僕がプログレッシブにこだわるのは表現だけの問題ではない。
NTSCでは素材によって奇数ラインと偶数ラインの読み出し順が逆のものがある。
これはパソコン編集ではなかなか判別しにくくビデオモニターでしか確認できないという厄介なものである。
アフターイフェクトのレンダリングにもどちらを先にするかの設定があり収録メディアに合わせないといけない。
DVだけで統一しているところであればいいのだがベーカムやデジタルベーカムなど混在してくると非常に厄介だ。
さらに大きな問題がある。テロップなどエッヂがシャープな素材をフィールドでレンダリングすると動き部分は60フレームになるのでなめらかなのだがフィックスするとエッヂがギザギザになってしまうという問題が起こってしまう。
ビデオカメラも高解像度のものになってくると60iで撮影したものと30Pで撮影したものでは垂直解像度が明らかに違ってくる。これが図形や文字になるとさらに顕著に現れるということである。
当初静止画の写真と文字や図形をアニメーションして作るCMが多かったためこのエッヂのジャギーは許せなかった。それでビデオ素材も含めて30Pで制作するようになったという経緯がある。
ではハイビジョンはどうか。
ハイビジョンはさすがに歴史が浅いので規格がしっかりしている。フィールドは奇数ライン開始が基本となっているようだ。
ではフィールドによるジャギーはどうか?
50インチで見ると目立つところと目立たないところとあるようだ。
輝度差の強い部分はあまり目立たないがカラーテロップのように色の差で乗っているような部分はけっこう目立つ。
CMでは文字情報は重要である。読みづらければNGなのだ。
NTSCに比べればその差はわずかなのだが…