メイン

どうする?HiVision アーカイブ

2004年11月17日

ハイビジョン制作

ハイビジョン 25Mとかなり圧縮はしているが SDに比べるとかなり高解像度である。

HDVの民生用カメラもリーズナブルな価格で発売されている。
画素数が100万画素だが現状のHDディスプレイの大半はこの解像度だからけっこう充分だ。
レンズの問題は残るが2011年にはアナログ放送は完全になくなってしまう。
かといってすべてがHDになるわけではないがHD対応テレビは急速に普及しSDはアナログレコードやカセットテープのような存在になっていくのだろう。

どのメディアがスタンダードになるかなど課題も残っているがHDDで記録するようになるとあまりVHSのような問題は起こってこなくなるだろう。
ただ、パッケージメディアは別だ。今のところ 12cmディスクという線は固定されているから数種類出たとしてもすべて読み取れるプレーヤーが出るのは間違いないだろう。

2004年11月19日

タイムコード

ハイビジョンどのメディアがスタンダードになるかなど課題も残っているがHDDで記録するようになるとあまりVHSのような問題は起こってこなくなるだろう。
ただ、パッケージメディアは別だ。今のところ 12cmディスクという線は固定されているから数種類出たとしてもすべて読み取れるプレーヤーが出るのは間違いないだろう。

業務用のビデオはタイムコードが付いている。ビデオテープをフレーム単位で管理するためだ。見た目は時計だが編集するときは意味が出てくる。
一方、CGやノンリニア編集では画像はフレーム単位で保存するためあまり時間軸を気にしない。
CGなどは30枚で一秒という換算で作っていく。そうすると最初のフレームはだいたい1と付けたくなる。

ビデオ編集は最初のフレームが0である。
このあたりでややこしくなってくる。
編集の際のインポイントアウトポイントの決め事も昔のテープ編集時代を引きずっているためデジタルから入った人間にとって若干とまどう。

要は慣れなのだがNTSCなどかなり複雑な理論で作り上げられているので理屈で理解しようとするとけっこうな文献を引っ張り出さないと理解できない。
その点デジタルは比較的理解しやすいのがいい。

2004年11月20日

テストトーン

ハイビジョンアフターイフェクトのフィルターにオーディオの波形を作る機能がある。
これを使ってシアターシステムのオーディオチェックしてみた。

AVアンプのテストトーンはピンクノイズだけだしオーディオチェック用のDVDはスィープトーンだから特定周波数の音を出しっぱなしというのが出来ない。
もちろんそんな発信機やシンセサイザーを買う気もない。
ということでアフターイフェクト→USBオーディオアダプター光出力→MDレコーダー→ビデオセレクター→Aアンプと経由して音を出してみた。
PCからのプレビューサウンドだしいろいろ経由しているので多少音はゆがんでいるがチェックには使えそうな音がしていた。
まずシステムがどのくらいの周波数レンジまで出ているのかと同時に自分の耳がどのくらいのレンジまで聞こえるかの複合チェックだ。
スピーカーから音が出ていても自分の耳が認識できなければ出ていないも同然だからだ。
もちろん耳には聞こえない100khzの音を出すことに意味があるという理論もあるがとりあえずそういうマニアックな部分には触れずに置こう。

結果だが低音は25Hzまで音として認識できた。20Hzになるともはや空気の振動でしかない。
音量を上げれば音のように聞こえるかもしれないがスピーカーが壊れると怖いのでやめておく。
高音だがやはり15kHzの壁があるようだ。14kHzは余裕で聞こえた。
こうしてみるとなかなか性能のいい耳をしているなと自分で感心した。
驚いたのはやはりというか純音だと部屋の場所によって周波数ごとに分布が大きく異なることだ。

AVアンプがピンクノイズしか出さない理由がわかったような気もする。
こんな正弦波で調整していても埒があかないほどばらつきがあるのだ。
例えば 100Hzの音などは部屋の形状のせいか右後方の隅に大きく偏って聞こえていた。
センタースピーカーの1mほど手前は位相の関係か音がすっぽ抜ける現象がいろんな周波数で起こった。
要するに視聴位置を決めてそのポイントでフラットになるよう設定しないと部屋のどこにいてもなんてとうてい無理のようだ。
想像してはいたが想像以上だった。

2004年11月24日

CMオンエアー

ハイビジョン最近のCMオンエアーはHDDにCMバンクとして保存しておき放送プログラムに準じて送り出しているらしい。
地方局もすべてそうなっているのかは知らないが放送されている映像素材はデジタルである。

一方、CMの完成品を放送局へ持ち込むのは昔は1インチ、今はD-2かデジベorベーカムSPということになっている。
NTSCの放送方式がコンポジットなので1インチやD-2が親和性が高いのは理解できる。
しかし今ではデジタル放送を視野に入れているため SDといえどもコンポーネントで処理されている。
しかもHDD送り出しなのだからデータでの受け取りもあっていいのではないかと思うのはこちらの勝手なのだが、作り手としてはすべてデジタル処理しているのだからなんとかデジタル納品したいと考えるわけである。

アナログベーカムではちと寂しい。
そうかといっていまやハイビジョンのVTRと同じ価格になってしまったデジタルベーカムをいまさら導入するのは時代錯誤である。

DVCAMやDVCPRO、 50Mbpsやディスクフォーマットなど新しいものもいろいろあるが放送用にスタンダードにするにはものたらない。
もっと基本に戻って非圧縮データをCD -RかDVD-Rに収録して納品するのがコスト的にも画質的にもベストだと思うのだが。

2004年12月07日

地上デジタル放送開始

ハイビジョンいよいよ鳥取でも地上デジタル放送が始まる動きが出てきた。
スケジュールは2006年10月だからまだまだだが、とりあえずスケジュールだけは決まった。
とはいっても100%カバーするわけでもないようだ。

山間部の多い土地柄だけにアンテナだけでカバーするのはかなり無理があるかもしれない。
しかもUHF 電波を使うため直進性も強い。
デジタルということで弱い電波でもけっこう受けられるしゴーストも皆無ということでかなり期待もできるのだがはたして我が家で見られるのはいつのことになるのか。
放送が始まるまでには現状の機材もかなり更新されていることになるかもしれない。

地方局でのHD製作は期待薄にしてもキー局制作のHD番組をちゃんとHDのまま放送してくれるのか?
しなけりゃデジタル化の意味はないはずだが・・・
CATVのデジタル化もまだはっきり発表がない。
専用チューナーや有料化だけは避けて頂きたいものだ。

2004年12月16日

VHS

ハイビジョンまったく時代遅れなものになってしまったのだろうか。
今持っているS-VHSのデッキはそこそこ高級機種だが古くなって巻き戻しをしてテープが頭まで来ると電源が切れてしまう。
それで再生画像もモニターでカタカタ揺れるのでそろそろ買い替えかと新しいD-VHSを購入した。

早速録画して見てみると同じようにカタカタ動いている。
なんと!どうもVHSそのものが同期が安定していないのでデジタルテレビに送り込むと安定した再生が出来ないようだ。
液晶テレビとプラズマテレビで見たが同じ現象だ。

そこで、一度DVデッキをスルーして見てみたら安定していた。
要するにVHSのデッキ自体では安定した画像を送り出していないようだ。
DVデッキを通すことでTBC効果が得られるため安定するようだ。
VHSがこんなにもいい加減なものだとはアナログテレビで使っていた時代には気が付かなかった。

アナログテレビは許容量が広いのだ。
うちのエリアでは地上波NHKの電波状態があまり良くないのだがデジタルテレビで見るとその悪い画像が強調されているようだ。

2004年12月18日

テレビCM

テレビCMと使われるテープCMの素材はテレビ局毎にテープで一本ずつ納品する。
テレビ局では昔は放送する本数だけコピーなりしていたようだが近年はCMバンクなどというサーバーに一回コピーをしておくだけで後はコンピュータの指示通り送出するようだ。
なので納品したテープはコピーされた後不要になる。

ビデオテープは実際何度も使えるのだが何度か録画再生を繰り返していると画質も劣化していく。

CMのように秒単価の高い素材にそのようなけちなことを言ってトラブルを起こすわけにはいかないのでそのたびに新テープを出すことになる。
わずか15秒の素材だが最短のテープで5分である。VHSなんかよりはるかに値段が高い。

しかし今の時代、15秒くらいならネットでやり取りしてもよさそうな気もする。
光ファイバーなら1分程度で送れるかも。
実際にはもっとかかるのだがデータの場合アナログテープのようなトラブルがほとんどないし低コストでエコロジーだ。

そんな時代ももうすぐ、そこに来ているに違いない。

2004年12月19日

HDカメラ

地上波デジタルにHDカメラ山陰の放送局も地上波デジタル放送に対応するためHDカメラを導入し始めている。
HDのオンエアーを考えると編集システム、CGや送出、CMバンクなどかなりの機材を更新しなければならない。

放送方式もキー局が先駆けて放送しているためトラブルは少ないだろうが、未だSD放送しかしていないのにレターボックスで放送するのはどうかと思う。

CMはフリップ制作だとHDカメラで撮影すれば出来るがムービーとなるとCMプロダクションがHDのテープデッキを導入するわけにもいかず、局側でDVDデータで入稿できるよう対応してもらいたいと希望する。

もっとも全国的に見てもHDのCM制作は少なく、ローカルCMが HD化されるのはまだまだ先のことになるだろう。
とはいえ、2011年にはSD放送は廃止されるわけだから4:3のテレビもほぼなくなりほとんどの家庭では16:9のワイド画面を見ることになるだろう。
どの段階でHDになるのか見極めが難しい。

2004年12月20日

ハイビジョン制作

地上波デジタルにHDカメラハイビジョンのCM制作をするとなると現在のシステムに対して何を追加しなくてはならないかと考えてみる。
ハイビジョンの解像度は1920×1080ピクセルだが現在一般的に売られているハイビジョンテレビは1280×720ピクセルのものだ。
だからCGというどもまじめに1920×1080で作る必要はない。
レンダリング時間やハードディスクの容量が6倍にも増えてしまうのだ。

その点、1280だと2.6倍で済んでしまう。
収録時にスケール変換すればオンエアーされた画像に違いはほぼ見られないはずだ。
しかも1280だとPCのSXGAモニターで表示できる解像度なのだ。
最近ではハイビジョン信号を出力できるビデオボードがかなり安く手に入るようになったのでプレビューもできる。
もちろんハイビジョン信号になればPDPもプロジェクターもHD対応になっているので問題ない。

問題は局納品である。
現在のSD放送の場合基本的にテープ納品しか出来ないが地上デジタル放送のハイビジョンになった場合局でもHD ノンリニアを導入するだろうし、データでの納品が出来るのではないかと想像する。
非圧縮のHDデジタルデータとなると約4GBなもなる。SDは650MB だからCD-Rにぎりぎり入るがHDになるとやはりDVD-Rということになる。
DVD-Rは4.7GBだから音声データを入れてもなんとかおつりが来る。
というわけでもしDVD-R納品が出来るなら新たな設備投資なしで出来るというわけだ。
もしテープでないと受け付けないとなるとHD対応のポストプロダクションに出すことになるがけっこう高く付く。

もちろん自前で収録しようとすると軽く1000万は超えてしまう。
民生機のHDVに対応してくれると設備は一桁安くなるのだが。

2004年12月22日

トーンカーブ

トーンカーブ実写映像をプリントやモニターに出すとき素材のままで綺麗に出ればいいのだが、たいがいは調整してやることになる。
黒が真っ黒でなかったり白が真っ白でなかったり。
また、撮影時点でうまくバランスが取れなかったものを補正することもある。

このようなカラーバランスの調整はフォトショップのような画像処理ソフトではずいぶん昔からあった。
映像系ではアフターイフェクトなどにも備わっている。
ところがリアルタイム系のビデオ編集機には処理が重過ぎるのか開発陣にそのような意識がないのか最近までそのような機能は存在しなかった。
せいぜいRGBのレベル調整、高級機でハイ、ミッド、ローを別々に調整できるものがあった。
しかしそれでさえトーンカーブで調整できるような微妙な調整は不可能なのだ。

映像業界はこのあたりアバウトであったとしか思えない。
ここにきて、ハイビジョンカメラとフィルムカメラが性能的に近いということでビデオカメラの延長にあるHDカメラで撮影された映像をいかにフィルムのように見せるか、メーカーも本気で考えるようになってきた。

最初はガンマカーブの調整とプログレッシブ記録、フレームレートを24にすることでなんとか近づけようとしていた。
かなり近づいたのだが何かが違う。
やはりガンマカーブだけでは微妙なトーンを作り出すことは出来るわけもなくトーンカーブを自由にコントロールする方向にあるようだ。
さらにCCDの能力を最大限発揮できるようヘッド部分のアナログ信号を14bit処理しその時点で作り出すカーブで処理をするという方向になってきた。
これは現状のVTRが10bitでリニア記録になっているため後処理ではダイナミックレンジに限界があるためである。

そのほかにもビデオカメラでは解像度を擬似的に上げるためエンハンスをかけている。
NTSCではカメラでけっこうエンハンスを掛け、テレビ側で再度エンハンスを掛けないとしゃきっと見えないという原理的な理由があったのだが、HDになってもその癖が消えてなかった。

一方、フィルムというのはまったくエンハンスはかからないのてビデオに比べるとぼやっと見えるのだが微妙なレンズによるボケも表現されるので遠近感が自然に見える。
つまりエンハンスを掛けるとわずかにフォーカスの外れた部分までシャープにフォーカスが来ているように見えてしまうのだ。
しかもHDのCCDはフィルムより小さく、感度も高いため被写界深度がかなり深いため望遠にしない限りパンフォーカスのような絵が撮れてしまうという弊害もある。

映画のように被写体を浮き出すため背景をぼかそうとするとHDカメラでは望遠にしなくてはならないのだ。
こういった背景もあり最近ではハイビジョンカメラが積極的にフィルムトーンを再現できるような仕掛けをメーカーが開発し始めた。

2004年12月29日

高画質化計画

圧縮方法SD編集といえども非圧縮となると設備にそこそこ費用がかかる。
DVであれば民生機レベルで揃えられる。ところがじっさいに微妙なレベルで比較するとDV も画質が違うのだ。

一般的なPCで使われているマイクロソフトのコーデックはけっこう画質的に問題がある。
比較するものがなければこんなものかとすんでしまうがとりあえず非圧縮と比較すると圧縮比1/5では済まない劣化が目立ってしまう。
というわけでカノープスの独自コーデックを導入した。
やはりというかかなり画質に差があったのは簡単に判明できた。
とはいえ、非圧縮に対し1/5であり、4:1:1であるという物理的な条件は変えることは出来ない。
ただ、一般家庭のテレビで見る限りその差はプロでないと判別できないレベルではある。

それを考えるとRGBや4:2:2 10bitなどに高額な設備を投入するのはどうかと考えてしまう。
これから設備投資するならHDだろう。
ただ、HDにしても数億も掛けるようなものかと疑問も残るのだが・・・
先行者利益が出るようなフォーマットではなくなったような?

2005年01月06日

デジタルテレビ

ハイビジョン大型家電販売店に行くとプラズマや液晶の大型フラットパネルディスプレイがずらっと並んでいる。
それらにはBSデジタルのハイビジョン放送が映し出され画質を競っている。
各社の画面を見ていてどうも気になることがある。白飛びである。
どのディスプレイも白飛びをしているのだ。


メーカーによってつぶれ方は微妙に違うがスタジオ映像はすべてつぶれている。
映画やドラマなどは100%を越える部分はほとんどないからつぶれることはないのだが。

何が原因かまだ良くはわからないが一つの原因としてビデオカメラ自体が明暗をリニアーに表現しようとするためハイライト部分を犠牲にしているという見方がある。
しかし最近のカメラはデジタル処理によってハイライトを圧縮してダイナミックレンジ600%以上とっているものがほとんどだ。
だとすると撮影時点では波形モニターとブラウン管モニターでチェックしているのが原因かもしれない。

ブラウン管モニターはどうも民生のデジタルフラットテレビよりダイナミックレンジが広いのではないかと想像する。
要するに制作時点で白飛びは起こしていないのではないかと考えられる。
オンエアーされるときにクリップされる可能性もある。
BSデジタル放送はmpeg2圧縮しているのでその際にクリップしているかもしれない。
CS放送では初期かなりの頻度で90%以上くらいの明るさがクリップされていたのだ。
あるいは民生用デジタルテレビかチューナー側が原因なのかもしれない。

このような状況がまだ改善されていないというのはデジタルテレビ製作者があまり自分たちの作った放送をエアーチェックしていないためではないたろうか。
案外業界人というのは自宅では安いテレビしか置いなかったりする。

早く気がついてもらわないとせっかくの高画質フォーマットがもったいない。
と思うのは私だけだろうか?

2005年02月10日

ピュアHD

ハイビジョンいよいよフルHDの表示ディバイスが普及し始めるかという兆しが出てきた。
現状PDPは1280×720ピクセルクラスが最高解像度、LCDやプロジェクターでやっと一部に1920×1080ピクセルのフルHDが出ている。
しかしこれらすべてをあわせても1920をサポートしている機種は10種にも満たないのではないだろうか。
しかも100万円以上なのだ。

これがやっと1280クラスの延長線にある価格帯で出てきそうな気配がある。
これはSDの商品が頭打ちで斬新な商品を出したいというメーカーの苦渋の選択という側面も見えなくもない。
実はコンテンツそのものの解像度自体は1920と1280の違いが明確に差別化できるほどのクォリティを持ったものが非常に少ない。
ということはスペックだけ見て買う人も少ないわけだし並べてみても相当注意深く見ないと差は出ない。

売れるのだろうかというのはメーカーも思っていることだろう。
それでも1920のディスプレイを欲しい人はいる。
ここにもいるのだ。だからといって高くてもいいというものではないだろう。

2005年05月16日

ゲームマシン

ハイビジョン自分ではゲームぜんぜんやらないのでゲーム機はここ何年も購入していない。以前はCGの研究用にと買った程度なのだが。ゲームの画像といえばQVGAクラスの低解像度が定番だったが最近のものはVGAフルで表示されリアルタイムでもかなりのクォリティでレンダリングされているようだ。

こんど発売される次世代ゲーム機「Xbox 360」では標準でハイビジョン画像が出力されるらしい。BSデジタル放送以外にHD画質を見ることはほとんどないから試したくなってきた。ほんとうにゲーム画像をHDで表示できるのか?

確かに最近の3Dエンジンは高速かつ低価格になってきているから出来なくはないだろうがワークステーションでさえ SXGAの解像度が主流だ。HDといえば1920*1080だからSXGAより高解像度なのだ。ということは店頭デモはハイビジョンテレビでやらないと意味がない・・・

販売店はそんな対応するのだろうか。

2005年05月18日

ハイビジョンCM制作への道のり

ハイビジョンいよいよ地上デジタル放送の本格導入が動き出した感じで、制作機器も低価格なものが現実のものになってきた。
SDとの混在放送がいつまで続くかまだ予想もつかないがローカルでもHDでのCMが増えてくるのは時間の問題だ。

SONYのHVR-Z1Jなどは低価格映像制作にはぴったりである。
このカメラのシネガンマは非常に面白い。
いろいろと楽しい効果も出来るようになっている。
しかもノンリニア編集システムも充実してきておりカノープスのターンキーシステムと組み合わせても200万程度ですべてそろってしまう驚異の低価格戦略だ。

アナログベーカムでヘタに放送機器をそろえると1000万はかかってしまうわけだから現状でもHDVで編集してSDにダウンコンバートする方がずっと低価格で高画質だと言えるのだ。

HDVがクロマキーに使えるか。これはかなり疑問が残る。色解像度はDVの4:1:1に対しHDVは4:2:0だからダウコンバートすると4:4:4に匹敵する。

しかしmpeg2の圧縮によるブロックノイズは見た目以上に色成分には影響を与えているようだ。
一方、カノープスのHDVボードは非圧縮SDの取り込みが出来る。
どちらかというとこっちの方が現実的かもしれない。
HVR-Z1Jでは色差コンポーネントの出力をダウンコンバートで取り出すことが出来るらしい。

2005年05月20日

クロマキーカラー

ハイビジョンクロマキーといえばテレビ業界ではブルーが一般的に使われるが、映画やCMの現場ではグリーンもよく使われている。場合によっては赤を使ったりもする。フィルムで撮影しても今はデジタル処理でクロマキー処理をするのでRGBのクリアーな成分により近いバックを使うときれいに抜けやすいのだ。

最近のソフトではどんな色でもそこそこきれいに抜けるが被写体に背景と同色があると一緒に抜けてしまう。外国映画でグリーンバックを使うのはブルーアイの俳優がいるからという説がある。実際外人モデルをブルーで撮影したとき目が抜けていた。ただ、瞳くらいだとガーベージマットを追っかけても背景に溶け込むことはほぼありえないから実際には問題にならない。むしろVTRの記録フォーマットを考えるとグリーンが有利ではないかと考える。

現行出回っているVTRはD-1をベースにしたものが多い。D-1は4:2:2で色成分の解像度を水平方向に半分にしている。DVの場合4:1:1だから更に半分になっているわけだ。ところがこの色差コンポーネントというのは単純に色と輝度ではなくRGBのマトリックスで輝度はグリーンをベースにしている。そのため推測だがグリーンをクロマキーに使えばキーの解像度は高く取れるのではないかと考える。

ということで試してみた。フォトショップでグリーンバック、ブルーバックを作って白、黒の円形、人物の切り抜きを配置し、DVエンコード。この素材をカノープスのEDIUSでクロマキーしてみる。解像度的には明確な差は出ておらずエンコードされた画像をフォトショップに取り込んでみたが若干グリーンの方が輝度の影響を受けエッジにグラデーションを感じる。ただ、EDIUSのアルゴリズムの影響かグリーンの方がきれいに抜けている。4種類の抜き方と微調整があるのだがブルーはカラーキャンセルで若干不利なのとキーがずれるのか左に2ピクセルくらい黒いラインが残りやすい。グリーンはほぼ完全なのだがやはり人物の肌は日本人の場合グリーン成分を多く含むので指などはそれなりにきびしい。このあたり、撮影のやり方を注意深くすればなんとかなるだろう。

クロマキー撮影

ハイビジョンなぜクロマキー撮影かというと、ロケ撮影での同録というのは雑音との戦いになる。
しかも一発撮りというか失敗するとまた現地集合となってしまう。
一方クロマキー撮影の場合背景が建物だったりする場合高画質なデジタルスチルカメラでの撮影の方が良かったりする。
解像度が高いので後処理でズーム、パンが自由に出来る。
露出を変えて撮影しておけばダイナミックレンジを自由にコントロールすることが出来る。
静止画なのでレタッチが自由。
デジカメだとかなりワイドな撮影でも高画質・・・つまり人物の背景は静止画で充分ということだ。

人物はスタジオでブルーバックで撮影。
ここの事務所ならクロマキースタジオとしてなんとか使えそうだ。
一応簡易防音もしてあるので同録もできる。
もちろん常設スタジオだから照明さん、カメラクルーも必要ない。
照明は西日本のため60Hzがフリッカーレスで使える。
3色蛍光管を使えばそこそこ発色も悪くない。
既製品は一灯20万からと高いが自作の照明器具がMCC用に作ったものがある。

と、まぁ低価格制作を考えた場合クロマキーは合理的なのだ。
もちろん背景をCGにしたり何人も合成したり好きなことが出来るのは言うまでもない。
とはいえ、クロマキー用の素材はブルーが命。
DVの4:1:1では綺麗に合成できないのだ。
ベストはRGB4:4:4なのだが今となってはそのようなボードがない。
せめて4:2:2でないと、というわけでカノープスの非圧縮SDボードということになるのである。
放送業界標準ともいえるアルチマットでさえ今はSDI入力なのだし。

2005年05月27日

ピュアハイビジョン

ハイビジョンローカルでも地上デジタル放送が動き出す所が出てきた。民生機ではテレビがほぼハイビジョン対応のものになっているようだがチューナーやレコーダーはまだまだこれからのようだ。次世代HDの光ディスクはまだ規格統一がされておらず現行のDVDのような普及が望めるのか微妙である。

しかし放送ではけっこうピュアHD番組は作られているようでNHKなどはほぼ100%とという。そうなると高画質マニアの私としてはピュアHDをフルスペックで見てみたくなるのである。1920×1080ピクセルの画像はやはり1280×720とは一皮剥けたようなクリアな画像なのだ。このクォリティになってくると撮影するカメラの性能までくっきりわかってしまうから怖い。映画のテレシネでもスキャンしたフィルムがオリジナルネガなのかプリントしたポジなのかくらいは見分けがついてしまう。

ビデオカメラもスタジオカメラはそうとう性能のいいズームレンズを使っているがENGの場合、特に報道用は事故で壊れても被害を最小限にということなのかあまり高性能なレンズを使っていないものが多い。まだまだピュアHDの表示ディバイスは高いので今すぐというわけにも行かないが自宅で地上デジタルが見られるころには導入したいと夢見ている。

2005年06月21日

HDV編集

HDV編集コスト的には一昔前の非圧縮SD編集システム並みになってきた。むしろそれより安い。しかしHDVは1080で、圧縮率も高い。特殊効果を中心とする我々の業界でどれだけ通用するのか難しい。画素数も相当多いためCPU、ディスク容量、アクセス速度などもそれなりに高速のものが要求される。

結局実用レベルのシステムにしようとすれば数百万はかかってしまうようだ。ただ、CMの場合短い尺なので最低限のシステムでやれなくもないがCMに限定するとHDニーズはまだ5年以上先のことになりそうだ。つまり現状のシステムはそのとき陳腐化しているのである。それでは一方のSD非圧縮システムは一昔前より相当安くなっていると思いきや、HDVより高い有様。

つまりSD非圧縮は取り残されてしまったのだ。進化できず、ニーズもないまま。D-1VTRはどこへやら。デジタルベーカムも単独機能としては成り立たずマルチVTRの一機能と化してしまった。それほどに今は中途半端な時期である。であればやはりコストパフォーマンスのいいDVで凌ぐのが賢いやり方なのか?高画質追求とのジレンマである。

2005年07月13日

ハイスピードカメラ

ハイビジョンフィルムのムービーカメラはモーターを速く回すとハイスピードカメラになる。フィルムのコマ送りとシャッターが機械的に連動しているからである。いくらでも速くできるわけでもないがハイスピード専用カメラだと一秒に500コマも撮影できるものもある。

しかしフィルムの場合現像してみないと結果がわからないため非常にリスクが大きい。ビデオカメラのハイスピードカメラも存在するがほとんどが技術解析用で映画やCMに使えるものはほとんどない。パナソニックからバリカムという720Pのハイスピードカメラがある。
このカメラは常に60PでCCDを駆動しており、それをテープに記録する際24Pにしたり30Pにしたりするだけなのだ。

60Pを24Pに変換すると2.5倍のスロー再生となる。このようにビデオカメラのCCDで読み込みタイミングをバリアブルに変えると言う製品は存在していないみたいだ。CMや映画でのスロー再生というのはちょっとしたブームみたいなところもあって一時期多く使われたが最近あまり見ない。

しかし有効な表現手段だ。最近ではデジタルでの後処理で自動モーフィングテクニックで滑らかなスローを実現させているものもある。これも万能ということではなくあまり速い動きには対応できない。
ニーズは少ないとはいえ、手軽にハイスピード撮影できるデジタルビデオカメラがあると楽しいのだが。

2005年07月14日

サラウンドの主流は7.1chに

サラウンドサラウンドは記録レート、圧縮、チャンネル数が少しずつ増えてきて現在の主流はディスクリート5.1chである。拡張で7.1chがあるがDVDでは発売されている数が少ない。AVアンプはほとんど7.1ch対応になっているがやはりソースが少ない。しかしこれから普及するであろうハイビジョンDVDには始めから7.1chということも考えられる。

もちろん映画オリジナルに7.1chなければしょうがないが。ただはたして8台ものスピーカーをリビングに置こうと思うのだろうか。6台でさえけっこうかさばる。しかも7.1chクラスになると部屋の形が変則的だとほとんど設置の意味を成さなくなるのだ。シンメトリーでスクェアに近い部屋のレイアウト。やはり専用に設計しないと無理があると思う。
むしろソースには7.1ch入れておいて再生時になんちゃってサラウンドなるフロントだけでサラウンドをシミュレーションするシステムの方が普及する可能性はある。

映画に没頭しているとそれほど真横と斜めうしろの違いは気がつかない。でも世の中のユーザーはチャンネルが増えるとそちらの方が高性能だと思う心理からメーカーはこぞって7.1chに流れ込むことだろう。

2005年07月20日

プログレッシブスキャン

ハイビジョンNTSCテレビは60フィールドインターレースである。これは電波を効率よく使うためと人間がちらつきを感じないフレーム数とのバランスで決定されたといわれる。今の高速大容量データ通信時代においても映像伝送というのは大量の電波を消費してしまうようだ。昔は撮影したビデオ信号は多少のカット編集などをして放送するといった程度だったのでVTRフォーマットは放送フォーマットと同じでよかった。

しかし今の時代、スケーリング、ストレッチ、回転、合成、カラーコレクション・・・など撮影素材はデジタル化されあらゆる加工をされてから放送フォーマットに仕上げられる。なのに未だに撮影VTRはNTSCが多いのは不思議である。
CMだけに注目すると35mmフィルムカメラで撮影するとといった方法がある。

しかし撮像フォーマットとしての有効性はあるがテレシネ時30P、NTSCフォーマットに変換されてしまうから後加工に関して有利とはいえない。HDにテレシネしたりHDカメラで撮影したりということも徐々に増えてきているがまだまだ少数らしい。しかしHDといえども1080/60iという放送フォーマットであって、HD放送と同等のフォーマットVTRである。ということはHD放送に対してのアドバンテージはないのである。

世の中はハードディスクレコーダー全盛なのに放送用収録メディアはまだまだテープが多い。メーカーとのからみでいきなりテープをなくすわけに行かないという事情もあるかもしれないが、HDDでの収録であれば後処理のレベルを考慮して記録フォーマットを選べるカメラ&レコーダーがそろそろ登場してもいいのではないかと思う。そもそもインターレースでVTRに記録するのは無加工を前提にしているとしか考えられない。
見るためのフォーマットと収録するフォーマットをそろそろ違うものにする時代が来たのではないですかメーカーさん。

2005年07月22日

どうなるハイビジョン

ハイビジョンBSデジタル、地上デジタル、ブルーレイディスクなどハイビジョンに関する情報は多いが周辺でハイビジョンを見ているという人を聞いたことがない。買いたいという人もいない。ほんとうに普及するのか?マニアと金余りの人たちだけの技術になってしまうのではと思ってしまうくらい進み具合がゆっくりのような気がする。
ただ地上波は完全にデジタルに切り替わってしまうわけだから最初は現行のテレビ+デジタルチューナーで見ていた人もテレビの買換え時にはハイビジョンテレビを買うことだろう。

ただパーソナルテレビとでも言える10~20インチの小型テレビはハイビジョン解像度を持つかどうかは疑問だ。ブルーディスクとHDDVDの規格問題はまたもベータvsVHSと一緒かと思わせる結果となったようだ。二種類のソフトと二種類のプレーヤー。どれも見たければ2台のプレーヤーを所有しなければならない。レンタルに出てくるのはまた、10年くらい先になってしまいそうだ。たぶんソフトの数もDVDの一割にも満たないだろう。

1991年アナログMUSEハイビジョンテレビを買ってNHKの実験放送を見てからすでに15年も経過した。すでにうちのハイビジョンはデジタル対応出来ている。しかし実際に見ているのはWOWOWの映画だけだ。

2005年07月28日

地デジのCS再送信

ハイビジョンやはりこういうことになってきた。全国の地上波送信アンテナをデジタル化するというのは大変な費用がかかるしすごく無駄な作業だと思っていた。BSでさえ視聴者が少ないのにこれ以上110CSなんかで番組増やすより地デジをCSで送るべきだと以前から思っていた。

B-CAS使って視聴エリアを区分すれば CMやニュースエリアも分けることが出来る。ある程度の圧縮をすれば日本ををかなり細分化することも出来る。逆に他の地域のテレビも見ようと思えば見られるというのも楽しい。通信コストが下がればCMの掲載料も下がってくるだろう。
もうすでに始まっている地デジ作業だが大都市圏はしょうがないにしても地方は早めにCSに切り替えて欲しいものだ。
政治的にいろいろありそうだが。

2005年07月29日

ハイビジョン撮影

ハイビジョンどのように取り組んでいくかいろいろ考えてしまう。早すぎると高い機材を手にし、すぐに陳腐化してしまう。しかしある程度商売を眼中に入れると多少早い方が有利な場合もある。早すぎてイマイチのところもいろいろ見てきた。すでにかなり低コストの機材は出てきた。業務用単板カメラだが27万、ハードを必要としないHDV編集ソフトが3万。カメラの画質を見たがHDとしてはたしかにローレンジだがSDにダウンコンバートすればかなりのクォリティがあるのではないかと感じた。HD自体は最終出力でオンエアーされる機会はローカルではまだまだ先のことになる。

しかし今SDの高価なカメラを買うほど撮影をやるわけではない。あくまでもミニスタジオのクロマキー撮影用カメラなのだ。SDの非圧縮取り込みボードが40万。しかもCPUが2.8Ghzデュアル以上が必要ということで現行のシングルCPUでは性能が満足しない。なので4:2:2出力カメラ+非圧縮ボードとなると200万はかかってしまう。
ところがこのHDV カメラ+ソフトだと30万そこそこ。現行のPCで間に合う。

HDVをソフト的にSDにダウンコンすればひょっとしてSDのそこそこのカメラと同等の画質が得られるのではないかと期待してしまう。もちろんレンズ性能やCCDのダイナミックレンジは及ばないだろうがスタジオ撮影のような好条件ならそれほど差も出ない。
むしろ4:2:0のHDVをダウンコンして4:4:4SD30Pが取り出せればクロマキーには最高なのだ。問題はHDVの圧縮によるブロックノイズやクロマに対する影響がどの程度出てくるのかが不安なのだ。まぁ、その実験として30万は高すぎることはないかもしれない。もし良好な結果が出たら非常にコストパフォーマンスが高い。
かといって衝動買いするほど気に入ってるわけでもない。。

2005年08月23日

これからはハイビジョン?

ハイビジョン映像情報誌を読んでみると、ここ一年ほどはハイビジョン一色だ。そうかといって導入が進んでいるわけでもないが今更SDの新製品を購入しようと考えるプロダクションもないのかもしれない。
2006年には全国の地方都市でも地上デジタルハイビジョン放送が始まるので一気に普及すると考えているのだろう。確かに地上デジタルの番組は現状でもHD率はかなり高くなっているようだ。CM業界はどうなるのだろうか。
35mmフィルムで撮影している予算が潤沢にあるCMでさえまだHD編集していないと聞く。しかしこれも動き出すと一気にHD化される可能性は高い。

地方CMはどうなるのだろうか?フリップなどの静止画CMはむしろHD化しやすい。問題は局納品のVTRである。地方の制作プロダクションにHD対応のVTRを導入するだけの余裕があるのか・・・
せめて局はHDVにも対応して欲しいものだが。当、いちローカルプロダクションとしては先行投資するほど余裕はないが業界の動向は気になる。

2005年09月14日

HDが待ち遠しい

ハイビジョンHDが待ち遠しいとはいってもすでに何年もハイビジョン映像を見ているのだが実はこれ、720Pクラスの解像度しかなくピュアHDではないのだ。
1080と720がどれくらい違うかというと情報量にして2倍なのだがこの違いがけっこう大きいのだ。確かに最初は720でも感動した。しかしここ数年、すんごい高いのだがピュア HDの液晶テレビを見たり、クォリアのプロジェクター画像を見るとものすごく欲しくなったのだ。

しかし200万以上とあまりに高すぎたので手頃な価格になるのをずっと待っている。ここにきてやっとピュアHD製品がどんどん出てきそうな気配になってきた。
プラズマ、液晶、リアプロ、フロントプロジェクターではD-ILA、LCOS、DLPがこぞって1080を出してきた。競走になれば自ずと低価格製品も出てくる。sonyが135万で出してきた。

他社も 100~130万くらいが中心になるのだろう。しかし松下あたりから60万くらいのが出ればとか、sonyがもう一ランク下げて50万で・・などと想像するのも楽しいものだ。来年には各社出揃うだろう。いつ買うかな?

2005年09月26日

解像度と画質

ハイビジョン解像度と画質圧縮画質というのはビットレートだけでは語れないほど複雑だ。NTSCをデジタルにすると720*486、ハイビジョンになると1920*1080になり 5倍以上のデータ量になる。デジタルビデオといえばDVが身近だがこれが25Mbpsでベースバンドに比べれば1/10くらいの圧縮になり細かく比較すると劣化が見える。

今後業務用にも使われるだろうハイビジョンのHDVは1440*1080だがDVテープにntscと同じ25Mbpsで記録している。画素数が4倍以上にもなっているのにビットレートは同じなのである。
ということは明らかに画質は劣化しているわけで、人間が気がつかないところで情報を削るという技術が進化しているためあまり見た目では劣化を感じない。

BSデジタルや地上デジタルもだいたい25Mbpsだ。インターネットでは25Mbpsを連続で送ろうとすると光ファイバーでもかなり厳しいようだ。オンデマンドのようにアクセスが増える映像システムではサーバー側の負荷も相当なものになる。そこでさらに圧縮されているのがWMV9のHDである。
なんと6Mbpsにも落とされている。なのに5.1chサラウンドまで入れ込むというのだから相当画質が犠牲になることは想像出来る。

ネットの場合パソコンの小さな画面でさらに小さなウインドウで見るにはそのような画質でも我慢できるかもしれないがネットワークメディアプレーヤーのようにパソコンに入れた映像データをハイビジョンテレビに映し出す機器が出てくるとこの画質はかなりひどく感じてくるだろう。

テレビというのはPCモニターよりコントラスト、輝度、エンハンスなどすべてに強調されしかも画面サイズがでかい物が多い。その段階になって画質の悪さが目立ったくるのだ。
現在のデジタルハイビジョン放送25Mbpsでさえ50インチ以上で見るといろいろと粗が目立ってくるのだ。マニアは映画を見るのにデジタル放送ではなくパッケージのHDDVDを期待しているのはそのあたりのビットレートの高い映像を見たいという側面もあるようだ。
私はそれほどマニアではないのでTPOに合わせた画質で満足はしているが・・・

2005年11月15日

HDV or HDCAM

HDV or HDCAM1440*1080/60i 25Mこのフォーマットが今後どうなるのか慎重に検討中。HDVに対応した機器はHDCAM系に比べると桁違いにローコストである。カメラだとHDVは 10万円台からハイエンドでも100万、HDCAMでは200万から1000万と一桁開きがある。編集機もHDVなら100万以下でも揃うが非圧縮だと 400万以上になる。
SD系だとカメラは100万以上なら画質的に劇的な違いをあまり感じないしデジタルベーカムとDV圧縮では合成利用でなければあまり差を感じない。しかしHDVとHDCAMではまだ大分開きがあるようだ。しかも今後表示ディバイスはフルHD1920*1080になっていく。実に悩ましい。ただ、使用目的をはっきりさせればHDVも活きてくるのではないかと。

フィルムの滑らかなトーンを狙うのであればHDVのハイエンドカメラで画質調整をすればそこそこ狙い通りの画が撮れるのではないかと。(あくまでも雑誌やネットでの情報から想像しているだけなのだが・・・)しかしクロマキー素材をどうするかが問題である。
やはりローコスト制作CMとしては合成手段は外せない。背景を別撮りしたりスチール写真を加工したりCGにするといったことは多いのだ。そのためにはHDVではどうにもならない。
そこで考えのは価格の開きが少ない編集機を非圧縮系又は1/5程度の低圧縮編集機にし取り込みをHD- SDIにすれば例えばCanonのXL H1だとVTRはHDVだがカメラ出力をHD-SDIの非圧縮で取り出すことが出来る。

これを編集機のHD-SDIに直接取り込むのである。こうすれば VTRなしでクロマ情報の多い映像を取り込むことが出来る。もちろんスタジオ撮影だから出来る仕様である。ロケなどのライブ映像はこのカメラでHDV撮影すればいい。
では局納品はどうするか。HDCAMのポータブルを使うというのもあるが400万以上する。ポータブル買うくらいならHDCAM内臓カメラだと450万。しかしHD-SDIの出力はあるが入力が出来ない。編集した映像をテープに入れられないのだ。HDW-250¥4,725,000が生産完了にになっているからひょっとすると低価格版が出るのか?などといろいろ考えているのも楽しいものだ。
いずれにしても導入するとして2007年以降になりそうだ。

2005年11月17日

新フォーマット

ハイビジョン新フォーマットHDはどうなるんだろうか。sonyはブルーレイディスクにHD記録できる新フォーマットを発売する。メディア自体の互換性は他メーカーとはまったくない。記録フォーマットも新たなものだ。sonyにはローカルフォーマットが多くある。普及しなければ消していくというわけにも行かないだろうに。個人で使う分には問題は少ないかもしれない。業務用の場合組織内だけで完結している場合はいいが外注している場合メディアの互換性はかなり大きい。

ポストプロダクションなどは各フォーマットのデッキをズラッと並べることになるだろう。しかし取り込む場合に非圧縮ならともかく圧縮フォーマットが異なると画質劣化が生じる。1920*1080というフォーマットに対してまだ業界人の意識はオーバースペックと捕らえているのかもしれない。少々の画質劣化は想定範囲内だと考えているのか。しばらくはSDからのアップコンバートが多いとも聞くがそのうち目が肥えてくると「HDVは使い物にならん」などと言い出すのかもしれない・・・
まだまだ様子見しかない。

2005年11月22日

映像もデータファイル

ハイビジョン映像もデータファイルパナソニックが展開するP2システムはメモリーレコーダーでありパソコンでは当たり前の映像ファイルとして記録するシステムである。記録部分がファイルになるとどんなメリットがあるか。D-1フォーマット、DVCPRO…こんな不自由なフォーマットに振り回されなくて済むのだ。しかしカメラに搭載するコーデック、メモリの記録速度などの制限でP2ではまだRawデータで記録することは出来ない。

海外の映画用デジタル記録システムではRawデータで記録できるHDDシステムがあるがとんでもなく高い。今後日本のメーカーに期待したいのはCCDのハイスピード化、Rawデータ記録、レンズ交換といったところだろうか。ファイルシステムになったことによってカメラの収録VTRで悩むことはなくな.る。レンズ交換式になればレンズも自由。あとはCCDのサイズ、解像度、スキャンスピードが選択の基準になっていくだろう。
CCDのサイズはレンズの種類、感度、被写界深度に影響する。

解像度は最終出力と加工内容によって選択。スキャンスピードは上映システムとハイスピード撮影やスローシャッターなどの特殊効果で選択といったところである。収録メディアはRawであれば高速メモリ、HDD、長時間収録の場合はコーデックを使ってテープに記録することも出来る。これは夢物語ではない、すでに進行中の技術だ。

2005年11月29日

地デジフルパワー

地デジフルパワー12/1より東京タワーの地デジ送信がフルパワーになり関東エリア90%網羅するという。地方はまだまだだがメディアの中心は東京なのだから地デジ完了という感じだろうか。これでCMもハイビジョンで作られるのか?なぜハイビジョンCMが少ないのか不思議だ。とはいえSD制作よりは高くつくのだが全国放送クラスのCMであれば製作費も潤沢にあるはずだ。

ローカルではCMにおける製作費というのは電波料に含めて売り込むことが多く、安い電波料の何割といった製作費ではなかなかまともなものは作ることが出来ない。
そんな中で映像機器をHDに更新するのもかなり負担になる。今のところCMをHDでという流れはまだまだなのだがいずれにしても数年後には地デジ普及率は100%になり視聴HD率も相当な数になるものと思われる。
となればCMスポンサーもHDでと思うのは必至であり、いかにローカルでも無視することは出来ないのである。そんな超低価格製作CMにも使えるHD機器が出現するのだろうか。メーカーさんに期待するしかない。

2005年12月01日

ビデオカメラを買うぞー

ハイビジョンビデオカメラを買うぞービデオカメラを買うぞーという気になってきた。パナソニックのAG0HVX200である。今持っいてるSONYのVX1000という業務用にも使われていた3CCDカメラがあるのだが今となってはかなり画質的にきびしい。その後に出たVX2000も少しは良くなっていたがやはり肩乗せタイプにはとうてい及ばない。ところが最近のハンディ系はかなりいいようだ。

レンズも良くなりとにかく感度が高い。色乗りがいい。といってこのパナソニックの画質をまだ見たわけではないので確認してからなのだが。
このカメラのいいところはP2というメモリーレコーダーであるというところだ。記録フォーマットがDVCPRO HD、DVCPRO 100が使える。しかもバリアブルフレームで60P記録が可能、30Pのプログレッシブ記録。テープを使わずPCに取り込みが出来る・・・とにかく先進的でありながら価格が60万円台と驚くほどの低価格なのだ。

駒撮りやスローシャーターが使えるしクロマキーにも有利な4:2:2記録が出来る。シネガンマ搭載。デザインはちょっと気に入らないがコンパクトなのでワンマンオペレーションでもお気軽である。レンズはワイド寄りの構成。この映像データがアフターイフェクトで編集できたら今のシステムでもすぐ使えるのだがどうなんだろう。

欲が出るというのは怖いものでこれだけ理想に近いカメラが出ると他のメーカーからもこれを越える物が出るのではないかとすぐに浮気心が出てしまう。しかしパリカムはパナソニックのお家芸だし、シネガンマなどフィルム志向もかなり早かった。720pやHDVが今後どうなっていくか微妙ではあるが現時点では買いである。でもすぐには注文しない。もっと研究してからだ(笑)


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2005年12月05日

1080/30pからSD

ハイビジョンパナソニックのHVX-200でクロマキー素材を撮影する場合どのようなプロセスが一番綺麗にいくのか。DVCPRO50というフォーマットがある。 DVCPROは4:1:1だが50は4:2:2になる。
デジタルベーカムよりレートは低いがかなり高画質でクロマキー処理が出来る。しかしもっと面白いのは1080/30pで撮影してクロマキー処理をしてからダウンコンバートする方法である。

HVX-200はカメラ部分で1080/60pになっている。このようなカメラは他にあまりない。
私の場合CM処理はほとんど30pにしているのでプログレッシブCCDは垂直解像度的にありがたい。
60iのカメラを 30pで撮影しても垂直解像度は半分にしかならない物が多いのだ。HDなので4:3を切り出す場合水平解像度は1920→1440が有効ピクセルになる。

DVCPROHDは4:2:2記録だから1440に対しクロマは720になる。要するにHDの段階でクロマキー処理をした場合水平方向のマスク解像度が半分になってしまうのだがダウンコンバートすることによって720×486ピクセルフル解像度のマスクが得られることになるのだ。
私の知る限りでは現時点、最高級の SDカメラや収録システムを持ってきても実現不可能である。

※後の情報で解像度の間違いに気づく



HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2005年12月13日

1920×1080

ハイビジョン1920×1080ついついこのフルスペック解像度に拘ってしまうのはやはりマニア的発想なんだろうな。プロジェクターや液晶、プラズマがやっとこのフルスペックHDで表示される物が登場してきたと喜んでいた。ところが1280*720のサイズ720pといわれる表示サイズで現在は鑑賞しているのだがこの解像度でさえハイビジョン放送といわれている映画などでもフィルムグレインが目立ったりしている。ではHDACMで撮影したドラマなんかはフルスペックHDTVで見たらさぞかし高解像度の画像が見られるのだろうと思っていた。ところがここに落とし穴があった。

一般的に使われているHDACMやDVCPROHDはフルスペックに到達していなかったのだ。HDCAMが輝度画素1440/色差画素480の3:1:1 140Mbps、DVCPROHDが輝度画素1280/色差画素640の4:2:2 100Mbpsなのだ。HDVが1440だから水平解像度は同等かそれ以下ということになる。フルスペックにしようとするとD5かHDCAM-SRしかないのだ。

映画のテレシネなどはD-5などに収録したものも多いそうだがドラマなどはたぶんHDCAMで制作しているのだと思う。やはり今の時点で高価なフルスペックHD表示装置を買うのは時期尚早だと思う今日この頃。もちろんCM製作機器においてもこれらの選択は大きくコストダウンのためのクロマキーも色情報を大きく取るためには高価なVTRを購入しないといけないという矛盾が生じる。

こうしてみるとDVCPROHDを採用したパナソニックの AG0HVX200は非常にコストパフォーマンスがいい。1280 4:2:2ならクロマキーに使ってもPC内で合成するのにまあまあである。もちろん取り込みにVTRは不要だ。CM用素材だから収録時間はあまり気にならない。カメラ68万、ノンリニア編集機98万。局入れ用HDCAM VTR 379万。HDV→HD-SDIコンバータ52万。とりあえずこれでHDCMの製作ができる。


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2005年12月19日

ハイビジョンモニター

ハイビジョンモニターハイビジョン編集をするのにフルHD解像度のモニターが欲しくなる。今あるモニターはTV系で1280*720、PCモニターで1280*1024である。最近はUXGAのものが多いがそれでもフルHDには及ばない。ハイビジョンテレビでは最近やっとフルHDのパネルが出てきたがまだまだ高い。編集モニターにもちょっと大きすぎる37インチで50万くらいだ。PC用のモニターでは23インチで15万と手頃なものが出てきている。

しかしD4やHDMI入力を持ったものがない。PCで未だデュアルモニターを使ったことがないのだがそれぞれ違う解像度のモニターを繋ぐことができるのだろうか。
それにしてもPC からのリアルタイム再生はビデオ再生とは違ってリフレッシュがうまく行ってないように思う。

なのでやはり最終確認はHDMI入力を持ったフルHDパネルで行いたい。とりあえずまだ一年あるのでそのうち新製品が出てくるだろう。

2005年12月27日

スーパーハイビジョン

スーパーハイビジョン走査線4000本というHDTVの4倍のテレビ方式で作られる映像がある。まだ実験段階だが臨場感ではなく没入感だそうだ。HDTVは100インチスクリーンで3mも離れるとほぼ走査線を認識することが出来ない。これの4倍ということは3mの距離で400インチを見ても走査線を感じさせないということになる。
400インチを3mから見ると視野の7割くらいは映像で埋め尽くされるだろうか。

アイマックスのように球面で視野を覆い尽くすような投影方法もあるが撮影方法が制約されるため現実的ではない。まだスーパーハイビジョンは実験機ということでカメラもレコーダーも巨大だが5年以内には実用機が出てくることだろう。

テープレスネットワークソリューション

ハイビジョンテープレスネットワークソリューションアナログからデジタル、SDからHDへと変わってきてそろそろテープからネットワークへと変わろうとしている。テープメディアは互換性が重視されるため規格が厳しくコストアップも避けられなかった。アナログテープは繰り返し利用もままならずいろいろと不便も多い。テープレスとはいえメディアは多岐に渡る。ハードディスク、半導体メモリカード、光ディスクが主なメディアだ。ネットワークのみでしかデータ流通できないPC内臓HDDの場合基本的に互換性は考えなくていい。もちろん画像サイズやコーデックは合わせる必要があるが簡単にソフトウェアで変換することが出来る。

メモリーカードや光ディスクはメディアを取り出して素材やりとりも考えられるのでその場合はハード的な互換性がないと読み込めない。しかしどちらもPCでデータ用としても採用しているメカを応用しているので比較的容易にやり取りが出来る。編集機同士のデータやり取りは汎用のネットワークが使える。インターネットの利用も光ファイバーが普及してきたので圧縮画像などはかなり実用的に送れるようになって来た。

しかし編集素材レベルは半端なデータの量ではないので光もギガビットにならないと難しいようだ。もうテープデッキ選びに苦労する必要はなくなるのだがテレビ局はどのように対応していくのだろうか。乗り遅れると完全に動画配信に置き換わってしまうかもしれない。

2006年01月19日

P2でシステム構成

P2でシステム構成パナソニックの提唱するテープレスソリューションP2だがまだ周辺環境が整っていないため今システムアップしてしまうと中途半端になりそうだ。まずエンコード。カノープスがP2対応のノンリニアを発表したのだがDVCPROHDネイティブではない。取り込む際、再エンコードを必要とする。このあたりの画質劣化が気になる。また、HDCAMへの対応も難しい。

やはりパナソニックだけにHDCAMなどは眼中になくDVCPROHD⇔HDCAMの相互コピーが安価に出来ない。ノンリニアをDVCPROHDにした場合P2以外の素材の取り込みに再エンコードが必要になるのだがHDV、HDCAM素材の取り込みは必須になるだろう。このあたりのハードソフトがまだ揃っていない。
HVX200は基本的にP2カードというメモリに録画するのだが8GBで168000円もする。HDで8分しか録画できない。iLinkケーブルを使って100MbpsのHD映像を外部HDDに録画できるようだがこのHDDがまだ発売されていない。
むしろこれが出ればP2カードは不要なのだ。といったわけでHVX200というカメラは非常に興味深いスペックを持っているのだがハイビジョンということでノンリニアシステムから外部とのやり取り用テープドライブを含めてシステムを総換えする必要がある。
まだまだまともなシステムが揃ってないのが現状である。


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2006年01月20日

SONYもバリカム

SONYもバリカムバリカムは松下の登録商標だからソニーではスロー&クイックモーションと呼んでいる。スローといっても60pを引き伸ばすだけだから24pでも2.5倍のスローにしかならない。ある意味オマケ感覚ではある。ただ映像表現に於いてスローはかなり印象が変わってくるから不思議だ。重厚感、ソフト感、躍動感など微妙な雰囲気を醸し出すのに効果的だ。今まででも60iを引き伸ばせばそこそこの画質でスローは出来ていた。

今回のバリカムを始めとするスローはさらに中間のスピードが選べ後処理なしで通常のVTRに記録できるのがメリットになっている。ただ2倍程度のスローでは特撮というほどでもなく5倍、10倍くらいのスローカメラが出てくると面白いのだが。一方クイックモーションはあまり使い道がない。長時間露光で暗がりを高感度カメラっぽく写すくらいか。

2006年02月10日

非圧縮の選択肢も

ハイビジョン 非圧縮の選択肢もHDV、HDCAM、DVCPROHD、XDCAMHDどれもけっこう圧縮率が高い。互換性もない。今後何がデファクトスタンダードになるか予測がつかない。いろいろ考えてみると非圧縮という路線も見えてくるのだ。圧縮した素材を解凍して非圧縮で編集して再圧縮しテープに戻す。画質的にも時間的にもロスがある。メリットはディスク容量が少なくて済むということだけだ。

しかし考えてみればCMであれば実写素材はかなり少なくて済む。ラッシュサイズで仮編集してからOKカットだけ素材を取り込めばいくら多重合成でも数分程度で済む。非圧縮のインターフェースは意外にローコストだ。

ノンリニアのディスクに関しても圧縮形でやる場合も中間ファイルは非圧縮で置いときたいわけだから作業エリアは同じように必要になる。基本的にクロマキー撮影は同スタジオだからPCに直接録画すれば非圧縮収録が出来る。

今までの撮影で長いもので20分くらいは回していたからハイビジョンの場合HDDにして200GBくらいになるだろうか。ということは250GB×4のレイド0で1TBあれば何とかなるかも。外部から撮影した素材を持ち込まれる場合どうすればいいか。おそらくHDVか HDCAMになるだろう。

HDVはアフターイフェクトがデフォルトで対応しているので問題ない。HDCAMはそのうち納品用に購入しなければならないかもしれないがとりあえずはカメラごと持ってきてもらってHD-SDIで取り込むのが安く付く。スタジオカメラは非圧縮出力のあるカメラでいいのだ。と、いろいろ考えてみるもののアーカイブの方法や局納品テープなどやっかいな問題が残っている。

2006年02月13日

ハイビジョン制作機器導入カウントダウン

ハイビジョン制作機器導入カウントダウンハイビジョン制作機器の具体的な導入に対して現時点で手に入るもの、近い将来発売されるだろう機器などを予測しながら最も効率の良い、採算の取れるシステムを計画してみた。 まだ放送が始まっていないためCMスポンサーがハイビジョンに対してどのくらいの意識を持つか予想もつかないが確実にデジタルテレビは売れているし5年後には全てデジタルテレビに切り替わるのだ。

都心で始まったときCMはほとんど4:3のまま放送されていた。しかし普及率が高くなるにつれ16:9でのCMも徐々に増えてきた。ローカル局もこの1~2年でデジタル化が一気に進む。ただHD化には多大な設備投資が必要なわけでHDCAMでの局納品などかなり高いハードルが待ち受けている。HDVなど低価格なHD製作機器が発売される一方で導入にブレーキをかける要因も多々残っているわけである。じっくり状況を見極め慎重に検討してからの導入でないとHDCAM VTRを500万円で導入した途端放送局の納品形態がフレキシブルになったりしたら目も当てられない。

一零細プロダクションの意見など取り入れてももらえないだろうがローカルCMをHD化するためにはぜひともHDCAM以外の汎用メディア受付を検討して頂きたいものである。

デジタル放送に対応した高画質制作システムの段階的導入計画


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2006年02月14日

デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画

デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画●Avid Xpress Pro が有力に
Panasonic AG-HVX200 (実売)¥529,200 + P2メモリ4MB(HDで4分記録) ¥78,750
・Avid Xpress Pro ¥291,900 キャンペーン特価¥155,400(税込)
 P2カードからの各種HD規格の取込ができる。
・Avid mojo \291,900 キャンペーン特価\210,000(税込)
 Component-cable¥13,650+RS422-cable¥21,000
・After Effects 7 Pro ¥155,400 高精度クロマキーとスーパースローが出来る。

●リスク回避、トレーニング期間を考えた段階的導入
・Panasonic AG-HVX200 ¥529,200 + P2メモリ4MB(HDで4分記録) ¥78,750
・DVCPROHDの読み込み変換のためファイナルカットプロの導入 Mac mini  1.45GHz/1MB/100GB ¥105,290 + Final Cut Studio ¥128,000
※アドビではDVCPROHDの対応は希望薄のようなのでアップル路線に変更。
・この段階で84万。P2カードにHDで収録、MacminiにIEEEで転送、FCPでSD/RGB非圧縮に変換、winでクロマキー合成
○この環境でしばらく制作してみてMac環境が快適であれば作業の中心をMacに移していく。そうでなければwinで再構築。
・PowerMac G5 2GHzDualCore SDRAM2GB SATA500GB×2RAID0 ¥424,140
・Cinema HD Display 23インチ ¥149,800 ・Shake4 ¥330,000 ・DeckLink SP ¥78,750
AEの代わりにShake4を採用、直接DVCPROHDが扱え高機能、DeckLinkでベーカムコントロール(SATA RAID0でSD非圧縮は可能か?)
○winで構築する場合
・PCは現在あるものを使用P4/3GHz、メモリ2GB、HDD80GB+500GB モニターは720P編集であれば現在のものでも問題ない。
・ビデオモニターはP2カメラに素材を戻してカメラから720Pコンポーネント→50インチプラズマで確認。
・Avid Xpress Pro 291,900 DVCPROHDが扱える統合編集ソフト
(対応ハードの条件がかなりシビア)

■ソフトウェアの強化
・現状のシステムでも1920×1080の映像を編集することは出来る。デジカメの写真素材は600万画素で3000×2000ピクセル、イラストレーターでタイトル制作、3DCGを組み合わせればハイビジョンの動画CMを作ることが出来る。
Adobe Production Studio Premiumの導入計画。この新バージョンはHDVをネイティブに扱うことが可能。滑らかなタイムワープやリアルなデフォーカスなど画期的な新機能も入り効率的な制作ができる。
・HDV映像をファイルでもらうかカメラごと持ち込んで取り込み、最終出力をHDCAMを持ったポスプロにファイルで送ってテープ仕上げしてもらうことが出来る。

P2カメラ ■ ハイビジョンカメラの導入
Panasonic AG-HVX200
・ハイビジョン画質の撮影
・4:2:2クォリティ高画質クロマキー素材の撮影
色差解像度
DVCPROHD---640 / DVCPRO50---360 / DVCAM---180

・プログレッシブ30p シネライクガンマでフィルムカメラで撮影したようなトーンで撮影
・バリアブルフレームレート撮影で1/2スロー
・駒撮りアニメーション、インターバル撮影、スローシャッターなどの特殊撮影
・ハードディスクレコーダー HVX200はP2カードでの記録であるが媒体価格が8分録画で17万円と高価なため長時間記録の出来るFOCUS FireStone FS100の導入
・現時点(06.2.13)ではDVCPROHD/50をアフターイフェクト単独で取り込めるプラグインが発売されていない。カノープスのターンキーシステムが対応しているがソフトだけで扱えるものは今のところFCPだけなのでMACの導入を検討中
・720Pでのバリカム撮影ではフレームレートコンバーターを使わず出力することが出来るのでSD非圧縮にダウンコンバートしてベーカムに取り込みという方法が考えられる

カノープス ■DVCPPRO HD編集対応+ノンリニア編集コンピュータの強化
・ハイビジョン映像はNTSCの約5倍にもなるのでHDD容量、CPUも高速に対応しないと効率が悪くなってしまう。
Canopus REXCEED-P3100
HVX200のP2カード、DVCPROHD/50に対応したNLSでSD非圧縮も扱うことが出来る。


DeckLink ■非圧縮HD−SDI入出力対応
DeckLink HD Pro
非圧縮HD-SDIを入出力でき、デッキコントロールが出来るのでHDCAM VTRへの収録、取り込みが可能
・HD-SDI出力を持ったHDカメラをスタジオに持ち込めばクロマキー撮影が非圧縮HD-SDIで収録することが出来る。

 

S2000■HDCAM VTR導入
SONY HDW-S2000
・現在放送局でCMを受け付けているのはHDCAMとHDCAMSRのみである。
・現行ローカルCM制作費を考えるとほぼ採算は考えられない。制作費のコストアップがどこまで進むかスポンサーの意識次第でもある。

MA■MAの充実
・撮影から納品形態までフルデジタルになってくると音声もさらにハイクォリティでと欲が出てくる。
・ハイエンド機器は追求するときりがないので現状のアップグレード。

 

 

■特機の導入
・デジタル特殊効果だけでは表現に限界が出てくるので撮影にも特機を導入
・ドリー、クレーン、モーションコントロールカメラ、シュノーケルカメラ
・HVX-200はズーム、フォーカス、アイリス、RECのリモートが出来るのでリモコン雲台と手持ちのリニアレール1.5mを垂直に使ってカメラの完全リモート操作が出来る。


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

撮影はHDだが仕上げはSD

撮影はHDだが仕上げはSDハイビジョン放送は10月からなのでそれまではHDの需要はない。しかも10月からすぐにHDでの発注は来ないだろう。ということでカメラは導入したいのでHD撮影SD仕上げのシステムを構築することに。HDカメラはレコーダー一体のENG型とスタジオ制作カメラに分けられる。制作カメラは記録部分がないため比較的安くスタジオで使うには好都合だ。しかし今回はまだ外部プロダクションでもHDカメラを導入していないこともありENG形式を選ぶことにする。

ENGタイプでは肩乗せの大型カメラと民生機から派生した小型カメラが存在する。大型はレンズ交換式で価格は200万以上、レンズも高画質のものは200 万以上する。今回は小型カメラから選ぶ。というより選択肢はそこにしかない。採算が合わないからだ。sony、canon、victor、 panasonicからそれぞれ個性的なカメラが発売されている。記録方式、画質、価格、機能を細かく分析した結果テープレスのpanasonic AG-HV200が最終候補に挙がっている。

canonのHDSDI出力も捨てがたい、画質もかなりいいようだ。sonyも素性はいいのだがプログレッシブ対応でないのが惜しい。など迷うが今後も新製品が出てくる可能性はあるわけで導入タイミングまで目が離せない。将来はHDCAM VTRを導入することになるかもしれないのでHDVよりHDSDIに親和性の高いフォーマットの方がいいかなと考えている。とりあえず現時点では panasonic AG-HV200が特殊撮影も出来て価格もリーズナブルということでシステムを展開していく。

ENGとはいえ、うちのウリとしてはクロマキー撮影だから現在よりも高画質にクロマキー合成できることが選択の条件である。DVCPROHD1080/30pで撮影した場合クロマ解像度は水平640ピクセルある。これはHDCAMより色情報が多いのだ。これを取り込みSDサイズでRGBにダウンコンバートすれば色解像度は480ピクセルとなりデジベ4:2:2の 360ピクセルより情報量は多い。

あくまでも計算上なので実際はどうなのかやってみないとわからないが今までの経験上だいたいそのようになるようだ。現在はPCに取り込む際DVカードを経由しているためどうしても4:1:1になってしまう。そのためクロマキー処理はハードウェアのクロマキーヤー(4:2: 2)を使ってベーカムに収録したものを中画とマスクを分けて取り込んでいる。これはそれなりに面倒なものであるが4:1:1でソフトクロマキーするより断然高画質である。

2006年02月15日

HVX-200の解像度

HVX-200の解像度webを見ているとサンプル画像などが一般ユーザーによって掲載されている。それを見るとかなり綺麗な映像だ。しかしなぜかCCDのスペックが公開されていない。3CCDなのだがどうも100万画素以下だから公開していないのではないかと勝手に思ってしまう。
雑誌の解像度チャートを写していたものでは 600本程度しかなかった。感度を稼ぐため無理に画素数を上げないということでもあるらしい。しかし画素数が少なければイメージダウンになるから表記していないのか。

確かにフィルムライクな映像を作るときあまりシャープさを求めずしっとりとした映像作りをする。そう考えると万能カメラとして使うには厳しいのか。未だSDのワイドをアップコンして放送しているコンテンツがあることを考えるとつなぎとしてHVX-200をとらえるべきなのか。悩むところだ。


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2006年02月17日

HDCAMよりDVCPROHD

HDCAMよりDVCPROHDDVCPROHDをネイティブに扱えるソフトが増えてきているようだ。P2のようにテープデッキなしでのキャプチャーも出来るためポストプロダクションとしては非常に扱い易い。HDCAMに比べると圧縮率は高いが色情報はHDCAMより多くクロマキーにも向いている。一方HDCAMはHDSDIからしかキャプチャーが出来ないなどノンリニア編集には不向きかもしれない。

HDCAMSRであれば高画質編集も出来るがHDCAMはD-2のように最終放送素材納品フォーマットとしてしか生き残らないかもしれない。もちろん圧縮率を考えるとDVCPROHDも完成形ではない。ただP2フォーマットだと今後非圧縮に近い高画質フォーマットが追加される可能性は高い。テープではないので受け入れるソフトさえ対応できればどんなフォーマットを作っても問題はないわけだ。

ということで制作フォーマットはP2をベースとしたテープレスにほぼ決定。現在悩んでいるのは編集ソフトとプラットホーム。
macのFCPが捨てがたい性能を持っている。Shake4はモーフィングもできる。winではAvidXpressProHDがDVCRPOHDに対応している。これもリーズナブルに構成できそうだ。
カノープスは今のところターンキーシステムしか対応しておらずコストパフォーマンスが悪い。ただこの流れで行くとプレミア+アフターイフェクトもDVCRPOHDに対応するのも時間の問題に見えてきた。

そうなればかなりローコストに組むことが出来る。mac+FCPシステムにもちょっと揺らいだがやはりプラットホームから全て入れ替えはリスクが大きい。iPodで勢いのあるアップルだがいつまた躓くかわからないしね。

2006年02月18日

HVX-200の周辺は?

HVX-200の周辺あたらし物好きとしてはすぐに欲しくなるのだがここはじっと我慢して様子を見るしかない。HVX-200だがなかなか良く出来てはいるものの周辺が整っていない。まずズーム・RECがリモコンできるのはいいのだがフォーカス・アイリスもリモート操作できるようにしてくれている。ところがコントローラーがない。メーカーに問い合わせたところpanasonicからは発売予定はないらしい。しかも他社製品でも対応するものがないらしい。なんのこっちゃ。リモート雲台を使ってスタジオ撮影しようと思っていたがこれも他社製品の発売を待つしかない。で、やはりP2の読み込み問題だ。

単純にDVCPROHDを非圧縮 AVIにコンバートでも出来るソフトをパナソニックが出せば済む問題なのに全くそのようなソフトを出すつもりはないという。要するに編集ソフト側で対応するのを待つだけなのだ。AvidとAppleが対応しているのになぜAdobeが対応しないのか不思議だ。やはりメーカー間の取り決めなどがあるのだろうか。

アフターイフェクトを使い慣れているためにP2を導入したいがためだけに他のソフトに乗り換えるのもどうかと考えてしまう。というわけでまだまだ待つしかないのだ。そんなこといってると他のメーカーもテープレスで扱い易いシステムを出してくるかもしれない。
ソニーはもう、いろんなものを出しすぎているからまずないだろうが。


HVX200関連その他

ビデオカメラを買うぞー | クロマキー撮影 | 1080/30pからSD | 1920×1080 | P2でシステム構成 | 解像度が低すぎるHVX200 | ハイビジョン制作機器導入カウントダウン | デジタル放送対応高画質制作システムの段階的導入計画 | HVX-200の解像度 |

2006年02月19日

HDコンバート

ハイビジョンHDコンバートDVCPROHDを扱えるソフトを調べてみた。アビッドならwinで使えてソフトが29万、カノープスの場合ボードも必要で48万ターンキーなら98万、アップルの場合ファイナルカットプロが13万だがMacが必要。最低限スペックのMac miniが10万合わせて23万、編集までMacですればG5で組んで53万。とにかくローコストでということを考えるとMac miniにFCPを乗せるのが安いがこのマシンでは編集するには厳しいのでDVCPROHDをwin/AEで扱える形式にコンバートする程度になる。ただ非圧縮に変換して転送するだけでもそこそこ時間はかかりそうだ。MacにするのならG5にして完結させる手もある。

HDDを1TBにしAEのかわりに Shake4 33万を入れるとかなり強力なHD編集システムになる。HDモニタ、DeckLink(ベーカム用)で一式98万。ただ全て新しいソフトになるので覚えるのがちょっと大変。アフターイフェクトに慣れているので直接AEでDVCPROHDを扱うためにはカノープスのターンキーになるが上記Mac98万のシステムと同等なスペックで揃えると200万になってしまう。

こうして比較してみるとMacの方がHD編集に向いていることがわかる。
winはソフト、ボード、PCがそれぞれ別メーカーのためターンキー以外では相性の問題が気になる。その点Macはハードが限られているため比較的相性の問題は気にしなくて済むのもいい。などとMacが気になりだした。

2006年02月22日

HD編集なかなか大変

ハイビジョンHD編集なかなか大変パソコンで編集する限りでは現在最高速でもXeon3.8GHzデュアルである。メモリーを2GB積んでも60万くらいなものである。CPUパワーは非圧縮よりmpeg2などの高圧縮データを扱う方が必要になってくる。単純に非圧縮の計算をさせるだけであればSDに比べて5倍ほどあれば同等の時間で計算できるのだ。最近の編集ソフトはHDVをネイティブで扱えるようになったと出ているがこれはある程度のCPUがあればリアルタイム再生が出来るという意味のようである。

最終出力する場合は全てレンダリングしなおす必要がありリアルタイム時間の数倍かかっているようだ。CMの場合尺も短く合成処理の方が重いためコーディングの再レンダリングはあまり問題になるほどではないがむしろ圧縮による画質劣化が気になる。DV系以外はほぼmpeg圧縮を採用しているので合成などの特殊効果素材には向いていない。ということで今話題にしているDVCPROHDという方向が見えてくるのだ。

ところがDVCPROHDはパナソニックしか採用していないためHDVほど扱えるソフトが少ない。しかもP2カメラは今のところHVX200この機種しか発売されておらず発売間もないため対応を表明しているメーカーでも完全に検証が完了しているわけでもないようだ。HVX200は記録フォーマットがいろいろあり全てに対して対応するのも難しい状況があるようだ。

ウチで使いたいのは1080/30Pこれはクロマキーに対して有効。720/30Pこれはバリアブルフレームレートに利用。この2 種類が扱えればいいのだが実際は60iで取り込むといったことで紛らわしくなっている。メーカーもこのあたり問い合わせても確実な答えが帰ってこない場合もありまだまだ結論を出すには早いようだ。

2006年02月24日

テレビ局は何フォーマット?

テレビ局のフォーマットその昔CMはCFと呼ばれ16mmフィルムで納品されていた。コマーシャルフィルムである。時代は磁気テープに変わり1インチになった。テープ幅が 25mmあるということである。そしてデジタル時代になりD-2に変わった。しかしD-2はコンポジット記録のため編集などに向かずポスプロではD-1やベーカムが主流になって今やハードディスクのノンリニアが主流である。そのためCM素材もベーカムでも受け入れられるようになりそのデジタル版といえるデジタルベーカムというのがNTSCのCM素材フォーマット変遷である。

ハイビジョンはどうなっていくのだろうか。とりあえずHDCAM、HDCAMSRがスタートである。D-5HDやDVCPROHDなどは今のところ発表されていない。もちろん各放送局が全てのフォーマットに対応させるというのは不可能なことである。しかしSONYしか採用していないHDCAMだけでいいのか?むしろ汎用的なデータ形式での納品形態もあっていいのではないか。

ビデオ制作自体が低価格カメラやノンリニア編集機が発売されるようになって放送機器、業務用機器、民生機の差が顕著でなくなってきた。むしろ放送番組もチャンネル増加によって予算が削減され低価格な業務用機器で制作されることが多くなってきた。映画の世界でさえDVカメラで撮影してフィルムにするといったことが行われている。

放送局も時代の流れには逆らえないだろう。数千万の編集室でCMを作っていた時代では1千万のVTRもバランス取れるが100万のPCでも同等のクォリティで出来る時代に500万のVTRはあまりに不自然である。SONYにも考え直してもらわないといけないのかもしれない。毎度愚痴ってまうがせめて200万のHDCAMを出して頂きたい。

2006年02月26日

SONY HVR-Z1Jで作った番組

ハイビジョン SONY HVR-Z1Jで作った番組カーグラフィックTVがSONY HVR-Z1Jで作られているとある雑誌に書いてあったのでBSデジタルをハイビジョン録画して170インチに投影して見てみた。さすがにスタジオカメラに比べるべくもないが解像度的にはなかなか健闘している。

解像度はSDカメラのアップコンとスタジオHDカメラとの比較でスタジオカメラの80%くらいの線はいってるのではないかと思える。SDのアップコンよりははるかに高解像度なのだ。しかし色の再現性、感度の面で民生機からの派生機種なんだなと感じさせる。
特に走行シーンは周りが山ということもありいかにもハンディカメラですっていう画質になっていた。

三脚でクルマを撮影しているところはかなり綺麗に映っている。一部肩乗せENGカメラで撮ったと思わせる高画質なシーンも見受けられたがさすがに綺麗だ。しかしこのENGカメラとZ1Jは価格は一桁違うわけでここまで表現できてしまえば低価格番組はこのレベルのカメラで充分なのだと納得してしまった。

2006年02月28日

液晶テレビはフルHDパネルになってくる

液晶テレビはフルHDパネルになんとフルHDパネル1920×1080ドットの液晶テレビがインチ5000円台で発売されだした。40インチ以下のプラズマはフルHDパネルが非常に作りにくいという。そこで液晶陣営は差別化を図るため一気にフルHDで勝負に出るのではないかと考えられる。
だから今は少々安くなったからといって液晶テレビを買うのは待った方がいいかもしれない。

30インチくらいまでなら1280×720のパネルでも充分高解像度なのだがそれを超えてくるとやはりフルHD パネルは違いが顕著に現れてくる。今、国産のフルHDパネル液晶は高嶺の花だが来年には当たり前になっているのではないかと。しかしフルHDパネルを満足させられるコンテンツがどれだけあるのか。
それも問題なのだが…

2006年03月02日

AVID

ハイビジョン AVIDCM編集は30Pで行っているのでもちろん30Pで取り込みたいところなのだがなぜか30NPが出来なくて24NPだけが出来ると書いてある。しかしネイティブなのだから再生モードがないだけということなのかもしれない。 24NPで取り込んで非圧縮で書き出し、アフターイフェクトに読み込んで30Pで編集する。これで問題は解決できそうだ。あくまでも変換のために使うソフトなのだから。もったいない話である。

もちろん時間が経てば何らかの形で解決する問題なのだろうが今欲しいとなると何かが犠牲になってしまうのだ。キャンペーン期間中に購入するべきか。ついでにキャンペーン中にMojoを購入することも検討中。
現在カノープスでのビデオテープ収録システムを構築しているがやはりバックアップは欲しい。しかもMojoの場合コンポーネントケーブル出力が出来、直接デッキコントロールが出来るメリットがある。
考えてみればファイナルカットよりアビッドのほうが歴史が長いわけで信頼性は高いはずなのだ。安い買い物ではないので悩む悩む…

2006年03月06日

機能別のパソコン

ハイビジョン 機能別のパソコンパソコンがこれほど低価格で入手できるようになると機能によってパソコンの構成を変えたほうが効率よくなる。とはいえ最初から数台購入するのはもったいないわけで最新のモデルを最も負荷の大きい作業に割り当てることになる。軽いのはweb関連、事務関連である。次に二次元処理、フォトショップ、イラストレーター。この手の作業は別マシンにしておくとレンダリングなどをやっている時間に作業が出来る。

次に3次元処理、これにはOpenGLの高速ボードが必要なので他の機能と兼用するのはもったいない。レンダリング自体は分散作業も出来るのでどのマシンでも出来る。最後に編集作業。できればこれも音声関係と SD編集、HD編集と2セットに分けたいところである。SDはDVベースなのでかなり軽くて済む。音編集もそうだ。しかしHD編集となると3D並みにレンダリング時間がかかってしまう。ディスク容量も桁違いに多いし高速ディスクを必要とするので全くの専用機にしておきたい。といった風に作業とマシンを対応させることが出来る。

マシンも何年かすると陳腐化して高速なマシンが欲しくなる。新しく入れるとシフトさせていけばいいのだ。とはいっても多少その機能に合わせたカスタマイズをしているので簡単に入れ替えれるものでもないが。現在は3台。次回、HD非圧縮用に一台予定をしている

2006年03月07日

いよいよ発注(HVX-200+Avid Xpress Pro HD+Adobe Production Studio Premum)

いよいよ発注(HVX-200+Avid Xpress Pro HD+Adobe Production Studio Premum)HVX-200+Avid Xpress Pro HD+Adobe Production Studio Premum

撮影がらみの仕事も増えてきたしバックアップ用のPCを遊ばせておくのももったいないのでそろそろ決心。採算が取れるのどうのってのはあまり考えないことにしよう(笑) 設備投資を躊躇していつまでもローテクでやってると仕事も減るし…なんていろいろ理由を付けてみる。購入してしまうと買うまでのワクワク感は一気になくなりうまく動くかなぁ、なんて不安の方が大きくなるものだ。

最近ではあまり相性みたいなことで不具合が出ることは少ないのでいいが、昔は賭けだった。なのでターンキーにしたりシステムベンダーから薦められるセットで購入していたものだ。納入されてからも一ヶ月くらいはまともに動かないといったことがあった。今回は3箇所からの購入。やはり別々で購入すると不具合が出た場合たらいまわしにされるわけでリスクがないわけではない。いくらメーカーに問い合わせて問題ないと思いますなんて言われても実際動かしてみるまでは不安なのだ。

後は届くのを待つばかり。ネット上にカメラの取り扱い説明書を発見。来るまでに使い方を熟知しておこう。ソフトも一気に新バージョンが何本も来るので一度に覚えられない。とりあえずAvid Xpressが優先される。タイムライン編集ソフトなのでそれほど難しいことはないだろうと思う。アドビ関係はかなりユーザーインターフェースも変わっているので新しいソフトくらいの気合がいるかもしれない。これらは全てサブシステムにインストールされるためいきなり仕事に使うわけではない。ゆっくり覚えていくことにしよう

2006年03月08日

続・いよいよ発注

ハイビジョン新しく出来ること

・HD撮影、HDCG、HD編集、HDCAM納品ができます(HDCAM収録は外部)
・SD画質が4:2:2入出力対応で高画質になります(DVCPRO50)
・SD仕上げにおいてHD撮影素材を使うことでズーム、パンニングが画質劣化なくできます
・クロマキー合成が高画質になります(HD処理4:2:2)
・ハイスピード撮影、インターバル撮影、駒撮り撮影などの特殊効果撮影ができます
・AEのタイムワープとカメラのバリアブルフレームを組み合わせると超スローモーションが高画質で実現します
・プログレッシブ、シネライクガンマでフィルム撮影のような効果が出せます
・画像のぼかし効果が従来よりリアルになりレンズによるデフォーカスに近くなります
・今までスタジオ固定カメラでしたが持ち出しができるようになります
・ノンリニア2システムになりディスク容量もアップ、マルチカメラ編集、長尺物にも対応できます

2006年03月10日

HDCAMの採算性

ハイビジョン HDCAMの採算性昨年のCM制作本数実績から割り出すと年間百数十本のベーカムをプリントしていることになる。現在はフリップCMからの移行期間ということもあり格安でやっているがHDCAMとなれば少しはコストアップが出来る。たとえば1本1万+テープ1800円とすれば年間120本あるとして120万。HDCAM デッキが450万+収録マシン200万とすれば5年半で償却と単純計算できる。もちろんCMフォーマット仕上げ以外にも使えるわけだし同業者にも HDCAMが完全に普及するまではHDCAMだけの利用も考えられる。

しかしこの計算は全てHDCAMで納品した場合の計算である。アナログでいいから安くしてくれと言われると計算が崩れてくる…

Avid到着

ハイビジョン Avid到着早速取扱説明書を読み始めるがAvidのマニュアルは英語版の直訳的表現が多いのと、やはりハイエンドのシステムから入門用に価格を下げただけあって難解な表現が多い。ある程度わかっている部分はこういうことを言いたいのだなと想像出来るが、その文章だけでは何を言っているのか全く理解できない表現もかなりあり初心者にはマニュアルから入ることはお勧めできない。

という私もタイムライン系編集ソフトは突っ込んで使ってきていないので理解に苦しんでいる。あれができない、これが出来ない、これをするにはここを参照など一般的に丁寧といわれるマニュアルに比べると1/3くらいの情報しか書いてないのではと思わせる。
確かにハイエンドとも言わせる要素も多くビデオとの接続方法などもかなり専門的な表現で書いてある。入門ソフトでは「まず繋いで使ってみよう!」みたいなところから入っていくのだが、いきなりインストールする前に…みたいな脅しが入ってくる。結局使ってみるとどうってことはなかったりするのだが初インストールというのはどうにも気を使ってしまう。

Mojoもシンプルな構成なのにそれなりの説明書が入っている。これは逆に音声の赤をそれぞれにみたいな図を見ればすぐわかるようなことを文書表現していたりするから変である。あまり読みすぎていると本当にこのマシンで動くのか?なんて疑問さえ出てくるのだ。で、読んでいてわかったのだがMojoではDVCPRO50のキャプチャーは出来ないとあった。

しかしこの表現ではMojo本体のiLink から出来ないという意味なのかアナログ入力に対してもDVCPRO50コーデックが出来ないのかあるいはPC本体のIEEE1394でないと出来ないという意味なのか…ちゃんとした説明がない。

2006年03月11日

カメラ到着

ハイビジョン カメラ到着一日遅れてカメラ到着。しかし、メモリーカードは今月下旬になるらしい。やはりソフトを覚えるよりカメラ機能を覚える方がいい。来る前にネットの操作マニュアルをある程度読んでいたが放送用カメラでもこんなに複雑なものは他にないだろうというくらい多機能だ。このコンパクトなボディにそんなに機能を詰め込んだらさぞかし使いにくいだろうと思っていたが実機が着て触ってみるとなんと扱い易いボタン類。さすがバリカムの実績からダウンサイズしただけのことはある。質感もいいしこれはいい買い物をした。

ハンディカム感覚で手持ち撮影するには重いがそんな撮影はほぼないので問題ない。むしろいい三脚が欲しくなってきた。うーむ、カメラを触りたいがとにかくAvidをちゃんとインストールする方が先だ。オペレーションマニュアルは英語版だけだ。日本語メニューにも切り替えられるらしいがいろいろ不具合があると書いてある。昔はどんなソフトも英語メニューだったのでメニューは英語のままでもいいがオンラインヘルプの日本語版が英語メニューに対応していなければ意味がない。

どうも、最初に読んだのが READ MEだったのが悪かったらしい。不都合なことばかりが羅列されているのだ。10年前のwave frontを思い出す。英語マニュアルで使っているとあちこち不都合が出てくる。いやな記憶だ。AvidのREAD MEを見ているとそれにちょっと似ている。そう考えるとアドビ製品は完成度が高い気がする。アドビとアビッドだがかなり違う(笑) 比較するなよ。

2006年03月12日

配線計画

ハイビジョン 配線計画バックアップという意味も含めて二系統を同時に使えるように配線を考える。従来はDV系の流れだったが今回はベーカムコンポーネントで直接つなげることが出来る。またカメラからの入力もあるのでかなり複雑になってきた。ハイビジョンに関してはカメラの再生画を直接モニターで見る方法しかとっていない。
しばらくはSD仕上げしかないのでいったんPCに入れてしまうとプレビューはSDでしかできない。レンダリング結果をHD解像度にすることも出来るがカメラに戻すことが出来ないのでハイビジョンで見ることは出来ない。HDでの制作が入ってくるようになればこのあたりもどのようにするか考えなくてはならない。

配線図配線整備

配線関係を整備することにした。
HVX200もまだP2カードが届かないので収録テストは出来ないがカメラのスルー画像を50インチのプラズマに接続してその辺にあるものを写して見た。
期待以上のクォリティだ。
カメラの操作性も良くできている。質感も悪くない。VX-1000用に使っていた三脚に乗せてテストしたがやはり安い三脚は安定しないのでいい三脚が欲しくなった。
配線は現状の流れをキープしながらAvidのテストが出来るようにした。いちいち配線しなおさなくて済むようにとの配慮だが新システムが軌道に乗れば配線はもっとシンプルになる。

2006年03月16日

アドビプロダクションスタジオプレミアム

アドビプロダクションスタジオプレミアムいきなりインストールするのもトラブルの元なので解説ビデオを先に見てみた。ホームページではセットになっているから安いのだろうと思っていたらそうでもないようだ。
それぞれのソフト(6本も入っている)が有機的に動作するよう作られているのだ。
だからソフトもそれぞれが独立したものというより一体化したもののようなイメージに見える。
マニュアルだけは一冊ずつあるがCDは5枚しかなくDISC1~5としか表示していない。
違法コピーに対しても以前のような簡単にコピーできるようなものではないようだ。
ビデオに関しては簡単な操作を画面を見ながら日本語で解説してくれているのだが初めて見るのに親切に作ってある。できれば完全なマニュアルビデオも付属してくれるとありがたいのだが。とにかくこれだけの種類のソフトのGUIを統一し、データのやり取りを有機的に出来たアドビに感心するばかりだ。
これがあればほぼ他にソフトはいらないと思わせるくらいの出来ようだ。

2006年03月17日

画質比較

ハイビジョン早速スタジオ撮影があるためセッティング。まだP2カードが来ないため今回はHVX200からコンポーネント出力を直接ベーカムに収録することに。ところがHVX200の出力はあくまでもモニター出力用途なのでSやコンポジットと同時出力できない仕様になっている。

ベーカムに入力するとシンクが取れないのでクロマキーヤーをフレームシンクロナイザー代わりに使いベーカムに入力。キーの抜け具合も確認できるのでこれはこれで便利。今まで使っていたカメラとスイッチングで比較してみた。
DXC-930はディテールはマイナスいっぱい以外はデフォルト。HVX200はシネライク480/30Pにしてある。
ぱっと見た感じは930がコントラスト高くてしゃきっとした感じである。しかしハイライトは飛び気味だしシャドー部分もあまり陰影が付いていない。HVX200 はそのあたりさすがにうまくまとめてあるといった感じだ。

HDの画像を見を見てからSDの画像を見るとなんとほけボケなんだろうかと思ってしまうのは仕方ない。そうかといって撮影時にディティールを上げてしまうのは禁物だ。
今回はウエディングドレスでの撮影なので特に白飛びは気になっていたので HVX200が間に合ってよかった。

2006年03月22日

ハイスピード効果

ハイビジョン ハイスピード効果HVX200では60fsから細かくハイスピードの設定が出来るようになっている。
一方一般の60iカメラでもフィールドを分割して30Pで再生すれば 1/2のスローになる。
フィールドを使うので垂直解像度は半分になってしまうがそれなりのスロー効果は出せる。

ところでハイスピード撮影の効果なのだが、なんでもスローにすればドラマチックに見えるかというとそうでもないようだ。自動車の走行シーンなどはまったく効果がない。
もともとゆっくり歩いている人物などもあまり効果が見えない。どうも分析するに見慣れた物理現象がゆっくり動くと不思議な感覚が出るようだ。物が落ちる、壊れるなど。女性の長い髪を振り回すなども物理現象だ。

人間の表情や動きは意識的にゆっくり出来るから重力など物理現象が伴わないと不思議に見えない。笑っている表情も頬の肉が揺れているとか筋肉で動く部分以外のところで表現しないと効果が出ない。

2006年03月24日

VHSの代わりになるHDは?

VHSの代わりになるHDCMの仕事をしていて不可解なのは未だにチェックがVHSだったりする。
CMといえば映画より時間単価の制作費が高いというようなもの。画質を優先して 35mmフィルムで撮影したり放送用でも最も高画質なVTRで編集したりする。
なのにチェックはVHSでいいのか?
「せめてDVかDVDに!」と云い続け、とうとうハイビジョンの時代に突入してしまった。
今やSDのチェックはメールを使ってウィンドウズメディアプレーヤーである。

この流れで行くとハイビジョン映像のチェックもWMVになってしまうのか。ブルーレイもHDDVDも規格が乱立状態では普及は望めない。今更テープの時代でもないのでHDVはほぼありえない。WMVは現状HDでもせいぜい5Mbps程度だ。地デジやBS、HDDVDで25Mbps前後だからかなり画質が落ちる。いずれにしてもハイビジョンテレビ自体がどれだけ先方においてあるのかという問題もある。現状でもまともなテレビが置いてある確立はけっこう低いのだ。そうなればやはりパソコンの方が普及率高いといえる。

NTSCはテレビ受像機の見え方が独特でパソコンの見え方と大幅に違うものだったがハイビジョンは比較的パソコンモニターに近い表現になっている。そう考えるとWMVがもっとも使い勝手が良いのかもしれない。せめて15Mbpsくらいの圧縮で見せたいものだ。

2006年03月25日

P2カードが来た

P2カードが来た早速カードを入れてテスト撮影。720/24NPと1080/30Pモードを試してみた。
カメラからコンポーネントでプラズマディスプレイにつなぎ映像だけを確認してみる。
録画モードを切り替えると表示モードも切り替えなくてはならずちょっと面倒だ。
撮影の設定モードはフィルムルックでディティールは最小にしているので多少眠い画像だが充分ハイビジョンの画質だ。
さすがに24P表示だと比較的ゆっくり目のパンニングでもぱたぱた見えてしまう。

パソコンに取り込むためカードリーダーをを取り付けた。それからP2カード読み込みのためのドライバーをインストールするのだが妙なメッセージが出てきた。
メーカーに問い合わせるとマニュアルとは違うようだ。
結局市販の汎用カードリーダーは使えないとのこと。
ノートパソコンのカードリーダーしか使えない?
デスクトップでカードリーダーを使う場合は20万以上もする純正のカードリーダーしか使えないという。
20万のカードリーダー買うくらいならノートパソコン買った方が安いではないか。

仕方がないのでHVX200とPCをUSB2で直接繋いでソフトをインストール。なぜかP2のビューアーソフトはネットからのダウンロードになっている。頻繁にバージョンアップでもしようというのか。P2カードからPCにコピーする場合もこのビューアーからでないとうまく行かないようだ。特殊な構成になっている。一応パソコンのHDDにコピーできるところまではうまくいった。ではAvidXpressProHDで読み取れるのか。Xpressは日本語リファレンスがないので先日注文したトレーニングDVDで操作をチェック。2万もするDVDだが英語マニュアルよりましなので購入した。確かに映像で見ると本を読むより理解は早い。しかし入門用だけのことはあって全ての設定項目に対して解説しているわけではない。
結局P2カードからの読み込みは説明がなかった。簡易設定で P2から読み取ったコンテンツをXpressにインポートしようとするがうまく行かない。この時点でタイムアウトというかメーカーサポートの受付時間を越えてしまった。この次は来週である。

DVDを見てアナログキャプチャーのやり方があったのでこれを試してみることに。
ベーカムをRS-422で接続、Xpressでキャプチャーパネルを表示させDVDで見たように設定すると一発でベーカムを認識してくれた。最初画像がPC側に表示されずおかしいと思ったが一度ソフトを立ち上げなおしたらうまく行った。
Mojoはかなり繊細に出来ているようだ。
ある意味気まぐれだ。接続はアナログだが取り込みはまずDV4:1:1で取り込んでみた。ちゃんとbinホルダーに取り込め再生も出来た。
感激!クロマキー用に4:2:2も試すためDVCPRO50 4:2:2に切り替え取り込んでみたが何も問題なく出来た。

取り込んだものを非圧縮AVIで書き出しし、アフターイフェクトに読み込んでみた。
キーヤーで合成したら綺麗に抜けた。これで一つはクリアである。
4:1:1と4:2:2の両方で抜けを比較してみたがアナログ接続がSだったせいかあまり違いは顕著ではなかった。4:1:1の方が若干被写体に背景色が回り込んでいるかなという感じである。
ここまでくるのにいろいろトラブルはあったがあと一歩だ。 Avidのトレーニングビデオを見たがアフターイフェクトに比べれば長手方向の編集ソフトはシンプルなもである。
ちゃんとした日本語マニュアル作って欲しいものだ。
つづく

2006年03月27日

ハイビジョン映像のキャプチャー(Avid Xpressで取り込み)

ハイビジョン映像のキャプチャーAvid Xpressは日本語のリファレンスマニュアルがないので悪戦苦闘。
メーカーサポートセンターとやり取りしながらやっと取り込めるようになった。
サポート対応に思う
1080、720、480DV50など色々なパターンでテスト撮影して取り込んでみた。
XpressからAVIの非圧縮ファイルに書き出し AfterEffectsに読み込んでチェックしてみた。初キャプチャー初プレビューに感動である。\(^O^)/

バリアブルスピード撮影に関してXpressは720/24PNしかサポートしていないので書き出しの際に30Pを指定して書き出したらおかしな映像になった。今度は24Pで書き出しAEに読み込んでみた。AEは最新バージョンでこのあたり自動認識できるようになっておりコンポジションにクリップを乗せると勝手に720/24Pになっていた。

コンポジション設定を30Pに変えると自動的にプルダウンされている。実に賢い。で、クリップを24Pから30Pに変更してやっと60P撮影素材を2倍スローの30P再生することが出来た。マニュアルにはない使い方というのはなかなか疲れるものだ。

2006年03月28日

ワークフロー

ハイビジョン ワークフローCM制作が主体となるため、どうしても合成、特殊効果に強いAfterEffectがメインアプリとなる。
したがってHVX200からAvid Xpress、そしてAfterEffects7、再びAvidXpressでベーカム落しという流れがSD制作のワークフローになる。

一般的にAfterEffectsで長手方向の編集はできないと思われているが長手方向の編集ソフトと縦方向の編集ソフトを行ったり来たりする手間を思えばAEで全て編集してしまうほうが効率はいい。
なのであくまでもAvid Xpressはビデオ操作専用のソフトということになる。
Mojoと連動させているのでコンポーネントでベーカムと繋げられRS-422を使ってフレーム精度でコントロールすることが出来る。

まずはHVX200から XpressだかHVX200ではP2カードにDVCPRO50/30PもしくはDVCPROHD/30Pでの撮影収録となる。
ハイスピード撮影の時のみ 720/24PNでの収録になる。この3種類の素材Xpressで読み取りAEで読み込めるフォーマットに変換するのだ。
AEではクロマキー、カラーコレクション、スケールなどの加工を行う。
クロマキーに有利な4:2:2が扱えるためのDVCPRO50&HDなのである。さらにHD素材であれば拡大に耐えられるしエッジのクォリティが4:4:4に近くなる。

AEで合成加工編集された素材を書き出してXpressでベーカムに落とすわけだがこれら一連の画像フォーマットを何にするかが問題である。
新システムはHDDをレイドにしていないので低圧縮のフォーマットはリアルタイム再生できない。
しかしDVCPRO50を再生してみたら駒落ちなしに再生しているようだ。
これが問題なければクロマキーにも具合がいいしもちろん収録フォーマットとしても高画質である。将来的にHDをどうするかという問題はあるが当面SDの作業においてはDVCPRO50/30Pをデフォルトのフォーマットにしようと考えている。

2006年04月01日

P2初本番

ハイビジョン P2初本番まだいろいろテストしている段階ではあるが本番に使ってみた。
撮影したものがPCに取り込めないなどのトラブルがあると大変なので撮影後すぐに取り込んでチェックするまで出演者にも待ってもらった。
撮影時間はDVCPRO50の場合カード一枚で8分しかないが今回は部分カットのバリエーションなのでこの時間でも充分だった。
撮影後、取り込んだ映像は短時間で転送できるし、すぐにPCで確認できるのでカードのデーターを消し、新たな撮影もできるのである。

完全なNGカットはその場で消してしまえば容量の節約になるし後で選ぶのも楽だ。撮影したカットは一つずつのクリップになっているのでVTRからキャプチャーするときのような面倒くささも全くない。なによりも全てデジタルで動いているという安心感がいい。

音声も非圧縮なので直接マイクを繋いで録音しても音質面で安心だ。
今回は同録でマイクスタンドを立てて録音したがマイクが少しオフ気味になりちょっと明瞭感が悪くなってしまった。やはり同録はピンマイクのほうがよさそうだ。

初チャレンジとしてはまずまずの成功だったが今後もっと効率よくクォリティをあげていくための方法を探っていこうと思う。

2006年04月05日

コンポーネント接続したものの

ハイビジョン非圧縮AVIをDVCPRO50に変換Xpressにインポートして表示してみるとなんだかすごく解像度が低い。
インポートの設定がおかしいのかとサポートセンターに聞いたが問題ないようだった。
しょうがないのでDV25に切り替えて同じことをやってみると綺麗に出力された。
どうもMojo がDVCPRO50に対応していないのかもしれない。
とはいえ、取り込みはDVCPRO50で出来ている。
なんとも不可解である。気を取り直してDV25 でタイムコード指定して落としてみる。
シンクを引いてから落とそうとしたらノンドロップでは落とせないことがわかった。
しょうがないのでドロップフレームでシンクを引きなおし落としてみる。
しかしドロップフレームはどのようにタイムコード指定していいものかよくわからない。

01:00:00:00から1分前がスタートなのだが00:59::00:00が存在しない。00:59:00:02からなのだ。しかしクリップは45"、12"、21"などきっちりした秒数で作っている。計算がややこしすぎる。ノンドロップフレームでは単純計算でいけたのだが。スタート位置を00:59:00:02に指定して落としてみるとなぜか5フレーム以上ずれたところから収録されている。何度か違う場所の指定を収録してみると旨く合うところやずれるところ、なぜか頭に黒い画像が入る場合など理解が不可能だ。

クリップ自体がノンドロップで作られているからなのだろうか。
これでは指定どおりに収録することが出来ないのでとりあえず諦めた。もう少しドロップフレームのことを勉強しなくてはなるまい。
CMのような短いコンテンツの場合ノンドロップが管理しやすいのは言うまでも無い。

Xpressをノンドロップベースで動かせる方法も探さねばなるまい。なかなか一筋縄ではいかない。とはいえこちらに知識がないからというのが本音だが。試行錯誤を繰り返していると少しずつ見えないところも見えてくるのが不思議だ。

続きを読む "コンポーネント接続したものの" »

2006年04月07日

HD映像のプレビューをどうするか

ハイビジョン HD映像のプレビューをどうするかHD映像が撮れるとちゃんとしたHDテレビで見たくなる。
現状ではHVX200にD端子を繋いでAVアンプに繋げばプラズマやプロジェクターで見ることは出来る。しかしこれは撮影したままの映像でしかない。
PCに取り込みアフターイフェクトなどで加工したものは今のところSDに落とさなければモニターで見ることが出来ない。

本来HVX200のP2カードに書き戻しでもできればいいのだがAvidXpressProではそれができない。

P2のビューアーというものが存在しないのでアフターイフェクトで編集したハイビジョンデータはどのようにしてお客さんに見てもらうのか。
最終納品は外部プロダクションに依頼してaviデータからHDCAMに落としてもらうラインにしてあるが、制作サイドでハイビジョン画質をプレビューできない。
簡単で低価格にプレビューする方法は無いものか?
PCの速度を速くしてPCモニターをHD解像度にするというのはちょっと金額が高い。
HDDVDやブルーレイにオーサリングするのも手だが今のところ商品が出ていない。

低価格HDVカメラを購入してHDVで書き出しする。
これが比較的現実的かもしれない
Avid もプレミアもHDVに対応しているし、これなら持ち出しもできるから先方にハイビジョンテレビがあれば見ることも出来る。それでも今は15万はするわけで暫定的な処置としてはちょっともったいない気がする。

2006年04月08日

新システム導入のメリットは?

ハイビジョン・ハイビジョンでの撮影、編集、納品ができるようになった。(HDCAM収録は外部
・HVX200導入で高画質、プログレッシブ、シネライクガンマでフィルム撮影のような効果が出せるようになり、さらにAEのタイムワープとカメラのバリアブルフレームを組み合わせて超スローモーション映像を実現した。
合わせてインターバル撮影、駒撮り撮影でStopmotionアニメなどの特殊効果撮影が可能。
・クロマキー処理の流れがシンプルになりしかも高画質になった。(HD処理4:2:2)
・オーディオインターフェースUA-25とAdobeAuditionの導入でナレーション録音、MAが効率よく多機能で出来るようになった。

・SD仕上げにおいてもHD撮影素材を使うことでさらに高画質を実現した。
画素数比較

●クロマキーに有利なDVCPROHD
HVX200にはいろいろな記録モードがありどれがクロマキーに最適なのか迷ってしまう。1080/30Pは収録時に水平を1280に圧縮してしまうので SDで使うのであれば720/30Pと同等と考えられる。ただ100Mbpsのレートを更にサイドカットするので情報量としては75Mbpsに相当するだろう。
720/30PをSD編集に持ち込む場合1.5倍までのデジタルズームは画質劣化がないし左右のパンニングにも余裕が出来るというメリットが出てくる。

DVCPRO50というモードがあるがこれの場合50Mbpsで4:2:2 720×486色差360×486となり720/30Pより若干クォリティが落ちる計算になる。

2006年04月09日

新システム導入の想定外

ハイビジョン新システム導入の想定外▼テストの中で問題になった箇所(Mode:Hivision)
・Xpressでは720/30PNの読み取りが出来ないためバリアブルフレームレート素材の取り込みは720/24PNで行うことになるが書き出しを 30Pにするとプルダウンになってしまった。結局24Pで書き出し、アフターイフェクトで24→30変換することで解決した。
・XpressのP2取り込みがインポートではなく特定のホルダーを作成してメディアツールからの取り込みであることが後でわかった。
・P2カードからパソコンの取り込みにカードリーダーを使う予定でUSB接続カードリーダーを購入したが使えないことが判明した。純正カードリーダーかノートパソコンのカードリーダーしか使えないとのことであった。
・P2に記録されるデータ形式は汎用フォーマットということだが対応しているアプリケーションがまだ少なくCanopus、Avid、AppleFCPなど数種類に限られる。

▼テストの中で問題になった箇所(Mode:SD)
・Xpress+Mojoでコンポーネントベーカム収録を計画していたが現時点ではタイムコード制御がうまく行かず調整中。
・Xpress+MojoでDVCPRO50 4:2:2の入出力が出来ると思ったがMojoが対応していないことがわかり断念。
・DVコーデックはカノープスのオリジナルがいちばん高画質と判断。

そして次のステップへ

とりあえず今回のデジタル放送ハイビジョン対応としては目的を果たしている。
あくまでもコストを抑え、いつHDの受注が来ても手間暇はかかるが作ることが出来るという体制を作りたかったのである。
これで転送時間、レンダリング時間などいろいろな部分のノウハウを蓄積し数年後、CMのほとんどがHDになるときどのようなシステムが効率がいいのか検討する材料にしようというものである。
現時点ではVTRの価格がネックであり採算ベースのシステムを組むのが困難な状況である。しかもHD対応ノンリニアシステムも出たばかりだしPCも現状のハイエンドマシンでもかなり厳しいように思う。現行のSD編集並みとはいかないまでも2倍程度のコストでSDと同じくらいの軽さで作業できるシステムが組めないと採算が取れないだろう。次の世代の新製品に期待するしかない。

2006年04月23日

ブルーレイ ディスク

ハイビジョン ブルーレイ ディスクHD映像を簡単にプレビュー出来ないかと色々思案しているのであるが、HD DVDが先行してプレーヤーを発売し、Blu-ray Disc(ブルーレイ ディスク)陣営はPCドライブが先行した。
パナソニックがドライブを開発し、アイオーデータもこれを使った製品を発売する。
しかしよく見るとハイビジョンテレビで鑑賞できない。あくまでもパソコンモニターで見るしか出来ないようだ。
HDテレビ出力対応のパソコンなら繋げるかもしれないがあくまでもデータストレージとしての使い方が目的なのか?ハイビジョン映像をBlu-ray Discに書き込むことが出来るとある。
このあたりもあまり詳しく書いてないのだがIEEE1394を接続して取り込むとしか書いてない。HDVのことなのだろうが一旦取り込んだHDVファイルや非圧縮ファイルの対応は出来るのだろうか。

BD-Rのディスクが2100円RB-REが2900円位とのことなのでHDプレビュー用にはREが便利そうである。
いずれにしても出たばかりなのでもう少し様子をみないとどうにも判断付かない。

2006年05月12日

新規格「AVCHD」でHDVはなくなる?

AVCHD ロゴ新規格「AVCHD」でHDVはなくなる?HDVが出てそれほど経過していないというのに、SONYと松下がHDカメラ規格「AVCHD」という規格を発表した。
これは、テープではなくディスク規格であるのがおもしろい。
放送用には使いづらいHDV、業務用には松下がP2、SONYはXDCAM、コンシューマーに新たにこの規格が出たということはHDVを捨てたと考えていいのだろうか。
要するにテープメディアに依存する規格は将来性がないということなのかもしれない。
ビットレートをMAX 18Mbpsにしているあたり多少HDVの25Mbpsに遠慮している感はあるがあからさまにmpeg2より2倍以上圧縮効率がいいといっているあたりどうなることやら。mpeg2、mpeg4、H.264いずれにしてもネイティブで編集するには不便な圧縮であるため業務用編集ソフトは中間圧縮を勧めてくるのではないかと思われる。

民生機においてはどちらを選ぶか微妙ではある。
とにかくこの規格のポジションは民生機である。
HDVはどうするの?業務用、ハイアマチュアなんて市場でこれから大きく広がるとは考えにくい。ひょっとするとHDVはかなり寿命が短いかもしれない。
メーカーとしては単にDVテープに入れられるHDフォーマットを繋ぎに作ったに過ぎなかったのかもしれない。今後フィルムのスチールカメラが辿ったようにビデオテープも同じような道をゆくのかもしれない?

ディティールの好み

サンプルイメージハイビジョン ディティールの好み右の写真はサンプルイメージだが上がまったくディティール処理などを施していない画像、中は印刷レベルに使うディティール、下はSDビデオクラスでニュースなどの画像に使われるディティールと思ってください。
この画像はあくまでもシミュレーションですが実際の画像を拡大してみるとこのくらいの差があるのです。
実は人間の肉眼自体にもディティール回路はある。
残像による補色効果は知られているがこれと眼球の微振動の組み合わせでコントラストの強めな被写体のエッヂに電気処理で施されるディティールと同じ効果が現れるのだ。
人間のディティール回路も被写体の大きさによってどのように見えるか、個人差もある。
そこで思うにビデオ撮影にしろデジカメ撮影にしろ今のカメラはディティールがデフォルトである程度付けられている。
しかもテレビ受像機にもけっこう強めに付けられているので下の写真のようになってしまう。
20インチ程度のテレビで受信状態のちょっと不安定なところでもある程度ぼけた感じのない映像ということでこのようなディティールを付けているのかも知れない。
しかし今やハイビジョン、デジタル送信で30インチ以上の固定画素ディスプレイということになればあえてディティールを入れなくても人間の目のディティール回路ではっきり過ぎるくらい見える。
むしろディティールを付けすぎるとせっかく被写界深度を浅くして奥行き感のある映像を作っても少しくらいフォーカスのずれた場所でもあたかもピントが合っているかのような悪影響が出てしまう。
上の写真を見てもわかるようにモデルの目にフォーカスが来ているので耳とそのありの髪の毛はアウトフォーカスになっている。
ところが中の写真になるとそのあたりまでほぼピントが合っているように見えている。
下の写真になるとピントが合っているというより別物の画像に見えてしまう。
意外に気にしていない人が多いようでビデオ撮影時にディティールをOFFにして撮影してくださいなどというとモニターを見ながらこんなぼけた映像でいいんですか?と確認されてしまうことが多い。

ディティールのない画像とはぼけた画像ではなく加工されていないオリジナル画像なのである。
ハイビジョン番組ではぜひともオリジナル画像を見てみたいものである。

2006年05月20日

さらばNTSC

ハイビジョン さらばNTSC720×486ピクセルの中に画像を作りアナログのビデオテープに記録し放送局で送出システムに転写されNTSCコンポジット信号で電波になって放送されるNTSC。
あまりに古い規格のため最新のデジタルハイビジョンと比べると新聞と美術印刷くらいの違いがある。コンピューターで作った画像はRGBでPC モニターにはくっきり表示される。
これがテレビ放送に乗っかって一般のテレビに表示されるともとの情報の1/3以下に劣化してしまう。
せっかく手元で綺麗に仕上がったと思っていても放送された作品を見るとがっかりしてしまう。
その点デジタルハイビジョンはmpeg圧縮はあるものの作った時点から受信され光に変わる寸前までデジタルでキープされる。
鮮度が全く違うのだ。

アナログというのは機器を通すたびに劣化が起こる。
ケーブルが長いというだけでも記録したテープの保存状態によっても劣化が起こってしまう。
これは作り手にとってストレスなのだが、インフラがデジタルになる事で、作ったものがちゃんと視聴者の元に届く時代が、やっとこさ来たのである。

2006年05月22日

ハイビジョン編集をするなら

ハイビジョン編集をするなら現在流通しているシステムである程度ローコストで、ハイビジョンも扱えるシステムということで今のシステムを導入したものの、やはり非常に不便なシステムであることが使ってみてつくづく感じる。
Avidのシステムがそもそもまともに機能していないのと、非圧縮素材を扱うのは現状のシステムでは難しそうだ。
15秒のCM であれば何とか作れそうではあるが何本も量産するほど軽快に扱える流れとはいえない。

現状の問題点としてP2カード1枚に記録できる時間が4分である事。
NGの多い撮影だと一枚で撮り切れず、転送にUSBを使うため三脚からカメラを外してPCのそばに移動する。
Avidで変換するため映像と音声に分かれたファイルをAvid用のホルダーにコピーしないといけない。
MXFファイルは映像ファイルと音声ichごとのファイルが独立している。
Avidで読み込んで非圧縮AVIで書き出しをするのだが1GB(SDで約30秒)を超えるとなぜかアフターイフェクトでエラーが起きる。
物理的な問題か設定変更で解決できるのか未だ不明。
このあとアフターイフェクトに取り込んでCM編集作業を行う。
まだHDで仕上げたことはないのは仕上げても見る方法がないからだ。

そこで将来HDのみの編集になったときの流れを考えてみる。
P2カードはそのうち32GBクラスが出て10万以下になるだろう。
専用外付けカードリーダーも今は20万以上もするがもっと安いものが出てくるだろう。
これで転送は一気に楽になる。
PCはHD対応ということで数テラバイトのレイドディスクに4GBクラスのメインメモリ。デュアルCPUといったところか。
アドビは今年中にはP2に対応してくるのではないかと想像する。
そうなれば非圧縮ではなくDVCPRO HDで全て扱うことが出来、画質劣化も少なく容量も速度も確保できる。
ビデオ出力はやはりHDCAMが標準フォーマットなので外すわけには行かない。
現状編集機能が付いているデッキで一番安いものが\450万する。
数年すれば中古で、せいぜい\350万がいいところだろう。
DVCPROHDをリアルタイム再生してHD-SDI出力できるボードを装備すれば目標にた達するが、PC、ビデオボード、VTR、モニターで約 500万。5年リースで月額10万になる。

大都市圏では数年前から地上デジタル放送が始まっているにもかかわらずCMのほとんどが 4:3のSDをアップコンして放送していると聞く。
こちらローカルではやっと今年10月から開始なのだが早々とHDの問い合わせなどあるが、はたしてすぐに主流になるのか疑問も残る。
HDVやXDCAM、P2、DVCPROHD、HDCAMとまだまだどうなるか予測できない。

放送局もテープレスを全く無視することも出来ないだろう。
弱小プロダクションとしてはハードルが下がってから飛び越えないと設備倒れになってしまう。

2006年05月23日

テープレス納品のシミュレーション

ハイビジョン テープレス納品のシミュレーションCMといえば長くても60秒程度である。
テープはドロップアウトもあるし管理が厄介だ。
記録も再生も専用のデッキがないと出来ないし記録フォーマットは沢山あり一種類のVTRで一種類のフォーマットしか記録できないという不経済さがある。
しかもコンピュータのデータ記録ドライブより桁違いに高い。
そのわりにエラー訂正はコンピュータメディアより信頼性が低い。

こういったことを考えるとCMのような短尺素材の流通形態は光ディスクが適しているのではないかと考える。
映像ファイルにメタデータとプロキシファイルを一体化しどのコンピュータでもプロキシファイルでプレビューできるように再生ソフトも組み込んでおく。
そうすれば広告代理店に放送用のVTRがなくてもパソコンと光ディスクドライブがあればプレビューできる。
プロキシファイルはメールでのやり取りもできる軽いものにすればクライアントのチェックもこれで出来る。
メディアはカートリッジ入りの方が何かの衝撃にも強いということでBlu-ray。ファイルの汎用性をキープするためコーディングソフトも配布するべきだろう。
流通データは非圧縮がいいがRGBやYUV、8bit、10bit、音声の記録レートなどがばらばらの場合も多いので一度コーディングソフトを通して共通化したフォーマットに変換すれば間違えることはない。こうすればSDもハイビジョンも同一のメディアで扱うことが出来るし経済的だ。

放送局でもいろんな種類のビデオテープを巻き戻したり編集したり無駄な作業が減るし間違いを起こすことも減るしなにより高画質をキープできるのだ。
いずれそうなるのは間違いないだろうが早くやって欲しいと思うのは弱小プロダクションの焦りに過ぎないのかもしれない…

2006年06月14日

P2編集

ハイビジョンHVX200でクロマキー撮影する場合4:2:2にするためP2カードへ収録している。
残念ながらDVテープにはDVCPRO50が記録できないためだ。
P2カードは立ち上がりも早く、サムネイル表示で再生確認できたりと便利このうえないし、画質も非常に綺麗だ。
しかしP2対応のアプリケーションが少ないため非常に面倒くさい取り込みをしている。
・P2から専用のホルダーにコピー
・そこからAvid用のホルダーに画像と音声別々にコピー
・Avidを立ち上げ非圧縮AVIにエクスポート
・AfterEffectsに読み込みKeyLightでクロマキー
・アルファ付き QTのアニメーション圧縮最高画質に書き出し
こういった複雑なプロセスを毎回行っている。

アフターイフェクトがP2のファイルそのまま取り扱えたらこのプロセスは全く必要がないのだ。
いずれアドビが対応するか、サードパーティーのプラグインで対応することになるのだろうがそれまではこれでやるしかない。

2006年06月21日

アップルの波

ハイビジョンまたまたアップルがやってくれました。
インテルマックもインパクトあったけどなんとShake4.1を¥268,000 も値下げし¥62,000で販売するというのだ。
DVCRPO HD使っている私としてはちょっと無視できない動きである。

ShakeはAfterEffectsのプロバージョンと同等のソフトである。
とはいえ価格帯から言ってハイエンドクラスのソフトだったわけだ。
AEもプロバージョンとなると\148,000だが、これよりも大幅に下げた形になった。
アップルはかなり HD編集に本気のようだ。P2、DVCPROの編集対応は現在アップルが最も充実している。

AEをメインに編集している私としてはFCPとShakeを同時に覚えるというのにかなり抵抗はある。
しかしこのままwin陣営でまともな対応ソフトが出ないとなると考えざるを得ない。
と思わせる衝撃的な価格設定なのだ。
また松下はSDカードの高速版を出してきた。
こちらは民生用だが大量に販売されれば価格も下がってくる。
P2カードの低価格化も拍車がかかるといいのだが。

2006年07月11日

「地デジ」見ると作るでは大違い

ハイビジョン 「地デジ」見ると作るでは大違いやっと地方でも地デジが見られるようになる。
というより全てがデジタルになり現行のSDはなくなってしまうのだ。
NHKがMUSEアナログハイビジョンを試験放送した当時それを見られるテレビは400万円もした。
今では地デジテレビは10万円台から買うことが出来る。
CMなど作っている側からすると制作機器は大変な変化である。
SDであっても放送機器は大変高価なものである。
むしろハイビジョン化はメーカー努力によりSD製品の数割高に抑えられている。
ところがSD製品には放送機器のワンランク下にある業務用機器というものがあり放送素材に使うことが出来る。
しかも中古市場も大きく最低限のシステムを組もうとすれば数百万で揃えられる。
実際そのようなシステムで制作している。

ローカルでは設備投資にはシビアでないと採算が取れない。
今年10月からローカル局でもHDCAMの受付を開始する。
それに伴いMOデータでの静止画搬入や局側での編集作業は廃止するとのことだ。
2011年にはSD放送は停止し全てがハイビジョンになってしまう。
その頃までには放送局もCM素材としてSDを受け付けない体制に切り替えてくるだろう。

地デジといえば大都市圏では2003 年12月から既に放送開始されている。
にもかかわらずCMはほとんどSDなのは不思議である。
来年までにはほとんどの地域で地デジ放送が開始されるがはたして受信機はどの程度普及するのか、CMのHD化はどの程度進むのか。
こういった状況を観察しつつ次期機材に更新するタイミングを考えていかねばなるまい。

いずれにしても現時点でHDCAMのCM納品をしようとすると1000万円以上の設備が必要になってくる。
とても採算が取れる計算が出来ない。
もちろんまだ歴史も浅いため中古市場にも機材は出回ることが少ないし出てもまだ高価である。
HDCAMは放送機器ランクの機種しか出ておらず最低のものでも約 500万円している。
業務用機器はどうかというとP2やXDCAMがありカメラやレコーダーは二周りほど低価格でそろえられるものが出てきている。
ところがこれらのメディアのままでは局納品が出来ないため最終的にはHDCAMにコピーしないといけない。

というわけでどう転んでも500万のVTRはついてまわるのだ。。
カメラに関してはノンリニア編集機に取り込めればどんなフォーマットでもかまわないわけでこれに関してはカメラ、ノンリニア共にHD化は済ませている。
この編集された映像データをHDCAMにコピーするためのフレームバッファとHDCAMのVTRが必要なわけである。
SDに関しても開業当初は VTRを所有していなかったためテープに落とすのを外注していた。
HDに関してもニーズの少ない段階では外注体制で間に合うとは思う。
しかし全てがHD化される頃には自前で持ちたいと思うわけで…

2006年07月12日

フルHD

ハイビジョン フルHDシャープは37インチ以上の液晶は全てフルHDにすると発表した。
50インチクラスのパネルだと50cm程度の距離で見るとWXGAとフルHDのパネルの違いがはっきり見てわかる。
しかしよく見てみると放送されている素材の解像度がついてきていない。
テレビのエンハンスもかなり強調されておりあまり恩恵を受けていないと感じる。
試しにエンハンスを完全にはずし観察するとフルHDパネルのディスプレイでもぼやっと見える。

前にも書いたがフルHDの解像度 1920×1080ピクセルに完全対応している放送用VTRはHDCAM SRとD5 HDしかないのだが放送局に導入されているのは送出用の部分くらいで、つまり制作用にはHDCAMがメインで解像度は1440×1080であり色差解像度は480×1080でしかない。
開発当初はこんなに早くフルHDのテレビが出るとは思っていなかったようだ。
色差解像度が水平480しかないということはクロマキー合成する場合DVと同様4:1:1、つまり1/4で合成することになりいかにHDといえどもエッジのギザギザ感は目立ってしまう。

このように放送局側の体制が整っていない現状にはたして割高のフルHDパネルテレビを買うべきか迷ってしまう。
そんなことを言っているうちに全てのテレビはフル HDになって価格は落ち着いてくるだろうからその時買えばいい。
それよりも放送局のHDCAMがデファクトスタンダードになっている現状がいつ変わるのかが興味ある。
次の変革はテープレス、フルHD、低圧縮のようだ。

2006年07月23日

放送局にDVCPRO HD

ハイビジョン 放送局にDVCPRO HDPanasonicによるとNHKで約200台採用されたそうだ。
他にも民放ローカル局が導入しているというが、どのような使い方をされているのかは書かれていない。
たぶん報道利用が中心ではないかと思うのだが今後CMや送出などにDVCPRO HDが採用される可能性はあるのだろうか。
P2をプラットフォームに採用している局もあるらしい。
信頼性を重視する放送局だからテープレスにはなかなか移行できないだろうが地方局から実績が上がってくれば、ある時期一斉に変わる可能性はある。
ただSONYに独占されていたテープ業界だけにテープやめたから Panasonicというわけにはいかないだろう。

まだSONYには放送向けアンチテープメディアが出てきていない。
XDCAMはあくまでも業務用だし圧縮率が高すぎてハイエンドな世界では使えない。
とりあえずHDCAMがデファクトスタンダードになっている感はあるが制作側からクォリティ面での不満も出てきているという。
HDCAM SRに移行するのか、新しくテープではないメディアが登場するのか楽しみだ。

来年はいよいよ地上デジタル元年になりそうだがそのあたりの動きも活発になっていくのではないかと思われる。
とりあえず個人的にはDVCPRO HDがCM搬入に採用されると導入デッキが200万円ほど安くなるので助かるのだが…

DVCPROHD AJ-HD1400 ¥2,491,650 (system5)
HDCAM HDW-S2000 ¥4,488,750 (system5)

2006年07月24日

ハイビジョンハンディカム

ハイビジョン ハイビジョンハンディカムハイビジョンのハンディカムが各メーカーから出始めた。
それにしてもいきなり超小型なのには驚く。
ハンディカムの使い方といえば家庭で子供の運動会を撮影したり友達の結婚式で撮影したり旅行に行ったとき撮影といったプライベートな撮影だ。
撮影した映像はそのままテレビに繋いでカメラで再生、DVDなどにコピーといった方法、パソコンに取り込んで編集するなどいろいろだが撮影したメディアをそのまま誰かに渡すといったことはほぼ考えられない。
ということで記録メディアの汎用性が問われることはなくなった。
なので最近のハンディカムはDVテープやDVD-RW、SDメモリーカード、HDDとさまざまだ。

このいろいろなメディア、どれかに収束するのかと思えばそうでもない気がする。
それぞれ使い勝手、メリットが異なってくるからだ。
HDDは長時間記録ができるが保存性が悪いので最終的にはどこかにコピーが必要になる。
DVD-RWはランダムアクセスを生かした記録再生と保存性がいい、メモリーカードはカメラ本体を小型軽量化出来る。
こうしてみるとやはりテープだけは消滅していきそうだ。

一方業務用はどこへ向かうのだろうか。
撮影と編集を別のチームでやることは日常一般的である。
この場合撮影素材をどう渡すか大きな問題だ。
もちろん圧縮フォーマットの違いも問題になってくる。
今のところ最も汎用性の高い方法は撮影したカメラをNLE(ノンリニア編集機)にHD-SDIで接続してキャプチャーするという方法だ。
この方法のデメリットはキャプチャー時間が実時間より短縮できない、NLEが非圧縮なら問題ないがコーデックの解凍・圧縮が行われる。
最も効率がいいのは撮影時のコーデックと編集のコーデックが同じでメモリやHDDなどで手渡しできるタイプだ。
パナソニックは放送用、業務用ともに P2で行きそうだがコーデックの種類が多いのがいいやら悪いやら?

2006年07月26日

地デジ放送完全移行:地方局に公的支援 政府・与党検討

地デジ放送完全移行:地方局に公的支援 政府・与党検討
ハイビジョン 地デジ放送完全移行:地方局に公的支援 政府・与党検討こんなニュースが出ていた。 地方局もそうだろうがその番組やCMを制作している下請けプロダクションに対しての支援というのはないのだろうか。 財力のあるポストプロダクションなどは早くからHD対応して初期のHD機器は陳腐化してきているものさえあるがなかなか中古市場には出回ってきていない。 もともと放送機器はかなり高価なのだがDVが登場してからというもの画質的な差が少なかったこと、放送局でも報道で採用したことを受け一気に普及してきた。 それでも放送用流通テープはD-2、デジベ、ベーカムになるわけでVTRデッキはいきなり高くなる。 その後、業務用レベルに僅かに機能、性能を落とした低価格ベーカムVTRが登場してハードルは下がり今では新品でカメラ、編集機、VTRをシステムで揃えても500万もあれば導入できるようになった。

同じレベルでHD化しようとしてもVTRがネックになり1000万は軽く超えてしまう。
SONYが独占しているHDCAM路線をどうにかして欲しいと思うわけだ。
いつもHD化の話になるとココに行き着くのだがこの公的資金をHDCAMという高いハードルにつぎ込んではくれないだろうか。
HDCAM VTRの低価格版を開発し、HDCAM以外の低価格フォーマットも流通フォーマットに採用して地方局にも導入してもらう。
こういったことができれば零細プロダクションでも低価格の機器でHD化を進められるのだが。

2006年08月13日

HDフォーマット最終兵器?

ハイビジョン HDフォーマット最終兵器?SONYはHDCAM、HDCAMSR、XDCAMHD。
PanasonicはDVCPROHD。
メーカー依存していないHDV。
これらのフォーマットを吹き飛ばすほどインパクトのあるフォーマットが出てきた。

それはMPEG-4 H.264である。
コンシューマー用ではAVCHDというフォーマットで既に商品化されている。
編集ソフトメーカーもこれに準拠した製品を開発すると表明している。
これをさらに業務用化したのが H.264/AVC-INTRAフォーマットだ。
テープやディスクに依存しないという点でAVCHDと共通性はあるがAVC-INTRAというのは編集のしやすいイントラフレーム圧縮だ。

さらにH.264はmpeg2より倍近く圧縮効率がいいというか同じ圧縮率なら二倍高画質といえるのだ。
まだ細かな仕様は把握していないが1920×1080のフルHD解像度記録のモードもある。
PanasonicはP2の記録フォーマットとしてこのH.264/AVC- INTRAを採用するらしい。
ということは今後1920のフルHD記録は必須になってくるわけでSONYも採用してくると思われる。

近い将来HDCAM、 DVCPROHDは放送用として解像度不足ということで消える運命にあるといえる。
HDVもテープメディア限定のため消えていくだろう。
そのくらい H.264のインパクトは強烈だ。

2006年08月15日

業務用H.264

ハイビジョン 業務用H.264パナソニックがP2記録のレコーダーに採用することを表明したが今後が楽しみだ。
H.264は業界標準にされているためどこのメーカーでも採用できる。
つまりSONYだPanasonicだのメーカー間競争がないわけだ。
これはありがたい。
現在DVがメーカー間をまたがってかなり標準的に使えるのと同じようなイメージだ。
ただしローカル性があってDVCPRO、DVCAM、CanopusDVなど互換性のないものも多い。
H.264もいろんなモードを持つようになるだろうからどこでも使えるというわけには行かないだろう。
ただメーカー内だけのローカルフォーマットで終わらないのはユーザーとしてうれしい。

要するにノンリニア編集ソフトメーカーなども開発し易くなるわけだ。
手っ取り早いところで民生用のAVCHDが発売されたがパナソニックはP2用に2007/4月から採用するといっている。
気になるのは記録モードだ。
同じ記録レートならどの記録フォーマットより高画質といっているがコンパクトにまとまるということで高圧縮のモードしか持たなければハイエンドな業務用には使いづらい。
50MbpsでDVCPROHD クラスの画質になる。
出来れば4:2:2 1920*1080/60pや4:4:4 RGBのような高画質モードも記録できるとハイエンドにも使える。
P2で100Mbpsまで記録できるわけだから期待できそうだ。
1080/240pのようなハイスピード記録はカメラ内部のバッファメモリーに記録して変換する方式が出てきそうだ。
記録フォーマットに60pを持たせるバリカムのような考え方は今後廃れていくだろう。

いずれにしても今までテープフォーマットに縛られていたものが一気に自由になったわけだ。利用者側もそれなりの知識がないと使いこなせない。
単純に記録レートだけで画質の選択は出来なくなるし互換性やレート変換による画質劣化など意外な落とし穴も出てくる。

2006年08月24日

圧縮伸張とリスケーリング

ハイビジョン 圧縮伸張とリスケーリングハイビジョンの規格は1920×1080ピクセルなのだが実際の撮影、編集、放送、受信という流れで見た場合どれだけデジタル変換が通って劣化していくのか。

HDCAMでは水平解像度を1440に圧縮している。しかも画像自体もDCT圧縮をかけている。撮影カメラから出た非圧縮のアナログ信号はまずこのVTR のフィルターを通されることになる。スケーリングと圧縮だ。ノンリニア編集機に取り込む場合HDCAM圧縮がそのまま扱えるものがほとんどないためハイエンド非圧縮編集機以外では独自の方式に再圧縮される。そのデータを編集する際にも伸張、加工、圧縮というプロセスが加り、このときにスケーリングもされる編集ソフトもある。

仕上がったデータを放送局に持っていくために再度HDCAMに入れる必要があり、ここでも伸張、圧縮が行われる。テレビ局では素材をサーバーに入れなおさなければならない。再び伸張、圧縮。今度はmpeg2であるからダメージが大きい。ところがデジタル放送の最大のメリットは次にある。サーバーから送信、家庭のアンテナで受信、デジタルチューナーでアナログ映像信号に変換されるまではmpeg2は素材のままで加工されることはない。しかも最近のデジタルハードディスクレコーダーはこの送られてきたmpeg2を加工せず録画できるためDVDやVHSのように録画しただけで画質劣化するメディアとは一線を画す。そういった意味では家庭用機器のほうが画質劣化に対しては厳重である。しかもこのmpeg2は1920×1080なのだ。

mpeg2は圧縮率が大きくそれだけでかなり画質劣化があるとはいえ伸張するのは一度だけなのでここで精度良く戻してやればかなりの高画質が得られる。話を戻すが製作現場から放送局までの間でなんと画質劣化の要素が多いことか。もちろん非圧縮で全てが流通すれば画質劣化は起こらない。しかし今の時点ではコスト面で現実的ではない。かといってHDCAMを使ったこのようなプロセスで本当に高画質が得られるのか疑問が残る。

近い将来HDCAM SRより高画質のフォーマットが現れ撮影素材はより高画質になりノンリニア編集は全て非圧縮になり放送局への搬入は非圧縮か放送用のmpeg2になるのではないかと想像出来る。つまりHDCAMはもとよりテープメディアそのものがなくなってしまうのだ。そんな未来が見えるのに5年もかけて500万以上もするVTRを償却するのは合点がいかない…

2006年08月25日

ついに出た!SONYのHDCAM戦略

ハイビジョン ついに出た!SONYのHDCAM戦略HDCAMは最初の発売時点からSD機器の価格を意識して3割り増し程度の価格設定にしたと言う。それでももともと500万以上もするデッキではハイエンドのポスプロや放送局しか導入できない。アナログベーカムでは放送用のベーカムと完全互換の業務用機で100~200万という破格のシリーズを出してきた。HDCAMもそのうち低価格のものを出さないと本格的にテープメディアは消えてしまうのではないかと思っていた。しかしSONYはやはりやってくれました。予想以上に早いタイミングだと思う。HDCAMの据え置きVTRは既に5機種もラインナップされている。(4,725,000円~6,825,000円)

それに対し今回出たHDW-1800が、3,465,000円だ。機能的には省かれている部分もあるがLCDモニターが付いたりHDVのアダプターが付けられたりとむしろ使い勝手は良さそうだ。アナログVTRと違ってデジタルVTRは方式が同じであれば価格が安くても画質を落とすことはできない。そのため機能を増やしたり削ったりして価格の違いを出すしかないのだ。なのでいきなり200万なんて機種を出すと今までのものがほとんど売れなくなってしまう現象が起こる。

ノンリニア編集が主流になった今ではVTRに多機能を求めることはない。あくまでもテープストレージでありコンテンツ流通メディアでしかないからだ。放送局のデファクトスタンダードがHDCAMになってしまった今、他のフォーマットを探しても無駄だ。HDCAMが安くなるのを待つしかない。まずは第一歩である。

安くて高機能なものが後から出てくると古い機種を持っているところが手放すようになる。そうなれば中古市場も活性化してくるのだ。新品の最低価格のものより機能が落ちる古い機種はもちろんそれより安くなるわけで300万円を切るのも時間の問題だろう。アナログベーカムは定価220万の機種が10年落ちで40万以下で流通している。
勝手な想像だがSONYの戦略的にはHDCAMを低価格路線にシフトしてHDCAM SRを放送系スタンダードにしようということかもしれない…

2006年08月26日

究極フォーマット!

ハイビジョン 究極フォーマット!P2のカメラを買ったからパナソニックに肩入れしているというわけでもないがやはりメモリー録画は非常に便利だ。現状HVX200ではDVCPRO100 の記録になるのだがこれは輝度1280クロマ640サンプルになる。

HDCAMが輝度1440クロマ480サンプルだからクロマキーにはDVCPROHD の方が有利だった。それ以上となるとHDCAMSRの輝度1920クロマ960(4:4:4では1920)しかなかった。ところが次期P2のフォーマットにAVC-Intraが入り、これに100Mbpsモードが出来るという。これは輝度1920クロマ960サンプルなのでHDCAMSRと同等になる。 SRは440Mbpsだから画質的には及ばないがsonyにとってかなり脅威のフォーマットになることは確かだ。

AVC-Intra100Mbpsモードがパナソニックローカル規格でなければぜひとも他社でも取り上げてもらってノンリニアは全てAVC-Intra対応になると非常に便利になる。ディスク容量も助かるしメディアのやりとりもひょっとするとデータで行うといったことも可能になってくるかもしれない。目指せデファクトスタンダード!

2006年09月03日

地デジレポート(鳥取県鳥取市)

ハイビジョン 地デジレポート(鳥取県鳥取市)まず受信環境だがCATVのパススルーではまだ試験放送は流れておらず本来の送信所ではない毛無山からのUHF信号を受信している。しかしアンテナの方向は霊石山を向いているわけで入るはずはないと思っていたのだがなぜかTSKだけが受信できているのは奇跡のようだ。NHKはスキャンのとき局の名前だけは出るが映像は全く表示しない。TSKも昼間になるにつれて受信状態は悪化し2-4時ごろはほとんど絵にならなかった。しかしこれだけ受信状態が悪いにもかかわらず映る時はくっきり表示されるデジタル放送は感動だ。ゴーストは全くない。

そんなわけで夜だけ一部の番組を視聴したレポートを書いてみる。ハイビジョンの画質だがBSデジタルでいつも見ているので特に感動はない。映画をやっていた。画像のコントラストが強く黒潰れを起こしている。これはオリジナルと言うかテレシネ時点でこのような画像になっている可能性はある。特におかしいと言うほどではないが映画のオリジナルはもう少し暗部のディティールがあるのではないかと感じた。ところがこの映画の間に出てくるCMがなぜか黒浮きをしているのが気になった。もしかして映画の画質を補正するため再送信するときにでも全体に補正を掛けたのか?ハイビジョン映画といえば5.1chというイメージなのだが吹き替え2chの映画はいくらハイビジョンになっても迫力は半減である。地上波で5.1ch放送するのはいつなんだろう。

気になったのがTSKのハイビジョン放送が上50ピクセルくらいだろうか、切れているのだ。時報の数字の上1/4が切れている。同じ放送をアナログで見るとちゃんとフレームに入っているのだ。SDでレターボックスになっている画像をよく見ると上の黒帯が狭い。デジタル放送なのにこんなことがありえるのだろうか不思議である。とりあえず試験放送中だから調整中なのか。しかし1080ピクセルと固定画素ディスプレイ。どこにずれる要素があるのか不思議である。

そして肝心のCMだがハイビジョンで流れていない。原因はいくつか考えられる。ハイビジョンで作られたCMがローカルはもちろん、全国版もほとんどない。スポットはローカル局が管理しているからローカル局に送られてくるCM素材がまだハイビジョンのものでない。

ではキー局の提供CMはどうかと言うとやはり4:3なのだ。これもローカルで切り替えているのか?このあたりの事情はよく知らない。
で、レターボックスのCMがいくつかある。パナソニックや資生堂のCMである。これはたぶんハイビジョンで作られたCMだと思うのだが局入れ時点でレターボックスにしているのかキー局でレターボックスにしているのかローカル局に送られる時点でレターボックスにしているのか…テレビ局に聞いてみないとわからない。

というわけでCM関してはハイビジョンのものを未だ見ることはない。BSデジタルのCMでもハイビジョンで送られているのは一割もない。関西の知り合いでもハイビジョンでCMを作ったことがないという話を多く聞く。いったい、いつになったらハイビジョンCMが流れるようになるのか。ローカルでも10月からはHDCAM素材を受け付けると言う。まずはそこからのレポートなのかもしれない。ハイビジョン番組も民放はまだまだ少ない。

もう一つ疑問が残るがHDCAM納品された16:9のCM素材はアナログ放送では自動的にレターボックスになるのだろうか。この場合、ワイドSDテレビをノーマルで見たとき上下左右に黒帯が出ると言う現象が起こる。これはテレビ画面に対して約75%の大きさ、面積にして50%という小ささなのだ。まだ地デジをハイビジョンで視聴している人口が少ない今の時点にこのような放送をしても広告効果が低いと思われてもしょうがない。

2006年09月07日

HDは1440×1080?

ハイビジョン HDは1440×1080?フルHDパネルの液晶、PDP、プロジェクターなど次々発売されてきて地デジはてっきり1920×1080で送られてきているものだろうと思っていたが、どうも違うようだ。
BS放送や地デジに使われているMPEG2-TSには1920×1080のMP@HLと1440×1080のMP@H1440があるという。実際の放送ではBSは大半が1920に対して(BS-iとBSフジが1440)地デジは全て1440のようである。これにはちょっとがっかりである。 BSに比べて地デジは僅かに帯域が狭いためこうなっているようだが今後1920にシフトしていく可能性はあるのだろうか。

もっとも、番組制作の大半が HDCAMやDVCPRO HDで制作されているわけだから1920で送られてきても全てフル解像度になるわけではない…まぁ、あまり解像度などのスペックにとらわれるのはオタク症状の表れなのかもしれないが(笑)知らないで電気屋さんの勧めるフルHDパネルを買うのはちょっともったいない気がした。

電気屋さんいわくは「EPGの番組表を見てくださいよ、フルHDの番組表は細かい文字もくっきり見えるでしょ」…これは放送ではない。どうりでフルHDのパネルとWXGAのパネル並べて比較しても実写ではそれほど差がないと感じた理由がわかった。
とはいえWXGAパネルは垂直解像度も低いわけでもっと違いが出ても良さそうなものなのだ。スタジオ収録の番組はかなり解像度高く見えます。これはカメラ、レンズがいいのと収録もたぶんSRでやっているのでしょう。カメラアウトの解像度が高いのにエンハンスをけっこう強く掛ける傾向があります。
これはスタジオの場合前後の距離感が必要ないためピンボケをごまかす目的があるのではないかと勝手に歪んだ想像をしています(冗談)。
これに対してドラマはエンハンスを掛けずナチュラルな画像なんですがレンズ、収録系の影響も絡んで解像度はかなり低めに見えます。SDカメラをスクイーズで撮影したものより3割アップみたいな。ま、見ている側は勝手なことを言いますわ(笑)

2006年09月09日

ついに地デジ開通!

ハイビジョン ついに地デジ開通!いつ来るかとCATVに繋げて一日2回ほどスキャンしていました(笑)ついに本日信号が流れてきた。今日からハイビジョン三昧です。来月シーテックが開催されるが秋の新製品でハイビジョンレコーダーのいいものが発売されればいいのだが

と、喜んで見ていたが数時間後には信号が途切れてしまった。一時的な送信テストのようだった。夕方のニュース時間帯だったのでローカルニュースを見てみた。あれっ、山陰ローカルははまだハイビジョンでないの?まだ試験放送だからなんでしょうか。あれだけローカルニュースの中でもハイビジョンを宣伝していたんだから放送するはず。

SONYからHDVの新型カメラがが発売された。今更HDVかと言う感じだがこれは業務用を前提にしたカメラなのかと思わせる内容だ。ホームビデオの世界は撮影したメディアの流通は考えないでいいのでHDDやDVD、SDメモリなど様々だ。
しかし業務用となると撮影と編集が別のプロダクションだったりすることはよくあることだ。この場合撮影した素材を持ち込む編集スタジオは全てのフォーマットに対応しなければならなくなる。業務用レベル、放送報道レベル、ハイエンド制作レベル。この3種類くらいに絞って欲しいものだが現時点で出てきているフォーマットは…HDV HDCAM HDCAM-SR XDCAM-HD AVCHD AVC-INTRA DVCPRO-HD P2 D-5 などである。全部揃える訳に行かないでしょ。。

2006年09月20日

平面HDテレビはフルフレーム

ハイビジョン 平面HDテレビはフルフレーム4:3のテレビ制作といえばデジタルで720×486ピクセル、ピクセルアスペクト0.9というのが一般的だ。
フルフレームと言うのはこのピクセルを全て表示するのだがNTSCでは最初ブラウン管テレビだったため表示サイズが精度良く作れないということで外側10%あたりをテレビ枠でマスキングしていた。
ブラウン管は古くなると画面サイズが更に不安定になるため文字情報など伝えなくてはならない情報は80%以内に収めるよう決められた。近年の平面テレビは固定画素でありデジタル回路で制御されているため勝手にサイズが変わることはない。しかしNTSCで決められたテレビ安全フレームという規定があるため外側をマスキングする行為は残されている。しかし4:3の液晶テレビでも今や95%から97%の表示をしているようだ。それでもまだ古いブラウン管テレビを見ている家庭もあるわけで番組制作側としてはいきなり90%枠まで文字を移動するわけにいかないわけだ。

一方、デジタルハイビジョンテレビは始めからデジタル放送をターゲットにしているのとこれからはほぼ全てが平面テレビになるだろうとのことでフルフレーム表示が標準になっている。メーカーによってはオーバースキャンで97%あたりになっているものもあるようだが基本的に全て表示する方向にいくようだ。そうなるとハイビジョンでの番組制作というのはNTSC時代のように安全フレームやタイトル安全という概念は全くなくなり画面の端っこに文字を配置しても読めると言うことになる。
要するにパソコン画面のように端っこに文字があってもいいということだ。ところが2011年まではサイマル放送といってハイビジョンで製作された番組はそのままの形で従来のNTSC放送に流さなくてはならない。ダウンコンバートして放送するわけだが16:9の横長高精細で作られた画像をどうやって4:3に流していくのかが問題になる。両サイドをカットする方法と上下に黒帯を入れる、その中間と3つの方法がある。いずれにしてもNTSC のテレビで見るわけだから安全フレームなどを考慮しないといけないわけだ。しかも上下黒帯にした場合解像度は1/3程度になるわけで文字のサイズは相当大きくしないと見えないということになる。このようにサイマル放送時にはいろいろな混乱が起きている。2011年までの辛抱である。しかし2011年になっても全ての家庭がハイビジョンテレビに変わっているはずもなく旧来のNTSCブラウン管にデジタルチューナーをつなげて見る家庭も少なくないはずだ。そこでは小さな文字スーパーはほぼ見えなくなるだろう。

2006年09月22日

ソニーの業務用戦略

ハイビジョン ソニーの業務用戦略HDVの新製品が発表された。機能的にはライバル会社をかなり意識した造りになっていてHDVを使うと言うデメリット以外は最強ではないかと思えるほど完成度は高そうだ。
240フィールドのハイスピード撮影、プログレッシブ、HD-SDI出力、かなり高機能な編集デッキなどHDCAMのサブシステムとして使ってもらおうと言う意欲的な製品になっている。HDVがHD-SDIを付けてきたが逆にHDCAMのデッキにHDV接続用オプションボードを出したりしている。
こうなるとXDCAM HDはどこへ行くのか微妙な存在だ。HDVもHDCAMのサブシステムとして使うには便利な存在だ。HDCAMの場合編集システムはHD-SDIベースで行われるためHDVも一旦HD-SDIに変換されノンリニア内部では非圧縮か独自圧縮で扱われることになる。ところがHDVだけでノンリニアしようとするととんでもなくレンダリング時間がかかるのだ。しかも仕上がりがHDVテープの場合持って行く場所が限られる。放送局でも扱ってくれるか微妙だしもちろん CMでは扱えない。そう考えるとHDVに収録するメリットはほとんどなくなるのだ。25Mbpsという高圧縮、GOPを使った圧縮のためノンリニアには適さない。業務用として考えた場合このクラスに適したテープ以外の記録メディアを用意するべきなのだ。

SONYでは純正でHDDユニットを同時に発表した。しかし記録はやはりHDVのストリームしかないので単に長時間記録をするだけの目的のようだ。
一方、パナソニックはP2に力を入れているがメモリー価格が一向に下がらないため決定打にならない。信頼性の高い高速HDDユニットを開発すればいいのだがこれも他社任せのようで信頼性に欠ける。
そんなこんなで次期ハイビジョンのCM制作システム選定は難航しているのだが今年は民生用AV機器が豊作だ。地デジの全国展開ということでフラットテレビのフルHD化と低価格化、ハイビジョンレコーダー、フルHDプロジェクターの低価格版など賑やかである。

2006年09月24日

ハイビジョンシステム理想像

ハイビジョンシステム理想像HDカメラHVX200を所有しているのでアフターイフェクトでP2カードのダイレクト読み込みを可能にして欲しい。DVCPROHDはローカルフォーマットなので標準フォーマットとしてAVCHDイントラを希望する。もちろんできれば改造でもいいからHVX200でAVCHDイントラ記録が出来るとありがたい。

現状AVCHDイントラはパナソニックだけのフォーマットだが放送向け汎用フォーマットになりCM搬入もAVCHDイントラで出来るようになるべきだと考える。AVCHDイントラの場合最大100Mbpsなので 15秒CMで200MB程度、ネットでのやり取りも現実レベルだ。放送局へのネット納品が出来るようになれば代理店もどんなに楽になるか。何よりもテープを使わないためエコロジーである。さらにテープを運ぶための運送手段が必要ないため二酸化炭素排出が皆無である。CMのためのテープ消費諸々はかなりばかにならない。ネットの場合は無制限コピーが出来るし転送のためのコストは極小である。なぜ放送局が導入しないのか不思議なくらいだ。もちろん制作プロダクションもコストダウンが多岐にわたるわけでVTR導入費用が浮くだけでなく人件費や電気代、輸送費、保管スペースなどあらゆる点でメリットが出てくる。さらに管理、セキュリティも現状のテープよりずっと優れている。

これが2年後までに実用化されると我プロダクションも設備投資計画が大幅に縮小できる。というか現状の設備プラスAVCHDイントラのエンコーダーだけで済むのだ。たぶん数万円の投資だろう。デジタル技術はとんでもないスピードで進化し続けている。これらを理想などと言っているが数年後にはどうなっていることやら。

2006年09月29日

HD編集機

ハイビジョン HD編集機カノープスのHDWS3000というシステムがある。HDの編集といえばHDVベースで構築すると特に現状のSDノンリニアでも出来るわけだしP2+AvidXpressでも現状実現できている。
しかしディスク容量、レンダリングなどを考えると専用機を用意したいと考えてしまう。
このHDWS3000、510万とけっこうな価格なのだがかなりよく出来ている。
圧縮編集ではあるが独自圧縮のCanopus HQ Codecを採用している。今回この新製品でフルHD対応のコーデックが用意された。HDCAMやHDVは1440、DVCPROHDは1280に水平解像度を圧縮しているわけだが今後フルHD対応のフォーマットが主流になるだろうとの想定だろう。
合成も考慮されており独自コーデックにαチャンネルが追加された。このワークステーションのディスクはシステムもデータエリアもレイド0で組まれており信頼性が高い。こう考えるとこの価格も安く感じてくるから不思議だ。しかしこれをベースとした場合収録カメラもフル HDにしたいと思ってしまう。納品VTRはHDCAM SR?などハイエンドな連鎖になってしまうのでどこかの部分を高画質にと言うのは無駄な投資になってしまう。フルHDで撮影から納品までやるとすると 2000万overである。
現実に戻ってみよう。現在解像感にはすこし不満のあるもののシネモードの諧調のすばらしいHVX200がある。AvidはCM編集用としては使いづらいのでAEへのP2フォーマットコンバータとして使っているのだがとにかくこれが不便。
Macにするべきか?ファイナルカットプロならP2のデータを直接読み取ることが出来る。この場合合成編集はShakeということになるだろうか。
HDCAMへの出力はブラックマジックのボード経由で非圧縮やりとり。こんな構成も考えられる。CMのような短尺であれば非圧縮ディスクも少ない容量で構成できる。編集システム、ソフトを全部揃えても200万くらいだろうか。これにHDCAMデッキ340万と各種モニターで600万。リースにすれば月額12万程度…何かシステム的に物足らない感じではある。

2006年10月02日

ハイビジョンでのクロマキー再考察

ハイビジョン ハイビジョンでのクロマキー再考察これだけフルスペックハイビジョンのディスフレイやプロジェクターが出てくると制作側も気にしない訳にいかない。
HDCAMの色差画素数は水平480しかなくフルスペック1920に対してはDVの4:1:1:と同等で輝度4ピクセルに対し1つの色情報しか持っていないことになる(DVCPRO HDでも3ピクセルに1つ)。実際DVでクロマキーをするとかなりぎざぎざになりハイクォリティーとは言いがたい。究極を言えば4:4:4 RGBでクロマキーするのがベストなのだがコスト的に現実的ではない。もともとセットやロケ費用を浮かすためにクロマキー撮影しているわけだから本末転倒だ。
少なくともHDCAMやDVCPRO HDで撮影した素材ではあまり綺麗な合成は期待できない。AVCHD Inrtaなどの新しいフォーマットを待つかノンリニア編集機に直接カメラ出力を繋いで録画するしか方法はないようだ。ノンリニアでも扱う圧縮フォーマットによっては色解像度が低くなるので使える機種は限られる。悩みどころ満載である。

2006年10月08日

HD導入計画2007

ハイビジョン HD導入計画2007いつまでも先延ばししてるわけにもいかないので現時点で構成するとすればこんな感じというシステムを考えてみた。

現状HXV200というP2のハイビジョンカメラがあるのでそれを活用するシステムを考えてみる。
これに対応したソフトもAVID Xpressがあるのだがいまいち使い勝手が良くないので信頼性を考えてカノープスのターンキーをセレクトしてみた。
MAC+ファイナルカット+ Shake+BlackMagicのような流れも考えられるのだがバラで揃えることのリスクや全て新しいソフトを使うという負担を考えるとなかなか難しい選択だ。
ローコストシステムの問題点としては一度HDVボードを通すため画質劣化がある程度避けられないということだ。これはまだHD-SDI関係の周辺機器が高いためで、そのうちローコストな商品が出てくればNLEから直接HDCAMへHD-SDIで繋ぐことができるだろう。また、このシステムではHDCAMは落とし込みにしか使えないが将来的には取り込みにも使いたい。このあたりもまだHD-SDIインターフェースが高価と言う理由である。

フルHDで撮影から完パケまでを構成してみたがそこそこ高価なシステムになる。SONYのシネアルタで非圧縮編集とか考えると億単位になるかもしれないので想定外だが現時点でも2000万くらいで出来ることを思うとVTR以外はもっと安いものが出てきそうだ。おそらくHDCAM SRも500万くらいのものが出てくるものと思われる。ただマニアックに高画質を追求しても地デジ自体の画質を考えれば上記のローコストシステムでも充分な感じではある。

2006年10月10日

テープにこだわるSONY

ハイビジョン テープにこだわるSONYSONYはHDCAM、HDVともに消えていく様子はなくどんどん新製品を出してくる。一方XDCAMHDやAVCHDなどテープではないメディアも同時に発表している。とてもユーザーのことを考えているとは思えない。
業務用映像機器では独走状態に近いSONYだから他社が先進的な技術を出してくると一応対抗馬で抑えて置こうという戦略なのか。ユーザーの立場から言うと仕事のボリュームに合わせて機材予算をと考えたいところだが現状のラインナップではそのような選択は難しい。ある時点で予算の合うシステムにしてしまうと後で業界標準が変わってしまう可能性があるからだ。
要するにDVCPROを使っているところはDVCAMとことごとく互換性がないようなものである。誰が考えてもこれからテープはなくなっていくというのは明確だ。混乱期なので今購入するのは非常に危険だが先が見えないのも不安なものである。

理想形を想定してメーカーから発売されるのを待つのもいいが趣味の世界ではないのでどこかのタイミングで妥協しなくてはならない。
ちなみに戦略的価格設定と思われるSONYの業務用ハイビジョン機器の価格である。
記録再生される映像の違いは一般人では判別できないだろう。
HDV編集VTR 30~94万円
XDCAM HD編集VTR 180万円
HDCAM編集VTR 340~680万円
HDCAM SR編集VTR 1000万円

2006年10月23日

Blackmagicすごい

ハイビジョン BlackmagicすごいDeckLink HD Extremeというボードがある。
SD/HDのノンリニア用ボードで、MAC、WINに対応し価格は15万円ほどだ。
HD-SDI入出力、RS-422、オーディオ…全てが放送仕様だと言う。
DVCPRO HDのコーデックにも対応しているのでMACとファイナルスタジオとこのボードでP2カメラとの連動が完結できてしまう。ちゃんと動くのだろうかが本音だ。カノープスで同等の構成を組もうとすると500万以上するのだ。
MacProをほぼ最高のスペック、30インチのHDデュアルディスプレイ、2TBのRAID、これと最低限のソフトを加えると¥1,523,900 。。
まじっすか!!
こうなるとますますHDCAMの340万が高く思えてくる。

2006年10月24日

ほんとにフルHDなのか?

ハイビジョン ほんとにフルHDなのか?最近発表されている家庭用ハイビジョンカメラでフルHD対応と書いているものがある。3CCDの一枚あたりの画素数は100万画素以下だ。
フルHDのフルスペックと言えば200万画素。いくら画素ずらししてデータ的に200万画素を作り出してもこれをフルHDと呼べるのか…
記録ではAVCHDには1920 モードもあるが。
ディスプレイにフルHDが出てきたものだからカメラもフルHDに対応させたい気持ちもわかるがちょっと無理があるのではないかと思う。プロ用機器でも入力から出力まで1920のフルHDで通そうと思うととんでもない費用がかかるわけですから。

2006年11月09日

ハイビジョンCMの動向

ハイビジョンCMの動向地デジが始って一ヶ月、テレビ視聴はほぼ99%HDDに録画したものを見ているのでCM飛ばしをして見ることが多いのだがたまには飛ばさずCMを観察することもある。気にして見る場合はどのような作り方しているんだろうとじっくり観察する。やはりメジャーなスポンサーのCMはフィルムで撮影した感じのものが多い。最近はハイビジョンカメラでもフィルムとほぼ同等の質感が出せるようになったのでフィルムと断言できない。
それにしてもハイビジョンでオンエアーされるCMが少ないのが不思議だ。テレビ番組はほぼ90%以上HD化されているのになぜCMだけ4:3なのか。
番組の場合16:9で制作してもサイマルでSD放送されるときサイドカットされ4:3のテレビで全画面表示されるのに対しCMは局の仕様により16:9の HD素材をSDで流す場合レターボックスしか出来ないと決められている。
しかもSDかHDかどちらか一方だけの搬入となるため、まだハイビジョンテレビが行き渡っていない現状でハイビジョンCMを流すのは効果が薄れるとスポンサー、広告代理店は判断しているのではないだろうか。
現状普及率20%程度というのが多いのか少ないのか。しかし8割はSD放送で見ているという状況ではHDで作れてもSDを選択してしまうのは致し方ないのかもしれない。
2011年には一応地デジ100%にはなるからあと4年、どの段階でということだろう。何かをきっかけに一気に変わっていくことは確かだろう。ほとんどのプロダクションはHDの対応は完了しているのだから…

2006年12月23日

P2 AVC-intra

ハイビジョン P2 AVC-intraパナソニックがP2システムに力を入れてきた。
SONYはXDCAM、HDCAMとハードに左右されるフォーマットだがP2の場合はフリーである。
画質的にもかなり有利でAVC-intraの100Mでは1920/4:2:2のフルスペックで記録が出来、イントラフレームで編集できるためXDCAMより扱いが楽である。
AVC-intraは50Mのモードも選べHDCAMと同様の解像度になる。
たとえばウチのスタジオで採用する場合クロマキー撮影用では100Mにしてロケ撮影はDVCPROHD(HVX200)という使い分けが出来る。
しかもAVC-intra50であればネットで転送も現実的だ。
現状25MのDVで15秒CMをADSLでアップロードすると15分である。
50Mということはその倍でハイビジョンが送れるということになるのだ。
AVC-intraは汎用的なコーデックになりそうな気配もあるのでポストプロダクションにネットで送ってHDCAMテープに仕上げてもらうと言ったことが可能になる。
となればHDACMデッキを購入する必要はなくなり極端にコストダウンが出来る。

50Mで編集ということになればハードディスクの容量も少なくて済む。
カノープスのHQも画質はいいが容量が少し大きい。
コーデックもローカル的なものなのでポスプロでも導入されていないと難しい。
そんなわけで現在P2 AVC-intraに注目である。

2006年12月26日

HD放送機器の中古が出回ってきた

ハイビジョン HD放送機器の中古が出回ってきたハイビジョンといえばNHKのMUSE時代に遡るがこの時代のVTRは今では使えない。
カメラも垂直1035ラインなので上下に絵のないラインが残り扱いにくい。
デジタル対応になってから一新されたがまだあまり経過していないため中古機器は出回ることが少なかった。
放送機器といえばフォーマットが変わらない限り20年以上使い続けることは可能なくらい頑丈に作られている。
なので一度購入すれば会社が倒産でもしない限り手放すことはなくなる。
昔のアナログ機器と違って数年経つと古さを感じてくるのだ。
ビデオカメラでも最新の機種ではプログレッシブやハイスピード撮影が出来たりとデジタルならではの機能がどんどん増えてくる。
そうなると元気のいい会社では新型を導入し旧型は中古市場へと回されると言うわけだ。
VTRでさえすでに三世代くらい新機種に変わっている。
というわけで2008年目標の完全HD化予算はUSEDのVTRとカメラで構成する計画に変更。
新品で揃えると2000万近くなってしまう。
VTRは現状新品で340万だが2年後の中古では200万以下になっているだろう。
カメラは問題でロケ用ENGはHDVや今手持ちのHVX200でもかまわないのだがクロマキー撮影には色解像度の高いカメラが必要になってくる。
できれば200万画素3CCDのカメラがいいのだがそうなると2/3インチCCDになりレンズもそれなりに高価なものになってくる。
そこまで必要なのか?ということなのだがやはりここは妥協するしかない。
HDVなどの小型カメラはテープに記録すると1440になり更にクロマが省略されるのだがHDSDI出力を持つカメラは生信号で1920/4:2:2で出力される。
CCDの構成さえ良ければクロマキーに使える画像が取り出せるかもしれない。
では1920のHD画像を何に記録するかだがHDCAM-SRのVTRは1000万近くするので却下。
カノープスのノンリニアにHDSDIで直接録画すればCanopusHQだと1920/4:2:2のまま記録できる。
ただこれも簡単ではない。
カノープスの場合出力だけHDSDIの機種はそれなりの価格なのだがHDSDIの入力が出来る機種となるとどーんと高くなるのだ。
2年後HDSDIの入出力が出来る低価格ノンリニアの出現を待つばかりである。
ノンリニアだけは中古はあまりなく、出回る頃には完全に陳腐化しているしメンテの問題もあるので手を出す気になれない。

2007年01月02日

新年の抱負

ハイビジョン 新年の抱負設立3年目に入ったが当初の計画より早い展開で進んでいるようである。
かといってこのまま右肩上がりといったバブル時代の幻想を抱くわけもなく常に最低限ベースを設定し石橋を叩きながら突き進むわけです。
バブル時代に片足を突っ込んでいた自分としては、やはりいい時があれば必ず落ちる時は来ると信じているわけで規模が大きくなればなるほど落ちたときのダメージは取り返しが付かない。
といったわけで設備投資も儲かった分しか使わないというか利益はほとんど設備投資みたいな、趣味=仕事という特殊構造が生む事業形態である。
自分サイズの事業を進めるのが可もなく不可もなく…消極的?(笑)
金儲けが優先される事業の先行投資とは全く違うわけで、税金的には後者が有利になるよう作られているようだがこの際しかたがない。
ただ規模が小さければ税率も低いようだからひたすら静かに潜伏するだけである。
悪い政治家や公務員に使わせる税金はネェ!なんてね。
とにかく次期展開はハイビジョン化なわけでこれをしないとそのうち食いっぱぐれてしまうのだ。
要するに人力車でタクシー業をやり続けるような。違うな(笑)

2011年にテレビは全てデジタルになりCM素材もアナログは受け付けなくなる。
あと4年である。4年の猶予があるということではない。
デジタル放送が始まって何年か経っている都心部では既にハイビジョンCMが流れているがなぜかまだ非常に少ない。

昨年全ての県庁所在地でデジタル放送は開始されたがまだまだハイビジョンCMは少なく10%にも届かない。
なので急いで導入することもないのだ。
大都市圏の映像プロダクションではほぼ100%ハイビジョン機材は導入されているのだが導入が始まったのはデジタル放送が始まる数年前から。
BSデジタルが2000年だから初期のデジタルハイビジョン機器を導入した企業はは10年くらい前のことになる。
テレビ番組を請け負っているプロダクションはそれなりにハイビジョン制作はあるのだろうがCMを期待したプロダクションは予想外の進展の遅れに戸惑っているのではないだろうか。
10年も経過するとデジタル機器は陳腐化してしまうのですでにこの時代のVTRやカメラが中古に出回ってきている。
放送機器は10年、20年は耐久性があるというものの機能的に古さを感じるとせっかくの先端技術ハイビジョンも意味がなくなってしまう。

こういった事情もあるので導入のタイミングは慎重にせざるを得ない。
都心部では早く導入すると先行者利益と言う形で高い金額で受注でき、それだけノウハウが溜まると言われる。
しかしローカルの場合新しいものに飛びつく割合は非常に低くしかも割高にしてまでやろうと考えることはまずない。
そう考えると全国版CMが80%以上ハイビジョンで放送され山陰以外のローカルでも50%以上ハイビジョン化されたくらいでどうだろうかと考えるわけである。

地デジがはじまって4年になるわけだが今年はかなり地デジテレビも普及しそうなのでCMのハイビジョン化が急速に進んでいくものと予想できる。
とにかく地デジ視聴者が増えないとクライアントを説得できないのだ。
アナログテレビにハイビジョンCMを流すと小さくなってしまうからだ。
ではウチではいつ導入するかなのだが現時点ではリーズナブルな機材が見当たらない。しかし遅くとも来年には導入したいと考えている。
適当な新製品が出てくれば今年導入することも考えられるし段階的に導入することも考えられる。
既にカメラはハイビジョン対応なのだが万能に使えるカメラではない。
ハイビジョン納品するにはとにかくHDCAMのVTRが必要なので最低340万は必要になる。
これに付随してHD-SDI出力のツールが必要になってくるのだがここが今問題になっている部分である。

こんな機材がある。
アナログハイビジョンのコンバーターだがタイムコードも音声もHD-SDIに入れ込んでくれる。
価格は26万。手持ちHVX200からPCへの取り込みは現在出来るのだが書き戻しが出来ない。
なのでもっと効率の良いノンリニアということでカノープスのREXCEED-P310¥98万である。
これにはP2の書き戻し機能もあるのでHVX200にCMの完パケを書き戻しタイムコードごとHDCAMにコピーしてやれば最低限のCM編集システムが出来上がる。
これにしても約500万はかかってしまう。

また今年もこんなことをあーでもないこーでもないと考えるわけだがこれが結構楽しいのです。

2007年01月03日

民生機恐るべし

ハイビジョン 民生機恐るべし暇なので家電量販店でウロウロ。ハンディタイプの小型ハイビジョンカメラが展示してありミニセットが組まれそれを撮影した画像が30インチ程度のテレビに映し出されている。
NTSCの画像とは比べ物にならない綺麗な画像だ。
NTSCでは放送用のカメラと民生機の違いはかなりはっきりしていたがハイビジョンの場合その違いが小さい。
BSデジタル放送で50万クラスの業務用ハンディカメラと1000万近くする放送用のカメラを使って同じ情景を撮影し切り替えながら編集された番組があった。
50インチのディスプレイで映像を見ると違いははっきりわかる。
しかし単独で撮影したものでも充分鑑賞に耐えられるのだ。
最近のフラットディスプレイの売れ筋は32~42インチくらいなので一般の撮影では100万以下のカメラでも充分ではないかと思われる。

一方、マニアックに見た場合風景映像や暗い場面では小型カメラは物理的に厳しい。
このあたりはやはり35mm判フィルムと4×5の大判フィルムみたいな決定的な違いがある。
それは見る側のシステム、鑑賞の仕方においても違うわけで週刊誌を見るのと美術本を見る違いのようなものだ。
マニアックな視聴者は50インチ以上のフルスペックFDPやプロジェクターで部屋を暗くして真正面から鑑賞する。
こうなるといくら高性能な民生機やお手軽ハンディ業務用機も高画質に感じない。
最大公約数の画質を得ようとすると撮影から編集までで数億円必要になるがリビングでなにげに見かけるローカルCM素材としては民生機プラスアルファでいいのではないかと感じている。

2007年01月04日

段階的導入考察

ハイビジョン 段階的導入考察ハイビジョン設備一気に導入するとなると1000万以上になるので税金的にも無駄が多い。
昨年は導入部として実験的にハイビジョンカメラと周辺ソフトを導入しHDに対し約200万ほどの設備投資をした。
先にも書いたようにこのような機器は後から出るものの方が安くて性能がいいと決まっている。
3年かけて全て揃えたとしても最初に買った機器がすでに陳腐化している可能性は大きい。
なので先行導入する機器はそのようなリスクの少ない製品、そして現状のSD製作にも使える機器ということになる。
ソフトウェアの場合はバージョンアップも出来るしSD制作にも流用できるので問題ないがハードウェアに依存したソフトは危険である。
PCモニターはハイビジョン対応の大きなものを購入しても問題なさそうだ。
ここ数年は性能、価格ともに安定している。ところがハイビジョンの映像用モニターはここのところ動きが激しい。
民生用のフラットディスプレイがフルHD対応になってきたのに対して業務用モニターはずっとWXGAだったのだ。
そして昨年末にフルHD対応のモニターがぱらぱらと出始めた。
価格も高いし今後多機能なモニターとして波形モニター機能などが付いたものでリーズナブルなものが出てくるのではないかと考えられる。
しかも今主流は液晶だが実はプラズマやSEDの方がモニターチェックには向いているのではないかと思われる。
というわけでマスモニはもっと先の選択になりそうだ。

VTRは最終フォーマットがHDCAMという部分において放送局が山陰ローカル向けに特別なフォーマットを設定してくれると言う微かな期待を持ったりはしているがかなり難しいような気がする。
HDV、XDCAM、DVD-Rにデータでといった選択肢があるがどれと言って決定打がない。
地元近隣にポストプロダクションと言う存在がないのも問題なのだが。
というわけで選択肢はほぼないわけで現状最低価格のHDW-1800 ¥3,465,000ということになる。
しかしHDCAMを初期に導入するのは全く意味がない。
このVTRはHDの記録再生しかできないのでSDハイブリッド利用が全く出来ないのだ。
HDCAMシリーズにはSDの再生互換はあっても記録できるVTRは存在しないのだ。
ノンリニアシステムに関しては段階的に導入し易いよう作られているものが多い。というわけで既にHD制作できる体制にはある。
HVX200でハイビジョン撮影してアフターイフェクトでHD編集して完パケデータをポスプロに持ち込めばHDCAM完パケテープが出来上がるという体制はできているが、ただニーズがないのでやっていないだけである。
しかし今のフローでは効率が悪くPCのパフォーマンスもHD向けではない。
モニターも小さいしHD映像のちゃんとしたプレビューも出来ない。
このあたりから取り掛かるのが手っ取り早いかもしれない。
PCに関しては近年CPUのクロックアップも限界近くになっているようで劇的に早いマシンは登場していない。
メモリーやHDDは年々安くなってきているが一昔前のように年間倍々ペースというようなことはなくなったのでハイパフォーマンスのPCを導入すると言う考え方はあるのだが一方でカノープスなどのターンキーシステムを導入しようかという発想もある。
この場合PCはメーカーから提供されるものを使わなければサポートが受けられない。
業務用で頻繁に使うマシンの場合信頼性が重要だ。
このようなターンキーを選ぶか自分でパーツを組み合わせて低価格なシステムを作るか悩みどころである。
自分で組み合わせた場合トラブルは自分で解決しなくてはならないわけでそれなりの知識が必要になる。
しかもトラブルがあったときに仕事を中断するわけにいかないのでバックアップマシンを用意する必要がある。
そうなるといくら低価格で揃えられてもその倍の予算を確保する必要があるということだ。

例えばカノープスのハイエンドターンキーシステムHDWS-3000MIPだと¥6,300,000になる。
同程度のシステムをMACとFCPなどで構成すると200万もあれば出来る。
2セットで400万である。
実はこのMAC+FCPは導入実績が多く気にはなっているのだが一方でトラブルが多いと言うのもよく聞く。
30年近くコンピュータと付き合っているがこの歳になるとあまりトラブルの多いコンピュータを所有したいと思わない。
誰でもそうだろうがやはりお金がかかっても安心できるブランドの製品でちゃんとサポートしてくれるのが一番だ。
そんなことを考えているとやはりノンリニアも最後の導入になってくる。

カメラに関してはノンリニアとの関係は無視できない。
現在所有しているHVX200はP2記録でありこれを読み込むためAVID XpressProを導入している。
しかしあくまでも読み込めるというレベルでCM編集には向いていないので非圧縮AVIに変換して最終はアフターイフェクトで編集している。
はたして今後もP2で行くのか難しい部分である。
スタジオ撮影であれば社内完結なので問題ないがロケ撮影を外部依頼する場合どんな収録フォーマットになるか現時点では予測できない。
大方の予想ではHDCAMとHDVということになる。
HDVの場合iLinkで取り込めるし汎用ソフトでも取り扱えるので問題ないがHDCAMのテープを持ち込まれた場合ノンリニアでHD-SDIのキャプチャーが出来ないといけない。
HDCAMに落とせるノンリニアだったら当然キャプチャーも出来ると思ったらそうでもないようだ。
そういう意味ではHD-SDIをベースとしたシステムにすればいいように思えるがそうとも言えない。
ノンリニア内部フォーマットを非圧縮にするか圧縮にするかでシステムコストが大きく変わってくる。
現状のVTRフォーマットは全て1/10くらいは圧縮している。
もし全て非圧縮で取り扱うとなるとコンピューターのストレージは全て10倍の容量が必要になってくるということになるのだ。
ただでさえSDの5倍の面積があるのにいくら安くなったとはいえとんでもない容量になってくる。
しかも編集や収録をリアルタイムでするにはとんでもなく高速に動作できるようRAIDを組む必要があるのだ。
1.5Gbpsというのはとてつもない情報量なのだ。
そんなこんなでノンリニア内部では圧縮で保存するのが便利なのだがカメラで収録した圧縮フォーマットとノンリニアのフォーマットが違う場合キャプチャー時に変換しなくてはならなくなる。
できれば撮影時に一度圧縮したフォーマットでそのまま編集したいと考えるわけだ。
カノープスのCanopusHQという圧縮フォーマットは非常に優れているがやはり変換をしなければならない。
そこで最近登場したAVCintraが注目されるわけだ。
このフォーマットは現時点では最も高画質、高効率な圧縮フォーマットでノンリニアにも適している。
ただパナソニックだけのローカルフォーマットになってしまう危険性が大いにある。
ではどうするべきか悩みどころである。
レンタル用の撮影機材を所有するという考え方ができる。
そうなれば収録フォーマットは固定できるしカメラの設定なども好みにすることも出来る。
メンテナンス問題はあるが報道などと違って過酷な使用状況もないだろうからこまめにチェックしていれば大丈夫なのではと?このあたりはどうなんでしょう。
いずれにしてもローカルのビデオプロダクションは基本的にENG仕様なので制作用カメラを所有していない場合がほとんどである。
このあたりも考慮するポイントだ。VEを同伴できる予算もあまりないので使い方を限定して貸し出すというのがいいのかもしれない。
この部分に関しては大いに悩みどころではある。

AVCintra仕様の制作カメラだと本体300万(AJ-HPX2100)、レンズや周辺入れると500万はかかってしまう。
このクラスだとスタジオカメラとしても使いたいと思うのだがCCDがフルHD仕様ではないのがちょっと気になる。
次期バリカムか?これはかなり高そう…

2007年01月10日

テープレス推進

ハイビジョン テープレス推進山陰にある三つの放送局は全国的にも特殊な状況になっているらしく、ベーカムSPが使える、局アナを使って静止画CMが作れる。こういうのは現在ローカルでもほとんどないらしい。
これは放送局の営業努力でありCMを低価格で制作しようというあらわれである。
未だに10桁コードも登録されていないスポンサーも多く期限も少しずつ延ばされているのが現状である。
山陰のように大手スポンサーが少なくチラシなど印刷物が広告の中心になっている地域でテレビCMはなかなか受け入てもらえない。
そのためCMの制作費自体をいかに抑えるかに努力してきた流れなのだろう。

テレビ局の営業品目としては電波枠なのだ。
CMの素材はスポンサーが用意しなくてはならない。
ローカル新参者の当プロダクションとしては静止画CMのデザインをする気もなく、なんとか動画に切り替えるべく企業努力をしている。

静止画CMに少し予算をプラスアルファすることで動画CMが出来ないかと考えてきた。
しかし、単に薄利多売ではできないのはCMの絶対数が少ないからだ。
いかに効率良く低予算でCMが作れるかいろいろシミュレーションして現在に至っている。
制作機材の徹底したコストダウン、インターネットを使ったコミュニケーション、ワンマンオペレーションによる人件費削減、スタジオ立地、ナレーターの遠隔地アウトソーシングなどで都会のポスプロに対して一桁以上のコストダウンを実現している。
もちろん同じクォリティとはいかないが静止画CMに比べればスポンサーさんには喜んでいただいている。
なんとか現状は利益が出る程度の事業になっているが、デジタル化で大きな壁にぶつかっている。

ローカルテレビ局もデジタル化で億単位の出費があったと聞いている。
とにかく国レベルで推進しているわけだから乗らないわけにはいかない。
かといって補助が出るわけでもなく勝手に参入しているわけだから自分で何とかしなくてはならない。
大きく問題になるのはやはりVTRなわけだが前にも書いたように山陰は特殊な事情もある。
山陰で作られるCMは山陰以外のエリアで放送することが殆どない。
観光目的などで一部県外にCMを出すこともあるのだが隣県であってもベーカムを受け付けてくれるところはなくD-2にコピーして納品しなくてはならないのだ。
それほど山陰はエリア内だけの特殊性があるわけだからやはりハイビジョンに関してもローカル向けフォーマットを作って欲しいと考えるわけです。
山陰にもCMを制作しているビデオプロダクションは何社もあるわけで、企業力のあるプロダクションではすでにHDCAM VTRは導入している。
しかしこのようなプロダクションは番組とかそれなりに予算のあるプロジェクトをこなし採算が取れているものと思われる。
しかしCMを中心とした制作ではほとんど機材の採算が取れるほどの予算はなく、ほぼ専業の当プロダクションとしてはかなり慎重にならざるを得ない。

こんなことを考えてみた。
時代はテープレス、局納品がテープではなくデータで出来たらどれだけエコロジーでコストダウンになるか。
カノープスのCanopusHQなど汎用性のある高画質圧縮をローカルフォーマットに決めてしまえば流通が非常に楽になる。
フジテレビではカノープスのEDIUSを本局支局に配備したと言う。
CanopusHQは非圧縮1.5Gbpsに対して1/10近くになりHDCAMより高画質である。
ここまでコンパクトになるとDVD-R一枚にCM一本が収録できるようになりビデオテープよりスペースもコストも安くつく。
信頼性に関してもテープより安いため2枚をセットにするなど簡単な方法でバックアップが取れる。光ファイバーインターネットを使えば支社から本社に送ることも出来るし管理方法さえ規格化すればビデオプロダクションから局納品さえ出来てしまう。
コーデックとしても使えるEDIUSはソフトで7万円弱であり既に他の方式のノンリニアを導入しているプロダクションでも容易に導入できる。
PC再生だけなら無償版のコーデックもダウンロードできるのでVTRがなくても内容の確認が出来、広告代理店やスポンサーなどでも便利である。
放送局ではこのカノープスコーデックをリアルタイム再生できHD-SDI出力できるノンリニアを用意することになる。
テープに落とす必要はなくRS-422を使ってノンリニアをVTRのプレーヤーとして使いCMバンクにコピーすればいいのだ。

実はHDCAMのVTRよりこのノンリニアの方が安いのだ。
もちろん超零細プロダクションの戯言ではあるが山陰ローカル放送ということを考えるとローカルCMを絶やさないためにもありうる話だと思うのだが。

2007年01月16日

PCにHDMI

ハイビジョン PCにHDMIハイビジョンが出始めの頃なんとかパソコンの高画質がハイビジョンテレビで表示できないものかといろいろ調べたけどなぜか出来なかった。
やっとハイビジョンテレビはフルHDになりPCの画像解像度もWUXGAを余裕で表示できるようになった来た。
そこへきてHDMIが普及し始めたためPCとデジタルテレビが急接近と言うことになったのだ。
WindowsVistaもこのあたりを意識したOSのようで今回パソコンにHDMI搭載のものが一気に発売されるようだ。
デジタルテレビもかなり安くなりPCディスプレイとあまり変わらなくなってきたので32インチくらいのフルHDテレビとHDMI搭載のパソコンが面白いかも。
ただこのサイズだとどんな距離で見ればいいのか悩みどころ…

2007年01月23日

HDMIとHD-SDI

ハイビジョンこれはどちらも非圧縮のハイビジョン画像のデジタル信号が扱える規格だがHDMIは民生用でデジタルチューナーやハイビジョンレコーダーとデジタルテレビを繋ぐ規格として誕生したものだ。
最近ではアナログのD端子より高画質だし一本のケーブルでマルチチャンネルの音声も扱えるため普及してきている。
HD-SDIは放送業務用の規格でこちらも音声を乗せることが出来る。
映像は非圧縮コンポーネントでYPbPr4:2:2までである。
放送規格と言うことで扱う数量が少ないせいかHD-SDIを搭載する機器は非常に高い。
HDVの編集が出来るノンリニアシステムにHD-SDI出力を付加するオプションがプラス100万円だったり、アナログハイビジョン信号をHD-SDIに変換するアダプターが30万もする。
ところがHDMIは民生機のため非常に安い機器にも搭載されている。
実はHDMIの方が規格的には大量の情報を扱うことが出来るのだ。最大伝送速度は10.2GbpsにもなりRGB4:4:4 16bitのフルHD非圧縮デジタル信号を扱うことが出来る。
こうなってくるとHD-SDIの存在が薄れてくる。
HD-SDIはRGB4:4:4にしようとするとデュアルリンクにしなければならないしVTRはHDCAMSRしか存在しない。しかも圧縮記録でVTRの価格1000万円もする代物だ。

2007年01月24日

CM制作にHDVは使えるか?

ハイビジョン CM制作にHDVは使えるか?HDVといえば輝度1440のサンプリングでmpeg2 25Mbpsという高圧縮である。
このためクロマキー素材には使えないし早い動きはブロックノイズが付きまとう。
テープもDVと同様の形式なのでドロップアウトの危険性は同様である。
これらを考えるとスタジオワーク用やマスターには使い辛い。
しかしロケ素材であればカメラ次第で使えなくもなさそうだ。
実際テレビ番組にはかなり使われているようである。
HDVカメラは民生用として従来のDVメカを流用しながらテープも共通と言うメリットで普及してきたがどうにも未来が見えてこない。
ただ現状発売されているHD小型カメラはほとんどがHDVでそれなりに面白い機種が目白押しなのだ。
ロケ用に使えないかと考えたりはするが何か中途半端でもある。
HD-SDI出力を持たせたカメラもあるが使い道が見えてこない。
HDCAMのVTRを導入するのであればHDVは併用する意味が見えてこないのだ。
かといってHDCAMのカムコーダーを導入する気にもならない。

いずれにしてもテープレスの動きは急速に早まっておりパナソニックでは民生フォーマットのAVCHDを採用した業務用小型カメラを発売した。
この規格はSONYも採用しており最高レートではHDVの画質を越えるという。
記録メディアは固定されておらず半導体メモリー、ハードディスク、DVD-RWなど展開されているが、ただこのAVCHDもGOP圧縮のため動きやクロマキーには弱い。
これをベースにしたAVC Intraは今のところパナソニックだけとなっているが普及すれば現状最強の圧縮フォーマットになる。
今後テープレス分野でSONYがどう動くか注目だ。
ひょっとしてHDCAMもなくなるのか?

2007年01月26日

パナソニックのテープレス

ハイビジョン パナソニックのテープレスAVCHD、AVC-Intraが熱い!やはりどう見てもSONYのHDCAM、XDCAM、HDVの流れでは対抗できそうにない。クォリティ、先進性、ワークフロー、どれをとってもパナソニックに軍配が上がる。

時代は既にノンリニアにどっぷり浸かっているのだ。
今更テープからちまちま等倍コピーしている場合ではない。
XDCAMもメディアを固定しブルーレイが生き残るかどうかわからないし何よりもmpeg2 36Mbpsでは画質的にも編集するにも問題が多すぎる。
AVCHD、AVC-Intraはどちらも半導体メモリに書き込み可能なので信頼性が高い。
取材用にはAVCHDで効率よく行い編集にAVC-Intraを使う。制作用カメラの場合はAVC-Intraのままでいいだろう。どちらもmpeg4ということで変換時の効率も良いと聞く。

AVCHD、AVC-Intraはどちらも1920のフルHDモードを持っているがSONY陣営はHDCAM SR以外1440というのも民生ディスプレイがフルHD時代には立ち遅れが目立つ。
パナソニックのテープレス機器も製品群が揃ってきており価格的にも魅力的なものになっている。
民生用だけだと思っていたAVCHDも業務用として使い出した。
ますますパナソニックが面白い。

2007年01月28日

HDMIキャプチャー

ハイビジョン HDMIキャプチャーブラックマジックからHDMIキャプチャーボードが発売されている。
なんと¥155,400という価格だ。

HD-SDIの出力をビデオカメラやデッキに付けたものは数十万円アップとなる。
ところがHDMIは今やD端子の代わりに標準になりつつある。
HDMI端子が業務用機器にも付くようになったらHD-SDIは必要なくなるのか…。
コネクターの信頼性やタイムコードなど放送業務用として使えるか微妙ではあるが業務用小型カメラから記録フォーマットを気にせず最高画質で安価にキャプチャーできる可能性というのはかなり期待できる。
キャノンではXH G1/¥800,000とXH A1/¥550,000を出しているがこれはHD-SDI出力を持っているのとないという違いである。
一方SONYではHVR-ViJ/¥540,000という機種を出している。これはHD-SDIは持っていないがHDMIを搭載している。
簡単に比較できるものではないがカメラ出力を非圧縮で取り込む場合HDMIで十分ということになる。

実際の現場でどれだけ使う場面が出るかはわからないがウチのようにスタジオクロマキー撮影には有効だ。
ただこのクラスのカメラは画素数が少なく1920フルHDとはいかない。
しかしHDV記録されたものよりHDMIから出力される非圧縮画像の方が圧縮ノイズはなく、クロマ成分も撮像素子分のRGB解像度で取り込めるためHDVの倍くらいはあると想像できる。
あくまでも理屈の上であり実際はどうなるか…

2007年01月29日

導入時期遅らすVTR

ハイビジョン 導入時期遅らすVTRいろいろなシステムを考えてみるが最終的な金額で納得がいかない。
ノンリニア、カメラも高性能、低価格なものが出揃ってきたというのにVTRだけはあまり下がらないのだ。
やはりSONYが独占しているのは問題ではないのか。
独禁法に引っかからないのか。
いくら低コストで組んでも半分以上がVTRの価格になってしまうのだ。
むしろVTRのウェイトが大きくなりなんかバランスが悪い。
例えばノンリニア本体は100万以下で構成できる。
モニターも1920×1200のPC用が使える。
ハイビジョンはNTSCのようにRGBとかけ離れていないためだ。
PCモニターであれば15万円程度なのだ。
業務用映像モニターだと50万円以上したりする。
カメラも2/3インチ肩乗せカムコーダーは300万以上するがハイディカメラは50万前後だ。しかもNTSCほどの画質差は少なく、かなり高画質なものが多い。
VTRも実際にはHDCAMにこだわらなければ低価格なものが出てきている。
何よりもテープレスになってデータでやり取りできるためVTR自体が不要になりつつあるのだ。
ブルーレイディスクドライブが10万程度、メディア価格はまだ少し高いがそのうち数百円レベルになってくるだろう。
AVC-Intra50Mbpsあたりが放送用標準フォーマットになればこれらのディスクでのやり取りも現実味のある話になる。

やっと地元のプロダクションでもHDシステムが導入され始めた。
ただポスプロとしての業務は行っていないためVTR落としのみを持ち込むことは難しい。
特に地元の代理店は短期納品が多いためスケジュール調整に気を遣う。
自前でVTRは所有しておかないととても間に合わないのだ。


うーむ悩むところだ。

2007年01月31日

AVC-Intraを待つ

ハイビジョンHDシステムいろいろ考察中だが今最も有力なのはAVC-Intraである。
製品として出てくるのは7月以降だという。
AVC-Intraに対応したノンリニアがどうなるか、映像のやり取りを何でやるのかなどまだ見えない部分が多い。
編集システムとしてはCanopusが信頼性が高く今まで使っているので馴染みがある。ただ放送対応クラスはかなり割高感があるのは否めない。
HDVクラスよりひとまわり高い程度にしてくれれば手が出るのだが。
そんなわけで年内導入は見送りにした方が良さそうな気配。
クライアントの意識もまだまだハイビジョンなどには行ってないようだ。

2007年02月05日

AVC-Intraワークフロー

ハイビジョン AVC-Intraワークフロー近い将来こんな形態になっていくのかなと。

テープレスで撮影から編集を体験した人に言わせると、もうテープには戻れないと思うらしい。
あらゆるメリットは言い尽くされてきたがまだシステムが確立された事例が少なく今後も更に新しい方式が出てくる可能性は大いにあるわけでこれが決定というわけではない。
現時点で最も効率が良さそうなフローを描いてみた。
HDCAMをベースにしたシステムに比べると半分以下の価格で構成できそうだ。
ランニングコストは比較にならない。

AVC-Intraワークフロー

2007年04月02日

HD効率編集720P

ハイビジョンCMが少ないというのは前にも書いたが480iからいきなり1080iに移行するのに無理があるのかもしれない。
(1920×1080)÷(720×480)=6となりレンダリングは単純に6倍かかる。
簡単なトランジションやスーパーを乗せる程度だとリアルタイムでレンダリング出来るノンリニア編集機はある。しかしCMのように合成やマルチレイヤーの編集となるとこの程度のリアルタイム編集機の機能はお呼びではない。
いくら高速のCPUを持ち込んでもインフェルノでさえレンダリングが必要になるのだ。そうなると画素が多い分単純にレンダリング待ちが長くなる。

画素だけではない。フレーム数も影響が多い。
1080/60iは秒60コマの画像があるので60コマ分のレンダリングが必要になる。ただインターレースなので垂直解像度を540ピクセルにすれば1080/30pとしてレンダリングするのとそれほど変わらなくなる。
最近のCMは60iで作ることは少ない。ほぼ30pで撮影し編集される。放送される時は60iになるのだが最近のフラットディスプレイでは1080/60pに変換され表示されるのでコマ数は30フレームだが垂直解像度は1080そのままになるため1080/60iより垂直解像度の高い画像を見ることが出来る。
一方VTRだが放送現場ではHDCAMがほぼ独占している。HDCAM-SRは映画や一部CMに使われる程度だ。
HDCAMは1080/60iの記録だが水平解像度を1440ピクセルまでダウンスケールしている。
しかも色解像度は540ピクセルしか持たない。ということはフルHDのテレビで見たとしても実際は1440×540/60フレームにしかならないということになる。
せっかくのフルHDの40%程度しか使ってないのだ。もっとも売られているデジタルテレビの大半はWXGAパネルで1280×720クラスなのだ。
そんなこともあって制作側の機器もフルHD対応が遅れているともいえる。

前置きが長くなったがCMは720/30pで制作するのが最も効率がいいといえる。
720/30pは1080/60iに対して面積比で44%になる。レンダリング時間はHDDのアクセスなどを考えると2.5倍くらいの違いが出てくるのではないだろうか。
SDに対して2.6倍のレンダリング時間である。もちろんディスク容量も同じ比率で少なくて済む。トータルでコストダウンが図られるし上記の理由から1080iで制作されたものと比べて一般のデジタルテレビで見る限りほとんど差が出ないということがわかる。
さらに細かいところだがパナソニックのP2システム、HVX200で撮影する場合バリアブルフレームレートを使ったハイスピードやオーバークランク撮影が出来る。
HDCAMではクロマ解像度が水平480だがDVCPRO-HDでは1280 4:2:2のため640になりクロマキーに有利である。
最終完パケの際には1080/60iにアップコンバートするのだが720pで作ったクリップはリアルタイムでアップコンされるのか?毎回レンダリングでリサイズしなければならないのか?HDCAMのVTRは720pをコンバートしながら録画できる機能はないようだ。

2007年04月03日

こんなシステム考えてみた

手持ちカメラがP2のHVX200なのでどうしてもP2は外せない。もちろん先進のシステムなので今後の展開を考えてもP2は有効だと考える。安定したターンキー、今までの映像ライブラリーの流用ということでCanopusをノンリニアに選択。
納品形態には現状HDCAMしか選択の余地はないためHDW-1800¥3,300,000。現状最もコストパフォーマンスが高い。そのうちもっと安いものが出てくることを期待する。
ではCanopusのどのシステムを選ぶかが問題になっている。
低価格で選ぶとREXCEED-M500Vで¥698,000。REXCEED-M5000SDO¥2,460,000はHD-SDIモデルだが出力のみでキャプチャーが出来ない。入出力対応となるとHDWS-3000 ¥5,100,000 (税別) HDWS3000ということになる。PCなどそれなりの性能アップではあるがHD-SDI入出力を付け足すだけにしては高価である。

そこでHD-SDIを別ユニットで考えてみる。
パナソニックのメモリーカード・ポータブルレコーダー“P2 mobile”AJ-HPM100 1,575,000円である。
HD-SDI入出力を持ちP2カードの記録再生ができる。IEEE1394やUSB2もありPCのカードドライブとしても使うことが出来る。HDCAMデッキと422を使ってフレーム編集も出来るのでPC側にデッキコントロールを持つ必要がなくなる。
そうなればノンリニアは最低構成のREXCEED-M500Vでも問題ないわけだ。

このレコーダーAVC-Intra100にも対応し、HD-SDIからの入力を記録できるためHDACM-SRレコーダーのような使い方さえも出来てしまうフルHDのポータブルレコーダーである。
また効率的な720pの編集に対してもこのレコーダーを通せばリアルタイムに720⇔1080iの相互コンバートが可能だ。
いずれのシステムもHDCAMの340万はネックになるがとにかく現状、選択の余地はない。

ノンリニアは数年で陳腐化するがこのようなレコーダーは比較的寿命が長いため少々高価でも信頼性の高いメーカーのシステムを選んでおくと安心である。
まぁ、こう言いながらも導入計画の数年後にはもっと先進のシステムが出ている可能性もあるわけなのだが…AJ-HPM100がちょっと気になった。

続きを読む "こんなシステム考えてみた" »

2007年04月07日

HD編集にマスモニは必要か

NTSCでブラウン管ディスプレイが主流だった時代は各家庭で見られるとき状況はばらばらだった。表示されるエリアはテレビフレームを超えて文字安全フレーム近くまで食い込むものさえあったしNTSCゆえに色ずれは相当ひどかった。顔色が緑色だったりマゼンタだったりするものさえあった。
それだけの理由でもないだろうが編集時には高価な業務用マスターモニターで監視してチェックするというプロセスが必要だ。マスターモニターはNTSCでありながら解像度は800本以上あったりあらゆる調整が可能だ。

ところがデジタルハイビジョンになった現在ではどうなのか。業務用モニターは環境問題や大型化による影響で全て液晶になってしまった。しかもやっとフルHDのモニターが出てきたがまだ主流はWXGAパネルだ。
そう考えると編集モニターに業務用のモニターを用意する必要があるのか疑問に感じてきた。各家庭の平面テレビは昔ほど性能のばらつきはない。フラットディスプレイはオーバースキャンしないため表示はフルフレームである。
信号はデジタルのため入力に対して出力は常に安定しているしコンポーネント信号のため色ずれは基本的に起こらない。要するにそこそこの性能の民生テレビなら編集用モニターとして使っても問題がないように思う。

ある意味業務用モニターは民生テレビとの違いが出せないため波形モニター機能を持たせたりしているのではないか。HD-SDIの入力回路を持たせるため高価になっているのか?HDMIもデジタルなのだが安い。液晶の応答速度などは民生機の方が速かったりする。
24インチフルHDの業務用モニターが54万円する。50インチのフルHDプラズマテレビが同程度の価格で売られている。どちらを選ぶと言われるとプラズマを選びたい。応答速度も速いし何よりも大画面の方が細部のチェックをし易いのだ。フルHDともなると24インチの場合細部はルーペで見ないと認識できないような気もする(歳のせいだが…)。

民生機のフルHD化

デジタルテレビのフルHD化はかなり進んでいるようだがなんと家庭用ビデオカメラまでフルHDを売りにしてきた。1920×1080と1440×1080のモードを持つという。はたしてカメラ部がそれだけの解像度を持たないのに記録モードにそんな違いを持たせて意味があるのか?

結局民生機はカタログスペックでの競争ということになってくるのだろうか。あのようなハンディカメラで1280×720でもオーバースペックだと思うのに。
圧縮もかなり高圧縮で5M〜25Mbps程度である。業務用だがDVCPROHDで100Mbps、HDCAMSRで400Mbpsだからいかに高圧縮かがわかる。
地デジ放送もほとんどが1440×1080だしHDCAM、HDVなど業務用VTRのほとんどが1440×1080なのに。
ただフラットディスプレイのフルHDは確実に1920×1080ピクセルの表示が出来るわけで32インチクラスの液晶からフルHD化されてきたとなるとますます制作、放送側もフルHDの要求が高まってくるのではないかと想像できる。
1440/480(chroma)のHDCAMはいつまで使えるのか…

2007年04月15日

P2カード

ビデオカメラHVX200の録画メモリーである。DVCPRO50で記録すると4GBで8分しか収録できないのでそろそろ増設しようかとネットで調べてみた。
4GBが¥78,750である。買った当初からあまり下がっていない。一般的なSDメモリーなんかよりとんでもなく高い。
メーカーサイトを見ると4GBは出ておらず8GBと16GBになっている。8GBはオープンプライスで16GBは5月発売予定だということだ。これは今買うより16GBが出回ってから価格が下がるのを待ったほうが良さそうだと判断した。

市場価格で8GBが¥168,000だから16GBは¥300,000くらいになるだろうか。カメラ本体が47万くらいになっているのに記録媒体に30万出すというのはバランス的にどうなんだろうと思えるがメモリーはカメラ本体よりずっと耐久性は高い。
しかしカメラが5年で壊れたとしてメモリーは5年後いくらになっているだろう。おそらく記憶容量は100GBくらいになって価格も数万円といったことになっているかもしれない。
そう考えると現時点で大量のメモリーを購入することはかなり無駄に思えてきた。

最近ではHDDに録画できるということで外付けで使っている人も多いようだがまだ使い勝手が悪く信頼性も低いよう見受けられる。P2の関連商品もいろいろ出てきたがまだローコストに制作できるという環境ではないようだ。

2007年04月16日

SONYもメモリー

メモリー録画ではパナソニックに大きく遅れをとったがやっとここに来て発表した。
しかし業務用とはいえXDCAMベースの拡張として展開するあたりフォーマットを作りすぎたSONYの反省だろうか。XDCAMはMPEG-2 HD Long GOP圧縮とちょっと時代遅れの気もする。
ただメモリーにすればいろんな記録フォーマットが選べたりする。XDCAMのブルーレイは記録レートの物理的制約があったためMPEG-2 HD Long GOPにしたようだが今回のSxSは最大800MbpsということでHDCAMSRさえ記録できてしまう。
どのように展開していくのか楽しみだ。いずれにしてもPanasonicと互換性を持たすようなことはないだろうが…

2007年04月17日

SONYの新製品

NABに向けていろいろと目新しいものが出てきている。SONYの放送分野はトップメーカーであるせいか保守的と思えてしまう。
HDCAM-SRを60P、RGB4:4:4記録できる据え置きデッキが出る。HDは現状非圧縮記録できるVTRはないのでSONYとしてはもっと展開したいのだろう。
映画やCM向けということだが我々が手を出せるような機材ではない。
一方XDCAMも着々と展開しているのだが市場に浸透しているのか?
編集はほぼノンリニアになってしまったともいえる現在で新たにテープで展開するというのはどうかと思う。

撮影現場でのプレビュー、編集のキャプチャーなど一度ランダムアクセスメディアを使ってしまうとテープのかったるさはどうにもならない。ただ半導体メモリーにすぐ変わるかといえばまだ価格も容量も今一歩というところだ。
しかし確実に進化しているわけで半永久的な耐久性を考えると10年後にはメモリーしか残っていないのではないかと思えてしまう。

アーカイブはHDDになっていくだろう。テープ記録はコスト的に安いが検索の煩わしさやフォーマットが変わったときの大量転写など多くの問題を残す。
メモリーで撮影してHDDで編集、ネットで流通、HDDに残す。既に始まっているようです。

2007年04月23日

メモリー増強

HVX200を購入時録画用P2メモリーがあまりに高いので一番容量の少ない 4GBを一枚だけ入れていた。
DVCPRO50での撮影がほとんどなので収録時間は約8分。NGなどが多いと一旦パソコンに吸い取ってメモリーをクリアしてから再度撮影開始なんてこともあった。
4GB一枚の価格は約8万。そのうち安くなるだろうと待っていたがなかなか安くならないのでつい先週追加注文をするところだった。
するとパナソニック関連情報のサイトで海外ではP2メモリーの価格が下がったと書いてあった。そのうち国内でもということで撮影が間近に迫っていたのだが今回は見送ることにした。
すると先日システムファイブのサイトでP2メモリーの価格が下がったと出た。待ってよかった。
なんと、4GBの価格で8GBが買えるのだ。要するに半額になっているわけだ。もしあの時買っていたらと思うとぞっとするくらいの価格差だ。
トータル4GB+8GBで収録時間は24分にもなる。ハイビジョンで撮影するとその半分の12分。ハイビジョンでもCM用に720/30Pで撮れば24分録画できる。
これでやっとメモリー残量を気にせず収録できる。

2007年04月24日

HD-SDI出力

パナソニックからこんな商品が発売される。P2カード用のレコーダーだ。価格は3,995ドルだから国内で40万くらいだろうか。P2カードの中身を液晶モニターで確認できるし波形モニター機能も持っているという。PCとのやり取りも出来、HD-SDI出力を持っている。入力が出来ると最強なのだが。
これがあればノンリニア編集機にHD-SDIインターフェースを持たす必要がなくなる。
カノープスのシステムで言うと60万浮くという計算になる。
今後もHD-SDI機器はローコストで出てくるものと思われる。

そしてAdobe DV Rack HD2は非常に興味深い。パソコンのIEEE1394から映像を取り込みHDDに録画するというものだ。波形モニターやピクチャーモニター機能もあるためノートパソコンに入れてロケに持っていけばモニター代わりになるし長時間収録、現場での仮編などいろいろ使える。
どんどん低価格で今までなかったような高機能なシステムが登場してきた。既にテープシステムは下降線をたどっているし従来のような放送機器とか業務用機器といった境界線はなくなり民生機やパソコン機器だけでも放送機器と同様のクォリティが出せるようになってきたのは驚異的だ。
もちろん信頼性においては業務用機器のほうが数段上なのだがそのために価格が高くなり、それなら民生機を数台バックアップに持ち歩いた方がいいのではないかと思うくらいになってきた。しかも記録媒体はシリコンディスクになり駆動部分がなくなったので故障もほとんどない。機器の選択肢が増えて喜ばしいことである。

2007年04月25日

XDCAM HDの逆襲

XDCAMはメモリー録画 SxS の「XDCAM EX」、フルHD 4:2:2/50Mbpsの「XDCAM MPEG HD4:2:2」、1440/4:2:0/35Mbpsの「XDCAM MPEG HD」の3ラインナップになるという。
キー局の報道部門にも採用されたということでやっと動きが出てきた。mpeg2コーデックということでネイティブに編集する場合どうなのかという問題は残るがパナソニックP2のAVC-Intraに真っ向から勝負といったところだ。

ハンドヘルドメモリーカムコーダーはパナソニックのHVX200に対抗した形だしPC接続用XDCAMドライブも発売される。ではCM用搬入に採用されるのか。50Mbps/4:2:2/フルHDとなれば画質的にHDCAMを凌ぐとも言えなくない。報道に採用されるくらいだから信頼性は認められたということだ。メディアコストはといえばHDCAMが6分で¥1,800に対しXDCAMは小容量ディスクが存在しないため1枚¥3,000と割高である。しかし繰り返し録画という面では非接触のためテープとは比べ物にならない耐久性があり、繰り返し使うほどコストは下がるし環境にも優しい。。
何よりも非同期ドライブのためデッキが安く作れるというのが大きい。

HDCAMの最低価格機種で約340万に対しXDCAM HDは180万ほどである。PC用ドライブだとSD対応で60万だ。単なるブルーレイディスクレコーダーなら10万以下で発売されているからもしXDCAMフォーマットで書き込むことが出来たらとんでもなく安くHDノンリニアシステムが組めることになる。この流れは必ず来るものと考えられる。いつまでもテープで納品というのは時代に取り残される。

当方のHD導入計画はCM搬入メディアが追加変更されてからの方がいいと考えるわけだ。もちろんXDACMになるとは限らない。DVD-Rかもしれないしデータであればメディアは問わないとかコーデックの種類だけ決められるとかもっとフレキシブルになる可能性はある。さらに先を考えればIT利用もあるわけで放送局次第である。メディアが多様化した今の時代、動画広告はTVCMだけではなくなった。さて、どうなるテレビコマーシャル。

ちなみにマルチチャンネルテレビ監視で見ている限り、ハイビジョンで作られたナショナルスポンサーのCMはソニー、松下、日立、三菱、セキスイ、資生堂くらいしかない。
むしろローカルCMの方が種類が多いかも・・といった状況だ。

2007年04月26日

テープレス時代の映像保管

撮影しノンリニアに取り込んだ後のテープはそのまま保管すればよかった。それはテープコストが安いためだ。
メモリーレコーダーの場合はどうするか。ノンリニアに取り込んだらカメラのメモリーは消去してしまう。取り込んだ後OKテイクだけとりだしてNGカットは捨てるか?ここも悩みどころだ。とりあえずプロジェクトが終了するまでは残しておく。

プロジェクトが終了した後でも改訂を前提とした場合編集素材は全て残しておかないといけない。それを考えると非圧縮でのワークフローは非常にコストがかかってしまう。やはり圧縮系の流れを選択するしかないのだが出来れば撮影からフィニッシュまで同じコーデックで通したいものだ。
で、アーカイブだが多重合成のような複雑なプロジェクトの場合テープにアーカイブするのは非常に煩雑になるためファイルのまま残すのが便利だ。
Blu-rayやHD-DVDもいいかもしれない。ただ一枚あたりの容量が限られているしアクセスも遅いため長期保存用と考えたほうが良さそうだ。

プロジェクト終了後数年分はLAN接続のRAID5ディスクが便利だ。RAID5でデータの安全性は高いしLAN接続であればPCが故障してもどのマシンからでもアクセスが可能だからだ。最近では2TBで16万円で手に入る。圧縮系ならHDで100Mbpsあればかなり高画質で処理できる。DVCPRO HD、AVC-Intra100など。1分750MBだから1TBに映像だけ入れると44時間くらい保存できる。

HDCAM-SRの120分テープが¥24,000、44時間分で22本、合計¥528,000となってしまう。ブルーレイの50GB追記型で¥4,200、2TB分だと40枚だから¥168,000となりHDDと同程度になる。しかしいちいち大量のBlu-rayディスクから必要な一枚を探しドライブに入れて読み出しコピー…はけっこう手間がかかる。ディスクは裸だから傷でも付いたらオシャカである。その点HDDは検索で捜すことも出来、特定のファイルさえ見つけることは容易なのだ。何よりもちょっとした改訂作業ならメインPCにデータを戻さなくてもそのまま編集さえも出来てしまう。
というわけで現時点ではRAID5のストレージが最も使い勝手、コストパフォーマンスがいいのではないかと考える。

2007年04月27日

イントラフレームかLongGOPか

圧縮の方式である。
ノンリニア編集にはイントラフレームがいいとされている。これは圧縮単位を1フレームにしているため圧縮解凍の時間が短いとかカットつなぎ部分での画質が保てるなどのメリットがある。一方LongGOPは数フレームにまたがって圧縮を行うので圧縮効率が高く同じビットレートではかなり高画質になる。撮影時はLongGOPで行い編集時はイントラフレームという考え方もある。

分類するとLongGOPはHDV、AVCHD、XDCAM。イントラフレームはAVC-Intra、DVCPRO-HD、HDCAM-SR、CanopusHQなどがある。どれで撮影してどれで編集するかといったことが問題になる。最近ではノンリニア編集機がハードソフトともに高速化されてきておりLongGOPでもかなりサクサク動くようになってきているらしい。しかし多重合成などが多い編集にLongGOPでいいのか不安は残る。

撮影と納品はLongGOPを使っても編集プロセスにはビットレートの高いイントラフレームを選ぶべきなのだろう。非圧縮は辛い。そう考えるとウチの場合こんな流れが考えられる。ロケ撮影はAVCHD又はXDCAM、スタジオ撮影はPCに直接HDD録画CanopusHQ、編集はCanopusHQ、納品はHDCAM( 将来XDCAM ? )といった感じだ。
まだまだ新しいフォーマットは増え、時代に合わなくなったフォーマットは消えていく。

2007年05月02日

Panasonic vs SONY

業務用ビデオ分野においてはいいライバルではあるが放送現場のシェアはMac vs Windowsくらい引き離されているのではないだろうか。近年めきめき存在感が出てきたパナソニックだがどうしても放送局に攻めきれない。これはあまりに普及してしまったベータカムの影響で、撮り貯めたアーカイブのほとんどがベーカム、報道用のカメラがほとんどベーカムといった状況で異なるフォーマットに切り替えるタイミングが見えないのだ。かなり先進的なパナソニックのP2システムだがCATVやパッケージビデオ、映画製作などの導入にとどまっている。オリンピックではかなり強力な営業攻勢で導入されているようだが次に続かない。

そんな寡占状態の放送局のSONYなら互換性を持たせた機材を作ればいいのにと思うのだが一向にそのような動きもない。そう考えると放送関係に携わるプロダクションはどうしてもSONY系の機材でそろえざるを得ないわけで選択肢は狭い。地デジハイビジョンに関してSONYで選べるフォーマットはHDV、AVCHD、XDCAM、HDCAM、HDCAM-SRがある。
他社と互換性があるのは民生フォーマットのHDVとAVCHDだけだが放送局ではサブシステム程度と捉えてているようだ。

地デジが導入される当時はHDCAMしかなかったというのもありほとんどがHDCAMベースのシステムになってしまっている。ところが一般のテレビが地デジに変わると共にフルHDという言葉が一気に普及してきた。液晶テレビ、プラズマテレビともに半分くらいはフルHD対応になってきた。最近ではハンディカメラでさえフルHD記録を売りにしてきた。
そうなると放送システムがフルHDでないことが一般に知られる前に切り替えたいという要求が出てくる。SONYにしてもPanasonicにしても放送機器も民生テレビも売っているので販売に影響が出てくる。

放送しているコンテンツがフルHDでもないのにフルHDのテレビは綺麗だと売っているのはちょっと問題である。放送機器でフルHDになっている機材は意外に少ない。なによりも放送しているmpeg2TS自体がフルHDでない。要するに収録、モニター、送出などほとんどが1440クラスで作られているということなのだ。

今年に入ってからフルHD対応の業務用機器が発表されてきたが光ディスクだったり半導体メモリーだったりする。これらが放送局で採用される可能性は低い。
現状でも混乱するほどのフォーマットが存在するがまだこれからも新しく登場する可能性は大いにある。

2007年05月08日

地デジ受信機普及率は27.8%

アナログ停波の認知度は、93.9%となっている。
この調子で行けば2011年のアナログ停波は予定通りに行われるのではないだろうか。視聴側は安くなった地デジテレビを買えば済むのだが制作側はそう簡単にいかない。
ただ放送が地デジハイビジョンになっても4:3の素材は流せるわけで未だゴールデン番組でも4:3のコンテンツも多い。そうは言っても世の中のテレビが全てハイビジョンになってしまっても4:3で制作しているというのはどうなのかと思ってしまう。

ここは「バスに乗り遅れるな」ではないが最終便のバスに間に合えばいいかなと考えてみる。実際ハイビジョン化によるメリットが広告スポンサーに感じ取ってもらえないのが現状だ。かなり低価格になったとはいえまだ使えるSD機器を廃棄して割高なHD機器に入れ替えても制作費に転嫁できないわけで無駄が多い。
現状のSD機器が陳腐化したときが買換え時かなと

2007年05月10日

地デジはフルHDになるのか?

現在放送されている地デジは水平1440ピクセルになっている。デジタル放送の規格には1920のフルHDは含まれているのだが地上波に割り振られた帯域では流せないということなのだろうか。データ放送など誰もほとんど見ていないのだからそれをなくしてでもフルHDの放送を始めて欲しいものだ。
フルHDパネルのテレビを買っても何の意味もなくなる。
家庭用ビデオカメラの記録モードにフルHDが出来ても撮像素子やレンズがしょぼいのでそんな解像度で撮影できるわけはない。
BSデジタルはフルHD放送のものが多いのでWOWOWなどは恩恵がある。HD-DVDやブルーレイなどのパッケージもおそらくフルHDだろうと思われる。ただ映画コンテンツ自体フルHD解像度に対応する画質をもったものは意外に少なかったりする。
ディスプレイ先行でフルHD化されたハイビジョンだが今買うのはもったいない気がする。

2007年05月15日

Next Step

次なる目標を何にするかいまいち定まらない。ハイビジョン化計画は次の次くらいになりそうだ。つまりハイビジョン化までの数年にもう一つくらい大きな目標をおきたいと考えているわけだ。
とはいえハイビジョン設備のためお金は残さねばならないので大きな投資は出来ない。

スタジオ工作はほぼ完成というかこれ以上手を加えてもあまり大きく変わらない。次のステップは鉄筋コンクリートで40坪くらいのスタジオ建築になる。
人材ネットワークはコツコツと地道に進めるしかない。
ネットワークといえばインターネットのインフラがADSLというのに不満がある。田舎だからなかなか光ファイバーを引いてくれない。ある程度費用を出せば専用線を引っ張ってくれるのだろうか。忙しい時は通信待ちがイライラすることもある。
開発意欲、物欲が現在低迷中。

2007年05月24日

フルHDキャプチャー

カノープスからフルHDでキャプチャーできる カードが発表された。
HDMIやアナログコンポーネントから入力してCanopusHQのフルHDモードでキャプチャーできる。価格は¥95,000と手頃である。ただこの製品、ターゲットがイマイチ見えてこない。CanopusHQのフルHDモードといえばかなりハイエンドな使い方になるのだが入力がHDMI、アナログコンポーネントと民生限定なのだ。

今や業務用といえばHD-SDIでVTRなんかはアナログ入出力を持たないものが多いくらいだ。そして取り込んだフルHDをどこに出力するのかという問題だ。これはキャプチャー専用カードなのでPCディスプレイにしか表示できない。ウチでは使い道がない。
むしろこういった技術がこの価格で出たと言う事で業務用のHD-SDI対応機種の低価格版が出てくるのではないかと期待させる。
現状ではターンキーシステムだとHD-SDI出力のみで250万、入出力できるものだと500万にもなってしまう。
そうこう言っているうちにカメラの方はほとんどがメモリー記録になってきた。テープ式VTRは生き残るのか、そのあたりが最も気になる。
映像がメモリー記録になればHD-SDIも必要なくなり低価格な非同期インターフェースで済んでしまうからだ。

2007年06月01日

そろそろ新機種?

ハイビジョン化を数年先へと設定したのでなんとなく新しい編集機にするという意欲がなくなってしまっていた。
現在使っているメインマシンは開業当初から使っているものだ。実際には2004.2からだから3年4ヶ月になる。バックアップマシンとして2005.9に同じ程度のスペックのマシンを入れたがアフターイフェクトとの相性が悪く、あくまでもサブマシンとしてP2の読み込み、クロマキー処理、音声収録、加工などに使っているだけである。HD納品対応にしようとするとVTRも追加する必要がありトータルで約1千万円必要になってしまう。
どうせなら今導入しといてもという気持ちがあったのでいかに安く構成できるかをいろいろ検討したがHDCAMのVTRとHD-SDIのインターフェースだけで全体の半分近くになるためなかなか結論がでなかった。

しかしHDのCMがほとんど増えてない実情からして1〜2年で一気に増えるとは考えられない。自分で観察しているレベルだがナショナルスポンサーのハイビジョンCMが10社以下という状態が1年以上続いているのだ。そんなわけでHD納品対応は数年先に設定したわけだが、その間今のマシンのままでいいのかという問題も浮上してきたわけである。
現状の機器で決定的に何が不足というわけでもない。SDの新機種導入で変わるといえば多少の画質向上、計算時間の短縮、カメラからの取り込みが便利になる。といった程度だ。
実際には入れ替えではなく増設という形で考えている。実はこれが最大の目的で新しい機種をメインマシンにして現行のマシンをバックアップで使っていこうということなのだ。

PCのHDDは消耗品であり何年か経過すると確実にクラッシュする。20年ほど前は3年もてばよかった。近年は5年以上当たり前のようだがいつ壊れるかは予測できるものではない。もちろんHDD以外にも壊れる原因はあるわけでHDDだけレイドにしても安心というわけではない。最も安心なのは全く同じシステムを2セット稼動しておくことだ。VTRや周辺機器もすべて2セットが理想だがそうも言ってられない。このあたりはデータさえ救済できれば他社に収録してもらうなどの方法が考えられる。
ではどんな機種を入れるのか。カノープスのREXCEED-M5000 ¥1,480,000が現在の有力候補である。
これに1920×1200ドットパネルのモニター、アフターイフェクト、P2オプションなどアプリケーションなど周辺機器が加えられるが200万以内で収まりそうだ。
これを導入して向上するのは、720P撮影したものを4:2:2でクロマキー、ベーカムに4:2:2コンポーネント収録、RS-422コントロールでタイムコード制御といったビデオ系。
PC系ではCPUの高速化、メモリ・HDDの容量とスピード向上といったところである。
もちろんハイビジョンの編集も可能なのだが出力オプションを付けないとVTR収録することが出来ない。これが100万ほどする。

HD納品する数年後にはもっと安価で納品が出来るシステムが出回っているだろうと予想されるのであくまでもSD限定である。もしかするとその頃にはテープ納品自体もなくなっているかもしれないのだ。
今月は編集室のレイアウトも含めてもう少し具体的なシステム構成を検討してみよう。

2007年06月02日

新機材計画、編集室編

機材のシステム構成も同時進行中だが導入したシステムをどう配置するかも大きな問題だ。現在PC3台、PCモニター2台でそれぞれ違う目的で使っている。
新システムを入れた場合不要になる部分もあるがバックアップとしていつでも復活できる状態にはしておきたいので倉庫行きにはできない。
メインシステムではHD/SD編集、VTR制御、撮影素材のキャプチャーなど編集以外の機能は持たせない。このシステムはターンキーシステムなので周辺機器、アプリケーションはセットアップされた状態で納入されるしサポートを受けるためにはあまり基本システムから外れるとややこしくなる。アフターイフェクトだけ後からのインストールになる。
PCモニターは24インチ1920×1200のデュアルモニター。当初はHD完パケを考えていないのでHDマスモニの導入は見送り。

インターネット関連、メール、経理、MAYA、フォトショップ、イラストレーター、スキャナ、プリンターなどのサポート作業に現在のメインマシンDELL360。
このメインマシンは現在編集、ビデオ落としを行っているのでバックアップマシンとしても同時運用。もう一台のDELL380はナレーション録音、3D、AEのレンダリングなどに使う。DELL240はフォントとホームページビルダーにしか使っていないのでDELL380に移行して引退。ということでマシンは3台になるのだがモニターの配分をどうするか。
現在は幅1500mmのテーブルに20インチモニター2台、キーボード3台、タブレット1台とごちゃごちゃしている。やはり広いテーブルが欲しくなる。1500幅のテーブルを2台並列に置いて右にHD編集のデュアルモニター、左にサブシステムが理想だ。

ところが今の配置だとビデオデッキやセレクターなどビデオ機器のラックを置く場所がなくなる。そこでホームシアター用の機器を反対側にあるプラズマテレビのサイドに設置。こうするとプロジェクターを使うことが出来なくなる。開いたスペースにビデオ機器、プリンター、スキャナーなどを縦に積んでいく。
ビデオモニターとモニタースピーカーも配置したいのだがこの位置関係が微妙だ。
現在の位置は非常に使いづらい位置にある。というのもスタジオ撮影スペースをできるだけ有効に残しておきたいという考えがあったからだ。
しかし照明機材を天釣りにしたおかげでかなり省スペースになった。

モニタースピーカーは壁に密着しているより少し空けたほうがいいし編集している位置から正面でステレオにしたい。その真ん中にビデオモニターが存在するのがベストなのだ。
そうなると現状テーブル手前までが壁から80cmに対してあと60cmくらいは後退したくなる。空いたテーブル奥のスペースに各モニターを置くのだが1mくらいの高さに置くことになる。その下ががばっと空くのだがそこにいろいろ機材を置くとメンテナンスが難儀なのだ。機材のメンテ、操作を考慮するとビデオ機器の場合、前後60cmくらいのスペースがいる。そこまでいくと撮影スペースに食い込んでくるので無理なのだ。せいぜいPCをおく程度かもしれない。

などなど文字で書いても全くイメージが湧かないであろう(笑)3DCGで空間レイアウトをシミュレーションしてみよう。
その前にやはり機材を決めないと機器のサイズが出ない…

2007年06月03日

新機材計画、機材選び編

レイアウトするにもどれだけの機材になるか決めないとどうにもということで暫定的ではあるが選んでいこうと思う。
数年後とはいえHD完パケの追加設備を考慮した構成にしておく。
まずメインの編集機だがカノープスの REXCEED-M5000 HDWS3000MIPもいいがあまりの価格差に却下。
作業用のディスクが500GBだがCMの場合それほど大容量を使うこともない。作業が終わればLAN接続のLAID 5のストレージに移動させておく。
現在1TBのものが一台あるがすでに70%くらいデータが入っているので2TBのものをもう一台増設。編集用PCディスプレイが悩み中だ。最もスタンダードなのは24インチ1920×1200ピクセルのディスプレイを2台なのだが24インチといえば今使っている20インチの横を少し広げた程度の大きさなのだ。しかもHDの画像を表示すると上下に120ピクセルしか残らずメニューは全く表示できないに等しくなってしまうのだ。
そう考えるとメインディスプレイは2500×1500ピクセルくらいはあったほうがいい。サイズは34インチくらい欲しい。小さい文字は眼が疲れるし画像のチェックも大きいほうがいい。はたしてそんなディスプレイは存在するのか、PCのグラフィックが対応できるのか、まだ調べていない。とりあえず希望。

サブディスプレイはBINやイフェクトなどあまり使わないウィンドウ用に隣に設置。これは24インチでかまわない。むしろ横に広がりすぎるので20インチSXGAのほうがいいかも。
ビデオモニターは現在20インチの液晶ピクチャーモニターがある。SD編集ではPCの色とNTSCの色ので方があまりに違うためどうしてもビデオモニターが必要なのだがHDTVの場合それほどシビアに考えなくても良さそうだ。
ただ民生テレビ特有の味付けを確認する意味ではあったほうがいいしPC再生ではインターレースや残像特性が悪かったり、VTRからの再生が確認できないなどの問題が若干あるので用意する方向で考える。
現在持っている50インチプラズマはモニター仕様ではあるがWXGA解像度1350×720なのでフル解像度のテレビか欲しい。しかもモニターだからプラズマがいい。

ということでホームシアター利用と兼用で65インチプラズマを考えているのだが設置場所が難しい。現在の位置関係だと編集ポジションの真後ろなのだ。
編集卓を逆配置するというのは?モニタースピーカーの位置といい、メンテナンス性などいろいろな面でいいかも。
VTRは数年後、まだテープ納品であればHDW-1800を入れるしかない。編集機からVTRへはHD-SDI接続しか方法がないのだがカノープスのHD-SDI出力オプションは\980,000もするのにキャプチャーが出来ない。これは高すぎるので却下。
パナソニックからP2のポータブルレコーダーが発売予定でHD-SDI出力が出来る。ポータブル編集機だと入出力が可能でRS-422でデッキコントロールも出来る。
HDCAMテープ素材のキャプチャーも可能性として捨てきれないのでデッキ購入時点で考えたほうが良さそうだ。

新規導入機材はこの程度で後はアプリケーション。
カノープスはターンキーなのでアプリもけっこうプリインストールで付いてくる。編集自体はやはりアフターイフェクトで行いたいので新たにワンセット導入する。
カノープスにはアフターイフェクトのビデオアウトプラグインが用意されているのだがなぜかv6.5用だ。問い合わせるとv7の場合は別途対応らしい。よくわからない。
P2にも対応させる必要がありREXCEED-P5000という製品もあるのだがバリカム対応ということでちょっと無駄なソフトまで入っていて割高だ。M5000にP2オプションを加えた方が安く付く。それにしてもMXFファイル形式という汎用性の高いフォーマットを採用しておきながら汎用ソフトでそのまま読み込めないというのは何か気になる。
将来オプションなしで読み込めるようになる可能性もあるのに15万のオプションソフトは高いと思うのだ。
現在はこのP2 MXFファイルを読み込むためわざわざAVID XpressProを導入している。キャンペーンで15万ほどだが変換にしか使っていない。

次はレイアウトを考えてみよう。

スタジオレイアウト編

まずは第一発目のレイアウト案はSD/HDハイブリッド編集タイプである。50インチインチPDPは現在ホームシアターで使っているものを利用しようと思ったがいろいろ問題が多いのでたぶん専用のモニターを購入することになるだろう。サイズ的にもでかすぎる。
NTSCモニターもHD編集では不要になる。
実際にはSD専用編集スタイル、HD専用編集スタイルと全く別の形態になるかもしれない。
編集卓は2Dや事務処理も行うので広いほうがいい。ここでは幅2200mm、奥行き800mmのテーブルにしている。
ラックも機材が増えてくるのでエレクターで新たに組む計画だ。19インチラックマウントがすっきりするのだがマウントキットなどを揃えるとけっこうな金額になる。 ビデオ機器は幅が45cmくらいで奥行きは60cmくらいのものもある。なので二台横に並べる場合はW1200×D600の棚が必要になる。
まだいろいろアイデアが出てきて大幅な変更がでる可能性はある。

2007年06月06日

ローカルCMの行方

ハイビジョン機材の導入を考えた場合にどうしても採算が取れるのかということが気になってくる。Uターンし、開業して2年半ほどだが当初想定していたよりは仕事が動いている。
しかしあくまでも最低限の経費で、と節約開業したおかげで採算取れている状況である。賃貸の事務所だったりスタッフがいたりすると全く採算取れない仕事量なのだ。
設備も多くは手作りだったりする。結構機材は豊富に見えるが最低限の機能で低価格のものを選んでいるので意外とコストはかかっていない。
そこに1000万もかけてハイビジョン完パケシステムを入れて採算が取れるのかが課題だ。

都市部で制作している業界の方では想像できないほどの制作費でCM一本を作っている。
その分、製作本数は年間100〜150本程度ある。しかしこれは部分改訂やバリエーションも入れての話だ。例えば1000万円を5年リースにした場合月額20万程度。年間120本制作したとすれば月に10本。ということは一本の製作費に2万円の機材費を乗せないと採算が合わないことになる。
一本あたり300万とか1000万で制作しているプロダクションならともかく3万〜10万程度の制作費に2万も上乗せすると受注が減る可能性があるのだ。CMの放送量も今後どうなるか予測できない。遊戯業界などの放送規制があったり、ローカルに大手スポンサーない、放送単価が高いためチラシに移行するといったことも聞かれる。

現在ハイビジョンで作ってほしいというオーダーは全くない。2011年には全てが地デジハイビジョンに移行するがCM搬入はSDでも継続できるのだ。やはりローカルCMはSDで継続するのが賢明なのか…ただ、当方は半分趣味も兼ねているので近いうちにハイビジョン機材は入れたいと思っている。
しかしテープシステムは趣味に合わないのでこのあたり、世間の流れをもう少し観察してみたいと考えている

2007年06月07日

編集モニター編

前にも書いたがフルHDのプラズマはマスモニ代わりに使えるのではと思い迷っている。
フルHDのプラズマVIERA 42インチは安売り店で30万を切っている。
一方マスモニレベルではないがSONY LMD-2450Wは24インチフルHD液晶で約50万だ。
SONYのモニターの優位点としてあげられるのはHD-SDIを直接入力できる、放送規格準拠の色再現、ウェーブフォーム表示が出来るといった部分だ。デメリットとしては画面が小さい、値段が高い、液晶なので残像が気になる、といったとこだろうか。

NTSC時代と違って民生テレビでもアンダースキャン(HD)表示出来るしブラウン管のような個体差で色が極端に違うということもない。ウェーブフォーム表示は便利な機能だがこれは撮影時にあればいいので撮影用に小型のモニターを用意したい。単体でこの手のモニターを買おうとすると50万以上はするのでビデオモニターに内蔵されるのはありがたい。編集時には編集ソフトでチェックが出来るのであえてモニターにウェーブフォーム表示は必要ない。

HD-SDI入力をどうするかは若干問題が残る。HDCAMのHDW-1800はHD-SDI入出力しか持っていない。カノープスからはアナログ出力が出ているので問題ないがテープの確認をハイビジョンでできないことになる。AJAからHD-SDI→HDMIのコンバーターが9万円で出ている。コンバーターだけにしては結構高い。パナソニックのP2ポータブルレコーダーでHD-SDIの付いたものが発売予定だがこういったものを使うことも考えられる。
このあたりはカノープス⇔HDW-1800をどういったシステムにするかで変わってくる。
ちょっとした構成の違いで価格が大きく変わってくるので接続部分も慎重にチェックする必要がありそうだ。

2007年06月08日

オーディオモニター編

編集卓のレイアウトを壁側においてしまったのだが、これではオーディオモニターが壁に近づきすぎである。
理想は壁から1.5m以上離せというからむしろ壁側にオペレーターが座る方が理想なのかもしれない。ただそうした場合、逆に壁からの反射音を気にしなければならないかもしれない。出来るだけ壁向き配置の中で壁からの距離を取るようにレイアウト変更してみよう。
PCのモニターがマルチになると目の前はモニターだらけになってしまってどうしてもスピーカーはその上の設置になってしまう。理想的にはツイーターが耳の高さになるようにということだからやはりデスクの上に設置ということになる。

視聴位置と正三角形のポジションに配置。この位置でも壁から50cm程度なのでスピーカーの後には吸音材を置いて低音を吸収させる。PCディスプレイは最低限のデュアルモニター。もう一台のPCはこの二台のうちの一つを切り替えで使うことにする。
ピクチャーモニターは42インチのフルHD プラズマテレビだ。手持ちの50インチでは大きすぎるしフルHDでないので引退してもらう。
今のスペースを編集専用に使うのであればもっとゆったりと配置できるのだが撮影スペースを確保したいためどうしても壁側に追いやられるのだ。

2007年06月09日

超高解像度ディスプレイ編

探していたらありました。30インチで2560×1600(WQXGA)のディスプレイだ。ピクセルピッチは24インチWUXGAが0.27、30インチQXGAが0.25mmだから文字サイズなどはほとんど同じに見える。ただ現在の20インチSXGAだとピクセルピッチは約0.3mmだから同じフォントだと20%くらい小さく見えてしまう。
1920×1080の画像をアフターイフェクトに100%表示した場合のレイアウトをシミュレーションしてみた。このサイズだとタイムラインも10レイヤーほど読み込めそうだしその他のウインドウも過不足なく表示できそうだ。ただ複雑なレイヤーになると20〜30にもなることがあるので24インチとのデュアルモニターにしておきたい。

メインモニターを30インチにすればほぼこれだけで済むのでモニタースピーカーはディスプレイのサイドに設置。奥に42インチフルHDプラズマを置けばAEの表示部分をこちらで確認し、編集モニターの画像は50%表示にしてタイムラインを拡大するというのもありだ。このあたりの使い勝手は実際にやってみないとわからない部分もある。

2007年06月12日

ホームシアター編

プラズマを65インチに入れ替えてからのレイアウト換えになるが一応シミュレーションしてみた。
65インチに入れ替える条件としては霊石山から地デジ信号が発信される(50インチを母屋のリビングに移すため)、65インチが実売60万円以下になる、そのときに買える現金がある。といったところだ。
出来れば一年以内に購入したいが今のところは条件を満たしていない。
レイアウトだが昨日のブルー照明の写真が現状である。メインスピーカーは西壁の両端コーナー、スチールラックに50インチPDP、その下にセンタースピーカーである。
このレイアウトは170インチ壁スクリーンを基準にしたものだ。視聴位置も壁から3.5mを想定している。スピーカーはスクリーンに被らないよう両サイドとなっている。

スクリーンで視聴する時は50インチののったラックごと横の壁に移動させる。
今回は65インチということでプロジェクターは引退を考えている。なのでプラズマ視聴を中心としたレイアウトとしてスピーカーをディスプレイの両脇に設置。ディスプレイは固定なので視聴位置も約2.5mで固定。スーパーウーハーは現在AVアンプのある右後方に置いているのだがセンタースピーカーのサイドに設置。
要するに全ての機器をディスプレイ周りに置いてしまおうということだ。AVアンプ、HDDレコーダー2台、CSチューナーだけにする。それ以外の機器はほとんど使わなくなったので他のシステムで使うことに。

現在はAVアンプなどの機器が視聴位置より後方にあるのでリモコンテーブルに鏡を立てて反射させて使っているがフロントに全て設置できればストレートにリモコンが使えるようになる。サラウンドスピーカーは4ch分あるが天井に吊ってあるのでこのままで問題ない。スクリーン廃止ということで壁の処理をどうするか検討中。
遮音用の超重量シートを貼り付けその上に吸音ウレタンを貼り付ける。こんなことも検討中。こちらの壁は道路に面しているので自動車の走行音が入り易いのだ。

2007年06月19日

P2 gear

パナソニックのメモリーポータブルリコーダーAG-HPG10が発売になるようだ。定価は¥420,000。販売店では35万程度で売られるようだ。
何がすごいって放送規格のHD-SDIの出力を持ちながらDVCPRO HDの録画再生が出来て小型ビューワーまで付いているのだ。
放送規格のポータブルレコーダーといえば数百万していたものがメモリーになっただけでこんなにも低価格で出来ることに驚きだ。
モーターなどの駆動部分が全くないのでメンテナンスもテープレコーダーの比ではない。ヘッドの劣化、汚れ、埃の混入、振動、メカの磨耗、結露…
しかしテープ納品を要求される限りどこかでテープにコピーしなければならない。

2007年07月02日

導入計画

 ほぼ構成は決まりつつある。次は編集環境の最終調整。
メインはカノープスの REXCEED-M5000である。周辺として
P2 Option=REXCEED-M5000でHVX200のP2フォーマットデータを直接取り込み、書き出しのできるオプション。
AfterEffects7=REXCEED-M5000映像出力しながら編集できメインになる編集ソフトである。
PhotoshopCS3=新しいバージョンは動画に対してロトスコーピングが出来る。
WUXGA26インチデュアル=ハイビジョン編集も視野に入っているため大型のディスプレイ。
2TBネットストレージ=ワークディスクをRAID5にするとドーンと予算アップになってしまうのでこまめにバックアップをするための追加ストレージ。
オフィス家具としてW1800 D800のシステムデスクにオプションとしてPCモニター上にSPが置けるサプテーブル。このデスクはいろいろオプションが付けられて結構便利だ。足元の空間にも棚が付けられる。今までラックや壁に棚を付けていたがこれでかなりすっきりする。
機材ラックにホームイレクターのブラック。W1200 D600 H1800でほぼ全ての機材を収納できる。
VHSやMDはほぼ出番はなくなってきたのでAVラックに移動。AV機器と業務用機器は6×6マトリクスセレクターで繋がっているので相互にダビング可能。
意外にかさばるのがプリンターとスキャナーだ。これらもめったに出番がないのにケーブルの関係でPCの近くに置かねばならない。LANにして遠隔操作したい。

これにハイビジョン出力系を加える場合。
P2ギア G-HPG10=P2カードのレコーダービューアー、HD-SDI出力が出来るのでHDCAMとのインターフェースとして利用。
HDCAMVTR HDW-1800=TVCMの局納品用VTR。今のところ最も低コストにハイビジョンを局納品するにはこれしかない。
ハイビジョンマスターモニター=LMD-2450WフルHDの液晶モニター。
これらだけでも450万くらいしてしまう。

導入スケジュール。
特に長い納期のものもないので一括発注してもいいのだが一度にモノが入ってくるとどれから開封していくかパニックになってしまう(笑)セッティングやら配線、操作を覚えたりと機材購入は結構疲れるのだ。それと仕事は日々進んでいるわけでセッティング中は休業というわけに行かない。
ということでまず周辺機器のみを発注する。現行機種の移動を確実に行う。これだけで1日潰れる。正常動作を確認するまではけっこう気を使う。今まで移動したことで動かなくなったといった経験もあるのだ。昔の話だが。

現行機種で正常業務に戻ってからメインシステムの発注。
そうすればレイアウト変更は済んでいるので機器を設置するだけですぐに立ち上げられる。
EDIUSやAE、PSは現行バージョンの延長線上にあるのでそれほど操作を覚えるのに時間はかからないと思うが新機能を全てチェックして周辺機器との動作チェックなどで仕事に使えるまでに一ヶ月くらいは様子を見なければならないだろう。
そのためレイアウトは下のシミュレーションのように現行機種と新機種と全てが並んでいる。

2007年07月04日

ポストプロダクション

 玄光社から「CM・映像制作者のためのポストプロダクションハンドブック」という本が出版された。この手の業界の専門誌でこれほど突っ込んだ内容のものはなかった。実に興味深い内容だ。
1980年代からのデジタル編集技術というのはとんでもないスピードで変わってきている。特にCMは映画をも超える編集単価で最先端のテクニックを駆使した映像が多い。
そのため機材もどんどん新しいものが開発されるので専門誌も一年古いとあまり役に立たなくなる場合も多い。ポストプロダクションといえば撮影した素材を編集するだけといったイメージだが近年ではCMの中心的な存在になっていると書いてある。つまり切った貼ったの編集だけではなく作品のイメージを大幅に変えることの出来るデジタル編集ならではの存在感といえるだろう。

クロマキー合成やCGを使っていくと撮影では出来ない世界を作ることが出来る。そのような部分では撮影はあくまでも素材でしかなくなる。で、これらはあくまでもハイエンドCMの世界での話なのだがデジタル編集はパソコンに取り入れられ数億円の編集機と同様のことが数百万円のシステムでも可能となってきている。立ち会い編集ではレスポンスが商売の要となってくるので高価な編集機を導入するが、当方のようなおまかせ編集の場合はPCベースで充分である。
クリエイティブに考える時間とレンダリング時間がちょうど具合がいい(笑)
そういう意味ではハイエンド編集と違うのは作業時間だけなのかと思ってしまうがそうともいえない部分がどこかに存在する。ただ、最も大きな違いが出るのは撮影だ。

ローカルCMではENGの延長線に撮影があるので照明、カメラのレベルが全く違う。
ハイエンドCMで使われるような機材をローカルで調達することは不可能なので自前で揃えることになるのだが、やはり採算を考えた最新のデジタル機材に頼ることになる。シネガンマ搭載のプログレッシブカメラであったり自前の極小クロマキースタジオだったりする。実はロケ撮影に関しては今のところ手付かずというのが現状だ。機材というよりスタッフの問題である。プロフェッショナルが加わっていくとどんどんコストは上がっていく。

クロマキースタジオスタジオではなんとかワンマンオペレーションで行っているがロケでは少なくとも照明と音声がいないとどうにもならない。バッテリーライトとガンマイクでは単なるニュース取材にしかならないのだ。スポンサー規模が違うのでハイエンドと同様のことは求められないがアイデア次第で面白いCMは出来るわけでコストがないなりの努力は惜しまない。

2007年07月05日

特殊効果のニーズ

デジタル編集の恩恵といえば多重合成だがローカルCMといえども多いものでは20レイヤー以上で構成するものもある。
この場合はクロマキーの人物、背景、スーパー、光などの効果素材…といったものも含まれる。こうなってくるとリアルタイムのレンダリングなど不可能でありプロキシサイズでプレビューしながら組んでいく。

15秒CMでも重いものだとレンダリングに30分くらいかかるものもある。で、特殊効果としてはCG、デジタルペイント、トラッキング、ワープ・モーフィングといったものがあるがこれらを目立つ形で使うことはまずない。ちょっとした薬味として使ったり素材修正に使う程度になる。ところがこれが意外に時間がかかるわけでローコストCMなのにお気軽にオーダーしてくる場合がある。こちらが味付けにとサービスで加えることはあるが、この場合作り易いことを前提にやっている。しかしプロセスを知らずにオーダーしてくる場合は一応その部分の見積りを提示するのだが全体の制作費より高くつくことのほうが多い。

例えば編集が3時間程度で出来るのに特殊効果作業が追加で4時間みたいな。
僅かな効果のために制作費を倍以上出すクライアントはなかなかない。なので結局はそれだけ大変な作業ですよと恩を着せるように言って半分サービスで行う場合が多いのだが結果に対して目立った効果が見込めないためほとんどリアクションがない(笑)
結局はそのようなテクニックを持っていても売り込むことはなくなってきているのが実情である。

2007年07月09日

3年目の機材一新

 スタジオ撮影機器などはいろいろ導入してきたがメインの編集システムはこの3年ずっと同じままだった。バックアップ用に入れたDellは現行マシンとほぼ同スペックで導入したがなぜか原因不明でアフターイフェクトと相性か悪い。音声処理とP2変換、クロマキー処理にしか使っていない。AdobeProductionStudioを入れているのでKeyLightが使える。クロマキー処理はかなり綺麗なのでこれを使っているのだが5秒以上のレンダリングをするとエラーを起こして止まってしまう。ひょっとしてこのマシンもメモリーの接触不良なのか…

最近のワークステーションは一昔前ほど性能の変化がないのでなかなか導入に踏み切れなかった理由の一つでもある。その当時でもCPUは3Ghz程度のものがあった。最近ではクロック数では比較できなくなりデュアルコアが出てきた。今回のマシンはスペックが公開されていないのだがたぶんXeonデュアルプロセッサ3Ghz、デュアルコアクラスのものだと思う。クロックはほぼ同じなので単純に考えればデュアル×デュアルで4倍の性能ということだろう。2×2が4にならないのがこの世界。別のテクニックで10だったり3程度だったりとよくわからないが価格は倍以上だから速いことは確かだろう。
何よりも今回期待しているのはビデオ周りである。実はここまで本格的にCMをやると思っていなかったので今まではけっこう綱渡りなシステムでやっている。とにかく放送基準を満たすためにといった構成なのだ。

新マシンは圧縮率も低く設定でき、4:1:1から4:2:2になるためかなり高画質になる。しかし時代はハイビジョンである。SDはD-2かデジタルベーカムが高画質でドロップアウトも少ないのだが今更こんなマシンを購入するところもない。もうしばらくアナログベーカムに頑張ってもらうしかない。
HDCAMがもう少しリーズナブルになるかウチの売り上げが倍増しない限り買う気にならない。というよりニーズがないので買わないというのが大きな理由なのだが。
そのため今回のシステムは+40万円でHD-SDI出力が出来、+340万円でHDCAM納品が出来るようなシステム構成にしてある。
ニーズがあり採算が合いそうならすぐに対応できる。

2007年07月10日

システム内容

 もう何度も書き込んでいるから今更であるが最終構成が決まった。とはいってもメイン編集機は次のバージョンに変わってからの発注(8月下旬)としているのでそれまでに新しいものが出てきたら変更の可能性もある。(詳細を書いているのは後々自分で確認するため)
まずは機材ラック■ホームイレクター W1200×D600×H1900 1台
ウッドシェルフ チェリーブラウン 2枚。 ワイヤーシェルフ ブラック 3枚 。
ポスト ブラック 1900 4本 。ウレタンキャスター 2個ストッパーあり
ウレタンキャスター 2個ストッパーなし
編集用デスク■サンワサプライ eデスク(Sタイプ) ED-S18080(W1,800×D800mm) EN-1803 中棚(D260) 1枚EN-1805 中棚(D500) 1枚EST-180 サブテーブル
バックアップ用ストレージ■アイ・オー・データ機器 HDL-GT1.0 [LAN接続 外付型ハードディスク LANDISK Tera 1.0TB RAID機能対応]
RHD-250 [RHDシリーズ用 カートリッジハードディスク 250GB] 各1台
これが第一弾である。約25万
--------------------------------------------
★EDIUS4.5が発売されてから
■\1,580,000(税別) ●型番 REXCEED-M5000S (HDWS-SCSI搭載モデル)1セットこれはSCSIアダプター内蔵モデルである。ハイビジョン編集がメインになったときSCSIのRAID5ディスクを接続するため。
★HD編集をやりだしてからESR-2508EDIUS SmartRAID ESR-2508 \880,000 (税別)1.75TB
★バックアップ保存用ブルーレイディスクドライブ
■P2 Option \150,000 (税別) 型番 OP-P2(2A) ハイビジョンカメラからのデータ受け渡し用プラグインソフト
■After Effects Pro v7→CS3 \148,000 メインの編集ソフトである。v7にしているのはCS3がビデオ出力にまだ対応していないため。
■Photoshop CS3 Extended \134,000 動画ペイントが出来る。
■三菱25.5型ワイド液晶ディスプレイ RDT261WH(BK) \135,000 2台
総額約250万になる。
更にHDCAM納品のために+40万円でHD-SDI出力、+340万円でHDCAMのVTR、+50万のHDSDIモニター、+RAID5 88万ということになる。
2010年くらいか…

2007年07月18日

ハイビジョンCMの動向

相変わらず大手企業のCMしかハイビジョン化されていないが僅かずつであるが増えてきた。
不思議なのはレターボックス+サイドパネル=黒い額縁のCMが少し増えてきたように思えるのだ。
例えばパナソニックなどはハイビジョンのものと、この額縁のものと両方流れている。ハイビジョンで作られたCMをD-2にダウンコンバートして地方に送っているのだろうか?
どの段階で一気に増えるのかどきどきワクワクだ。メインとなる番組はほぼハイビジョン化されてしまった。CMの製作現場でもすぐにハイビジョンで制作できる環境にはあるようだ。なのにどうして?制作にコストがかかるという理由だけなのだろうか。よそがまだやっていないのだったらまだいい。とかまだまだハイビジョンテレビの普及率が低いといった状況があるのか。

何千万、何億の放送料金を払っているナショナルスポンサーが本当に制作費をケチっているとも思えない。まぁ零細のローカルプロダクションがガタガタ言っても始らないが(笑)
早くもXDCAM HDレコーダーの中古が出回るようになって来た。ハイビジョンフォーマットの行方もまったく予想できない。メーカーは着々とテープレスに動いているようだからCM納品フォーマットのHDCAMもどこかで変わる可能性は高い。CMフォーマットは1インチ→D-2→HDCAMと比較的ゆっくり変化しているから始ったばかりのHDCAMがすぐに変わるとも考えられないが…

民生用ビデオカメラはすっかりHD一色になってきた。HDDレコーダーもハイビジョン対応だ。これから新たにSD機器を導入するところもないだろう。
業務用機器だと10年位は充分使い続けることが出来る。ハイビジョンの切り替えが本格的になってまだ数年だからやはり最終切り替え次期は2011年ということになりそうだ。

2007年07月19日

配線計画

新機材導入までに既存の機材の配置換えを済ませておこうとレイアウトは完成した。機材ラックとデスクも納品された。
進行中の仕事もあるので短時間で移設したいのだが問題は配線である。
いったんばらして繋ぎなおせば済むことなのだが簡単には元通りに動いてくれない。
まずはUSBである。なぜかUSBはドライバーをインストールした時と同じコネクターに挿さないとまた新たな機器が導入されたと思うらしい。HDDなどはデータがクラッシュすることさえある。実際壊れた。
なので特にUSBは気を使う。
音関連もかなりややこしい構造になっている。PCの音声出力とUSBに繋いだオーディオインターフェース、ビデオカードからの音声出力などいろんな系統があるのだ。これらはミキサーを通して出力しているのだが今回入力は足りるのか。

LANは比較的簡単とはいえ8ポートのハブが足りなくなる。もう一つ8ポートを入れてスタックするしかない。ビデオ系のセレクターもけっこうややこしい。6×6のマトリックスセレクターなのだがベーカム系はコンポーネントなのでセレクターを通せない。音声もインピーダンスが違うので変換してからでないと入力できない。そんなわけで全ての機器の入出力を照合しながら配線計画をイラストレーターでやろうとしている。
やはり配線変更も含めて機材移動を考えると1日は潰さねばならないだろう。
来週はスタジオ撮影があるし悩むなぁ…

2007年07月21日

新レイアウト完成!

結局20日の夕方から始めてPM11くらいにはほぼ完成した。
90%図面通りという完成度である。
左の現行PCのキーボードマウスケーブルが余裕があまりなく延長ケーブルを用意しなければならない。
スタジオ撮影時にこのデスクを少し移動しないとフルサイズの撮影時に見切れてしまうのだがそのときの余裕がないのだ。
右のデスクにはまだディスプレイが乗っていない。ここに26インチのWUXGAのデュアルモニターが来る。
PCは中央のラックに4台並ぶことになる。このうち3台はワークステーションである。
ラックの裏は余裕で作業できるスペースが確保されているので配線が楽だ。
全体として実際には狭くなっているのになんとなく広く感じるのは不思議だ。

2007年07月22日

リアルタイムクロマキーヤー再始動

SONY DCK-500デジタルクロマキーヤーである。中古で購入したものだが定価はなんと68万もする。7万くらいで買ったような気がする。
バックグランドの送り出しはカノープスのコンポーネント出力。フォアグランドはHVX200のコンポーネント出力。これらをクロマキーミックスしてDVテープに収録することが出来る。
背景を前もって作っておき、長尺のトーク番組などには効率がいい。
CMなどではFGとBGのカラコレやリサイズ、エッヂの微調整などを行ってクォリティを高めるためリアルタイム合成には向かないのだ。
あくまでも撮り切り素材としての合成利用である。
背景はカノープスのノンリニアを使うため静止画であれば喋りのタイミングにあわせて送り出すことも出来る。動画のリアルタイム切り替え場合は立ち上がりで0.1秒ほどのストップモーションが入るが静止画からのフェードインなどの素材を作っておけば使えそうだ。

2007年07月23日

全貌公開

(1)クライアントエリア (2)撮影エリア (3)編集エリア

(1)クライアントエリア
編集立会いではなく撮影時にスタンバイできるスペースである。画面左にハイビジョンカメラ。
(2)撮影エリア
グリーンクロマキーは常設。衣装などの状況によりブルー、レッドのバック紙もある。
照明の大半は天井に設置したため撮影スタンバイは比較的短時間で行うことが出来る。
リアルタイムクロマキーヤーも常設したのでバーチャルスタジオ風リアルタイム合成収録も可能。
(3)編集エリア
L型に配置し右が映像・音声編集、左が2D画像、3DCGの素材加工、事務WEB関連。中央に機材を置いている。
右のデスクにはまだディスプレイが乗っていないがCanopusM5000とデュアルモニターを導入予定8-9月
スタジオ撮影、編集まで完全HD対応になるがロケ撮影、HDテープ仕上げは未定。

2007年07月25日

最終発注

 
既存システムの配置換えも終わり照明類の調整もほぼ完成したのでメインの編集機を発注。
このターンキーシステムはシステムスペックが公表されていないためてできるだけ最新のものにするため遅らせていたのだ。とはいってもいつ切り替えられたのかもわからないのだが… やはりマシンを移動させると細々としたトラブルは起こるものだ。数点ヒヤっとする場面があったがだいたい接触関係のようで何度か抜き差ししたりすれば正常に動いた。年数が経つと接点が僅かだが酸化してくるようだ。
久々の大型投資なのだが次のハイビジョン完パケ投資があるので2年くらいで回収しなければならないだろう。

VTRは分割の方がいいかもしれない。というのもコンピュータより利用期間が長いから、おそらく導入すれば10年以上使い続けることになる。コンピュータはせいぜい3〜5年くらいが限度だ。やはりデジタル映像業界というのは設備産業なんだとつくづく思う次第で。時代が変わればそれに合わせて更新していかないと商売が成り立たない。

2007年07月27日

メモリー録画

 P2メモリーの録画は立ち上がりの糊代がいらなくて便利なのだがやはりノンリニアの取り込みがまだ不便だ。
現状、USBでカメラとPCを繋ぎHDDへコピー。これは結構高速なので問題ない。
取り込んだ画像はそのままアフターイフェクトで扱えない。
まずはAvidXpressProに読み込めるよう映像ファイルと音声ファイルをそれぞれAvid用ホルダーにコピーする。
Avidを立ち上げ単純にクイックタイムのDVCPRO50に書き出す。このとき音声が4ch入っているので使う2chだけを選択。前後の不要カットがあればここでトリミング。
これでやっとアフターイフェクトに読み込めるのだがDVCPRO50のQTが読めるのはAvidのコーデックが入っているためなので同じマシンでクロマキー作業。
AEのキーライトを使ってアルファ付きのQTアニメーション圧縮で書き出す。
これでやっと別のマシンでも扱えるファイルになるというわけだ。
取り込んだファイルがそのままアフターイフェクトで扱えたらどんなに便利だろうか。
今回のカノープスが入ってもP2のMXFファイルからCanopusHQに変換するというプロセスは残るようだ。
せっかくのテープレス、もう少し便利にならんものなのか。アフターイフェクトがMXFファイルを直接読めれば問題は全て解決するのだが。

2007年08月02日

配線計画

カノープスのシステムが8月上旬納品予定なのでビデオ接続ケーブルを注文することに。
そこでマニュアルを見ながらコネクターを確認。
PC系のDVIケーブルは既に4.5mを注文してある。マウスとキーボードはUSBなので近所の電機屋さんで手に入る。まずはブレークアウトボックスとベーカムデッキの接続だ。今回はSDのコンポーネント収録だけなのでBNCのコンポーネントケーブルで入出力を相互に繋ぐ。
手持ちで2mのものがあるがBNCはぶっといので短い1mのものを新たに注文しようと思う。
ビデオモニターにもコンポーネントと行きたいところだが配線がややこしくなってくるのでこちらはS-videoで接続することに。
6×6マトリクスセレクターを経由してビデオモニターに表示させる。こうすることでベーカムとカノープスのモニターをそれぞれ単独で行うことができる。
その他シンクケーブルとリモートケーブル。これらもコンポーネントと合わせて1mのものを注文。問題は音声ケーブルだ。ブレークアウトボックスとベーカムはキャノンコネクターのバランス接続で出来るのだがベーカムがコネクターのオスメスが逆のためケーブルもオス−オス、メス−メスという変形ケーブルになる。
モニタリングするためにセレクターに接続するのだがバランス出力はどちらも一系統しかない。ブレークアウトボックスはRCAのバランス出力があるのでこちらから取り出せる。ところがベーカムにはバランスしかないのだ。モニター用のバランスが一系統あるのだがなぜかモノラル。本体で1ch、2ch、MIXの選択が出来るがあくまでもモノラルなのだ。
バランス出力を分配したいところだがこの手のディストリビューターは結構高い。バランス入力を持つミキサーもけっこう高い。
しょうがないのでMIXのモノラル出力を使うしかない。ただこの出力もバランス出力なのでセレクターのアンバランスに変換してやる必要がある。ラインコンバーターがあるのでこれを通してアンバランスRCAに変換、このままではモノラルなのでパラレルにしてセレクターに接続。

2007年08月05日

ハイビジョンCM製作シミュレーション

 CanopusREXCEED-M5000Sを導入したわけだが(納品待ち)すぐにハイビジョンCM製作が出来るわけではない。
CM完パケにするには納品用HDCAMテープに仕上げなくてはならない。
撮影に関してはHVX200が既にあるので1080で撮影することが出来る。
しかしロケーション撮影を苦手とする私であるからロケは外注になるのだが、HDの撮影が出来るところはHDCAMでのテープ渡しになりキャプチャーが必要になる。
REXCEED-M5000SはオプションでHD-SDI出力が出来る。(¥980,000)しかしこれは出力のみでキャプチャーが出来ない。
HD-SDIのキャプチャーが出来るノンリニアとなるとシステムで400万以上する。だったら今よりもっといいP2カメラ買って貸し出したほうがいいかなと思ったり…
HDCAMカメラの大半は1080iなのが残念である。プログレッシブとなるとシネアルタになってしまい所有しているところは少ない。いろいろ探したがHDCAMのキャプチャーはかなり高くなりそうだ。なので自前のカメラで撮影をするのが手っ取り早いかと。

フリーのスタッフに依頼してHVX200を持ちだし撮影するのも考えたがローカルではフリーがなかなか見つからない。なんといってもロケ撮影までして作ろうというCM企画が非常に少ないのも問題だ。これは企画がないから少ないのか、予算がないから企画がないのか、製作スタッフがいないから企画が出ないのか…卵かニワトリかになってしまう。
ただ言えるのは企画が出来る人材が少ないことも起因していると思われる。
いい企画提案をしてあげれば予算を出してくれるスポンサーはいる。納得できる企画と説得できるテクニックが必要だ。

数年前、ローカルでCMを作ろうと始めたわけだが始めた当初はほとんど静止画CMだったわけだ。そのためその静止画を素材として動くCMを作り始めたわけだがその当時はベーカム仕上げも外注していた。しかし外注部分が多いと不便なことも多くナレーション録音やスタジオ撮影なども自前でやるようになった。とはいえなんでもやってしまうには限界があるわけで企画、ロケ撮影、営業、代理店業だけはこれからも自分でやるつもりはない。
かといってスタッフを抱えて育てていこうというのも難しい部分が多い。スタッフを食わしていくために本来やりたくもない仕事を受注するというのがいやなのだ。
そのあたりのジレンマがあるわけだが、なんとかそういった外部の仲間を増やしていきたいと考えている。

2007年08月06日

お手軽ロケカメラ

 民生機ではあるがAVCHDフォーマット記録のハンディカメラが面白そうだ。HDDや半導体メモリ、8cmディスクに記録したりといろいろだがAVCHDそのままで編集するのはかなり難しいので取り込んでから変換して編集することになる。とにかく小型なのだがけっこう画質がいいようだ。凝った撮影は出来ないがローカルのお手軽CMなら営業さんがクライアント先に持って行って撮影したものを編集なんてこともけっこう面白いCMが安上がりで出来たりするんじゃないかと。

価格もお手頃だし簡単撮影が出来るのでちょっとした撮影テクニックを伝授すれば素人カメラマンでも部分的に使える素材は撮影できるのではないか。止まっていてもプロが撮影した綺麗な写真か、多少ヘタでも臨場感のある動画がいいか。これは好みの問題でもある。いずれにしても一般的なCMロケ撮影のような規模の予算は出そうにないローカルCMなのでアイデアで勝負である。

2007年08月08日

HDCAMキャプチャー考

前にも書いたがカノープスでHDCAM素材をキャプチャーしようとすると400万円のターンキーが必要になってしまう。ところが先日カノープスからHDMIのキャプチャーボードが発売された。価格¥\95,000とまあまあリーズナブルだ。HDMIといえば民生用の規格だがスペックはHD-SDIと似たようなものだ。非圧縮フルHDコンポーネントデジタル信号が扱える。

一方、こんなコンバーターがある。HD-SDI→HDMIコンバーター\83,000だ。
これを組み合わせればHDCAMのHD-SDIをHDMIに変換してキャプチャーできるということになる。素材はCanopusHQ圧縮でフルHD、HDCAMより高画質だ。タイムコードは管理できないだろうがHD-SDIのエンベデッドオーディオをHDMI経由で取り込むことが出来そうだ。足しても20万円にもならない。これもいいかも。

2007年08月17日

ハイビジョン対応準備新システムの全貌

ほぼデスク周りが落ち着いた。セッティングもほぼ完了。アフターイフェクトのHD表示はコンポジションウィンドウをフローティングにすることで100%表示ができた。

26インチWUXGA1920×1200ピクセル、デュアルモニター環境。左にメニュー、タイムライン、右に1920×1080のフルハイビジョン画像を配置。
キーボードはカノープスのEDIUS編集専用キーボード、左奥にモニター用10chミキサー、手前にIP電話。上部は20インチビデオモニター、オーディオモニター、ネットジューク。

機材ラック。
下左からDELLのワークステーション360、カノープスのREXCEED5000、DELL380、DELL2400、ADSL、FAX。
ベーカムPVW-2800、オーディオインターフェース、LANDISC RAID5 1TB 2台
DVデッキ、6×6マトリクスセレクター、MD、VHS、DVD。
ラインコンバーター、コンプリミッター、チューブマイクプリアンプ、BBE、VUメーター、A3プリンター
リアルタイムクロマキーヤー、スキャナー

2007年08月24日

いよいよハイビジョンCM制作

今までも出来なかったわけではなかったが、より現実的な体制になってきたということである。
何がどう変わったかというと。。
●撮影カメラのハイビジョン化。これはすでに1年前に導入されている。今回のカノープス導入で素材の取り込みが非常に簡単になった。
●カノープスの導入。編集表示画面がフルHD対応になりメモリー、CPUともに増強しハイビジョンの編集が軽快にできるようになった。
●完パケテープ。自前のHDCAM VTRはまだ先になりそうだが外部に依頼できるルートが開拓できた。
これですぐにでもハイビジョンCMを作れる体制にはなったがまだ実績はない。
コスト的にどうなるかもまだやってみないとわからない部分が多い。
素材の問題、編集時間。少なくともテープに落とすのはベーカムより高くなる。

2007年08月26日

1440

フルハイビジョンの規格は水平1920ピクセルなのだが伝送情報量を減らすため1440に圧縮しているのがHDVやHDCAMだ。
今や家庭用大型ディスプレイはほぼフルHDになりそうな勢いだし家庭用ビデオカメラまでフルHDと言い張っている。
業務用機器はコストダウンのためこの1440を基準に作られたものも多く簡単に1920に切り替わることが難しい。
カメラも放送用のハイエンドカメラは撮像素子220万画素クラスで1920×1080の画素を持っているが業務用クラスでは半分以下の画素のものも多い。しかし撮像素子がフルHDでもレンズによってはそれだけの分解能を撮像することは難しい。
VTRでフルHD対応しているのはHDCAM SRだけでP2記録のAVC-Intra100がフルHDに対応しているくらいだ。地デジ放送も1440のようである。はたして1920と1440の見え方に違いが出るのだろうか。数値的に比較すると75%も減るわけだから大きいと感じる。
しかしデジタル圧縮になると1.5Gbpsのベースバンドが15Mbpsくらいになっているわけだがこの比率たるや1/100にもなる。画素にすると1920×1080に対して192×108ということになる。これでは携帯の画面より粗い。

実際の見た目はどう感じるのだろうか。当方の50インチPDPは1350×780ピクセルの画素だがBSや地デジのハイビジョン放送を見ていてもこの表示画素で粗いと思わせる素材も多く見かける。家電店頭のテレビでフルHDと720Pクラスのディスプレイが並んでいるとき同じ放送を流して30cmくらいの近距離で比較してみる。クリアなスタジオ撮影でも人物部分などでは違いはあまりない。小さな文字スーパーでやっと違いが出るといった感じだ。
要するにスタジオの高度なカメラでもその違いを映し出せていないというのが現実ではないかと思う。どうしても感覚的な比較より数値に振り回されてしまうのは仕方がない。
どうなるハイビジョン。

2007年08月28日

ハイビジョンモニター

カノープスの編集機はハイビジョン対応になっているのでコンポーネント出力からハイビジョン信号を出力することが出来る。
せっかくなので50インチプラズマにコンポーネントで接続してみた。
アフターイフェクトをハイビジョン設定にして解像度の高い写真を配置してみた。
おお、意外にあっさり出力してくれた。PCモニターはデジタル接続でフルHD表示だがこちらの出力はアナログでPDPもフルHDではないので比較するとかなり画像は甘い。
で、よく考えてみるとこのPDPは1035対応なのだ。
これはNHKがハイビジョン試験放送をしていた時代の遺物で今は存在しない規格なのだ。しかも1080には改造対応できないという。
つまり1080の信号を入力すると余った分上下にはみ出してしまうのだ。
そこでアフターイフェクトにセーフティガイドを表示させ写真をずらしながらPDPでどこまで表示できるか確認してみた。水平方向は約93%、垂直方向は85%くらいだった。
明らかに縦に伸びている。これではモニターとして使えない。しかも最近のフルHDテレビはオーバースキャンしていないらしい。93%のオーバースキャンは時代遅れなのだ。
ということで本格的にHD編集をする頃にはフルHDの大型モニターが欲しいと再確認したわけである。ありがたいことに着実に価格は下がってきている。もっと下がれ!

2007年09月05日

ローバジェット制作

汎用的なワークフローということではないがローカルCMに於いてのローバジェット制作ができる環境を考えていく必要がある。CM制作というと時間単価にすると映画よりも高価であると言われる。2時間の映画と15秒のCMを比べること自体に無理があるがわずか15秒に数千万円もかけたCMも存在するわけだ。
ローカルCMの場合は同じCMという名称を使うのが不思議なくらい放送エリアの違い、放送料金の違い、スポンサー規模の違いといった理由で全てが2桁以上スケールダウンしてくる。2桁というと1000万が10万ということだ。そんなこともありローカルCMは静止画と局アナという構成が長く続いていたのだが近年、映像制作機材が低価格化してきてローバジェットでもある程度の映像を作ることが出来るようになったわけである。
最も早かったのが編集機である。パソコンの高機能化で映像をデジタルで取り込んでノンリニア編集という形で爆発的に普及した。
これはテープ編集より機材も安くつくし編集効率は何倍も違ってきた。今、テープ編集をしているところを探す方が難しいくらいである。
こちらの機材もテープ編集時代にABロールでちょっとした特殊効果を付加するシステムで5000万はしていた。同等以上のことが出来てパソコンノンリニアなら50万くらいで組めてしまう。ここでも2桁ダウンである。

撮影はどうかというとあまりコストダウンには走っていない。ただ民生用カメラはかなり高画質になってきておりハイエンドなCMで使っているようなカメラでの画質は到底無理だが一昔前のENGカメラで撮影していたCM程度なら数十万円の業務用カメラでも充分太刀打ちできるようになって来た。放送用ENGカメラがレンズ込みで600万、業務用HDハンディカメラが60万くらいだからここでは1/10くらいのダウン。画質、機能もそれなりに落ちる。
さらに撮影はスタジオ、照明、、音声、美術など様々な要素があり何十年もほとんどコストダウンは出来ていない。この分野でコストダウンするにはスケールダウンするしかない。撮影クルーの人数を最低限にし基本、自然光+簡易人工照明、ワイヤレスマイク、撮影のワンマンオペレーション…2名で行って半日で撮影を済ます。といった構成だ。これで数百万の撮影が数万になる。内容は全く違うものになるが…

こうした努力により一本あたりの製作費は10万前後でも撮影動画のCMを作ることが出来るようになる。既にある写真やタイトル、イラスト、フリー動画素材などを組み合わせて動画作品を作ると撮影分は浮くことになりさらに低価格になる。こうして出来上がった完パケ映像はTV局に搬入されることになるのだがローカルの場合、山陰では3局になる。全てに流す必要はないので予算の低いものは一局だけの放送ということもある。
ローカルCMで山陰以外のエリアに出稿することは稀である。観光目的などでたまにあるくらいだ。そこで問題になるのが搬入メディアである。
全国的にはD-2が標準である。しかしローカルではテレビ局の番組制作会社がCMを作ることが多くD-2を所有していないプロダクションがおおいためかベーカムでの搬入ができるローカル局が多く存在する。D-2のVTRは当初800万くらいはしただろうか。ベーカムでも放送モデルは500万はする。しかし僅かに耐久性と機能を落とした業務用ベーカムVTRが10年ほど前に登場し220万で売り出された。これによりCM搬入が一気にやりやすくなった。
とはいえ50万ほどでノンリニアが組めるのに対して納品テープを仕上げるためだけに200万のVTRはバランスが悪すぎるる現在ではこのVTRも中古市場に多く出回るようになり20〜40万くらいで入手できるようになった。

ここでも何度も出てきているがハイビジョンに変ることによってまた機材の構成が大きく変わってきた。BSデジタルが始った頃からポストプロダクションのHD化は進んできたのだが当初は億単位の機材だった。そのうちSDに対して2〜3割アップ、そして現在ではSD機器は姿を消しつつありHDを選択するしかなくなってきている。
SD用のVTRが220万で出てきたようにHDCAMも最近330万の物が出てきた。これは業務用ではなく放送機材仕様である。しかしまだ出たばかりで中古市場に出回っては来ていない。
全国的にはハイビジョンCM搬入はHDCAMになっているのでこれは避けられないのか。あるいはベーカムのようにローカル特有のメディアが設定されるのか。
まだハイビジョンCMは普及しておらずナショナルスポンサーでも一割にとどいていない。ここだけはまだ静観である

2007年09月06日

続 ローバジェット制作

さらなる低価格戦略として「ほとんど自分でやる」というのがある。
VPなどのビデオプロダクションでは営業、企画、台本、監督、撮影、編集、MA、CGなど全てを一人でやっておられる方を見かける。もちろん機材も全て自前だ。
ナレーションだけは誰かに頼むことになるのだろうがここまで外注がないと本人の経費だけで済むことになる。この本人の経費だが給料相当というわけにはいかない。機材の償却、事務所経費などがかかってくる。私の場合自宅を使っているので賃貸料はかからない。機材も私物のAV機器が流用できたりしているので少ない方だ。
しかし得意分野以外の仕事は効率が悪いので全てをやるわけではない。営業と企画は広告代理店、スタジオ撮影以外のロケ撮影は外注にしている。

こうすることによって全てをやることによる非効率部分を排除し効率的な作業を可能としている。打合せ、チェックなどのほとんどはインターネットで行い、スタジオから外に出ることは非常に少ない。電話は作業を中断させるのでなるべくメールでのやり取りにしている。昼間でも電話のベルはほとんどならないし窓から日光も入らないので深夜作業と同様の集中作業が可能というわけである。そのため業務時間はam8:00からpm6:00が中心になる。年を取ると午前中の方がはかどる(笑)
かといって引きこもりというわけではない。作業の合間に外に出かける。
こうしたエコな仕事環境を作ることで制作費を落としてもある程度の利益が残るようになった。仕事が極端に減っても大丈夫なように機材購入も借り入れではなく現金購入を基本にしている。典型的な石橋叩きの商売である(笑) 基本的に小心者なので…。

2007年09月10日

中古品

業務用機器は趣味の道具とは違い中古品を選ぶことに何の躊躇もない。誰が使っていようと。使用環境によってはかなり寿命の短いものもあるが業務用の場合民生機よりはるかに耐久性がある。
しかし近年のデジタル開発競争によって機能的な陳腐化が問題になる。ある意味新品で買うことのほうがリスクがあったりするからますます難しい。
現在ベーカムSPのデッキを使っているのだがこれも中古である。定価220万のものが10年くらい経過したもので40万程度で購入した。外観は非常に綺麗で新品に近いものだ。ウチではテープ走行の使用頻度が極端に少ない。15秒のCMをテープに落とすだけだから報道関係や長編モノのテープ編集をしているプロダクションに比べれば1/100以下ではないだろうか。というわけで未だに問題なく作動している。
ただ、アナログベーカムということでドロップアウトなどに悩まされることもある。
音質もトラック幅が狭いため最近のデジタル音声に比べるとちょっと物足らない。

デジタルベーカムという選択肢もあるがその当時、中古が出てもすぐ売約済みといった具合で出回ることもなかったし価格も300万以上した。
ところがここにきてHDCAMも価格低下版が出てきたためSDの中古VTRニーズが減少してきたようだ。かなり上物で定価730万のデジタルベーカムデッキが260万で売られていた。
D-2ともなると1000万もするVTRが40万で売られている。CM納品用ならこちらの方がいいがD-2テープがベーカムの2倍以上するのでちょっと考え物だ。
HDCAMもそろそろ初期モデルは中古市場に出てくる頃だろうが初期モデルは定価が高い。HDCAMの場合、最高機種も最安値機種も画質や耐久性にほとんど違いはないらしい。そうなると定価600万の機種が300万で売られても新品で340万の機種を選んでしまうだろう。
カメラは中古で買った事はないが本体は機能的にどんどん進化しているので2〜3年モノでもかなり安く出回っているようだ。反面、レンズは完成された部分でもあるし性能劣化が少ないので意外と高値で売られている。いいレンズを持っていればカメラを換えても使い続けられるというメリットもある。
ところが数百万もするレンズでもさすがにHDのカメラに使えるかというとそうでもないらしい。地デジのバラエティ番組などを見ているとスタジオのメインカメラなのに周辺のフォーカスが甘く色収差の出ている映像を見ることがある。これはひょっとするとSDレンズを流用しているのかもしれない。

2007年10月13日

ハイビジョンモニター

テスト撮影でハイビジョンの撮影をちょくちょくやっているのだがやはりそれなりのモニターが必要だと感じてきた。
編集用のモニターは1920×1200ピクセルのデュアルなので片方のモニターを表示用にと思ったのだが予想以上に残像が強くて動画チェックには使えない。
やはりPCモニターでは無理なのか。
50inchPDPにアナログコンポーネントでつないで見ることが出来る。編集卓とは反対側にあるので完全にプレビューでしか使えない、つまり編集しながらのチェックが出来ない。ただ問題なのはこのPDP、1035対応ということだ。しかもオーバースキャン。これではモニターとして使えない。見えない部分が多いし僅かだが縦長になるというのは問題だ。
編集用は24インチくらいでもいいと思うがこのクラスの業務用モニターはまだ液晶しかない。PCモニターより残像特性はましかもしれないが液晶モニターに50万出すのはどうかと思う。むしろ民生機でプラズマフルHDのテレビの方が適しているのではないか。
最近の民生用液晶テレビは120Hzで駆動していたりして本来のモニターチェックが出来ないその点プラズマは残像も少ないしモニターライクだ。ただ小型のものでも42インチからしかない。だったら観賞用と兼ねて50〜65インチを導入したいと考えてしまう。
ロケ用の小型モニターも必要になってくるが有機ELなんかが実用的になるまで待つしかなさそうだ。

2007年10月15日

混乱ハイビジョンフォーマット

いざ、何をメインに組むのかとなると主流が見えないハイビジョンフォーマット。とはいえ放送局ではHDCAMが主流ではある。しかしHDCAMの仕様が古いためその後出てきたフォーマットに対してけっこう見劣りしてしまうのが現状だ。
新しいフォーマットといえばSONY製でもAVCHD、HDV、XDCAM、XDCAM EX、HDCAM-SRとこんなにも種類がある。パナソニックはDVCPROHDとAVC-Intraの50と100でメディアはテープとP2メモリ。これにノンリニアの中間ファイルフォーマットが関って来る。CanopusHQコーデック、Avid DNxHD、Apple ProRes422などである。

ハイエンドで構成するとHDCAM-SR4:4:4あるいは非圧縮HDDで撮影記録して非圧縮で編集ということになる。これは一部映画などで実践されているが非常にコストがかかる。
ローコストで普及しつつあるのはHDVだがベースがテープ専用のためHDCAM同様近い将来フェードアウトする可能性が高い。SONYとしては民生ではAVCHD、業務用ではXDCAM、放送用はHDCAM、映画用はHDCAM-SRといった分野分けをしている。
パナソニックも民生/業務用にAVCHD、業務/放送用P2/DVCPROHD、放送/映画用にP2/AVC-Intraといった感じだろうか。いずれにしてもはっきり分かれているわけではない。
時代の流れはテープレスだ。SONYではXDCAMが光ディスク、XDCAM EXが半導体。パナソニックではP2が半導体である。業務用テープデッキは数百万、放送用になると500〜1000万と半導体の読取装置に比べるととんでもなく高価なだけに償却終わる前にお蔵入りしてしまうのではないかというリスクがある。

更に悩まされるのが圧縮方式だ。SONYはLongGOPを使ったものが多いのに対してパナソニックはフレーム内圧縮を採用している。画質に対して容量が少ないのはLongGOPだがノンリニア編集時に大きな負荷がかかる。LongGOPをリアルタイムで処理できるシステムがどれだけあるだろうか。ただこのあたりもPCの性能アップによってサクサク動く時代は近いのかもしれない。フレーム内圧縮は処理も軽く画質変動も少ないが容量を喰うと言う問題がある。これも時間と共にメモリーが安くなって行ってるのでどちらがいいのか悩みどころだ。

まだまだ過渡期といってしまえばそれだけだが、地上デジタルは本格普及期に入って放送される番組はほとんどハイビジョン制作されている。CMはなぜかまだまだ少ないが僅かずつ増えてきている。VPや記録映像などもハイビジョンでといったニーズもちらほらと。
とりあえず現時点ではDVCPROHDで撮影、編集をしている。今後CM以外の納品フォーマットも課題になってくる。

2007年10月23日

気になるHDCAM EX

11月下旬に発売されるXDCAM EXである。
手持ちのHVX200と被るので欲しいという感じではないのだがこれからハイビジョンカメラは大きく変わっていくんだろうと思わせる新製品なのだ。
何がすごいかと言うとこのサイズ、価格で撮像素子が1920×1080ピクセルで3板、しかも記録も1920×1080なのだ。
現状このスペックを持つカメラはSONYではデジタルシネカメラF23+HDCAM-SRで軽く1000万は超えるだろう。PanasonicではAJ-HPX3000Gという機種で本体価格546万だ。それ以外は1440だったり1280なのだ。
メーカーは世の中にこれだけフルHDパネルのフラットテレビを売っておきながら作っている映像がフルHDでないという矛盾がここにある。

一方で民生用は記録モードだけ1920を持ったAVCHDを作ってフルHD対応などと言い張っている。どう考えてもレンズが対応していない。ではこのカメラはどうなのか。レンズ込みで80万のカメラと1000万クラスのカメラを比べるのは現実的ではないが気になる。
仕上がり面で大差ないとすれば今後カメラの作り方が大きく変わる可能性がある。それでなくとも近年のこのサイズのカメラはプロの現場でかなり活躍しているのだ。
そしてSONY初の半導体記録だ。パナソニックはP2でかなり先行しておりSONYはかなり焦っていたのではないだろうか。XDCAM EXがP2に対抗できるかと言うと現状、微妙である。P2ではDVCPRO系とAVC-Intraの記録が出来るがどちらもフレーム内圧縮を採用している。このためカノープスのREXCEED5000クラスだとネイティブで2ストリーム+イフェクトのリアルタイム再生が余裕で出来る。ところがXDCAM になるとLongGOPを使っているためかなり制限がかかる。短い尺のものであればCanipusHQにコンバートして編集すればいいが長尺物の場合かなりプロセスが増えてしまうことになる。

そういった意味でもP2は先見性があったわけである。もちろんコンピュータの性能か上がってくれば解決するのだが近年のCPU開発速度を考えると年間2倍のスピードアップは無理で4〜5年はかかりそうな気がする。むしろメモリの大容量化、低価格化の方が早いという意味でも低圧縮のP2が有利だと言える。
つまりこのカメラが欲しいと言うのではなく、これに刺激されてP2陣営でもこのクラスのフルHDカメラが出てくれるのではないかと言う期待だ。
ロケ撮影をやりだすとどうしてもバックアップ用のカメラが欲しくなってくる。
更に解像度の高い映像を撮るためにもHVX200よりもうワンランク上の機種が欲しいと思う今日この頃。

2007年10月26日

初のハイビジョンCM制作

山陰圏内ならベーカム納品が出来るのだが県外の場合アナログベーカムを受け付けないところが多い。
その場合はD-2に変換してもらっていたのだがテープ代も高く時間もかかるので今回はいっそのことHDCAMで納品してしまおうということになった。
内容は写真と文字構成のいわゆる動くフリップといった様式のものだから写真の解像度さえある程度あればHDで組むことが出来る。
先日グライドカムのテスト撮影を兼ねてHD編集しておいてよかった。
それにしてもHDは感覚が違う。編集画面を26インチにしているせいもあるのだが、でかい(笑)SDの編集感覚で文字を配置すると、こんなにでかくていいのか?と思えるくらい。そして横長というサイズにレイアウトで悩む。センター合わせで配置するとすごく横に間延びしてしまう。左右に分割するのも変だし縦書きもどうかと。
今後16:9のレイアウトを研究しなければならない。
市内のプロダクションにCanopusHQデータを持ち込んでHDCAM完パケに仕上げてもらう。

2007年11月05日

SDでもHD素材

HD素材がちょくちょく手に入るようになりSDにも利用している。
やはり素材が高精細だと加工もしやすい。カラコレ、ズーム、パンなどSD素材だとすぐに破綻する場合でもHDなら余裕だ。
意外にもっと重いかと思ったがCanopusHQだとサクサク動いてくれる。
HVX200も今までDVCPRO50のSD 4:2:2で収録していたがこれからはDVCPROHDで撮影してみようかと思っている。動きのある撮影の場合は720/60Pで撮っておくと2倍スローから早送りまでタイムワープで自由にコントロールできる。
クロマキーの場合は1080/30Pにしておけばクロマ解像度がSD 4:3に使っても水平480ピクセル得ることが出来る。SD 4:2:2:だと360ピクセルだ。DVだと180しかない。

HDをSDにリサイズするとシャープネスのエッヂは半分になる。であれば撮影時のシャープネスはないほうがいいのだ。ところがビデオカメラのシャープネスはデフォルトが0になっているがこれはシャープネスがかかっていないのではなく標準的なシャープネスがかかっていることを意味する。+方向に設定するとシャープネスが強調される。シャープネスをなくすにはマイナス側いっぱいにする必要がある。SONYでは-99、HVX200では-7といった感じで機種によって異なる。シャープネスを最低にするとモニターによってはボケて見えるが決してぼかしているのではなくこれがストレートの素材なのだ。

リサイズやカラコレを前提とした素材はこのようにデジタルカメラで言うLAWデータで撮影するのと同様にカメラ段階ではなるべく加工せずできるだけ広いレンジで記録するべきである。ただその素材はそのまま上映するには物足らないのであくまでも加工を前提ということになる。こう考えると将来HDが主流になってくると撮影素材はさらに高解像度の方が後加工が自由になると言える。
スーパーハイビジョンのような規格も出てきているように4Kもそろそろ現実のものとなってくるのか。ぜひ4Kになれば60PプログレッシブRGBにしておいて欲しい。

2007年11月14日

ハイビジョンCM

だいぶんハイビジョンCMが目立ってきた。とはいえ一割程度だろうが今までHDでなかったメーカーなどもHD化が進んでいるようだ。
来年はそろそろハイビジョンVTRを導入するか…
今年はPCのトラブルに見舞われ前倒しでHD対応の編集機を導入してしまった。そういう意味では機器導入が分散化できて良かったのだが。
カメラ、編集機と一年ごとにHD化が進んできたことになる。となればやはり来年がVTRということになる。

一つ迷っているところがある。HDCAMへのテープ収録だ。今のように編集機から直接VTRを制御してテープ収録するのが便利だがVTR以外に100万ほどかかる。
一度P2レコーダーに完パケデータを転送しP2レコーダーからVTRにベタコピーという方法がある。これだと35万ほどで出来てしまうのだ。
どちらも VTRからの取り込みは出来ないのがネックだが、そう考えると多少手間でもローコストのP2レコーダーにしておいて、将来今の編集機を更新するときに全てできるシステムを導入するというのがいいかなと思ったり。

2007年11月18日

意外にサクサクHD編集

HD出力ではないがSD編集にHDで撮影した素材を入れ込んで編集している。後でトリミングが出来るのは非常に便利だ。
DVCPROHD720/30PNで撮ったものやHDCAM素材だったり。レートは100〜140MbpsなのだがAEで編集する上でSD素材より重たいと言う感じがない。
HDサイズのレンダリングになればもう少し重くなるのだろうが今のところはSD仕上げがほとんどだ。
近々またHDCAM撮影のCMがありHD仕上げになると言う。
今のところキャプチャーとテープ落としは外部でやってもらっているがやはりキャプチャーも出来た方がいいのかと迷ってきた。
カノープスからHD-SDIの入出力が出来るHDWS-1000の後継機が低価格で発売される。
HDW-1100で\3,300,000だ。HDCAMの VTRが\3,300,000で意識したのかと言った価格設定。合わせると660万円。高いのか安いのか…

まだまだ低価格なものが出てきそうな気がする。
それまでは外部に依頼することにしよう。

2007年11月19日

HDV復活?

SONYからHDVカメラの新製品が発表された。

レンズ交換可能、1/3CMOS、プログレッシブ、コンパクトフラッシュにも録画可能といったものだ。
ハンディーバージョンはちょっと前に出たXDCAMEXと似ているが微妙にどっちがいいとも言えないメリットをそれぞれ持っているようだ。
とはいえ、世の中テープレスに動いていると言うのに今更HDVを2機種も出すというのはいかにもSONYが保守に回ってきたかと言うあらわれではないだろうか。
しかもHDVと言っておきながら外付けでメモリー記録もできるようにしている。結局メモリー録画後発のSONYとしてはまだノンリニアが対応していないものに力を入れるより既にどのソフトでも対応できるHDVをもう少し引っ張っていこうと言う戦略なのだろう。
いずれにしてもテープはなくなる。その補償としてCF録画対応としてるのだと。

そんなこんなで混迷中のSONYだがPanasonicももうひと頑張りして欲しいところでもある。レコーディングメディアとしてのP2はかなり充実してきたがカメラがもう一つ展開が物足らない。ACV-Intraも含めノンリニア対応もXDCAMほどではないにしろもう一つだ。
どうせなら Panasonic製でMXF-aviコンバートソフトをフリーで出してしまえばいいのにと思う。ハイアマチュアレベルにはMXFファイルを扱うには価格的ハードルが高すぎ、そのためカメラやP2ドライブなども高価な設定になってしまっている。
SONY並みに民生普及をも狙ったマーケットなら価格も低く抑えることが出来るのだろうに。ただ民生市場でのSONY神話はまだまだゆるぎないものでPanasonicがこのハイアマチュア分野に殴り込みしても難しいのかもしれない。

2007年11月21日

SONY vs Panasonic

業務用ハイビジョンカメラの分野で火花を散らしているがInter BEEへ向けてSONYが一気に仕掛けてきた。
HDVのレンズ交換カメラ、メモリー記録のXDCAMEX、XDCAMのフラッグシップ機フルHD50Mbps記録、液晶初のマスモニ、有機ELのビューファインダー…
一方Panasonicは勢いがない。P2ではAVC-IntraのフルHDカメラ、AVCHDの肩乗せカメラといった程度。とはいえ、なんとも記録フォーマットのバリエーションが多いことか。
HDVテープ60i/24p/30p、
HDVコンパクトフラッシュ、
XDCAMEXメモリ、
XDCAMブルーレイ4:2:0-35/4:2:2-50、
P2-DVCPROHD1080-720、
P2-AVC-Intra50/100、
AVCHD…上記のカメラでもこれだけのフォーマットに選択の余地があるが互換性はない。
このうち消えていくフォーマットもあるだろう。メーカーはまだこれからも新しいフォーマットを出していくのか。実は現状、いろんなフォーマットが混在しているのはハードが追いつかないからであって、撮像素子、レンズ、記憶媒体がもう一歩進化すればまた新しい高画質フォーマットが現れるはずである。

現在は非圧縮1.5Gbpsに対して50Mbpsや100Mbpsでしかなく圧縮率は1/15〜1/30にもなる。SDでは最終高画質はデジタルベーカムで1/2圧縮だった。
テープレスのワークフローは確実にやってくるのでHDCAM、DVCPRO、HDVのテープ系はそのうち先すぼみになっていく。ただメモリーがやっと大容量になってき始めた段階なので価格的にテープにかなわない。とはいえXDCAMはメカ駆動部分があるため信頼性に欠ける。10年後くらいには全て半導体メモリーが記録媒体になっているものと思われる。
半導体メモリーの場合、読取装置が安価でコンピュータにコピーさえすれば後はソフトウェア次第でどんなフォーマットであっても変換することが出来る。テープやXDCAMは専用のドライブが必要で数量が出なければかなり高いものになってしまう。
どうころんでも半導体メモリーに変わるのは明確だ。

2007年11月27日

ハイビジョン撮影1日目

今回の撮影は大掛かりで製作スタッフだけでも10名近い。
撮影現場には20名以上。

ハイビジョン機材は急遽レンタルになり設定調整する時間もなくいきなり本番である。
モニターもレンタルしてあるのだが8インチくらいだろうか、やはり見づらい。
17インチくらいは欲しいと思った。カメラはHDW-750だがこれはインターレースのみ。
シネアルタが使ってみたかった。
やはりテープ収録はプレイバックの手間を考えるとあまりオススメではない。
と、いろいろ反省点もあるがおおむねスムーズに進行した。

2007年11月28日

ハイビジョン撮影2日目

と言うわけで無事終了しました。
ハイビジョンだからと言って現場が大きく違うわけではありません。ただモニターは小さいので肉眼でいらないものが画面に写り込んでいないかなどやはり慎重になってしまうのです。
当方の編集システムはまだHDCAMテープに対応していないので某プロダクションにキャプチャーを依頼。総収録時間45分になる。ここでもテープの不便さとしてキャプチャーに同時間かかってしまう。このデータをCanopusHQでデータとしてもらうのだがHD-SDIからのキャプチャーでは自動的にカット毎のクリップにならないらしい。
テープ2本で一本は29分入っているのだがこれを一つのファイルにするのは非常に不便なのでいくつかに分けてもらうことにした。

データ量は100GB位になるのではないかと思われる。DVD-Rでは間に合わないので250GBのUSB2接続のHDDを持ち込むことにする。このコピーもかなり時間がかかるのではないかと…
15秒CM3本分だからしょうがないがテープ収録の場合ワンカットずつ前後に捨てを入れるので余計収録時間が長くなる傾向がある。
P2であれば今回の撮影、32GBのカード一枚で収まっているのかもしれない。P2ドライブをPCに接続し直接アクセスしながら編集すればキャプチャー、転送時間は不要である。もちろんカット毎のクリップは独立した状態である。

ハイビジョン編集

HDCAMで撮影した素材をキャプチャーしてきた。 素材は約45分。 キャプチャーしたら35GBになった。意外に少ない。プロパティでは約100MbpsだからDVCPROHDとほぼ同じ。サイズは1440×1080。
HDCAMからのキャプチャーだがDVやHDVのようにカット毎のクリップにはならないようだ。適当にカットしてもらったが1ファイルが10GBを越えるものも。手持ちのUSB2ハードディスク250BGを持ち込んだ。ところがコピーできない。ファイルシステムの違いだ。このHDDはFAT32だったから2GBを超えるファイルは扱えない。
しょうがないのでNTFSでフォーマットしなおしたが長い。1時間近くかかってしまった。
別のPCでフォーマットしたのでそこからイーサネット経由でコピーをしかけたら予測時間が66分と出たので途中でやめ編集機本体に直接USBで繋いでコピーしなおし。
24分と出たので一安心(笑)
45分のHD素材が24分で転送できるんだからやはりデータは便利だ。
これからはテープレスは必須である。

2007年12月02日

ハイビジョン編集。

先週撮影した素材の編集である。
初のHD撮影、HD編集、HD納品となる。(素材が写真だけのHD作品はそれまでにやったことはあった。)
撮影カメラはHDW-750である。レンタル機材でしかも当日搬入と言うこともあってフィルムトーンに調整する時間がなかった。このクラスのHDCAMカメラはほとんどインターレースでプログレッシブのものはないのだがガンマやニーはフィルムライクに設定できるようになっている。1080にもなるとプログレッシブでなくてもかなりの解像度があるので後処理でフィールド削除するくらいがちょうどいいのかもしれない。そうするとシャッター速度が1/60になりフィルムカメラと同じシャッター開角度180°になるのだ。

ディティールはOFFにして撮影。HDCAMからキャプチャーしてもらってCanopusHQで持ち帰ったのだが1440×1080のサイズである。容量的には100Mbps程度なので軽くていいのだが水平のリサイズがテープとのやり取りで何度か起こるのが気になる。HDCAMは1440だがHD-SDI で転送するとき1920に伸張されるのだ。そしてキャプチャーするとき再び1440に圧縮される。編集自体は1440のまま行われるので問題ないが最終完パケをHDCAMに落とす場合また逆の作業が行われる。
画質劣化を避けるならCanopusHQは1920でキャプチャーするべきなのだ。ただどの程度劣化するのか、フルHDパネルの大型モニターでチェックしないとわからないのだが。

レンタル機材と言うことでレンズもHD対応放送用レンズでショートズームも使った。しかし輝度の高い部分で色収差が目立った。このあたりは現場の小さなモニターではほとんど確認できない。パナソニックの色収差補正CACが欲しいと思った次第である。
さすがCanopusというかSDに比べ5倍以上もの面積を持つHDなのにこんなにサクサク動いていいのかと思うくらいストレスは少ない。もちろんある程度は重いのだが。
AEを長時間使っているとメモリー設定の具合なのかメモリープレビューの後にレンダリングすると落ちたりする。慣れてくるとその都度AEを再立ち上げするのでいきなり落ちることも減ったがもっとスペックが必要なのか?ターンキーなので頼り切っていたがAEはサポート外なのでいまいちよくわからない。

2007年12月05日

ハイビジョンCMのネットチェック

15秒CMのチェックは最近ではほとんどメールで済ませている。VHSにコピーして持って行っていたことを思うと格段に合理的になっている。ハイビジョンCMも同じように行きたいところだがSDの場合VHS程度の画質で2MB。
これだと複雑な画像や動きの早い部分では破綻が起こるのだがフリップベースの動きの少ないものはこのサイズで充分だ。
4MBになるとDVとまではいかないがほぼ情報が欠落することはない。
サイズは640×480ピクセルである。
ハイビジョンは1920×1080ピクセルあるので同等の画質を得るためには6.75倍必要となり13MBくらいになってしまう。

しかし一般ユーザーのパソコンでは1920×1080を表示できないので無駄になる。
そこでサイズは1280×720ピクセルにする。これで面積は半分になる。
しかしSDと違ってHDはもともと高画質が売りなのでもう少し圧縮率を抑えて12MB程度でほぼmpeg破綻の少ない画像になった。これ以上圧縮するとノイズがかなり増えてくる。
12MBというと特別に設定しないとメールでは跳ね返される場合がほとんどだ。
そこでネットストレージを利用と言うことになる。ADSL以上を使っていれば100MBくらいまではそれほどの待ち時間もなくダウンロードできる。
メールより確実である。
ただこれくらいの画像になると再生側のパソコンの能力もある程度ないと再生がカクカクする場合があるので注意が必要だ。
ではPC以外の方法はあるのかというとまだないといったほうがいい。
ブルーレイもHDDVDも全く普及していないしハイビジョンテレビを事務所に置いているところはほとんどない。
ハイビジョン画質で確認するにはウチに来てもらうしかないのだ。

2007年12月12日

ハイビジョンのネット納品

SDなら50MBほどなので15分程度でアップロードできるのだがHDともなると300MBにもなる。つまり6倍の1.5時間もかかってしまうのだ。
こんなにかかると途中でエラーが起こる場合もありずっと監視している場合でもないので現実的でない。
これはADSLのアップロード時間だ。ああ、光が使えれば…田舎ゆえの問題ではある。衛星を使ったネットワークはどこいったんだ。
というわけで2タイプの15秒CMをHDCAM2本ずつに仕上げなくてはならないのだがCD-Rに焼いても収まるので数十円。HDCAMテープが6分モノで\1,700。プロダクションまで持っていくのに往復30分、ガソリン代約\200。HDCAMを持っているプロダクションでテープにしてもらう作業料が別途かかる。

出来上がったテープを代理店にもって行かなくてはならない。テレビ局の営業さんが代理店に取りに行く。本社が米子、松江の局では鳥取支社から宅配便で送る。と、まぁこのようなプロセスになるわけで多くの人の手を介してそこそこ費用もかかるわけだ。
200MBのデータと言うのはHDCAMクォリティとほぼ同等だ。これをテレビ局の本社に直接インターネットで送ったらどれだけ費用が浮くのだろう。
ウチだけで今年ざっと400本近くのベーカムを消費している。アナログベーカムは非常にドロップアウトが発生し易いのでCMのようなタイトなスケジュールのものには毎回ニューテープを使い古いテープは使い回しをしていない。これも無駄だ。TV局でCMバンクにコピー登録した後は不用になる。CD-Rほど安ければいいのだが。5分テープなので他の収録用などにも使い回せない。
エコな時代に無駄なことをする罪悪感がないでもない。手紙がどんどん電子メールに変わっていく今の時代に未だ物理メディアに頼っているのもどうかと思うのだが。

2007年12月17日

やっとフルHDテレビ注文

迷いに迷って先延ばしてきたテレビの買換えである。今使っているのはパイオニアのモニタータイプPDP503Proで2002製造モデルだ。
赤いスポットが画面の右側に出るようになって半年くらいだろうか。
1080の信号に対応しておらず上部45ピクセル分が欠ける。画素は1350×720ドット。
モニターなのでチューナもスピーカーも付いてない。
最近では色もなんとなく濁って来たような気が…
そんなわけで発売当初定価135万というプラズマでも高価な部類だった製品なわけだが仕事に使うとなるといろいろ支障も出てきた。
50インチより大型を入れようかとも考えたが50インチクラスが最もよく出ているサイズのようでコストパフォーマンスが最も良かった。パナソニック最新のプラズマ「ビエラ」はコントラストが10000:1と黒の締りが抜群にいい。もちろんフルHDパネルである。
業務用のモニターとしても充分使えるスペックなのだ。

2007年12月18日

放送画質

店頭でフルハイビジョンの50インチクラスを1mくらいの距離で見ていると動きの多い画面の画質劣化が気になる。普段なんとなくぼーっと見ていると気にならないがじっくり見るとけっこう汚い画質なのだ。
特にフルHDともなるとくっきり出てしまう。
地上波の放送形式自体に限界があるのだが将来的に画質改善は施されることはあるのだろうか。NTSCは50年ほど規格は変わらなかった。
ということはハイビジョンとて簡単に変わるものではない。
ただBSは地上波よりレートは高い。CSの場合は通信と言う位置づけだけに自由に設定できるとも考えられる。ブルーレイやHDDVDも今のところは放送と似たようなレートを使っているが比較的新しいフォーマットに切り替え易い。とはいえ、制作機器自体が25Mbps〜400Mbps程度なのだからそれ以上の画質にしてもあまり意味はない。
非圧縮RGBだと2Gbpsにもなってしまう。

2007年12月20日

VIERAはすごい!

VIERAが届きました。HDDレコーダーDIGAとはデジタル接続のHDMIで繋ごうと思ってましたがとりあえず注文したケーブル類がまだ届いてないので15mのアナログコンポーネントでの接続で内部チューナーとの画質を比較してみました。
なんと、ほとんど差がないというより違いが認識できませんでした。
それなりにぶっといケーブルを使っているためでしょうか。
だったらこのままのほうが使い勝手いし、みたいな(笑)
で、部屋を真っ暗にして映画を鑑賞してみました。
すごい黒です。
部屋が真っ暗にもかかわらず暗いシーンでもほとんど黒浮きしません。
これはすばらしい。

2008年01月05日

エコな選択?

HDCAMの導入だけはなかなか踏み切れないでいるが利用は簡単で、今までの投資機材の中では群を抜いて単価が高いというところである。
おかげさまで4年目を迎えるわけだが売り上げは多少なりとも右肩上がりで一見安定してきたようにも見える。しかし実際は取引内容を見てみると同じスポンサーのCMという仕事が意外に少ない。この3年の間に新たなスポンサーが現れてはそれっきりでCMを打たない。一度作った素材を繰り返し使いまわす。など、右肩上がりでなくとも安定した売り上げを確保するためには常に新たなスポンサーを開拓するか、制作単価を上げるべく内容の濃いものを提案するしかないのだ。もちろん一度CMを出したが次回作に興味を示さなくなったスポンサーにも興味をそそる企画を提案していかなければならない。
話はそれたが要するに決して安定しているわけではないので大型投資が借り入れで出来ないということなのである。石橋叩きの小心者としては自転車操業が似合っている(笑)とはいえいつまでも安いVTRが出るのを待っていてもしょうがないので毎年いろいろと方法は模索している。

そこでふとよぎったのがエコロジーである。アナログベーカムの5分テープが¥1,470である。いろいろ調べてみるとやはりこのアナログベーカム、どこでもドロップアウトに悩まされているらしい。最近ではCM収録2〜3本ごとにクリーニングテープをかけてヘッドをクリーンにしているがそれでも20〜30本に一回くらいはドロップアウトが出たと放送局からNGが出る。そのため毎回ニューテープを使っている。放送局でCMバンクに登録された後は広告代理店に返却されるのだがその後このテープは廃棄処分の道しかない。当方では年間400本を超えるテープを排出しているがSONYを儲けさせるだけである。実に環境破壊だ。いつも叫んでいるがデータ納品にすればCO2は劇的に減る。

そこで考えたのがHDCAMにしたらどうなる?ということだ。アナログベーカムは時代遅れのTBCでエラー補正しているがHDCAMともなると高度なエラー補正をしているためテープの劣化によるドロップアウトはアナログベーカムとは比べようもなく低い。もちろん永久使用というわけにも行かないので20回限度としてみよう。HDCAMの6分テープが¥1,638だから一回当たり¥80ということになる。つまりアナログベーカムに対して¥1,400浮くことになる。これが年間400本とすれば年間¥560,000にもなる。HDW-1800が実売¥3,187,800だから浮いた分だけでも約6年で償却できるという計算になるわけだ。

それに加えてHDによるCM制作の場合はSDと同じ価格というわけには行かない。機器も新しくなるし制作時間も若干長くなる。こういった負担を制作費に乗せる訳だが何年償却にするかで上乗せ金額が決まってくる。法定耐用年数ではコンピュータが4年、映像音響機器が5年となっている。しかし実用面では3年くらいでクロス的に更新している。SDでの編集システムが約200万、HDでプラス500万といったところだろうか。500万を3年で割ると年間160万、ざっくりではあるが15%くらいの上乗せが必要になる。そのうちテープのリサイクルで浮く分があるので最終10%UP。とまぁ計算上ではこういったことになるのである。大企業でも計算通りに行ったためしはないわけであくまでも方向性である。

2008年01月12日

HD計画 2006-2008

予定としては2008年中に下図のシステムまで完成させたいと思っている。
右のSDは既に稼動しているシステム。
左のHDTVプラズマモニター、ビデオカメラ、編集機は2007年までに導入済み。
残りHDCAM VTR、P2ギアー、HDMIコンバーターとなる。これはHDCAM納品のための最低限のラインナップだ。欲を言えばHDの業務用モニター、HDCAMのキャプチャー、フルHD解像度のカメラなどを導入したい。このあたりは2009年以降の計画になる。

2008年01月13日

もしCM納品に新フォーマットが出来たら?

CM搬入は古い順に16mmフィルム→1インチ→D-2(デジタルベーカム/ベーカムSP)→HDCAM/HDCAM-SR(HDD5)といった形で推移して来た。
現在SDはD-2のみ、HDはHDCAMとHDCAM-SRのみが全国共通となっているが地方によって固有のフォーマットを採用しているところもある。
なぜ新しいフォーマットが出てくるのではないかというとHDCAMがフルHDでないということがある。しかも今後オンラインによる送稿も視野に入れるとテープではないことが容易に想像できる。ではどのようなフォーマットが台頭してくるのか。フルHDということでは現状AVC-IntraとXDCAM HD422の2種類が有望だ。AVC-IntraはパナソニックのP2メモリーで100Mbpsになる。XDCAM HD422は現在ブルーレイディスクのみだが将来SxSメモリーでの記録も可能性がある。この2フォーマットを画質で比較するのは難しい。AVC-Intraはフレーム内圧縮で100Mbps、一方XDCAM HD422はLongGOPの50Mbpsである。圧縮形式が異なるので一長一短があるのだ。ここでもパナソニックvsソニーは健在だ。

ナショナルスポンサーにとってはメディアコストなどあまり気にならないかもしれないがこれもけっこうバカにならない。当方だけでも年間400本、金額にして60万円分のテープを一回使用後廃棄処分されているわけだ。HDCAMなどかどれだけ繰返し利用されているかはわからないがディスクやメモリーに比べるとテープはリサイクル率が低いように思う。また容量当たりの容積はテープが最も大きく輸送コスト、保管スペースの負担にもなっている。CM搬入では1つのメディアに一種類のタイトルしか入れてはならない決まりがある。なので長くても60秒くらいしか使う事はない。ただテープの場合カラーバーやクレジットのような本編以外の情報も映像として記録しなければならないので数分が必要だ。結局5〜6分のテープを使うことになる。D-2の6分が¥3,423、ベーカムSPの5分が¥1,470、HDCAMの6分が¥1,638となっている(システムファイブ調べ)。

ではXDCAMやP2はどうか。MXFファイルで扱われるのでテープのような要素は不要で本編だけあれば問題ないはずだ。P2/AVC-Intra100 は60秒で約1GB。32GBが約20万円なので単純計算で1GBが¥6,250ということになる。XDCAMは一層と二層しか選択肢はなく一層のディスクが¥3,801となっている。SxSにHD422を入れた場合60秒で約500MB、16GBが11万円なので単純に割ると¥3,437になる。
繰り返し利用する場合の耐久性はテープ<光ディスク<メモリーということになるので単価だけで比較するのも難しい。ではレコーダーのコストはどうだろうか。それぞれ最も安い価格のもので比較、HDCAM-SRのデッキは¥7,350,000、HDCAMは¥3,465,000、XDCAM HDは422ではないが¥1,860,000、P2のドライブは¥236,250、SxSのドライブはなんと¥31,500である。それぞれ接続する相手によって付随するソフトやインターフェースがまちまちなのでドライブだけで比較は出来ないが半導体メモリーはやはりコンピュータのパーツ扱いなので非常に安い。こうして比較してみるとXDCAM HD422をSxSで搬入するというのが有力ではないかと見えてくる。

さらに将来を見据えると我々ポストプロダクションが完パケにしたMXFファイルをITを使って広告代理店に送る(50Mbpsだと15秒CMがADSLのアップロードでも30分、光ファイバーだと1分以内で送れてしまう)。代理店はMXFファイルに入っているプロキシデータを汎用コンピュータで動画確認することができる。確認後10桁CMコードをファイル名にしてSxSメモリーにコピーし各放送局の窓口に納品する。放送局は支社と本社間に距離がある場合 SxSメモリーからデータを取り出しTIを使って本社に送る。こうすることで従来どおり「モノ」で搬入という形態を取りながら非常に合理的でスピーディーな局入れが出来る。素材はオンエアー終了後代理店に返却されるわけだから再利用ができるというわけだ。もっとも、オンライン入稿が出来れば固体メディアも不要なわけで全てが丸く収まる。CO2も激減である。

スポンサー、代理店、放送局、制作プロダクション、どこもメリットだらけである。機器メーカー、テープメーカーだけは多少影響はあるが環境のためだと諦めて欲しい。
段階的にこういったプロセスへの転換は図られていくものと思われ、テープデッキが不要になる時代は意外に近いと思える。なのでHDCAM VTRの導入はもう少し様子を見ようかと揺らいでいる。うちの場合HDCAM VTRを導入してもCM搬入用のテープ仕上げ以外の使い道がないのである。数年で400万円弱のシステムが不要になるのはイタイですよ。

前回>エコな選択?より続き

2008年01月16日

2011年4:3テレビは残っているか?

地デジ受信機の普及台数が約3000万台になったという。この中にはチューナーやセットトップボックスだけ地デジ対応でディスプレイは4:3やSDワイドのものも含まれている。
2011には全てのテレビは地デジ対応になっているわけでアナログチューナーのみのテレビはただの箱になってしまう。しかしスカパーやDVDまで一気になくなるわけではないので使い道は残っている。
それによってテレビ放送を見なくなる人もいるだろう。その時点ではチューナーも数千円で販売されているだろうし地デジテレビも数万円のものが出ているだろうから頑なに「地デジなんか買わない」なんていってる人はほぼいないと思うが。
その時点のCMは100%ハイビジョンで作られているだろうか?あと3年である。
とはいえ、テレビ局や制作プロダクションなども3年で全ての機器がハイビジョンに入れ替わるとも考えられないのでおそらく4:3の映像がサイドパネルで放送されているものだと思われる。

近年ずっとハイビジョンでテレビを見ているがCMタイムに4:3の映像が流れても特に違和感を感じない。むしろハイビジョンCMが流れる方が違和感を感じる。
テレビ番組と同じサイズなので番組本編か番組宣伝かと勘違いするほどだ。
ある意味視聴者がCMは4:3と感じているとすれば今後CMがハイビジョン化(16:9)されない可能性も出てくる。
CMの場合あまりハイビジョンの高精細な映像を必要としていないところもある。
映画、ドラマ風のぬめっとした映像、技術的に言うとシャープネス、コントラストが低くコマ数が少ない(秒24〜30コマ)映像といえる。
しかもミストフィルターなどを使い幻想的にぼかしている映像も多い。こういった映像表現にハイビジョンはオーバースペックともいえるわけだ。

まとめてみるとハイビジョンでCMを高精細に作ると、「テレビ番組との差別化が出来ない」「リアルすぎてイメージCMが作りにくい」といった現象が起こる。
今後ナショナルスポンサーの動向が気になるところではある

2008年01月21日

フルハイビジョンあたりまえ

「所さんの目がテン!」で 「いったいどれ買えばいいの!?最新テレビの科学」をやっていた。プラズマや液晶の違いなどかなり詳しく説明していたが気になるコメントが…
ハイビジョンは1280×720ピクセル以上と決められているが、番組ではフルスペック(1920×1080)のテレビに対してそれ以下のものを「お金がない人が買うテレビ」と位置づけていた。確かにフルハイビジョンの方が高いからだ。

が、しかし放送している番組がフルハイビジョンに対応しているのかと言いたい。放送現場で主流のHDCAMは1440×1080しかないし地デジ放送の mpeg2もほとんどが1440×1080なのだ。いずれどこかしらクレームが出て騒ぎが大きくなるものと思われる。
いわゆるここでも偽装というか…
現実問題、50インチで1280×720と1920×1080のテレビを隣で同じ番組を近づいて比較してもその違いはほとんど現れない。唯一違いがわかるのはテレビ本体が生成しているメニューや番組表である。要するに電波に乗ってきたものはフルハイビジョンに達していないクォリティなのだ。
とはいえ、フルハイビジョンテレビにも表示にオーバースキャンとフル表示の切り替えがある。オーバースキャンにすると3%ほど外側に表示される。このときスケーリング処理が行われるわけでピクセルバイピクセルに対して画質は劣化する。どうしてそのようなモードを作ったのかはわからないがたぶんSDの映像を表示した場合上下に不要なゴミが移り込んでしまうのをカットしたいためだと思われる。SDの場合民生のテレビでアンダースキャンのものは存在しないがハイビジョンの場合存在しているという違いがある。
なので制作者はかならず100%エリアに映像を入れている。ところがSDの場合見えない3〜5%のエリアに不要なものが映っていたりアナログVTRの場合は画がなかったりする。

ちょっと話がずれたが要するにフルハイビジョンテレビでもモードが違うとフルハイビジョンのコンテンツを見てるつもりでもピクセルバイピクセルで見ていない可能性があるということだ。数パーセントでもスケーリングが入ると解像度はけっこう落ちる。
フルハイビジョンにこだわるのはメーカーの戦略であってその恩恵を受けるのはかなり大型のディスプレイを近距離で見た場合ということになりそうだ。

2008年01月22日

ここまでやるなら

メモリーカード・ポータブルレコーダー/プレーヤー“P2 mobile”AJ-HPM110が面白い。テープレスのポータブルVTRである。
昨今の撮影システムはレコーダー内臓のカメラがほとんどだがCMや映画、ドラマなどはカメラの傍にVEや監督がいてモニターをチェックしている。
なのでカメラとレコーダーは分離している方が便利なのだ。
このポータブルレコーダー、価格は150万とこのクラスのレコーダーとしては破格である。フルHD記録、4:2:2といえばHDCAM-SRと同等といえる。SRのポータブルレコーダーは800万もする。
このレコーダーにはモニターが付いているのだがせっかくこれだけの機能を盛り込んでいるのであればVEに必要な機能を盛り込んで欲しかった。カメラコントロール、波形モニターなどだ。最近はHDVのカメラをIEEEでノートパソコンに繋ぎ同様に録画、波形チェック、カメラコントロールをソフトで出来るようなものが発売されている。
ただ信頼性はどうかということだ。
そしてもう一つ付加して欲しいのが4:4:4録画だ。AVC-Intraの圧縮効率でP2の記録レートがあれば200MbpsRGB10bit記録は実現できると思う。そしてデュアルリンク出力の大判CCDのカメラ…SONYのシネアルタに対抗ということなのだが…
P2システムの低価格戦略で作ってしまえばバリカムのときのように映画製作分野で一気にシェアを取り戻せるのではないかと思うのだが。と、ハードオタクのつぶやき。
出たから買うというわけでもないのに(笑)

2008年01月24日

モンスターマシン登場

SONY HDCAM-SR VTRの SRW-5800である。何がすごいって、1080/60Pである。RGB4:4:4で初の据え置きデッキである。むしろ遅かったとも言えるのだが初期のRSデッキが 1000万近いことを考えると700万という価格はSONYがこれからどう展開していくのか、いろいろ考えさせられる価格設定である。
HDCAMの存続が危うい昨今、SRは映画やCMのハイエンド製作で重宝されている。ただレンタル利用も多いようだが。XDACMをメインに据えたい SONYとして今後中途半端に置かれたHDCAMの行き場がない。低価格路線をとったとしてもXDCAMより下げられるわけもなくクォリティはSRより XDCAM HD422より低いとなれば… ということで存続できるとすればSRしかないわけだが5800は低価格と高機能を一気に持ち込んだ製品だといえる。

最も驚くべき機能はネット接続である。今までもVTRにイーサネットを繋げるものはあったが今回は映像そのものをイーサネット経由で出し入れできるのだ。このことは画期的でありVTRを否定するものでもある。つまり非同期データレコーダーとして動作するのだ。なんと!非圧縮HDデータまで記録できるという。リアルタイム録画再生の意味はどこにあるのか?見方を変えると「テープ式データレコーダーに同期型映像記録再生機能を付加してみました。」といえる。今更テープ式データレコーダー??確かにHDDの安定にはまだ疑問が残る。固定メモリはコスト的にもう一歩である。しかし700万も出してテープなのか?いずれにしてもテープ時代の最後の雄たけびとも言えるモンスターマシンなのだ。

2008年02月13日

プログレッシブの流行

最近のビデオカメラは民生、業務用ともにプログレッシブで撮影できる機能が付くようになってきた。しかしはたしてプログレッシブが何なのか、テレビに映る映像を見てプログレッシブかそうでないか見分けられる人がどれだけいるのか。
これほどにもプログレッシブが流行する背景には何があるのか考えてみた。
どうも映画のような映像を撮るモードという認識なのではないだろうか。
ビデオとフィルムは物理的な理由、経済的な理由などから成り立ちがかなり違う。
そのため同じように動画を撮る機械なのに見える映像のトーンが違うのはなぜだろうと。10年ほど前まではビデオカメラの性能はフィルムカメラより劣っているためフィルムカメラには近づけないと言われて来たものである。ところがハイビジョンが登場してきて物理的にはフィルムカメラに遜色ないはずなのにどうしてもトーンが違う。
未だにビデオカメラのラチチュードはネガフィルムに適わないといわれているがディスプレイのことを考えるとその差は小さい。そのうちビデオとフィルムの違いはガンマとフレームレートだということが一部の技術者の中で言われるようになった。

ビデオカメラはニュース取材から発生したものだから見たものをそのまま見せるためのガンマを使っている。ディスプレイのガンマを逆にしてトータルでリニアになるようにしているわけだ。ところがフィルムは物理的な特性でリニアにはならなかった。開発すればリニアなフィルムも出来たのかもしれないが。そこでビデオカメラがデジタルプロセスになった頃フィルムのガンマに近づけるようなガンマカーブを搭載したところフィルムのトーンに近づいたわけだ。それだけではフィルムっぽく見えない。映画のカメラは24コマで撮影している。シャッターはロータリーシャッターなので1/48以上の長時間露光が出来ない。一方ビデオカメラは60フレームのインターレースである。駒が多すぎてリアルに見えてしまう。ここでもデジタルプロセスが働くわけだ。24フレームでデジタルシャッターを1/48に設定するとほとんどフィルムで撮影しているものと遜色のない映像が得られたというわけだ。

当初は映画用として開発され高価な機材だった。ハリウッドでも使われるようになりスターウォーズでもハイビジョンカメラで撮影されたことは記憶に新しい。デジタル技術はすぐに民生機に下りてくる。そして業務用に火がついたというわけだ。アマチュアが24コマフィルムトーンモードで撮影して自宅の液晶テレビで見る分には映画っぽく面白い。しかし業務用で映画トーン…どう使っていくかが今後の課題になっていくだろう。
実はまだプログレッシブカメラがなかった時代、もちろんデジタルプロセスカメラもない。そんなときに私はなんとか後処理でフィルムっぽい映像が作れないものかと試行錯誤していたことがある。その手法とは。撮影時にコントラストの弱い照明にしアンダー気味で撮影する。(白飛び黒潰れを防ぎラチチュードの広いフィルムに似せるため)カメラのディティールはOFFにする。(フイルムカメラには輪郭強調機能はないから)
その素材を編集で加工。60iをフィールドインターポレーションを使って30Pの擬似プログレッシブにする。トーンカーブを使って暗部を持ち上げハイライトを抑える。
暗部のクロマを若干持ち上げる。フィルムグレインのノイズを加える。
といった方法でほぼフィルムで撮ったかのような映像になったわけである。
今ではこういった処理をしなくてもカメラのスイッチ一つで出来てしまうわけだが…

2008年02月14日

プログレッシブのメリット

実際に鑑賞する側の恩恵というのはじっくり比較しないとわからない程度なのだが編集する立場としては実にありがたい機能である。
プログレッシブに対してインターレースというものがある。
1080/60iなどと表記される。人間がパタパタの画を連続で見た場合にパタパタ感を感じないのが60コマ以上ということらしい。ところが物理的な理由だけで情報量を半分にしようと考え出されたのがインターレース(飛び越し走査)なのだがなんでハイビジョンになってまでインターレースを持ち出したのか理由がわからない。ベースバンド1500MbpsといわれるHDの情報を20Mbpsまで圧縮できるのに。

ややこしい技術スペックはさておき今のところ60Pというプログレッシブは一般的ではない。そのためCMなどでは30Pで制作されることがほとんど。ちょっと前までは24Pで作られることもあったのだが編集が煩雑になるのとTVで見る限りメリットがないためフィルムカメラも30P撮影に対応してきた。それと共に制作用HDカメラにも30Pが取り入れられるようになったわけだ。ノンリニアにおいて60コマと30コマではレンダリング時間が2倍違う。さらにインターレースでは垂直解像度が半分になりスーパーの文字や斜め線などくっきりした図形がギザギザに表示されるというデメリットがある。ただ動きに関しては60に対して30コマは激しい動きになったときパタパタ感が目立ってくる。これは逆に24コマの映画に近くなるためCMやドラマなどの表現にはメリットと感じる部分もあるわけだ。
報道やバラエティではやはり60iで制作されている。CMや映画ほどの多重合成や特殊効果がないため編集に対する負荷はあまり感じないのかもしれない。

2008年03月12日

こんなこと考えてみた

いまだ、どうみてもハイビジョンCMの流れている本数が少ない。
とはいえローカル局も全てハイビジョン化は終了しておりCMバンクもハイビジョンは受け付けている。今後全てハイビジョンCMの入稿に変わるだろうと想定しているのだろうがこんなに切り替わりのテンポが遅いとは誰が想像しただろうか。ハイビジョンでないとすれば流通しているのはほぼD2になるわけだが、こんなことを考えてみた。

まだHDCAMでの入稿が少ないうちにハイビジョンだけを新しい入稿方式に切り替えるべく平行して新方式を導入したらどうだろうかと。
つまり入稿数が少ないだけに混乱が避けられるということだ。HDCAMと並列的に扱うということで実験的なこともできる。究極の手法としてはITを使ったオンライン入稿だ。実験的といったのは圧縮フォーマットを何にするか、メーカーとの絡みもあるため何種類か採用する必要があると考えられるからだ。長期的に高画質フォーマットを考えたとき1920のフルHD、4:2:2は必須と考えられる。ソニー、パナソニック、アビッド、カノープス、アップルなどそれぞれに独自フォーマットを持っており、もちろんというかなぜか互換性はない。民放連が独自でもいいからフォーマットを提唱してコーデックを無償で配布するといったことも考えられる。

いずれにしてもデータで受け取ってCMバンクに登録するわけだからVTRは不要になりコンピュータで行うことになる。とすればそれぞれのコーデックのデコーダーを放送局側で持ち合わせれば問題ないということになる。CMバンクがどんなコーデックでストックされているかは知らないが各メーカーのコーデックからCMバンクのコーデックへ変換することになる。おそらく非圧縮ではないと思う。
例えばパナソニックの場合だとAVC-Intra100で100Mbpsである。光ファイバーは現状100〜1000Mbpsのサービスがある。ということは15秒のCMを15秒以内で送れるということになる。現在、ポスプロでビデオテープに収録されたCM素材はポストプロダクション→CM制作プロダクション→広告代理店→テレビ局の支店営業窓口→テレビ局本社 CMバンクといった複雑な流れになっている。ところがこの流れの中で中身をチェックしているかというと全くされていない。というかD2やHDCAMのテープを見られる装置を所有しているところはほぼないため中間でテープを渡すのは納品したという確認のためだけということになる。

データ化されるとデコードソフトをコンピュータに入れるだけで映像を確認することができる。ポストプロダクションでコーデックされたデータは各所にネットで送るだけで済む。確認するだけの映像であればプロキシデータでかまわない。特定のサーバーに本編、プロキシ、各種データを10桁コードを付けたホルダーにして送っておけば各所はIDとパスワードでアクセスして中身をダウンロードできるといった構造だ。
ビデオテープによるコードの確認は目視によるものだ。中の映像がラベルと適合しているか確認する方法がない。絵コンテなど添付すればまだ安全なのだろうが現状はテープと10桁コードしかなくポスプロで出荷時点に確認するしかないというのも不安要素がある。

その点データ化すればどの時点でも映像の中身を確認することができるし分類コードもテキスト化しているため読み間違いは起こらない。もしデータと映像が間違っていれば即座に修正データを送りなおすことができるというわけだ。もちろん通信中のトラブルがあったとしても普及しているITネットであるから別経由で送るといったことも可能で雪による輸送トラブルなどとは無縁のものになる。
実際にやるとなればもっと細かい部分の検証も必要になるだろうがこういった流れは時間の問題であり相当数のCM素材が流通していることを考えるとかなりの物が節約できる。
ビデオデッキ、ビデオテープ、輸送コスト、保管スペース…早くやって欲しいと言っているのだが。

2008年03月23日

驚異的な高性能

SONY XDCAM-EX1である。発売されてから暫く経ったのであちこちで評価の記事が見られるようになって来た。
読んでみると、なんとシネアルタ最上位機種とも肉薄しているというのだ。価格はシネアルタHDCAM HDW-F900Rで本体850万、レンズが200万以上。一方のEX1はレンズ一体式で84万円。これだけ性能が肉薄していると言われているのに10倍以上の価格差。どう考えればいいのだろうか。
つまりあとわずか、数パーセント画質を良くして機能性、拡張性に優れたものが欲しければ10倍のお金を用意しなさいということなのだ。
では見ている人にその差は認識できるのか。業界誌の評価を見ても測定器を使って波形に僅かに違いが見られたり50インチクラスのフルHDモニターで見てレンズの色収差などが発見できるといったレベルのようだ。
最近ではブライダルの世界でも小型カメラを多用するようになってきているという。ちょっと前までは肩乗せカメラでないとお金が取れないといわれていた。
映画製作でもサブカメラとして小型カメラが使われるようになってきたがEX1クラスになるとメインカメラとしても充分通用するという。とんでもない時代になったものだ。
放送局のスタジオカメラもみんなちっこいカメラになっていくのだろうか。

こうなってくるともう一つ欲が出てくる。映画製作用に撮像素子の大きなレンズ交換式カメラが欲しい。被写界震度の浅い表現をするためだ。デジタル一眼レフクラスの撮像素子がちょうど35mmムービーカメラと同等のサイズになる。そうするとデジタル一眼レフの高性能レンズがそのまま使えるというわけだ。逆の見方をすればデジタル一眼レフの進化系が映画用ムービーカメラになると言える。
既にカシオから EXILIM PRO EX-F1というスペック的にはどう見てもハイビジョンムービーカメラと言える様なデジカメが出ている。撮像素子の大きさは少し小さいがフルHDのムービーが撮影できる。
こういった特殊なカメラが市場に受け入れられるかが微妙でありそういった意味でカシオがチャレンジした意味は理解できる。 前に書いたカシオ試作機の記事

この分野を追求しているのはほんの一部のプロやハイアマチュアしかいないわけでEX1も84万円を安いと思える人と高いと思う人とはっきり別れる。
弊社も2年前の3月にHVX200を導入した。これを買っていなければ間違いなくEX1を購入しただろう。
あるいはもっとハイビジョンCMのニーズが増えていれば購入したに違いない。
できればパナソニックからP2 AVC-IntraでHVX200の後継機をEX1対抗で出して欲しい。
SONYの機種変更は頻繁だがPanasonicは意外に息が長い。開発力がないとも言えるが?EX1は出たばかりなので編集環境もままならない。REXCEEDでもオプション15万を足せば編集は出来る。しかし現時点ではそこまでして高画質ハイビジョンカメラを導入する動機がないのだ。

2008年04月16日

新型カメラ続々

NAB2008に合わせて続々と発表されている。
やはりメモリーカメラが中心だ。
昔のVTRは重たかったからセパレートにしていたのだがだんだん小型化されると一体型が主流になってきた。
ところがメモリー録画になるとメカ部分が全く必要なくなりカメラにメモリーを貼り付けたような構造になってきている。ENGのショルダータイプだと肩から前がカメラ部分で肘を曲げた位置にレンズの操作部分が来る。肩から後はVTRとバッテリー。それによってちょうど前後でバランスを取っていた。しかし全体の重量は10kgにもなるものが多かった。
ところがVTRはどんどん小型になってきたのだがカメラ部分はあまり小型化できない。撮像素子を小型化するとレンズもコンパクトになるのだがカメラそのものの性能を犠牲にすることになるというジレンマがある。標準的なENGカメラは2/3インチ、業務用クラスで1/2、ハンディだと1/3と小さくなる。
そこで最近主流になりつつある小型ハンディカメラは1/3前後のものが多い。
記録媒体はメモリーになるのでレンズに小さな箱がくっついているといったデザインだ。
ここまでくるとカメラとレコーダーは合体したものがいいのかどうか疑問が湧いてくる。

現在はSONYがSxSのXDCAM EX、HDV、PanasonicはP2のDVCPRO、AVC-Intraとなっている。SONYのカメラにP2収録ということは不可能だ。
映像信号はHD-SDIが標準になっているからカメラからはHD-SDIを出力しレコーダーは独自のコーデックで記録する。場合によっては自分の使っているノンリニアのコーデックで記録できるレコーダーがあれば非常に便利だ。合成用に使いたい場合はカメラの出力をHD-SDIのデュアルリンクにし、レコーダーはRAID仕様の非圧縮RGB記録といったように選択できるのが便利である。実際に映画製作用のハイエンド機種はこのようなシステムになりつつある。せっかく小型化されたんだから規格を統一してカメラとレコーダーを別々に選べるようにして欲しいものだ。

2008年05月26日

アナログ放送レターボックス化

地上アナログ放送は2011年7月24日停波する。 それまでにも2009年7月一部レターボックス化。 2011年1月常時レターボックス化というスケジュールが発表されている。
来年7月の一部レターボックス化。これが気になる。
レターボックス化されると4:3のCMをアナログ4:3テレビで見ると周囲に黒い額縁が付くことになる。
未だハイビジョンCMが普及しないのはまだアナログ放送を見ている人が多いとの見方もあるがこうなってくるとアナログ放送に対しても4:3のCMは不利になってくるわけだ。とはいえ、既に地デジをハイビジョンで見ていて4:3のCMを違和感なく見ている現状…実に悩ましい。
ハイビジョンのための設備投資 HDCAM VTR 約300万 HD-SDIコンバート約30万でとりあえずハイビジョンテープ納品は可能になる。
ただクロマキー合成をハイビジョンクォリティにしようとすると現在のカメラではちょっと辛くなる。フルハイビジョン4:2:2が記録できるのはHDCAM -SR、XDCAM422、AVC-Intra100といった選択肢になるのだがこれらはドーンと高価になる。スタジオ収録なのでレコーダーを使わずノンリニア編集機に直接録画という方法も考えられるがそれとてそんなに安いものではない。まだ暫くはSD製作が続きそうだ。

2008年05月28日

HDテープレス化拡大

SONY HD テープレス制作システム 国内での採用拡大、国内放送局16社から“XDCAM” HDを受注。というニュースが出ていた。
たぶんキー局では報道系への導入がメインではないかと思われるがSONYがテープレスを推進しているとなると現在テープのHDCAMをメインとしている放送局の流れが急速にテープレスの方向に変わっていくものと想像できる。XDCAMも青色レーザーのディスクから半導体メモリーへの転換も進行中だ。
XDCAMが放送局に導入された理由としては今回の422の発売が大きいように思われる。それまでのXDCAMはあくまでも業務用クラスだったからだ。 XDCAM422になってやっとフルHD1920/4:2:2記録になった。そう考えると1440で4:1:1程度しかないHDCAMは近いうちに消えていく運命にあるのは間違いない。
気になるのはCM搬入フォーマットなのだ。現在はHDCAM/HDCAM-SRだけなのだ。SRが主流になるとは考えにくい。ブルーレイXDCAM422になるのかXDCAM EXになるのか。
いずれにしてもCM搬入は近いうちにテープレスになることは間違いないだろう。
そう考えるとウチのスタジオも早まってHDCAMを入れるのはよそうと思うわけだ。
入れたとたんにXDCAM受け入れOKになりましたなんて言われたら350万ほどの投資が無駄になってしまう。
もしXDCAM EXでの搬入が可能になったらどうなるか。カードリーダーはなんと3万円。SxSメモリーは8GBで5万円ほどかかるが何万回も使い回しができるので問題にならない。ほぼ使い回しをしていないテープに比べればエコそのものである。エンコード、デコードのアプリケーションも増えつつあるので制作会社、広告代理店、放送局にとってもメリットは大きい。なんといっても最高画質はフルHDで35Mbpsというコンパクトサイズだ。
15秒CM1本50MB程度のサイズになるのでADSL回線でもIT使って転送できるのは大きな革命になりそうだ。

2008年06月03日

ハイビジョンクロマキー

低価格である程度高画質なハイビジョンクロマキーの出来るシステムを考えてみた。
現在フルHD1920×1080で4:2:2の記録が出来るシステムというのはHDCAM-SR、XDCAM422、AVC-Intra100といった選択肢がある。この中でコストパフォーマンスがいいのがPanasonicのP2ポータブルレコーダーである。AVC-Intraボードを入れると170万ほど、XDCAM422のレコーダーは250万、HDCA-SRともなると700万にもなる。
カメラ一体型という選択肢もあるが同じくフルHD422記録できるカメラとなるとレンズなしでも300万超えなのでけっこう厳しい。
そこでXDCAM EX3をチョイスしてみた。小型にしてはフルHDの画素を持つCMOS、レンズ交換が出来HD-SDI出力がある。画質の評価もかなり高いようだ。このスペックで100万は安いといえる。
XDCAM EXではクロマキーに適さないのでロケなどでは内臓レコーダーを使うがスタジオクロマキーの際はP2レコーダーに録画する。
現在使っている編集機REXCEED5000はP2対応にしてあるのだがXDCAM EXとAVC-Intraを読み込むためのオプションが必要となる。これが意外に高いのだがそれぞれ15万、10万となる。XDCA EXの素材を一度P2にコピーしてから取り込めばXDCAM Optionは不要になる。
ざっと270万ほどでかなりハイクォリティなフルハイビジョンクロマキー撮影が出来るというわけだ。
しかしこれをCMとして納品するには今のところHDCAMのVTRが必要となるためプラス320万となってしまう。ここで一気にやる気をなくしてしまうのだが…

価格は定価、実売が混在

2008年06月09日

ついに出た!!

ポータブルHDフィールドレコーダーFlash XDRである。価格は4995$、国内での価格は未定。CFカードをRAID1にすることも出来るという。
フルHD4:2:2のXDCAMフォーマットで記録できHD-SDIの入出力を持つ。
今年秋には 8/10bit 4:2:2の非圧縮に対応するという。
これでこの価格は驚異的だ。
サポートを考えると国産でも出て欲しいがローランドあたりでも同様のものを出しそうな感じがする。
こうなるとカメラとレコーダーはいよいよセパレートということになりそうだ。記録方式に振り回されてカメラを選ぶ時代は終わる。
ソニー、パナソニック、池上、ビクター、キャノン…どんな展開になるのか楽しみだ。

2008年06月10日

非圧縮

ポータブルHDフィールドレコーダーFlash XDR。
やはりこういった思い切った製品はまず海外から発信される。
日本のメーカーは半ば実験的なモノはめったなことに出すことがない。
まぁそれはそれで堅実なわけでこういった製品を手にしても寿命は短いというかすぐに他メーカーが機能アップし価格を抑えたものを出してくる。
実際の現場で使う段階では3代目4代目くらいにこなれてからでないと本番には怖い。
HDVの外付けHDDレコーダーも海外のものが数機種発売されたが当初の評判は散々なものだった。とはいえ、このポータブルレコーダーという流れはユーザーにとって大きなメリットがあるに違いないのだが果たして国産メーカーが手がけるのか疑問もある。つまり大手メーカーは記録メディアも含めて商売を考えたいわけだ。
そして放送業務用には撮影から送出までトータルソリューションとして信号形式まで独自のものを提案する場合さえあるのだ。
海外のパーツメーカーが互換性の高い製品開発するのとはかなり環境が違う。

製品形態は別として記録方式として非圧縮の流れというのはどうなっていくのか。
ハイエンドなノンリニアでは非圧縮での扱いは以前からあるがストレージやネットワークの設備を考えると現状の25〜150Mbpsの圧縮とは桁違いに高価なシステムになってしまう。4:2:2で1500Mbps、 10bit4:4:4ともなれば…はたしてパソコンで扱うことが出来るのか。要するにそのような特殊用途になれば利用するユーザーも限られてくるし、メーカーとしては安く作る意味がなくなってくるわけだ。
やっとHDの圧縮がさくさく動くようになった最新パソコンだが非圧縮が扱えるようになるにはもう少し時間がかかりそうだ。
こちらの状況としてもHDのCM普及が遅れているため長ーい目で見ることにしている。
となれば導入に踏み切る頃にはさらに進んだシステムへと変貌しているに違いないと期待したい。

2008年06月11日

HDCAM-SR

現在VTRで最も高画質と思われるのはこのHDCAM-SRでオプションにより4:4:4RGB 880Mbpsの記録が出来るが価格はオプションを入れると850万円にもなる。先のXDRは4:2:2mpeg2 50Mbpsだが約50万円だ。
オプション扱いになったとしても4:2:2非圧縮1.5Gbpsが実現してしまうとHDCAM-SRの立場は…
デジタル機器の場合細かなジッターなどを気にしなければスペック通りの性能が出る。
あとは使い勝手と信頼性だが巨大なVTRよりポータブル機器のほうが取り回しは楽だし固定メディアということでテープより信頼性は高い。
SONYのSxSもメモリー記録だが今のところ35Mbpsのmpeg2フォーマットしかサポートしていない。
ハード的な能力は800Mbpsあるというが、RAIDを組めば楽に非圧縮記録はできる。
未だVTRを捨てきれないSONYだがメモリーが大容量、高速、低価格になってきたのでそろそろ将来的なビジョンを出して欲しいものだ。

2008年06月18日

テープレス時代のCM搬入提案

今までも何度かここで書いてきたが最新の機器でどんなことが出来るかまとめてみた。 右の図はローカルエリアのみで展開した場合の想定である。
現場では賛同の声も多いのだが果たしてどんな機材でどんなスケジュールで実施されるのか。最終的には全国規模で行われることになるわけだからかなり慎重にならざるを得ない。
ローカルだけで先行するのもありだが別の方式で最終決まってしまうとそれなりの無駄も生じる可能性はある。
ビジョンが見えない現状ではとてもHDCAMのVTRを導入する気にはなれない。少しずつ現場からの声を増やしていくしかないのかもしれない。

2008年06月23日

HDクロマキー

XDCAM EXが気になりだした。買うかといえばまだまだHDの需要もないので今買ってもあまり出番がなく無駄な買い物になってしまう。
最新のレンズ交換できるEX3がいいなと思っていたのだが細かいスペックを見てみるとEX1とあまり違いがない。EX1にもHD-SDIの出力もありレンズや撮像素子は全く同じものだ。価格は定価で18万円の差がある。EX3はゲンロック、タイムコード入出力を持ちマルチカメラ用に作られている。更にショルダーパッドが付いたりファインダーの構造が違うなどより肩乗せタイプに近づけようとした機構のようだ。そのためスタジオクロマキー用としてはそれほどメリットを感じない。レンズ交換によりショートズームも使えるという点は気になるが40万もするのでちょっと躊躇する。始めからショートズームだけ付けたバージョンを販売してくれれば考えるが。

このシステムのフローとしてはEX1のHD-SDI出力をXDRに入力して収録する。
録画フォーマットは1920×1080/30P,4:2:2,I-Frame,160Mbpsが最高画質となる。
記録レートだけ見ればAVC-Intra100の1.6倍もあるがmpeg2 I-Frameがどの程度の画質か気になるところではある。秋には非圧縮にも対応できるようなのでそうなれば最強だ。
問題はカノープスのREXCEEDに取り込めるのかというところだ。
XDRはXDCAMフォーマットでの記録も可能なのでカノープスにXDCAMオプションを入れれば読み込めるはずだがこれだとフルHD 4:2:2の取り込みが出来ない。
もう少しXDRの動向を見ていくしかない。

2008年07月02日

HDVはどうなる

予想に反して意外に検討している。
まだ半導体記録だけに頼るには気持ち的に不安なのだろうか。
XDCAM EX SxSメモリーでのCM搬入を提案しているがやはり現時点で8GBは無駄に容量も多く価格が半端ではない。目先を考えればXDCAMのブルーレイディスクとかHDVというのも考えられなくもない。
しかしこれから10年、20年の標準フォーマットとして考えるなら半導体メモリーしかないと考えている。
とはいえ巨大メーカーが開発した各種フォーマット、そう簡単に撤退するとは考えられない。フォーマット戦争は業務用の分野でも熾烈のようだ。

2008年07月06日

それでもHD計画推進

P2gear カードリーダーを導入しようかと計画中。
HDでの映像制作はまだほとんどないので先送りしているのだがせっかく導入したHDカメラ、編集機が陳腐化してしまうのももったいないので少しずつ拡充しようということだ。
現在HVX200で撮影した素材はUSBケーブルとPCを直結して転送している。そしてP2カードは4GBと8GBでHDなら12分、DVCPRO50で25分という容量しかない。
こういった不便さもありP2gear カードリーダー、32GBのP2カードを導入しようかと。費用はP2gearが32万円、32GBのメモリーが20万である。
今まで別のPCにP2の撮影素材を一旦転送してから編集機でそのPCのHDDをアクセスしていた。これを導入すると撮影素材を全てコピーすることなくP2 カードに入れたままOKカットのみDVCPROHDのAVIに変換しながらコピーといったことができちょっとだけ効率が良くなる。REXCEEDにP2 ピュアーをインストールしたりHVX200のファームウェアをバージョンアップといった作業も必要で躊躇していた作業でもあった。

ただその程度の利便性だけに52万円もの設備投資をするというのは実に無駄である。
実はその次にHDCAMのVTR導入がある。340万円のVTR導入を頑なに拒んできたもののまだまだ時代は変わりそうにないので来年あたりには年貢の納め時かと。
というのもHD制作自体の要求はないので必要がないはずだが現在使っているベーカムSPに問題がある。今までにも書いてきたがアナログVTRのためドロップアウトが付きまとうのだ。CMの場合内容物のチェックは他の制作物よりも厳しく何度も再生しながらチェックされているようで当方のデッキで録画後のチェックで確認できていないドロップアウトが局側で発生するという事態がたまにある。このようにドロップアウトに弱いベーカムなので使用済みのテープを二次利用することが難しいのだ。
アナログベーカムといえどもTBCというデジタル回路を通して多少のドロップアウトは見えないような処理をしている。このTBCも機種によって癖があり、あるデッキでは出ているのに他のデッキでは全く見えないといった現象も確認している。

一方、デジタルVTRというのはテープに記録している信号自体はアナログなのでベーカム同様ドロップアウトは生じている。ところがTBCに相当する画像補償回路というのがあってテープにけっこうなダメージがあっても映像データを分散させて記録しているためそれをほぼ完璧に補修してくれるのだ。もちろんその限界を超えるダメージがあると修復できないのだがその範囲がアナログVTRの比ではないのだ。そのため同じテープを100回くらい使い回したくらいでは見た目の映像に劣化が出てこないらしい。
使用状況によっていろいろだろうから何回まで大丈夫とはいえないが、ベーカムSPの場合20本に一本くらいの割合で発生する。わずか15秒のCMなのに。
ただ発生しているVTRがある程度特定できているのでそちらの問題があるかもしれない。いずれにしても相手先のVTRをこちらが交換するわけにもいかずこちらが別の対応をせざるをえないと言うわけである。

今年10月からCM搬入の全てが完パケ納品になる。要するに今まであった静止画+局アナというCM形態が廃止されるというということだ。これに伴い今まで直接放送局に持ち込まれていた静止画素材は我々のようなポストプロダクションに持ち込まれナレーション、BGMを入れ込んでビデオテープに仕上げなくてはならない。
どの程度の数量が出てくるのか想像できないが聞いた話しではウチの動画より多いようだ。ウチでも昨年ベーカムを排出した本数は400本を超えるからますますドロップアウトの問題は無視できなくなる。さらにこの400本のテープは使用後代理店の方で廃棄処分されているわけだ。結局HDCAMテープ化のために約400万円の投資になるわけだが当方のメリットというのはほとんどない。テープの再利用でCO2排出が減るのとドロップアウトでベーカム再発行が減るという、これだけである。

コストアップしてまでHDで制作しようとするクライアントは現在少ない。
ただ、静止画CMはHDで処理しても手間は変わらないのでそうなる可能性は高い。
最後に大きな問題として地デジの普及率だ。ある情報で40%以上とあったがある程度所得の多い家庭に集中しているらしい。となれば平均所得の低い山陰地方ではもっと普及率は低いのではと予想できる。そんな4:3テレビにHDテープのサイドパネル付きSD映像を流すと周囲に黒い額縁が付いたCMになってしまう。
2009年にはアナログ放送はレターボックスになり全ての4:3CMは額縁CMとなってしまう。そうなればHDテープに4:3CMを収録もD-2やベーカムの4:3搬入も違いはなくなる。
やはりあと2年はやるだけ無駄という気もしてきた…

2008年07月11日

HD-SDIが身近に

ちょっと前に紹介したConvergent Designが更にコンパクト、低価格にしたnanoFlashを発表した。
HD-SDIの入出力を持ちコンパクトフラッシュメモリーにMPEG2で高画質記録できる。こんな機器がなんと$3495という。>フィールドレコーダー
もうテープには戻れない…
半導体記録の分野はどんどん加速していくようだ。
先日、アナログベーカムVTRのヘッドが寿命が来てしまった。
修理に16万円。修理が帰ってくるのを待っていられないので同機種の中古を¥198,000で購入。翌朝届いた。修理完了は一週間後…まぁ新品で230万円もする機械だからしょうがないとはいえ半導体記録ならこんな苦労もないわけだ。
nanoFlashなら新品2台買ってバックアップでおいとける。

2008年07月22日

EX3が欲しくなってきた

SONY XDCAM EXシリーズのPMW-EX3である。>驚異的な高性能
仕事でロケ撮影に関るとカメラが気になる。
今回はHVX-200を持ち出して自分でカメラを振った。モニターはカメラの液晶なので細かいところが確認できない。
やはり8インチくらいのポータブルモニターが欲しい。とはいえワンマンオペレーションで撮影する場合機材が多いのはかなりつらい。今回は照明なしのドキュメンタリー風だったのでカメラと三脚だけでよかった。それでも音も別で録りたかったのでマイクを持っていった。
欲を出していくと機材が増える。そうなると一人では難しいので結局外部スタッフに全て任せ、自分はテクニカルディレクターに回るといった感じになる。

EX3が気になるのは感度が高いためだ。照明のないところでも軽い補助照明、例えばLEDのバッテリーライトでもそれなりに照明効果が得られそうなのだ。
何よりもHVX200に比べて解像度が高い。
また、レンズ交換式なのでショートズームを付ければ制作用には常用レンズとして使える。ワイコンなどはゴーストや色収差が気になるのでなるべく使いたくない。
とはいえ、PMW-EX3はボディ単体では売っておらず標準ズームにショートズームを加えるという経済的にはちょっと厳しい選択になる。
表示形態の問題でまだHDCAM納品に踏み切れるタイミングではない。
なのでHDのカメラをこれ以上導入してもHDで制作する機会が少なく無駄といえば無駄だ。趣味で買うにはちと高い…

2008年07月30日

2010年計画

2001年宇宙の旅を見たときすごい未来のことだと思ったしそれまで生きているのだろうか?と思っていた。1968年公開。まだ小学校3年生くらいだから映画館で見たわけではない。ずっと後にレーザーディスクを買ってみたような気がする。
それはさておき、後2年で2010年はやってくる。
2年くらいならよほどの大病か事故に遭遇しない限り生きている可能性は高い。
2011年にアナログ放送が終わるので2010年あたりがハイビジョン化完成目標にちょうどいいかなと設定してみようかと。2年先になると更に状況は変わっているかもしれないが現時点で予測される機材をリストアップして予算を立ててみる。

カメラはSONY PMW-EX3。HD-SDI出力に非圧縮メモリーレコーダーを繋いでクロマキー対応。ロケ用にショートズーム。
Vintenのカーボン三脚セット、ポータブル8インチモニター、デジタルワイヤレスマイク、ゼンハイザーのショットガンマイク、HMIライト…
編集はAfterEffectsがXDCAM EXに対応することを期待してHPのワークステーション、クアッドコアインテル Xeon3GHz、メモリーは32GBくらい積んでおきたい。
HDD15000rpmは音がうるさいのではやめて7200rpmのRAID0+2。HD-SDI入力のフルハイビジョンモニター24インチ。ついでにスタジオ録音用にノイマンの定番マイク+高音質オーディオインターフェース。テープレス時代にVTRを導入するのはどうにも合点がいかないが局納品のためには2年後といえども必要であろう。
HDCAMの中古で150万円くらいのものが出回っていることを期待しよう。
ちょっとついでの周辺機器が多くなってしまった。
あと2年間で頑張って稼ごう! (笑)

2008年08月04日

クロマキー

HDCAMはクロマキーに使えるか?
hDCAMは水平1920に対して1440を引き伸ばして表示している。
クロマ解像度は1440に対して1/3の480になっている。
1920に対してだと4:1:1ということになりDVと同じレベルといえる。
しかしHD自体が高解像度なのでSDで4ピクセル分のボケが出るのとHDの4ピクセルでは見た目の感じ方はだいぶん違うものと思われる。
実際にやったことがないので推測でしかない。
ではHDCAMで撮影した素材をサイドカットでSDに使った場合はどうか。
SDの4:3で切り取るとHDの水平1920に対して3/4を使うことになる。
HDCAMのクロマが480なので切り取った後は360となりD-1の4:2:2と同等のクロマ解像度が得られるという計算が出来る。SDのENGカメラはディティールが強めに設定されているためHDで撮影してSD仕上げするほうが繊細な感じがする。
しかもENG系のカメラには30P モードを持っているものが少なくHDCAMも60iが主流だ。ところがHDの60iをSDにダウンコンしてフィールドミックスすればSDの30Pが出来上がる。SDの60iをフィールドミックスするより垂直解像度が高いと言えるのだ。
これらはあくまでもスペック的なシミュレーションでしかなく実際の画面を比較したものではない

2008年08月21日

HD化はいつに・・

次期設備投資のためここ暫くは大型投資を控えてきた。しかし今年は予定外の出費も出てきた。ベーカムデッキの故障で40万ほど出てしまった。
後別件で50万ほど。そんなわけで予定より目減りしてしまったのだが完全HD化に向けての用意は着々と進んでいるわけである。
このような機材投資はリースでもいいようなものだが金利を計算すると、なんでこんなにも…?と捨て金に思えてくるのだ。
更にはリース期間中に経済的事情が出来たとしてもリース支払いは冷酷にも待ってはくれないのだ。
そのような余裕のない自転車操業の零細事業者だから現金決済が後腐れなくていい。

いずれ変わるのなら早くても…という考え方もあるが、このあたりの先端機器はどんどん新製品が発表されるしコストダウンが図られている。
一年違うだけでガラッと変わる場合もあるわけだ。
全国版のCMでさえHD化は10%くらいだろうか。ここ数年それほど増えてはいない。
このペースから考えても3年後50%以上になっているとは考えにくい。
ローカルでもかなり遅れている当エリアで予算を増やすからHDにして欲しいなどという声が出てくるとも思えない。
といった後ろ向きの考え方になってきてしまったのが原因である。
誰に説明しているのだ?(笑)

2008年08月22日

メイン→サブシステムの移行

ハイビジョン対応準備ということでカノープスのREXCEEDを導入して一年ほどだがSD製作と一部ハイビジョン仕上げ、HD素材の取り込みなど重宝している。
ただHD-SDI出力オプションは付けていないのでHDCAMデッキを導入しても直接接続できない。
またターンキーのため標準の1GBのメモリがAEにはちょっと不足。
これらをHD対応にバージョンアップしようとすると百数十万と一週間ほどの時間がかかってしまう。
であればHDのメインシステムを別で組んだ方がいいのではと考えてみた。
PCはHPのワークステーション、HD-SDIのI/O、アフターイフェクトとプレミア…一式で150万くらいでいけるか?これにXDCAMのEX3が100万、HDCAMデッキが300万。
一つのシステムをバージョンアップしながら複雑化していくより、より高性能、低価格のシステムを平行して稼動させる方が効率がいいのではないかと。
来年の春くらいまでにワークステーション、カメラ、2010年あたりにHDCAMのデッキ。
そんな計画を立ててみようかと・・思いつき。

2008年08月28日

いよいよ一眼でムービー

ニコンから動画撮影対応のデジタル一眼 「D90」が発売される。
気になる記録だが720/24P motionJPEGということで業務に使えるか微妙なところである。
しかし何がすごいって、撮像素子は12.3メガピクセル。ここから1280×720を切り出すわけだから三板式に引けを取らない画像が期待できる。
そしてサイズがAPSサイズである。これは35mmフィルムムービーカメラとほぼ同サイズで浅い被写界深度を使った表現がやりやすい。
レンズは高画質な一眼レフ用単焦点レンズが使えるわけで非常に低コストで映画と同クラスの映像が作れる可能性があるといえるわけだ。
SONYに映画用超ど級カメラが存在する。F35というカメラでフルHDの解像度だが単板式で同じく映画用カメラと同等の撮像面サイズを持つ。このカメラは完全に映画用でレンズも映画用のものが使えるマウントになっているらしい。
とても素人が使えるような代物ではないのだがもしかするとこのニコンのカメラの登場でこういったカメラに近い表現が数十万円で出来るというのも夢の話ではなさそうだ。

2008年09月03日

スカパーHD

いよいよスカパーが本格的にHD化される。
2012年には100ch以上とまだまだ先は長いがとりあえず今年10/1から15ch始る。画質は1440×1080のH264で6〜8Mbpsというから地上デジタルの半分くらいの画質?比較はしにくいがまぁかなり高画質のようだ。
これだけのチャンネルを全てハイビジョンで制作しなければならないのだから制作プロダクションも大変だろうと思う。この中には日本初というアダルト番組も入っておりハイビジョンのAVはどんなのか興味がある。
既にスカパーには加入しているので特に新たに加入はないらしいが今までにないチャンネルの場合はそれなりに契約が必要だろう。
チューナーもハイビジョン対応に買い換えなければならないが録画システムがまだ確立できていないと言う。録画できなければ見たい番組がある場合その時間にテレビの前にいなくてはならない。そんな前時代の視聴のやり方はちょっと考えられない。
いずれにしても新しい放送、システムはワクワクする。

2008年09月04日

そろそろBD?

テレビはフルハイビジョン50プラズマ、HDDの地デジレコーダーとハイビジョン対応は済んでいるのだがブルーレイディスク(BD)だけはまだ買ってない。というのも必要性を感じない。
仕事でCMがハイビジョンにでもなっていればチェック用にBDなんてこともあるだろうがまだまだそんな状況でもない。
タイムシフトの放送録画はHDD500GBで充分だ。
見てしまえばすぐに消すので保存はしない。
レンタルやセルビデオとしてのBDもまだまだコンテンツが少ない。
ハードもまだ普及が進んでいないので価格が高いし微妙に互換性の問題も残っている。
そんな理由でまだ導入するきっかけがつかめない。
スカパーもHD化されるので1台のレコーダーで複数のチューナー搭載、同時録画できる機種が出るまで待とうと思っている。
というか、最近眼が疲れ易いのでテレビを見る時間が少なくなってきた。

2008年09月14日

カノープスの新製品

カノープスからHD関連の新製品が続々出てきた。HD編集に関してはREXCEED5000+P2で既に一年以上になるのだが今後HDCAMへのテープ収録、HDクォリティのクロマキーがテーマとして残っている。
今回発表されたHD STRM、EDIUS Pro 5はけっこう画期的だ。とはいえ放送仕様ではないためHDCAM出力に対応は出来ない。
EDIUS Pro 5は今までオプションだったP2とXDCAM EXの読み込みが標準となった。
既にPremiere Pro CS3では対応していたので追随した形なのだろう。
しかしEDIUSのいいところは高画質高効率の独自コーデックを持っているところである。CanopusHQはフルHD4:2:2で約180Mbpsという高画質でありながらサクサク動く。

そこでHD STRMの登場だがこのボードはどちらかというと民生機なのだがHDMIの入出力、アナログHDの入出力を持つことが出来る。これによってビデオカメラの独自コーデックを使わず非圧縮信号を直接繋ぎCanopusHQとしてキャプチャーすることが出来るわけだ。
何をしたいかというとフルHDの4:2:2 キャプチャーである。
現時点でこの記録画質を超えられるフォーマットはHDCAM-SRか非圧縮しかなくコスト的には1-2桁ほど違うのではないか…これは驚異的なコストパフォーマンスだ。
とはいえカメラでフルHD対応となるとXDCAM EX3あたりがターゲットになってくるのだがHDMI出力がない。HD-SDI→HDMIコンバーターが必要になり6万円ほどかかる。
先日発表されたパナソニックのデジタル一眼カメラ。
実に面白い進化でミラーをなくしてしまっているのだ。
要するにライブビューしかないくせに一眼というブランドに固執したいというネーミングである。どう見てもビデオカメラである(笑)

このカメラ、フォーサーズというフォーマットなのだが撮像素子のサイズが4/3インチ、35mmスチルフィルムカメラの半分なのだが放送用のビデオカメラが2/3インチだから逆に2倍のサイズになる。このフォーサーズ一眼でハイビジョン録画が出来るというから期待がかかる。レンズは一眼レフの高画質なものが使えるため単板というハンデはあるものの大判撮像素子、レンズ交換、低価格とかなり興味深いビデオカメラということになる。
話を戻すとこのカメラのHDMI出力(ライブビューの出力が使えるかは不明)を前記のHD STORMに入力すれば低価格ながら最強のスタジオクロマキーシステムになるというわけでクロマキー撮影の場合ほとんどカメラワークはないので低倍率高画質ズームで充分である。想像ではあるがHDCAMの放送用カメラを持ち込んでクロマキー撮影するより高画質な素材になると思われる。
ちなみにHDCAMのクロマ解像度は480、CanopusHQは960と倍の差がある。

2008年09月15日

デジタル一眼でスタジオクロマキー

誰がこんなシステムでハイクォリティなクロマキー撮影が出来ると思うだろうか。
デジカメはパナソニックのフォーサーズ一眼デジカメ。写真はG1だが来春動画対応のものが発売されると言う。
単板であるが1000万画素以上からHD画面を切り出すので三板式との画質差はあまりないものと思われる。
フォーサーズなのでカメラボディ価格はおそらく十数万円、レンズもそれほど高価なものはラインナップされていない。しかし1000万画素デジカメに対応するクォリティは持っているはずである。ハイビジョンは200万画素だから充分だ。
このカメラはミラーレスになりライブビューが基本である。そしてHDMI出力を持っている。おそらくライブビュー画像もHDMIから取り出すことが出来るのではないかと…

撮影画像とライブビュー画像の画質差が気になるところだが実際の製品が出てみないとなんともいえない。撮影画像はかなりの圧縮で記録されるためクロマキー合成には使えない。クォリティの高いHDMIスルー映像が得られるとしてこの非圧縮信号を低価格にキャプチャーできるハードが出てきた。カノープスのHD STRMだ。
これもまた発表段階だがおそらく10万円前後ではないかと思う。
パソコンは現状のものを流用することも出来るが使い勝手が悪いので専用機を用意することに。さすがにHDの編集用ということになると50万円クラスのワークステーションが必要となる。
もしこれでデジカメ並みのクォリティで1080/30P 4:2:2 180Mbpsのキャプチャーが出来たら…総額は100万円を切る。
ハイビジョン設備投資第二段は来春、フルHDのクロマキー撮影システムということになるかもしれない。

2008年09月16日

中期計画

一人会社なので経営会議は頭の中で妄想するだけですんじゃう(笑)
時々この妄想をして会社ゴッコをしているわけで会議の報告書!?
今年はあと3ヵ月半。年末はたぶん忙しくなると思うので設備関連は現状のまま、大きなことはやりません。小さな衝動買いはあるかも。
来年はスタジオ設備をもう少し増強。最近書き込んでいるようにフルHDのクロマキー撮影ができるようなシステムを導入しようかと。
まだまだHDでの納品要求は少ないのでテープ化だけは外注で対応できそうだ。
それと編集機の増強およびバックアップマシン。現状のバックアップマシンがDVベースなのでHD化するためと今のメインマシンがアフターイフェクトでメモリー不足であることや今後XDCAM EXなどの取り込みを考えたシステムにしようかと構想中。VTRはまだ数年先の予定にしているがこの次のマシンにHD-SDI入出力を装備させるかどうか検討中。
HDCAMのVTR導入時期としてはリクエストとして10%を越えるとか中古で安いVTRが出たとか安い新製品が出たのようなきっかけになるのではないかと。
待っているうちにテープレス局納品が決まってくれればいいのだが。
PMW-EX3クラスのカメラが欲しい。ただこれはかなり趣味的要素が強いため中期計画組み込みには会議で却下された(笑)

2008年09月18日

次のシナリオ

とうとうキャノンからもかなり本格的なデジタル一眼のムービーカメラが発表された。とはいえ現状のデジタル一眼+HDムービーはオマケにしか見えない。というのもファインダーが固定である、レンズに電動ズームタイプがないといった問題がある。
さらに圧縮方法が様々で画質的にもあまりいいものがない。
そこで今までの怒涛の新製品発表から次のシナリオを考えてみる。
ハイエンドにSONYのF35などがある。スーパー35mmサイズの単板と映画用レンズが使えるマウントを持つ。記録はフルHD 4:4:4 440MbpsのHDCAM-SR。
最近の注目機はPMW-EX3である。フルHD 1/2 CMOS、レンズ交換、フルHD/mpeg2/35Mbps記録と言うスペックだ。
この中間のモデルが欲しい。撮像素子はフルHD APS-Hサイズ単板、35mm一眼レフのレンズマウント、専用電動ズームレンズ、記録はP2/AVC-Intra100。
記録でパナ方式を選んだのはSONYにいい方式がないからだ。
そうなると製品化はパナソニックでもなくソニーでもなくキャノンという選択も。
価格はレンズ込みで150万くらいか… などと夢は広がる。

2008年09月30日

HDMI

非圧縮のデジタル映像・音声インターフェース規格である。最近のデジタルテレビ、HDDレコーダー、ハイディカメラなどに標準装備されている民生規格である。
HD-SDIはSMPTE規格の非圧縮のデジタル映像・音声インターフェース規格、放送機器に採用されている。
どちらも非圧縮デジタルハイビジョンなので相互変換できるコンバーターも存在する。
ただHDMIは民生ということでコストダウンが図られているがHD-SDIは今のところかなり高価な機器にしか搭載されていない。

我々が目指すローコストハイビジョン制作にはHD-SDIがけっこうボトルネックになっている。例えばHD-SDIで繋がる機器VTRは300万以上、モニターは50万、カメラは80万、編集機は300万…といった感じだ。
ところがHDMIで繋がる機器だとカメラは10万、モニターは10万、VTRは30万、編集機は50万といった感じで要するに民生機なのだ。
では規格としてHDMIはHD-SDIに劣るのか?それは規格の厳格化という意味では劣っているのかもしれないが上限設定ではHDMIの方が上を行っているのだ。
HD-SDIでは現行1.5Gbps、最近3Gという規格が出てきたがまだ普及には至っていない。
一方HDMIは現行v1.3だが10.2GbpsでRGB、48bitまで定義されている。

HD-SDIをRGBにしようとすると3Gがデュアルリンクにしないと容量が足りないのだ。
話はディープになってきたので戻すと最近出始めたデジタル一眼のムービーカメラはライブビューとしてHDMIを持っている。そしてこれもまた近年の動きとして半導体メモリーレコーダーのセパレート化があげられる。現在の外付けレコーダーはIEEE1349やHD-SDIのものである。HD-SDIレコーダーでは非圧縮も扱えるものが出てきたがYCbCrのものだ。
これは4:2:2である。HDMIで接続し4:4:4 RGBで記録できるメモリーレコーダーができないかなとささやかな期待をしているのだ。
民生機の規格で放送規格を超えるシステムの発想はあまりにもムチャな感じではあるが今映像機器の世界ではそのような逆転現象が起きていることは事実である。

2008年10月03日

こんな製品があったら

デジタル一眼のムービー化、業務用ハイビジョンカメラのメモリーレコーダー化。しかし気になるのが記録フォーマットだ。
メディアもSDやP2、SxSなど様々。記録フォーマットも同メーカーであっても何種類かある。
編集システムをも含めて一括で入れる時はいいが買い足しもままならない。
そこで最近やっと出てきたポータブルレコーダー。カメラに接続してHDDやメモリーに録画できるものだ。
IEEE1394やHD-SDIが主流だがHDMIのものがあるとデジタル一眼にも使えそうだ。
そして記録フォーマットにCanopusHQ。つまりトムソン・カノープスからHD-SDI/HDMI入出力のSDメモリーレコーダーが出たら面白そうだ。
しかもHD-SDIとRS-422でVTRとのシンクロ編集も可能…ちょっと欲張りだが、これで30万円だったら買います(笑)

2008年11月04日

ニューマシン計画

初代マシンが来年の1月にリースが終わる。
リースが終わるからって使えなくなるわけではないがさすがに5年も経つと性能的に不満な部分は出てくるし何度かトラブルにも見舞われている。
景気減速局面に入ったため過度な投資は控えなければならないがクォリティ維持をしなければ企業存続の危機も在り得るわけでバランスを要求される場面である。
プリミティブな構成の個人事業のため極度な不況にも強い。
とにかく基礎代謝が低いのだ。無収入でも何年か生きながらえるという肺魚のような生命力である(笑)例えがややこしい?
現在PCは4台あるが一台は非常に非力でこのホームページ更新用だけに使っているがそれでもかなり遅い…
2台はペティアム4の3Ghzで今となっては物足らない。
もう一台は1年ほど前に導入したカノープスのターンキーシステムでデュアルコアXeon2GhzのデュアルCPUを持つREXCEED5000である。

システム計画のロードマップにはハイビジョン納品化という大きなハードルがあるがこの不況の波でCM出稿量は減っているしハイビジョンで作りたいというスポンサーも現れないのでこの不況の谷間中にハイビジョン化復活はありえないだろうと予定している。
というわけで今回のニューマシン計画はバックアップマシンとしての世代交代ということになる。
初代マシンのバックアップとしてREXCEEDを導入し完全に移行してしまった。
現在の状況ではREXCEEDがトラぶっても旧マシンで作業を続行することが難しくなってきた。そのための新機能搭載マシンということだ。AfterEffects v7がサクサク動く環境、HDDの二重化、表示解像度の拡大、EDIUS 5の導入でCanopusHQ、P2、XDCAM EXへの対応などが大きな目的となる。
また現在2D関連のフォトショップ、イラストレーターは初代マシンをメインにし音処理のオーディションをセカンドマシンにしているがこれらをニューマシンに統合する。
そのためセカンドマシンに入れているアドビのプロダクションスタジオプレミアムをライセンス移行する。

現在アフターイフェクトはCS3にバージョンが変わっているようだが、たいして機能は変わっていないようなのでそのままにしておく。
ワークステーションはカノープスがヒューレットパッカードだが他のマシンはDELLからダイレクトに入れている。サポートが非常にいいので今回もそうしようかと思っている。
周辺機器としてはブルーレイははずせない。eSATAの外付けRAIDディスクも高速転送で低価格という意味では興味深い。HDのテープ納品はなくともHD素材、HDデータ納品というのはあるのでそれに対応した構成はとっておかないといけない。
これから細かいスペックを詰めていこうと思っている。

2008年11月05日

続 ニューマシン計画

とりあえず安定作業のためにもバックアップマシンは購入しようと思うが、どうにも世の中の景気動向が気になる。
報道では広告関連の売り上げが既にかなり落ち込んできていると。
具体的な数字を挙げられ利益がこれだけ激減ですなどと言われるとかなり現実のものとして受け入れざるを得ない。
ただこれらの数字を見ると売り上げが減り利益が減っているということである。
要するに赤字ではないのだ。商売としては最終的に収支ゼロでも給料が支払え、ある程度の設備投資が出来ていればいいのだ。
バブル一直線の時代は企業は右肩上がりが全てだった。
しかし食っていけるだけの仕事があればいいじゃんというのも商売としてはある。

どっかの音楽屋じゃないが刺激を求めだすと天井がない。
人の欲は加速度的に増していくようだ。
ただ人は忘れるという特技を持っている。忘れた分を補充すべく小さな刺激を入れていけばアインシュタインの質量保存の法則が成り立つ…違うか。。
というわけで小心者の自分は小さな刺激を求めてニューマシンの旅へ出かけるのだ…今の時代借金は怖いのだ。
年末は忙しいし、来年の春かな?とりあえず仕様だけリストアップしてみるか。
そのうち仕事も激減するかもしれないしなぁ…

2008年11月06日

続2 ニューマシン計画

細かい機種のリストアップが出来ていないが、とりあえずメインメモリは32bitOSの限界4GBは入れておきたい。
システムディスクは安全性とスピードアップのためRAID1+0、これで万一 HDDが一台クラッシュしても作業が中断することはない。
今までそんなこともあるかとシステムディスクとデータディスクを分けていたのだがミラーリングにしておけばパーテーションを分けるだけでも充分安全だ。
グラフィックは3Dの必要性がないのでそれほど高いグラフィックボードはいらない。
24インチWUXGAデュアルにするかシングルだが30インチで 2560×1600にするか迷いどころだ。デスクトップの省スペースを考えるとシングルの方が良さそうだ。
意外にデュアルは一覧性が低く使い辛い事も判明。
しかしこの表示が出来るグラフィックボードも限られる…

ストレージもやはりRAIDで安全性確保。現在ネットストレージでRAID5を2TB分バックアップで使っているがLANはかなり遅い。LANのメリットはどのマシンからでもアクセスできるし使っているマシンがクラッシュしてもデータだけは安心というメリットだ。
しかし遅いので今回は外付けのeSATA接続でRAID5のストレージを考えている。
日々のデータをバックアップするためだ。最近は実写映像を取り込んだものも多く1プロジェクトが数十GBになることも珍しくなくなった。
保存。そろそろブルーレイディスクの導入をと考えている。バックアップデータを現在はネットストレージに入れているがさすがに3年以上前のデータを引っ張り出すことはめったにない。このあたりのデータはブルーレイでいいかなと。
それ以外にあまり使い道が見つからないがドライブが安くなってきたのでそろそろ。
アプリケーション。メインはアフターイフェクトだが今ほとんど使っていないマシンに入っているアドビのプロダクションスタジオプレミアムをライセンス移行。

REXCEEDと互換性を持たせるためEDIUS5を入れてCanopusHQが使えるようにする。
ついでにP2とXDCAMも読み書きが出来る。
これでビデオ出力以外はREXCEEDとほぼ同様になり完全なバックアップ体制ができるということになる。REXCEEDが故障した場合のビデオ出力は何通りかある。
DV経由でのダビング、外部プロダクションに持っていくなど。P2のポータブルレコーダーを導入するのも一つの手だがHDCAMの予定がかなり延びたのであまり意味がないかも。
などなど…何度も同じようなことを書いているのは自分の中で方向を決めるための作業なので興味のない方にはここまで読むとちょっと無駄だったかもしれない(笑)
まだまだつづく…

2008年11月24日

新カメラ選定!

ちょっとしたいきさつで現在使っているHVX200を下取りにして新機種購入ということになった。
HVX200の後継機ともいえるHPX175である。
どのくらい機能がアップしたかというと…
・広角が32.5mmから28mm(35mm換算)と広くなる。
・暗部のノイズが減り若干画質が改善。
・HD-SDI出力。
・500gほど軽量化。
・簡易波形モニター機能。
・12GB→32GBで収録容量が約3倍※購入にあたってP2カードの増量
ということでそれなりに全てメリットはあるのだが差額投資ほどの価値があるかというとちょっと微妙ではある。
しかし数年後を見据えた完全HD化には貢献できる。
今世間ではファイルベース制作のワークフローが主流になりつつある。
CM搬入もそのうちファイルベースにチェンジするものと思われるがとりあえずHDCAMでのワークフローを構築してみる。

カメラ HPX175 ¥630,000
レコーダー HPD20 ¥609,000
REXCEEDイントラオプション ¥150,000
VTR HDW-1800 ¥3,465,000
24インチマルチフォーマットモニター BT-LH1760 ¥504,000
といった構成であるが、やはりVTRがネックだ。
総額500万円ほどでフルHD4:2:2クロマキーシステムが構築できる。
完全HD制作にする場合うちの場合4:2:2クロマキーは外せないのだ。
というか数年後にはこうなるのではないか。
ファイルベースCM搬入が可能になりメディアはDVD-Rやブルーレイディスクになる。
AVC-Intraもオプションではなくアドビ製品で普通に扱えるようになる。
こうなるともっと投資額は減る。
アドビのクリエイティブスイートのバージョンアップ10万、HPD20が60万。これだけでいいのだ。いや、その頃にはイントラ内臓のもっと高性能なカメラが出ているかも…
というわけで現実的にはまだまだファイルベースシステムの環境も整っているとは言えず今暫く様子見ということになりそうだ。
それよりこれからやってくる未曾有の大不況にどう生き残っていくか、そっちが問題だ。

2008年11月25日

新カメラ選定-2 迷った挙句…

いざHPX175に決定しようとしたら、待てよ!他にも選択肢があるのでは?と思い始めてしまった。
発注してからでは遅いのでいろいろ調べてみた。
【EOS 5D MarkⅡ】
撮像素子が35mmフルサイズと巨大サイズで映画用35mmフィルムに対しても面積で約二倍になるので非常に被写界深度の浅い映像を撮ることが出来る。さらに単板でありながらデジタルスチルカメラの分野ではかなり完成域になっており画質的にはビデオカメラより有利。デジタルスチルカメラとして開発されているため低価格。レンズはスチルカメラのものが使えビデオのズームレンズより高画質低価格。など多くのメリットがあるため映像業界からかなりの注目になっている。実際サンプル撮影された映像も驚愕の高画質でこんな低価格カメラが映画業界に入っていったら革命が起こるなどと噂されている代物である。そんな前評判があったため気にはなっていた。そこで発売前だがいろいろなインプレッションや情報を探してみた。確かに画質は驚愕に値するものだ。

しかし!ムービーカメラとしての機能に問題がありすぎる。
まずは電動ズームなどのズームレンズが発売されていない。手持ち撮影にはホールドが悪すぎる。液晶モニターが固定のため撮影アングルが限られる。撮影中に外部モニターで確認ができない。シャッタースピードが1/30固定である。そして決定的なのが絞りコントロールが出来ないということだ。開放絞りのみでしかも自動露出のみ。露出補正は感度を可変させるらしい。実際に撮影した映像を見てみるとカメラ固定で被写体が動くだけで明るさが変化しているのだ。これはおまけ機能にしてもあまりにお粗末。
せめて固定露出は欲しかった。(試作機でのインプレッション)しかもこれだけ被写界深度が浅いのだから絞込み撮影が出来ないとどうしようもない。更に撮影中のマニュアルフォーカスに関してモニター画面の拡大が出来ない…細かい部分でもかなり問題が残っているようだ。ムービーカメラも作っているキャノンなのにこの程度の機能で商品化に踏み切った意味がよくわからない。昨日一日で収集した情報だけでこれだからちょっと買うには値しないと言う結果になった。

【XDCAM EX】再び!
パナソニックのHVX200、HPX175などのハンディP2シリーズには共通した悩みがある。撮像素子の画素が公表されておらずメディアによる画質評価の静止画を見ても明らかに画素不足が感じられる。一部のマニアからは56万画素の3板画素ずらしとも言われ画像を見るとなるほどといえる解像度ではある。メーカーとしては1/3サイズということもありいたずらに画素数を上げ感度を落としたりノイズを増やすことを嫌っているとも言え、トータルの画質評価としては業界的に許容しているようだ。
HVX200を購入当時からその点は気になっていたが高画素の適当なカメラがなく実制作の99%がSDということを考えると実用的な弊害はないと購入に踏み切った。
しかしその後XDCAM EXが登場して衝撃を受ける。それまではフルHD撮像素子は2/3インチ肩乗せタイプの放送用カメラしかなく500万円以上していたのだ。それがこのサイズ、この価格で登場し、実際の撮影された画像もちょっと前のHDCAMのカメラよりいいという評価さえ出ていたのだ。そしてHDCAMでさえ1440というフルHD記録でなかったのにXDCAM EXは1920のフルHD記録が出来るというのも驚愕であった。HDCAMはもういらない?とまで思ったものだ。発売されてから暫く経つが意外と爆発的普及といってないのはファイルベース制作ワークフローが未だ浸透していないという結果なのか…

そんなわけで画質的には圧倒的にXDCAM EXが評価が高いが、ウチのワークフローに合わないのだ。まずは既にP2ベースで編集機を組んでいるのでXDCAM EXを取り込むには若干のシステム更新を必要とする。これはEDIUSをv5に切り替えるだけなのでそれほど難しいことではない。問題はXDCAMの記録フォーマットである。35MbpsのMPEG2である。色情報が4:2:0というのは非常にいいのだがLongGOPというのがいただけない。 DVCPROHDはイントラフレーム圧縮で100Mbps、1280 4:2:2である。水平解像度の少なさが気になるがクロマキーにはかなり有効だ。さらにAVC-Intraだと1920 4:2:2 H264イントラフレーム圧縮とさらに高画質になっている。HDCAM-SRに次ぐ高画質なのだ。それを考えるとXDCAM EXではクロマキーに全く向いていないといえる。SDで25MbpsのDVCAMでもクロマキーをするとエッヂはボケボケでブロックノイズに悩まされる。なのにフルHDでLongGOP、35Mbpsとなれば想像するだけでぞっとする。
というわけで撮影の7割がスタジオクロマキー撮影なのでXDCAMを記録メディアに採用するわけには行かない。しかしカメラ部分は相当な高画質なわけで HD-SDI出力を持っているのでカメラヘッドとして使うという方法もなくはない。先日発表されたパナソニックのHPG20をAVC-Intra100のレコーダーとすれば最強のカメラシステムとなる。
しかしここで問題だ。これはあくまでもハイビジョン記録だけのものだ。SDで使おうと思うとダウンコンバートしかない。実際現状では未だ98%がSD制作。将来的にも数年間はHDが浸透する気配がない。と考えるとフルHD制作に現時点でそこまでつぎ込んでもメリットがないといえる。HDのCM制作が当たり前のようになる頃には更なる高画質のシステムが発売されているはずだ。
長々と悩みを解決するための理由を探ってきた結果、やはり現時点ではHPX175がベストであるということになった。

新カメラ選定-3  顛末

カメラの買換えは諸事情がありなくなりました。
いろいろ迷ったおかげで次のビジョンが見えつつも。

ネクストステップとしてはやはりフルハイビジョン制作ということになるのだがAVC-Intraで揃えようとすると安くなったとはいえレコーダー60万とIntraオプション15万は微妙だ。もちろんHD-SDI出力のカメラも必要となる。
いずれにしてもバックアップを兼ねたサブシステムをその前に導入する予定なのでこんなことを考えてみた。

低コスト最強クロマキー?か?

PMW-EX1(60万)とHDSTOM(10万)の組み合わせだ。これをHDMIで繋いでPCで録画するとフルHD4:2:2、160MbpsのCanopusHQでダイレクトにファイル化することが出来る。
クロマキーはスタジオ収録だからこれが出来る。HDDに録画するので中間メディアが必要なくなりコストは安く付く。しかも画質的にはHDCAM-SRに匹敵する超高画質といえるのだ。と、思いつきのように書いているがHDSTORMが発表されたときにも同じようなことを書いたような記憶が…ま、そんなことはどうでもいい。
何度も脳裏に焼き付けないとすぐ忘れてしまうのだ(笑)
なんだかんだ言ってもHD制作が活発化しなければ設備投資も何の意味も持たないわけだが…

2008年12月16日

未来が見えてきた!

やっとキー局がファイル化に向けて一気に動き始めたのだ。
日本テレビ系は報道から、フジテレビ系はマスター、番組、そしてCMまでをも全てファイル化すると発表した。
念願のCMファイル化である。もちろん広告主との調整も含めてもう少し時間はかかるだろうがすでにこの二社は12月から社内での稼動を始めている。
早ければ来年にもCMのファイル搬入が導入されるのではないか。しかもオンライン納品まで考えているという。
予想を上回る早い展開だ。
金融不況の煽りで設備投資を凍結していたが一気に未来が見えてきた。
HDCAMのVTR300万、その他周辺を入れてHDCAMのテープ納品対応に700万位の設備投資を予定していたがそれが全く不要になるということになる。
フジテレビの内容だとMPEG2 LongGOP50などが規格に入っているから現状の設備にちょっとだけソフトの追加投資だけで対応できそうだ。このサイズなら現状田舎のADSLでもなんとかオンライン納品が出来る。
とにかくVTRを導入しなくてもよくなることがわかっただけでも大きな収穫だ。

2008年12月17日

合理化の波

リニアからノンリニア、テープからファイル化、パッケージからオンラインと映像分野はこの10年ほどの間に急激に変化してきた。
そしておおもとの放送局が最終とも言えるファイル化に乗り出したことは大きなニュースだ。
第二のソニーショックもありソニーのテープ神話はこれで終焉ということになるのだろう。HDCAMもHDVも時間の問題だ。最後の雄たけびとでも思える怒涛の新製品投入。
一方追いかける立場のパナソニックは早くからP2というファイルシステムを掲げ実績を上げてきた。既にテープで記録できるカメラなど数えるほどしか残っていない。

フジテレビのシステムだと撮影現場ではまだテープも残る可能性はありそうだ。
CMも規格統一されるまで暫くかかりそうだがキー局が変わればCM搬入は自ずと変わらざるを得ない。とにかく世の中からテープがなくなる。
ハードディスクとソリッドメモリそしてネットワークのみしか存在しなくなる。
永久保存はどうするんだろう?おそらく価格が下落したHDDを大量に使っていくのか。
並列保存すれば安全性も高いし、繋いでおけば瞬時にアーカイブを呼び出すことが出来る。
圧縮フォーマットは何になるのか。フジテレビではMPEG2 LongGOP50ということでたぶんSONYのXDCAM422の規格から来たものではないかと思う。
オンエアー画質20MbpsMPEG2を考えると放送時再圧縮も必要なため画質的にはちょっと疑問が残る。やはりAVC-Intra100くらいにはして おきたいところである。
このあたりはMXFファイルということでコーデックは自由に選べるため今後変わって行く可能性もあるだろう。

我々ポスプロ側ももちろん変革を求められる。
撮影素材はまだHDCAMなどのVTRが普及しているため暫くはテープが残るが既に低価格のポータブルメモリーレコーダーが発売されているためHDCAM のカメラにHD-SDIで繋いでAVC-Intra100の収録を行うことも出来る。ポスプロではキャプチャーする時間が不要になるしデコードエンコード の圧縮プロセスが一つ減り高画質になる。
編集は既にノンリニア主流である。一部番組編集などで持ち込み素材がテープだからという理由でリニア編集室が存在している。しかしこのようなポータブルレコーダーが出てきたのでこれらもすぐに不要になるだろう。

納品用の書き出しもファイルである。MPEG2 LongGOP50が全局共通になるのであればこれで書き出せばいい。光ファイバーを使えば1時間番組でさえリアルタイムより短時間でアップロードでき る。数値的理屈で行けばギガビットの光だと1000Mbps/50Mbps=20倍速