やロゴの見え方にはシビアにならざるを得ない。
とはいえ前述の通り視聴環境は様々なわけでホワイトバランスを取った映像だから正確な色ですと言いきれるものではない。
あまり神経質になりすぎるのもいかがなものかと思うがオンエアーされて前後のCMと色がかなり変に見えるなどと言われると??なのである。

サウンドも含めてCMは短い時間で他の作品と並べられるため比較されやすい。
実に難しい問題である。

2010年06月07日

大メーカーのしがらみ

ここんところCanon製品がかなり注目されているわけだが実は陰でPanaやSONYも新製品はどんどん出ているのだ。
ところがいまいち面白みに欠けるのはなぜか…?
実はこの2大メーカー、価格帯とマーケット、性能をはっきり分類している。
そのため極端にコストパフォーマンスの高い製品を出すことが難しい。

例えばXDCAM EXとXDCAM HD、XDCAM HD422、この3シリーズは微妙に性能に違いを出している。そして価格帯、ユーザー層もメーカーとして分類している。
もちろん使う側はどれを選んでもかまわないのだが。
市場ターゲットが違うとサポート体制や量産体制が異なるためCPがどうしても違ってくる。なのでその差をスペックの差として明確に分類していると言える。
そうしないとSDLRのような逆転現象が同じメーカー内で起こってしまうと商品戦略が根底からひっくり返ってしまうからだ。500万の製品が50万の製品より性能が悪いというのは同じメーカー内であってはいけない。

その点Canonは特にそのようなシリーズ化も持っておらずEOSにしてもビデオ事業部とは別のところから派生したため大メーカーとは全く異なる製品戦略が取れるということだ。
XF305のような価格帯で4:2:2のカメラを作ってしまったことに関してS社、P社が対抗製品が出せるかと言うとかなり難しいと想像する。対応するポジションが見当たらない。
であればCanonの独走は更なる次のステップへ進めるのではないか。
期待したいのはREDなどのハイエンドな世界だ。EOSはあくまでもプラットホームがデジタル一眼レフ。軽自動車にF-1のエンジンを積んだようなイメージになってしまった。
ではそのエンジンに合わせたボディを新たなマーケットに投入と言うチャレンジがある。
大きな撮像素子、安価な高性能レンズはEOSシリーズで実現したのだがビデオ的操作性と低圧縮記録が残っている。

欲を言えば4:4:4にチャレンジしてほしい。そしてCanonマウントで使えるビデオズームである。更なるチャレンジはマルチトラック録音だ。
価格は少々高くても市場はある程度出来上がりつつあるのではないだろうか。
打倒REDはCanonなのか…?

2010年06月09日

腹をくくって決めますか!

とりあえずカメラだけキャンセル可能な予約だけは入れたがいつでもキャンセルするぞと言う気持ちはずっとあった。
もうこの時点で他メーカーから劇的なライバル新製品は出てこないだろうということで周辺機材も含めて注文することにした。

本格的フルハイビジョン制作の幕開けである。
まずはAdobe Creative Suite 5 Production Premium(長っ)へのアップグレード。
ソフトが届いたので本日インストール予定。
これによって広大なメモリーエリアが解放される。現行CS4ではせっかくの12GBメモリーの1/4ほどしか使いきれなかったのだ。もちろんアプリも完全64bit対応と言うことでスピードアップも図っているようだ。

そして今月末いよいよCanonXF305である。今までHVX200の甘い解像度に不満を感じEOSの使い勝手にも不満を感じていたのだがそれらをすべて払拭する万能機になる。EOSは一部特殊撮影に使用する。
三脚も新調する予定だがVintenにするかLibecにするか未だ迷い中。

9月にはCMのファイル搬入形式が決定され来年7月から運用という予定だがテープとの並行運用なので早ければ年内から受け付けるところも出てくるのではないかと期待している。双方それほど大掛かりなインフラ改造をしなくて導入できそうだ。

現状当方でも3割程度はフルハイビジョン制作になってきた。
撮影がらみの制作はすべてHDである。SDでの制作は低予算、静止画ベース、短納期のものに限られてきた。
ファイルベースに切り替われば全てHDに変える予定だ。

制作費の上乗せは基本的に考えてない。設備投資に関しては設立当初から予定して積み立ててきたものなので借り入れなどの負債は一切ない。むしろテープレスになったおかげで想定の半額以下で構築できたわけである。

タイミングをミスると何かとロスの大きい設備産業なだけに慎重にならざるを得ない。

2010年06月11日

カメラ正式発注!

キャノンXF305に決定しました。
なんとちょうどキャノンのHPで発売日が決まったところで6月18日。
一発目のロットに間に合ったのか…

それといっしょに三脚も注文。
結局LibecのRS-250Mにした。ミッドスプレッダータイプだ。
Vintenの新型と迷ったが知り合いのプロダクションに置いてあった旧型を触ってみて3倍の価格差ほどでもないなぁ…と。
実際Vintenの方がかなり重いし。

あとは録画用のメモリーだ。
どの程度のスピードでいいのかHPに明記されておらずむやみに高速のものを買っても高いだけだし、大容量を買ってもすぐに価格が下がってくるのでどのあたりで妥協するか決めかねている。
まぁP2やSxSに比べれば選択肢も多いしかなり安い、デジカメなどにも使いまわせる。
ちなみに600倍の64GB(160分)が\89,800 、400倍の16GB(80分)が\22,800だ。
現行HVX200はP2の32GBと8GB合わせて40分だが足らなかったことはない。
そう思えば16GBでも充分と言える。

バッテリーも当面付属のもので充分かと。実撮影時間約2時間35分
最近は長持ちになってきた。
僕はけっこうこまめに電源を切るタイプなのでバッテリー一本使いきったことがない。

というわけで今回はカメラ、メモリー、三脚と最低限にした。
使っているうちにあれが欲しいこれも欲しいと出てくる可能性もあるので。

2010年06月15日

EOSムービー検証

この画像は同じEOS7Dでムービーと静止画を比較したものである。
クロマを強調した画像が原色のものである。

解像度の違いもこれではっきり分かるが問題は横線の偽色である。
購入してすぐに外の風景を試し撮りした時も電線が同じ現象になり気になっていた。
これは7DもX4も同じである。

このモアレのような現象はカメラが動くと激しく暴れるわけでNTSC時代に縞模様の服を写した状態と同レベルである。

4:2:0 H.264圧縮40Mbpsにするとこうなってしまうのか、Canonのアルゴリズムがまずいのか…撮像面には静止画と同じ映像が結像しているわけだからデジタル処理の問題である。
同じ素材をHVX200で撮影しているが全く問題なかった。

またコントラストの強さも後処理に苦労するところだ。
画質設定でコントラストを最も低め設定にしても通常のビデオカメラよりコントラストは強めである。後処理で戻せるかと言うとハイライトもシャドー部分にも諧調がほとんど残っていない。つまりダイナミックレンジが狭いということだろう。

評価では感度が高い、ノイズが少ないなどがあったが実際暗い建物の中でISOを1800程度に上げて撮ったらノイズだらけで使い物にならなかった。

期待が大きかっただけに落胆は隠せない…
やはり値段なりと考えた方が良さそうだ。
5DMarkⅡにしなくて良かった…基本的に画像処理は同じだから。

もちろん全然使えないということではないので誤解しないでほしい。
人物撮影などでは綺麗なトーンで撮れる。ただ照明によっては暗部は潰れやすいし銀縁眼鏡などは先ほどのモアレのような現象が起こる。
エッヂのある商品撮影は避けた方がいいだろう。

後処理などほとんどせず、撮ったままの映像を編集して使う用途の場合今までビデオにはないトーンだから喜ばれたのか?そんな気がしてしょうがない。
ウチのようにカメラの設定はなるべくRAWのような設定にして後処理で画作りをするようなところには向かないカメラであった…


2010年06月17日

ハリウッドは3D一色

WOWOWでノンフィクションWという番組で「昨今の3D映像ブームに伴った、エンターテインメント業界の変革を追うドキュメンタリー」を放送していたので録画して見た。

恐ろしい勢いで3D映画が製作されている。今までも何度か3Dブームがあったが今回もブームで終わるのだろうが規模が大きい。
映画だけではない。テレビ受像機、放送、スポーツ番組の生中継。
そしてパソコンやゲーム機、ケータイ画面、デジタルサイネージまで3Dバージョンが出てきている。
普及の起爆剤になるのかアダルト業界がハイビジョンになり3Dでの制作が始まっている。

ブームに乗り遅れるなとばかり一気に動き出した。アバター効果である。
ところが機材が間に合ってない。とりあえずプロトタイプのマシンで動き始めている感じだ。人材も育っていない。
番組でも現場のスタッフにインタビューしていたが2Dとは作り方が根本的に違う。なのに古い2D映画を疑似3D化して再販しようとか、かなり無茶振りもある。

勝手な想像だが長時間の3D視聴による健康問題はかなり大きな山になるだろう。この問題がマスコミでクローズアップされた時がブーム沈静化のきっかけになる。それは意外に早く来ると思う。
映画は暫く残るだろう。テレビは一気に身を潜める。
今でも3Dテレビは前面に3Dを打ち出しているが2Dでも綺麗ですと逃げの姿勢は見せている。
3年もすれば「3Dなんてブームもあったなぁ…」とテレビの横にある埃をかぶったメガネを見つけて「これ誰かの忘れ物?」なんてね(笑)


自分が3Dに興味を持ったのは子供の頃だ。庭の写真を視点を変えて撮影しプリントした2枚の写真を交差視で立体に見て楽しんだのが始まりだ。
90年代、子ども科学館の展示映像用にモーションコントロール撮影と3DCGを使った立体映像を作った。
あちこちの3Dアトラクションを見た。
それだけの歴史を見て、多くの作品を見てきたが毎日見たいと思うようなものではないことは確かである。
まだ見たことのない人はたくさんいる。
ぜひ家電量販店の店頭で見てほしい。最初は感激するだろうが何度か見ていると…
とりあえず最初の感動で衝動買いする人のためにメーカーはある程度の数を用意している。品不足なのは「ある程度」しか作っていないから…

2010年06月19日

XF305インプレッション vol1

まだまだ2時間ほどしかいじってないがファーストインプレッション。
取説にとりあえず6分以上撮影してチェックして下さいと書いてある。
6分の意味がよくわからないが…
CMの録音で女性が来られたのでお願いしてクロマキーテスト用にモデルになってもらった。

設定はストレート、1080/60i/50Mbpsである。
EOSに比べるとクロマは大人し目だ。EOSはかなり絵作りをしているのでそれが好まれる理由なのかもしれないが後処理では苦労する。その点XF305はかなり素直な印象。輪郭強調はデフォルトだがそれほど強くかかってないが全体の解像度が高いためアップにすると肌の細かいところまでくっきり見えてしまう。これだけクリアーに見えてしまうとスキンディティールはオンにしておくべきなのだろう。

撮影したものを取り込んでチェックしてみる。
CFカードなので一般のカードリーダーで簡単に読み込める。
しかしMXFフォーマットと言うことで勝手にいろいろなホルダーが作られファイル操作は煩雑になるようだ。

問題はどのソフトで読み込めるか…
結果はEDIUS5.5、プレミアCS5、アフターイフェクトCS5と最新のものは全て読み込めた。
ところがAEのCS4では対応していない。
ここで問題になるのがCanopusHQとのからみである。
現状HDCAM納品と言うことでCanopusHQで書き出している。テープ収録してもらっているところのシステムがカノープスだからだ。
そうなるとCS4を使う意味がますますなくなってきた。
ではCS5のAEにした場合書き出しを何にするか?出来るだけ高画質の方がいい。
ということでいろいろ試してみた。
AEにはXF305のフォーマットプリセットがない。わざわざプレミアに非圧縮を持っていくのも手間なのでAEでそのまま出せる範囲で高画質設定を探ってみた。
まずはXFと同レベルの4:2:2/1820*1080/50Mbps。その他細かい設定もあるのだが理解できない…
レンダリングしてAEに読み込み並べて比較してみた。瞬時に切り替えても全く変化が見つけられない。このレベルなら画質劣化がないと言えるだろう。15秒で75MB程度。ネット(ADSL)で送ってもまあまあの時間だ。
しかしこの4:2:2、wmvプレーヤーで再生できない。最終オンエアーを考えればそこまで必要ないか?ということでレベルを落として再チャレンジ。
テープに落とすのがHXDCAMだから水平は1440でかまわない。XDCAMEXクラスの35Mbpsにしてみよう。ということで4:2:0/1440*1080/35Mbpsで書き出して再び比較してみた。
ん~さすがに1440ということでわずかに甘さが感じられる。1920で髪の毛一本がくっきり見えていたのだがちょっとぼやける。ガウスブラーで1.5くらいかけた感じだろうか。しかしこれがHDCAMの解像度なのだ。
ファイルサイズは54MB。結構軽くなった、というかこれはSDのDVとほぼ同じサイズではないか。
ということでレンダリング用のプリセットに組み込んでおいた。

ホワイトバランス探求

デジタルカメラにはホワイトバランス機能が付いている。
プリセットや色温度指定出来るものなどいろいろある。

通常光源自体が昼間の太陽のような綺麗なスペクトル分布をしているわけではないのでミックス光源の場合はデーライトかタングステンのプリセットで撮影することが多かった。
しかし編集室でカラコレしていると現場での記憶色がはっきり蘇って来ず迷うことがある。。

そこで現場でホワイトバランスを取って撮影しようと思うのだが細かい性格故なのかどうも腑に落ちない部分が出てきた。。

今回XF305でテスト撮影の時、正確な18%グレーシートでホワイトバランスを取ってみた。5900Kである。ところが絞り値を変えて取り直すと若干違ったりする。裏面が白なのでそちらで取っても若干違う。こちらの白は正確とは言えないのだが。
それそべれ300Kくらいの誤差が出る。カメラのセンサーも加味して誤差範囲なのかと思うしかないがもう一つ微妙なのがホワイトバランス設定で取った5900Kとプリセットからオフセットして出した5900Kの色目がモニターで違って見えるのだ。

そもそもホワイトバランスを取った場合カメラ内でどのようなカーブで色補正されるのかブラックボックスである。
最近のカメラは微妙なガンマカーブをいじれるようになったがカラーカーブをそれぞれいじれるようなものはない。

フォトショップやアフターイフェクトなど画像加工ソフトにはヒストグラムを見ながら調整できる「レベル調整」と自由な曲線で補正できる「トーンカーブ」がある。
グレーレベルをスポイトでつまんでホワイトバランスが取れる機能も付いている。
こうしてみるとカメラのホワイトバランスはロー、ミッド、ハイのそれぞれのカラーバランスってちゃんと取っているのだろうか?という疑問がわいてきた。

では正確なホワイトバランスを取るにはグレースケールを写し込んで後処理で微調整をするしかないのでは?
かといって撮影時にプリセットではダイナミックレンジ的にもったいないので一応ホワイトバランスは取っておく。
そして後処理時に写し込んだグレースケールのそれぞれの明るさに対して細かくトーンカーブで調整すると言った感じだ。

ただそこまでしてニュートラルなグレーにこだわる必要があるのかという疑問も残るがあくまでも商品などで後から色がおかしいなどと言われないための手段である。フィルム撮影などでもマクベスのカラーチャートなどを写し込んで後で調整をしているわけだからビデオだからってホワイトバランスを全面的に信用するわけにいかない。

2010年06月20日

XF305インプレッション vol2

取説を見ながらいろいろ操作して体で覚える。
まずは基本的な部分でズーム、フォーカス、アイリス、録音…

ズームはメカニカルではなく電動サーボになる。そのためリングを手動で回してもダイレクトな操作感はない。ハンディー中心のカメラマンにはこれを嫌う人も多いようだが自分の撮影スタイルに手動ズームはないので問題ない。
リモコンも同時購入したのだがこれが意外に高機能。ズームスピードを16段階にダイヤルで簡単に設定できる。本体でも変更できるのだがいちいちメニューから設定し直さないといけない。

フォーカスはオートで使うことはないかな…と思ったが想像以上にクイックで実用的なオートフォーカスに驚いた。外部センサーと連動してフォーカス設定しているので素早く迷いも少ないとのこと。レンズの横にけっこう大きめにセンサーが付いている。フォーカスを確認するための画像表示も多彩でピーキングを見ていればオートフォーカスでもずれた場合が即座に確認できる。カメラワークが大きい撮影の場合は非常に便利だ。顔認識もあり場面によっていろいろ使い分けられる。

アイリスは大きな絞りリングがありがたい。HVX200の場合は小さなダイヤルだったので微妙な調整がやりにくかった。さすがにアイリスはオートで使う場面がほとんどない。
なんといっても波形モニターの標準装備はありがたい。以前なら波形とベクトルモニターを現場に持ち込もうと思うと10kgくらいの装備だし値段も50万以上した。これがカメラのファインダー内で確認できるのだから時代は変わったものだ。
ゼブラも70±5といったような設定もあり露出調整は非常に便利になった。

録音に関してはそれほど特別な機能はなくむしろちょっと物足らないくらいだ。
ガンマイクホルダーが標準で付いているのがちょっとよくわからない。オプションで付けられるようにしておけばいいと思うのだがこの手のカメラはガンマイクを取り付けた形が標準だという認識なのだろうか。
制作カメラとして使う場合カメラに付けたガンマイクでの音を使うことはまずない。

カスタムピクチャーという設定項目がある。一昔前の放送用カメラにもないような設定項目がずらりと並ぶ。
スタジオでライティングしてキャラクターやいろんなものを被写体にして50インチのモニターと内蔵の波形モニターを見ながらいろいろ調整をしてみた。
ガンマ調整からシャープネス、カラーコレクションなどかなり細かい設定ができる。
シャープネスのかかり具合などは50インチのモニターでも目を凝らして見ないと違いがわからない程度のものだ。低・中・高などの簡易設定ではなく50段階、30段階と言ったかなり細かい設定になっている。そこまで細かいと迷ってしまうという弊害もあるが…
ガンマ設定時に波形モニターはすごく便利である。モニターではほんのわずかな変化でも波形でははっきり違いがわかるからだ。


ざっくりしたインプレッションだがそれぞれの機能も使いこなすにつれもっと深いインプレッションを書いて行こうと思う。

XF305インプレッション vol3

来週早速FX305を使っての撮影があるのでいろいろテスト中。

クレーンを先日の撮影で車に乗せたので次の撮影までそのままにしておこうと思ったがカメラが変わればセッティングも変わってくるので改めてセッティングテストをしてみた。
モニター接続はEOSだとminiHDMI、HVX200はアナログコンポーネント、XF305はフルサイズのHDMIとそれぞれ違うのでケーブルの長さなどもチェックする必要がある。
リモコンもそれぞれ異なる。XF305用のリモコンはパン棒に取り付けるようになっているのだが意外に細い溝になっている。Libecのパン棒だとねじの長さがぎりぎりみたいな。
問題はクレーンにどう取り付けるか?いろいろパーツを探してみてなんとかクリップのようなものを見つけた。ちょっと無理やりだがケーブルからぶら下がっているよりは使いやすい。

一通りセッティングして試し撮りしてみた。
リモコンからいろいろ操作ができるのでかなり便利だ。

ついでにグライドカムにも取り付けてみた。
重心がかなり違うのでバランスを取るのに手間取ったが重量的には同じようなものなのでウエイトは変えずにバランスが取れた。
せっかくなのでスムースシューターを装備して撮影してみた。
標準レンズのワイドで撮ってみたがけっこう綺麗に撮れる。
やはり60iはコマが多いために滑らかに見える。グライドカムは60iの方が向いているようだ。

30Pや24Pはカメラのパンニングや移動に関してはコマの粗さが動きにかなり影響する。カメラをFIXにして人物撮影などでは60iはリアルすぎてドラマやCMには向かないのだが…
ある意味、CMではどちらに限定という制約があるわけでもないのでカットによって60iと30Pを使い分けるというのもありなのかもしれない。

2010年06月21日

因縁のフィールド問題

僕がプログレッシブにこだわるのは表現だけの問題ではない。

NTSCでは素材によって奇数ラインと偶数ラインの読み出し順が逆のものがある。
これはパソコン編集ではなかなか判別しにくくビデオモニターでしか確認できないという厄介なものである。
アフターイフェクトのレンダリングにもどちらを先にするかの設定があり収録メディアに合わせないといけない。
DVだけで統一しているところであればいいのだがベーカムやデジタルベーカムなど混在してくると非常に厄介だ。

さらに大きな問題がある。テロップなどエッヂがシャープな素材をフィールドでレンダリングすると動き部分は60フレームになるのでなめらかなのだがフィックスするとエッヂがギザギザになってしまうという問題が起こってしまう。
ビデオカメラも高解像度のものになってくると60iで撮影したものと30Pで撮影したものでは垂直解像度が明らかに違ってくる。これが図形や文字になるとさらに顕著に現れるということである。

当初静止画の写真と文字や図形をアニメーションして作るCMが多かったためこのエッヂのジャギーは許せなかった。それでビデオ素材も含めて30Pで制作するようになったという経緯がある。

ではハイビジョンはどうか。
ハイビジョンはさすがに歴史が浅いので規格がしっかりしている。フィールドは奇数ライン開始が基本となっているようだ。
ではフィールドによるジャギーはどうか?
50インチで見ると目立つところと目立たないところとあるようだ。
輝度差の強い部分はあまり目立たないがカラーテロップのように色の差で乗っているような部分はけっこう目立つ。

CMでは文字情報は重要である。読みづらければNGなのだ。
NTSCに比べればその差はわずかなのだが…

2010年06月24日

マニアックなブログ?

僕の書いているブログは日記と言うより日々の思考回路活性化の準備運動的な意味合いでやっている。
なので誰かに見てもらおうという意識はあまりないがそれでも公開していると毎日平均300アクセスくらいはあるのでレギュラーで見ていただいている人がいるんだなぁと多少サービス精神を持って表現している部分もある(笑)

コメントもオープンにしているので自由に書き込んでもらって構わないのだがあまり突っ込みもないので何を思って見ていただいているのかこちらには伝わらない。
リアル知り合いから時々ブログ見てますが何を書いているのか全く理解できませんとよく言われる(笑)
たまにわかりやすく解説したりするがいちいち専門用語に解説を入れだすと文章が長くなってくるのでかなり専門的な内容の時には機種名さえ簡略表現する場合がある。わかる人しかわからない(笑)

ただ頻繁に見ておられる人の中には僕なんかより全然詳しくて、何をおかしなことを書いてるんだなんて思われているかもしれないとたまに考えることもあるが気にしだすと書けなくなるので基本的には勝手な思い込みを書き綴っている。
打たれ弱いので厳しい突っ込みを入れられたら多分急に表現が丸くなってしまうかもしれない(笑)

コミュニティーなどで専門家が集うサイトもあるがあまり積極的に参加していない。たまに覗いたりはするが活発に更新されていないことが多く微妙だったりする。

ローカルに移る前は一応メジャーなCM制作の最先端部分に関わっていたので日本のトップクリエイターレベルの仕事にはたまに触れることができた。こういった経験から今自分がやっていることも大きく方向がずれていることはないだろうとは自負しているがいかんせん周りに同レベルでコミュニケーション出来る人がほぼいないので勝手にこんな場所で書き放っている次第である。

見ている方々、たまには応援メッセージ入れてやって下さい。痛い突っ込みはなしで(笑)

XF305インプレッション vol4

結婚式披露宴会場のCM撮影で初出動。
撮影はクレーンと手持ち撮影。

外観の撮影は梅雨のど真ん中だというのに雲一つないピーカンで白いチャペルがまぶしい。
白飛びしないように気を付けたがオートではちょっと暗めに出たので絞りを明るめにしたがかなり白いアイボリーの壁は問題なくディティールを残してくれた。白のテントはさすがに飛んでいたが…
太陽はほぼ真上でシャドー部分がつぶれはしないかと液晶モニターでは心配だったが持ち帰ってプラズマで見たら問題なく綺麗に出ていた。
ぱっと見にはHDCAMの790で撮った?くらいのクォリティに見える。
解像度はフルHDならではなのでHDCAMの1440より高解像な感じはする。比較してみたわけではないのでイメージだが(笑)

クイックアンドスローな編集をするため1080/60iで撮影した。

宴会場はタングステン系のミックス光でホワイトバランスを取るととんでもなく青っぽい気持ちの悪い色になったのでマニュアルで液晶モニターを見ながら実際の色に近づくよう色温度を調整した。
実際に持ち帰ってプラズマで見るとタングステン系特有の色味で実際の色なのだがインテリアそのものが白ベースで色味がないのでちょっとモノトーンな感じでメリハリがなく感じなくもない。
カラコレでちょっと加工。

人物がらみの撮影は手持ち。手ぶれ補正を入れて撮ったが実に自然な揺れで心地良い。
60iを半速スローにすると笑顔も非常に印象的に見える。

ざくっと編集してみたがやはり素材がいいおかげで多少の加工では簡単に破綻が来ないのがありがたい。
HVX200だとちょっとカラコレしただけでノイズが浮いてきたりと難しい。
画質がいいとかいう感じではない。そこにあったイメージがそのまま映像になったという感じだ。

About 2010年06月

2010年06月にブログ「P100Project blog Digitalの叫びとつぶやき」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2010年05月です。

次のアーカイブは2010年07月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34